3 / 8
魔女の薬《一》
しおりを挟む
ある郊外の森には、魔女と呼ばれしものが暮らしているようだ。
その地域では魔女は忌み嫌われ、迫害を受けた魔女がひっそりと静かに余生を生きているらしい。そんな魔女が、目障りだと感じる輩は少なからず存在した。
そんなある日、騎士団の一員である青年がこう意見した。
「監視をしましょう。一週間の間、我が部の誰かがソイツを見張るのです。我々に害を与えれば、即刻首を撥ねればよろしい」
その意見は即採用された。
そしてその監視役は、魔女を毛嫌いするその青年が負うことになった。
「クレイソン」
荷造りをする監視役に選ばれた青年に、黒髪の長髪美人がドアにもたれかかりながら声をかけた。
「一体何をした」
プゥとガムを膨らませながら、長髪美人──ドーラは、眉間に皺を寄せた。
監視役の話は前々から出ていた。
しかし、何事もなければ魔女を始末することなど出来なくなってしまう。そのため決定されかねていたのだが。
「先に話をしていただけだ」
ニヤリと口元を緩めるクレイソンに、ドーラは「どういうことだよ」と不機嫌そうに尋ねた。
「ドーラ、少しは頭を使ってくれ。俺はこう言ったんだ。我々に害が加われば、とね。俺は魔女の家に行くんだぜ?──期限付きで、な」
ドーラはさらに皺を深く刻む。
その様子にクレイソンは苦笑をうかべた。
「まぁつまり、俺が期限が切れても帰らなかった場合、魔女は処刑だ」
「ああ、そゆこと」
ドーラの眉間のシワがすっと解かれる。
「何考えてんのかと思った。せいぜい魔女サンに絆されないことね」
「ははっ……あの火事がある限りは、有り得ねぇな」
「そうね。私も火事の犯人だけは絶対に許さない」
キン、とピアスが小さく高い音を鳴らして揺れる。
ヒラヒラと手を振りながら、ドーラはキィと高い音を響かせながら扉を閉めた。
「おい、クレイソン」
クレイソンは、今度はお前か、と言いたげな目でズカズカと陣地に入り込んでくる男を見上げた。
「お前一人で行くってのか」
腕を組んで偉そうに鼻を鳴らすのは、ドーラと同じく、クレイソンの同僚であるコルンだ。
「来たいのか?まぁ、三人で押しかけて飯を食らうだけ食らってやってもいいんだがな」
とクレイソンが肩をすくめると、「それいいな!」とコルンは指を鳴らし、クレイソンは自身の額に手をやった。
そうだこいつはこういう奴だった。
「正気か」と溜息混じりに返すと、
「お前一人の方がよっぽど危なっかしいからな」
と、心外なことを言われた。
「てことで、申請出してくるわ」
クレイソンが止める間もなく、コルンはカツカツと音を響かせながら遠ざかっていった。
必要最低限の荷を持ち、クレイソン、ドーラ、コルンの三人は例の森の入口の前で足を止めた。
魔女の住む家は、人が絶対に寄り付かない森にあるらしい。森は四六時中霧で充ちていて、一度入れば簡単には帰れない。そのため、「死の森」とも呼ばれる場所なのだ。
「あ、あなた方でしたか」
森の入口から、聞いたことのある声が聞こえてきた。
三人は一斉に身構えた。
「やだなぁ。監視に来ただけなんでしょ?そんなに殺気立たないでくださいよ」
見覚えのある顔だった。
「……ロット。魔女に操られているという噂は本当だったか」
クレイソンはカチャ、と剣を構え直す。
「相変わらず自分勝手な見解しかお持ちでないのですね、クレイソン殿」
ロットは元騎士団に属していた者だ。だが、ある日突然姿を消したのだ。その際、魔女を見たというものの報告が相次ぎ、ロットは魔女に誘拐されたのだと、当時はかなりの噂になった。
「まぁ、僕の話はどうだっていいです。この森は迷いますから、僕が案内を務めます。こちらですよ」
ロットは笑顔でそう言うと、背を向けて歩き出した。
三人は渋々とだがそれに従った。
ほんの数分、歩いただけだった。
目の前に、霧のない空間が現れた。そこには、家が一軒ぽつんと取り残されたように建っていた。
「あら、もう到着されたの?」
三人の後ろから、女の声が響いた。
ドーラとコルンはひゅっと喉を鳴らして飛び退いた。
「あら、驚かせちゃったみたいですね。ちょっとそこの川で洗濯をしていて……それより、迷いませんでした?ここの森ちょっと複雑ですから」
