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第1章 私は、・・・・・・シリーズ。

私は、コアラを尾行した。4

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「女装コアラさん!」



わたしは、歩いているコアラの背中に声をかける。





「な、なんだよ」



ビックリしている。




「詳しい話を聞かせてちょうだい」





あたしたちは、空き家で話を聞いた。




「あれは、本当のおばあちゃんではないんだ。娘は、大地震でなくなってしまった」
「そう」
「おらは、かわいそうで、女装して娘のふりをしているんだ。」
「だからってあなたが?」
「その娘は、おらの友達だった。初恋の思い出さ」
「なるほど」


でも長くは続かない。



「おまわりさんが、あなたをさがいているわ」
「それは、まずいよな」
「あなたに恋してしまったコアラもいるわ」
「ゲエ。そいつはもっとまずい」
「だから、早く帰ったほうがよいわ」
「わかった。だけど、もう少しだけ待ってくれ」
「どういうこと?」
「あのおばあちゃん。もう長くないんだ。せめてそれまで」
「わかったわ」




女装コアラの目に涙がたまっていたのを、わたしはみのがさなかった。
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