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第1章 邪教降臨
第1話 転生者
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ガキの頃から光が見えた。
最初はうすぼんやりとしていたこの世界に存在しない光だった。
その光が俺の目に映ると感情が伝わってきた。
感情はこちらに影響を及ぼす。
気持ちの悪い色だったらこちらも気持ち悪くなる。
暖かい色だったらこちらも暖かくなる。
助けて欲しい色だったら助けたくなる。
その人がどんな思いをしているのかなんてなーんも知らない。
それでもその人が求めている物が分かる。
それは病気かもしれない。
ガキの頃周りの感情を言い当てて気持悪いと言われた。
なんでそんな事まで分かるの? と言われた。
言い当てているつもりはない、君達の光が俺の感情に影響を与えて俺の感情をただ言っているだけだ。
誰も理解なんてしちゃーくれない。
病院側としてはいいサンプルまたは良い病気もちとして病院に幽閉される事になった。
両親も実は光が見える家系なのだが、彼等は子供が見える光が並外れていたので恐怖を抱いた。
お寺に連れていかれたりお祓いをされたり。
その都度母親の光はやばかった。
それは嫉妬や執念そう言ったものが伝わってきた。
俺もその嫉妬や執念になった。
周りが闇になれば俺も闇になる。
周りが天使になれば俺も天使になる。
周りに影響されて周りを影響させる。
よくわからんがもう疲れた。
病院内で行われる実験ばかり。
俺の目はもう見えなくなりつつある。
視力ではなく光ではなく生命を感じない。
鏡に映る自分には光がない。
自分はカメレオンのようなそれだ。
カメレオンのように周りの光に影響されて光そのものを発する。
病院歴30年。
10歳の頃に病院に入院されて。
30年間も何もない楽しもみもない。
でも病院の中で彼女は出来た訳だけど。
その彼女も退院して疎遠になり。
いくつもの薬いくつもの実験。
もう脳みそはぐちゃぐちゃだよ。
そうして俺はそのまま廃棄処分ならぬ死亡したわけだ。
いくつか訂正しておきたい。
死亡したと言っても魂が浮かび上がった訳ではなく。
何か知らんが赤子になっていた訳だ。
記憶もそのまま、そして母親らしき巨大な生物から光が発している。
どうやら俺は転生しても光が見えているらしい。
ここが日本社会ではないことを願ったのだが。
建物の作り方、後、母親らしき人物が魔法らしきもので俺を癒してくれる事からここが願っていたファンタジー世界だと知った。
思わず母親のお乳を飲みながらガッツポーズを取ったものだ。
また訂正しておきたい事がある。
死んだ瞬間、世界が爆発するような景色を見た気がする。
その先の中で1人のおっさんがこちらを見ていて。
「お、がんばったな」
なんて言ってくれた。
ちなみに全身が黒づくめでなんか邪教の神様って感じだったけど。
「じゃ転生してもらおうか」
そう言っていたのは覚えているのだが。
あまりそのおっさんの事は覚えていなかった。
そうして俺は赤子ならぬ新しい名前を貰った。
ルボロス・フィールドという名前だ。
フィールドというのが家名らしい。
この世界には魔法が存在するがまったく使い方が分からない。
後、光の見方が変わってきている。
今までは感情やら何やらが自分に影響を及ぼしていたのだが。
そういったものをブロック出来るようになっている。
光そのものが自分に影響を与える事はないが相手がどんな光方でどんな思いをしているのかなんとなく分かる。
まぁ確証なんてないし確かめようにも赤子なので何も出来ないが。
毎日母親のお乳を飲んで幸せにお腹を満腹にさせている訳だが。
「所で、こいつたまにお前の胸をわしづかみにしているが・・・・・・」
と父親のゼフダスが呟くものだ。
ふ、ゼフダスよ俺は母親という存在にありがたみをもって接しているだけだぞ。
と心の中で呟くのであった。
「まぁ、ゼフダスよりは優しく包み込んでくれるわ」
おいゼフダス。お前は毎日触っているのだろう!