そこに居たのは、普通の少女だった。白いマントを被り、紫の瞳でクレイソンを捉えた。
「あなたが、監視役の方ですよね。他の御二方は護衛の方?」
「そんなかんじだ。構わないよな?二人増えるくらい──なんせ、魔女様なのだからな」
凍りつくような冷たさの瞳に、周りの空気がピリッとする。
「そりゃ、困るに決まっているでしょう。事前にお伝えして頂かないと、寝床の用意だってできませんしね」
少女は困った表情になっただけだった。
クレイソンはギリッと剣を持つ手に力を加えた。
「お疲れですか?すぐにお休みになるようでしたら寝床へ案内しますが」
「お前のようなやつがいる家になんか入るわけがないだろう!」
クレイソンの怒鳴り声に、少女はすっと真顔になった。
「そうですか」
そう言っただけだった。
三人の間を素通りし、ロットの元へ歩いていった。
「いつも通り、食糧調達よろしくね」
「ああ、行ってくる」
背を向けた少女に、クレイソンは憎悪の瞳を向けるばかりだった。
魔女の家の目の前に、三人はテントを張った。
「さて、食糧だが……魔女の家のものを勝手に取ってきていいってことか?」
と、コルンは立ち上がる。
「やめとけば」と制止したのはドーラだった。
「勝手に他人の家の冷蔵庫は開けるな──というか、魔女の扱うものに毒でもあったら……」
「……それこそ、決定的な証拠になるだろ」
ふっとクレイソンは笑った。
「んじゃ、ちょっくら行ってくる」
コルンはそう言うと、自分の家のような自然さで中へ入っていった。
「ちょっと」
ドーラがクレイソンを睨むと、クレイソンは大袈裟に肩を竦めてみせた。
「魔女だって分かってるはずだ。俺たちに害意がないと分からなせるために、毒なんて持っているわけないだろ」
ドーラは「……あ、そ」と眉根を寄せたまま立ち上がった。
「それが、外れてたら?」
「コルンが死ぬだけだろ」
しれっと言い放つクレイソンに、ドーラは冷ややかな瞳を向けた。
「だから、あんたが嫌い」
「どーぞご勝手に」
サクッと草を踏みながら、ドーラはクレイソンから離れていった。
クレイソンの瞳に、光など宿っていなかった。あるのは虚無と殺意、しがらみに囚われたままの仄暗い色だけだ。
ふっと、その日のことが脳裏に浮かぶ。
村中が炎に包まれ、逃げ遅れた人の悲痛な叫びが充満して、誰も、家族を助けてくれなかった日のことが。
「あれ、ドーラは?」
戻ってきたコルンはキョロキョロと視線を彷徨わせている。
「どっか行った」
「ふーん?まぁいいや。あ、それよりさぁ、冷蔵庫ん中にこんなのあったぞ」
と、コルンが取りだしたのは、明らかに普通は冷蔵庫の中には入っていないだろう──レポート用紙の束、だった。
「!」
クレイソンは、それを握る手に力を込めた。レポート用紙はくしゃりとひしゃげた。
「何が書いてあったんだ」
コルンが身を乗り出すと、「あの火事のことだ」と低い声で答えた。
コルンの瞳からも光が消えた。
「ふぅん。その日のことが詳細にでも書かれてた?」
「……さぁな。見たくもない」
バサッと資料を地面にたたきつけ、赤く燃えるような瞳で「胸糞悪いヤツめ」と言い放った。
「あの女は何処に行った。まさか逃げたのか?」
とクレイソンが立ち上がろうと腰を上げると、彼の視界は大きくぶれた。
自分の平衡感覚が失われ、身体の自由が利かなくなったのだと気づいた時には、既に彼の体は草の上に横向けになっていた。
「おいグレ……ッう、わ」
クレイソンを愛称で呼ぶコルンも、その場に崩れ落ちた。
「あーあ。倒れてる」
意識の無い二人を見下しながら、ロットは「めんどくさいなぁ」と呟いた。
「ちょっと、ロット?帰ってきたのなら……え?」
家から出てきた少女は、三人を前に声を失った。
「……!火事の記録」
彼らの傍らに散らばるレポート用紙を目に留めるなり、少女は眉根をきつく寄せた。
「人のものを勝手に……!」
二人の傍に駆け寄り、レポート用紙を集めながらロットを見上げた。
「薬、持ってきて」
ロットは苦虫を噛み潰したような顔をしたが、「早くして」と少女に急かされ、渋々と家の中へ入っていった。
その地域では魔女は忌み嫌われ、迫害を受けた魔女がひっそりと静かに余生を生きているらしい。そんな魔女が、目障りだと感じる輩は少なからず存在した。
そんなある日、騎士団の一員である青年がこう意見した。
「監視をしましょう。一週間の間、我が部の誰かがソイツを見張るのです。我々に害を与えれば、即刻首を撥ねればよろしい」
その意見は即採用された。
そしてその監視役は、魔女を毛嫌いするその青年が負うことになった。
「クレイソン」
荷造りをする監視役に選ばれた青年に、黒髪の長髪美人がドアにもたれかかりながら声をかけた。
「一体何をした」
プゥとガムを膨らませながら、長髪美人──ドーラは、眉間に皺を寄せた。
監視役の話は前々から出ていた。
しかし、何事もなければ魔女を始末することなど出来なくなってしまう。そのため決定されかねていたのだが。
「先に話をしていただけだ」
ニヤリと口元を緩めるクレイソンに、ドーラは「どういうことだよ」と不機嫌そうに尋ねた。
「ドーラ、少しは頭を使ってくれ。俺はこう言ったんだ。我々に害が加われば、とね。俺は魔女の家に行くんだぜ?──期限付きで、な」
ドーラはさらに皺を深く刻む。
その様子にクレイソンは苦笑をうかべた。
「まぁつまり、俺が期限が切れても帰らなかった場合、魔女は処刑だ」
「ああ、そゆこと」
ドーラの眉間のシワがすっと解かれる。
「何考えてんのかと思った。せいぜい魔女サンに絆されないことね」
「ははっ……あの火事がある限りは、有り得ねぇな」
「そうね。私も火事の犯人だけは絶対に許さない」
キン、とピアスが小さく高い音を鳴らして揺れる。
ヒラヒラと手を振りながら、ドーラはキィと高い音を響かせながら扉を閉めた。
「おい、クレイソン」
クレイソンは、今度はお前か、と言いたげな目でズカズカと陣地に入り込んでくる男を見上げた。
「お前一人で行くってのか」
腕を組んで偉そうに鼻を鳴らすのは、ドーラと同じく、クレイソンの同僚であるコルンだ。
「来たいのか?まぁ、三人で押しかけて飯を食らうだけ食らってやってもいいんだがな」
とクレイソンが肩をすくめると、「それいいな!」とコルンは指を鳴らし、クレイソンは自身の額に手をやった。
そうだこいつはこういう奴だった。
「正気か」と溜息混じりに返すと、
「お前一人の方がよっぽど危なっかしいからな」
と、心外なことを言われた。
「てことで、申請出してくるわ」
クレイソンが止める間もなく、コルンはカツカツと音を響かせながら遠ざかっていった。
必要最低限の荷を持ち、クレイソン、ドーラ、コルンの三人は例の森の入口の前で足を止めた。
魔女の住む家は、人が絶対に寄り付かない森にあるらしい。森は四六時中霧で充ちていて、一度入れば簡単には帰れない。そのため、「死の森」とも呼ばれる場所なのだ。
「あ、あなた方でしたか」
森の入口から、聞いたことのある声が聞こえてきた。
三人は一斉に身構えた。
「やだなぁ。監視に来ただけなんでしょ?そんなに殺気立たないでくださいよ」
見覚えのある顔だった。
「……ロット。魔女に操られているという噂は本当だったか」
クレイソンはカチャ、と剣を構え直す。
「相変わらず自分勝手な見解しかお持ちでないのですね、クレイソン殿」
ロットは元騎士団に属していた者だ。だが、ある日突然姿を消したのだ。その際、魔女を見たというものの報告が相次ぎ、ロットは魔女に誘拐されたのだと、当時はかなりの噂になった。
「まぁ、僕の話はどうだっていいです。この森は迷いますから、僕が案内を務めます。こちらですよ」
ロットは笑顔でそう言うと、背を向けて歩き出した。
三人は渋々とだがそれに従った。
ほんの数分、歩いただけだった。
目の前に、霧のない空間が現れた。そこには、家が一軒ぽつんと取り残されたように建っていた。
「あら、もう到着されたの?」
三人の後ろから、女の声が響いた。
ドーラとコルンはひゅっと喉を鳴らして飛び退いた。
「あら、驚かせちゃったみたいですね。ちょっとそこの川で洗濯をしていて……それより、迷いませんでした?ここの森ちょっと複雑ですから」
そこに居たのは、普通の少女だった。白いマントを被り、紫の瞳でクレイソンを捉えた。