おっさんながらに心の中で突っ込むが、今では赤子になっちまった。
なーんも出来んが。
光を見続ける事が出来る。
【申告 邪教スキルがレベル2になりました】
お、なんか頭の中で声が響いたぞ。
この世界ではこういった声が聞こえるのだろう。
日本で話したら幻聴だって言われそうなレベルだぞ。
だがな俺は幻聴なんて聞いた事もねーぜ。
今初めて聞いたぞ。
【申告 幻聴ではありません】
へぇ、この幻聴は話す事が出来るらしい。
それはそれで恐ろしい事だ。
俺もついに末期患者になっちまったか。
【申告 邪教スキルがレベル3になりました】
だから邪教スキルってなんぞや。
【申告 邪教スキルとはあなたが前世で使っていたスキルです。レベルが上がらなかったので周りに影響されておりましたが現在この世界ではレベル概念が存在しレベルが上がった事により周りに影響されづらくなっております】
おいおいそんなに長文流されたら理解に苦しむじゃねーか。
【申告 手短に言うと、レベルという概念が存在しているおかげであなたは普通でいられます】
それはありがたいねぇ、さてと、寝返りでもうつか。
そうして俺の赤子人生が始まったわけだが。あっという間に赤子人生なんて終わっちまうもので。
最初はうすぼんやりとしていたこの世界に存在しない光だった。
その光が俺の目に映ると感情が伝わってきた。
感情はこちらに影響を及ぼす。
気持ちの悪い色だったらこちらも気持ち悪くなる。
暖かい色だったらこちらも暖かくなる。
助けて欲しい色だったら助けたくなる。
その人がどんな思いをしているのかなんてなーんも知らない。
それでもその人が求めている物が分かる。
それは病気かもしれない。
ガキの頃周りの感情を言い当てて気持悪いと言われた。
なんでそんな事まで分かるの? と言われた。
言い当てているつもりはない、君達の光が俺の感情に影響を与えて俺の感情をただ言っているだけだ。
誰も理解なんてしちゃーくれない。
病院側としてはいいサンプルまたは良い病気もちとして病院に幽閉される事になった。
両親も実は光が見える家系なのだが、彼等は子供が見える光が並外れていたので恐怖を抱いた。
お寺に連れていかれたりお祓いをされたり。
その都度母親の光はやばかった。
それは嫉妬や執念そう言ったものが伝わってきた。
俺もその嫉妬や執念になった。
周りが闇になれば俺も闇になる。
周りが天使になれば俺も天使になる。
周りに影響されて周りを影響させる。
よくわからんがもう疲れた。
病院内で行われる実験ばかり。
俺の目はもう見えなくなりつつある。
視力ではなく光ではなく生命を感じない。
鏡に映る自分には光がない。
自分はカメレオンのようなそれだ。
カメレオンのように周りの光に影響されて光そのものを発する。
病院歴30年。
10歳の頃に病院に入院されて。
30年間も何もない楽しもみもない。
でも病院の中で彼女は出来た訳だけど。
その彼女も退院して疎遠になり。
いくつもの薬いくつもの実験。
もう脳みそはぐちゃぐちゃだよ。
そうして俺はそのまま廃棄処分ならぬ死亡したわけだ。
いくつか訂正しておきたい。
死亡したと言っても魂が浮かび上がった訳ではなく。
何か知らんが赤子になっていた訳だ。
記憶もそのまま、そして母親らしき巨大な生物から光が発している。
どうやら俺は転生しても光が見えているらしい。
ここが日本社会ではないことを願ったのだが。
建物の作り方、後、母親らしき人物が魔法らしきもので俺を癒してくれる事からここが願っていたファンタジー世界だと知った。
思わず母親のお乳を飲みながらガッツポーズを取ったものだ。
また訂正しておきたい事がある。
死んだ瞬間、世界が爆発するような景色を見た気がする。
その先の中で1人のおっさんがこちらを見ていて。
「お、がんばったな」
なんて言ってくれた。
ちなみに全身が黒づくめでなんか邪教の神様って感じだったけど。
「じゃ転生してもらおうか」
そう言っていたのは覚えているのだが。
あまりそのおっさんの事は覚えていなかった。
そうして俺は赤子ならぬ新しい名前を貰った。
ルボロス・フィールドという名前だ。
フィールドというのが家名らしい。
この世界には魔法が存在するがまったく使い方が分からない。
後、光の見方が変わってきている。
今までは感情やら何やらが自分に影響を及ぼしていたのだが。
そういったものをブロック出来るようになっている。
光そのものが自分に影響を与える事はないが相手がどんな光方でどんな思いをしているのかなんとなく分かる。
まぁ確証なんてないし確かめようにも赤子なので何も出来ないが。
毎日母親のお乳を飲んで幸せにお腹を満腹にさせている訳だが。
「所で、こいつたまにお前の胸をわしづかみにしているが・・・・・・」
と父親のゼフダスが呟くものだ。
ふ、ゼフダスよ俺は母親という存在にありがたみをもって接しているだけだぞ。
と心の中で呟くのであった。
「まぁ、ゼフダスよりは優しく包み込んでくれるわ」
おいゼフダス。お前は毎日触っているのだろう!
おっさんながらに心の中で突っ込むが、今では赤子になっちまった。
なーんも出来んが。
光を見続ける事が出来る。
【申告 邪教スキルがレベル2になりました】
お、なんか頭の中で声が響いたぞ。
この世界ではこういった声が聞こえるのだろう。
日本で話したら幻聴だって言われそうなレベルだぞ。
だがな俺は幻聴なんて聞いた事もねーぜ。
今初めて聞いたぞ。
【申告 幻聴ではありません】
へぇ、この幻聴は話す事が出来るらしい。
それはそれで恐ろしい事だ。
俺もついに末期患者になっちまったか。
【申告 邪教スキルがレベル3になりました】
だから邪教スキルってなんぞや。
【申告 邪教スキルとはあなたが前世で使っていたスキルです。レベルが上がらなかったので周りに影響されておりましたが現在この世界ではレベル概念が存在しレベルが上がった事により周りに影響されづらくなっております】
おいおいそんなに長文流されたら理解に苦しむじゃねーか。
【申告 手短に言うと、レベルという概念が存在しているおかげであなたは普通でいられます】
それはありがたいねぇ、さてと、寝返りでもうつか。
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