「あなたが、監視役の方ですよね。他の御二方は護衛の方?」
「そんなかんじだ。構わないよな?二人増えるくらい──なんせ、魔女様なのだからな」
凍りつくような冷たさの瞳に、周りの空気がピリッとする。
「そりゃ、困るに決まっているでしょう。事前にお伝えして頂かないと、寝床の用意だってできませんしね」
少女は困った表情になっただけだった。
クレイソンはギリッと剣を持つ手に力を加えた。
「お疲れですか?すぐにお休みになるようでしたら寝床へ案内しますが」
「お前のようなやつがいる家になんか入るわけがないだろう!」
クレイソンの怒鳴り声に、少女はすっと真顔になった。
「そうですか」
そう言っただけだった。
三人の間を素通りし、ロットの元へ歩いていった。
「いつも通り、食糧調達よろしくね」
「ああ、行ってくる」
背を向けた少女に、クレイソンは憎悪の瞳を向けるばかりだった。
魔女の家の目の前に、三人はテントを張った。
「さて、食糧だが……魔女の家のものを勝手に取ってきていいってことか?」
と、コルンは立ち上がる。
「やめとけば」と制止したのはドーラだった。
「勝手に他人の家の冷蔵庫は開けるな──というか、魔女の扱うものに毒でもあったら……」
「……それこそ、決定的な証拠になるだろ」
ふっとクレイソンは笑った。
「んじゃ、ちょっくら行ってくる」
コルンはそう言うと、自分の家のような自然さで中へ入っていった。
「ちょっと」
ドーラがクレイソンを睨むと、クレイソンは大袈裟に肩を竦めてみせた。
「魔女だって分かってるはずだ。俺たちに害意がないと分からなせるために、毒なんて持っているわけないだろ」
ドーラは「……あ、そ」と眉根を寄せたまま立ち上がった。
「それが、外れてたら?」
「コルンが死ぬだけだろ」
しれっと言い放つクレイソンに、ドーラは冷ややかな瞳を向けた。
「だから、あんたが嫌い」
「どーぞご勝手に」
サクッと草を踏みながら、ドーラはクレイソンから離れていった。
クレイソンの瞳に、光など宿っていなかった。あるのは虚無と殺意、しがらみに囚われたままの仄暗い色だけだ。
ふっと、その日のことが脳裏に浮かぶ。
村中が炎に包まれ、逃げ遅れた人の悲痛な叫びが充満して、誰も、家族を助けてくれなかった日のことが。
「あれ、ドーラは?」
戻ってきたコルンはキョロキョロと視線を彷徨わせている。
「どっか行った」
「ふーん?まぁいいや。あ、それよりさぁ、冷蔵庫ん中にこんなのあったぞ」
と、コルンが取りだしたのは、明らかに普通は冷蔵庫の中には入っていないだろう──レポート用紙の束、だった。
「!」
クレイソンは、それを握る手に力を込めた。レポート用紙はくしゃりとひしゃげた。
「何が書いてあったんだ」
コルンが身を乗り出すと、「あの火事のことだ」と低い声で答えた。
コルンの瞳からも光が消えた。
「ふぅん。その日のことが詳細にでも書かれてた?」
「……さぁな。見たくもない」
バサッと資料を地面にたたきつけ、赤く燃えるような瞳で「胸糞悪いヤツめ」と言い放った。
「あの女は何処に行った。まさか逃げたのか?」
とクレイソンが立ち上がろうと腰を上げると、彼の視界は大きくぶれた。
自分の平衡感覚が失われ、身体の自由が利かなくなったのだと気づいた時には、既に彼の体は草の上に横向けになっていた。
「おいグレ……ッう、わ」
クレイソンを愛称で呼ぶコルンも、その場に崩れ落ちた。
「あーあ。倒れてる」
意識の無い二人を見下しながら、ロットは「めんどくさいなぁ」と呟いた。
「ちょっと、ロット?帰ってきたのなら……え?」
家から出てきた少女は、三人を前に声を失った。
「……!火事の記録」
彼らの傍らに散らばるレポート用紙を目に留めるなり、少女は眉根をきつく寄せた。
「人のものを勝手に……!」
二人の傍に駆け寄り、レポート用紙を集めながらロットを見上げた。
「薬、持ってきて」
ロットは苦虫を噛み潰したような顔をしたが、「早くして」と少女に急かされ、渋々と家の中へ入っていった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる