248 / 272
第二十二章 マリエと名乗る少女とともに
3-2 わたくしとお兄様の真実ですわ~中編~
しおりを挟む
「えぇ!? なんだか、ますますわからなくなってきましたわ……」
アリツェは素っ頓狂な叫び声を上げた。
横見悠太の転生が、そもそも最初から失敗するはずだったとは、どういう意味だろう。
「ちょっと待って。つまり、横見悠太は、このゲーム世界に生まれ落ちる前に、すでにゲームオーバーになっているはずだったの?」
クリスティーナはテーブルに身を乗り出し、目を丸くする。
「察しがいいね、クリスティーナ」
マリエは満足げにうなずいた。
「ひどい話ですわ……」
横見悠太の立場から見れば、第二の人生を楽しめると意気揚々とテストプレイに参加したのに、キャラクターメイクが終わった段階でゲームオーバーだ。なかなかのクソゲーっぷりだと言えよう。
アリツェの胸に、言いようのない怒りが込み上げてくる。おそらくは、アリツェの人格と融合している横見悠太の感情に違いない。
アリツェは右手を胸に当て、昂る気持ちを抑え込もうとした。数回深呼吸をする。
「ま、最終的にはそうならなかったんだから、結果オーライじゃないか」
マリエは肩をすくめ、苦笑いを浮かべた。
結局は、ゲームオーバーにならずに転生できている。なので、それほど大した問題ではないだろう、とマリエは言いたげだ。
だが、ゲーム管理者のヴァーツラフとしてはそれでよくても、問題に巻き込まれた当事者の横見悠太としては、素直に納得できるものでもない。
横見悠太と一心同体のアリツェとしても、ヴァーツラフ――マリエには、もう少し真剣な態度で事に向き合ってほしいと感じた。ただ、実際にマリエにそう指摘をしたところで、あまり効果はなさそうだが……。
「キャラクターメイクをした段階で、父をカレルに、母をユリナに設定した悠太君は、このゲーム世界ではフェイシア王国のカレル・プリンツ辺境伯と帝国皇女のユリナ・ギーゼブレヒトとの間の子として生まれる予定になった。ここまではいいよね?」
アリツェたちはうなずいた。
「ところが、この時、システムによる受精卵の遺伝子突然変異で、受精卵の性染色体――性別を決定している部分なんだけれど、ここに異常が生じたんだ」
「ということは、その突然変異が原因で、私たちは死産するはずだったと?」
ラディムの疑問に、マリエはうなずいて答える。
「性染色体がXXで女性、XYで男性となるのが通常だけれど、悠太君の作った受精卵は、システムのいたずらによる分裂異常――不分離が起こって、XXYになっていた」
マリエは懐から紙とペンを取り出し、サラサラッと図を描いた。
アリツェたちは身を乗り出し、描かれた図を確認する。アリツェはこの時、図に示された記号を見て、わずかに既視感を覚えた。
この感覚はなんだろうと考えれば、おそらくは横見悠太の知識の中に、何か関連したものがあるからではないかと思い当たる。アリツェは目を閉じて、記憶の深層――悠太の記憶を探り、思い出そうとする。
……たしか、悠太が病室で読みふけっていた生物学の本に、似たような図が描かれていたような――。
「あまり細かな話をしても、訳が分からなくなると思う。だから、なるべく簡潔に説明するよ」
マリエはちらりとアリツェたちに目配せをする。
アリツェとしても特に異論はなかったので、首肯した。ラディムとクリスティーナもうなずいている。
「染色体ってね、通常は二本で一組になっているんだけれど……」
マリエは図上のXX、XYと描かれた部分を指で叩く。
「悠太君の受精卵は、イレギュラーで三本に増えてしまった。これが原因で、受精卵はユリナ・ギーゼブレヒトの子宮に着床ができないはずだったんだ」
マリエはそのまま指を横にずらし、XXYと描かれた部分を示す。
「なるほど、それで、流産になると」
ラディムの言葉にマリエはうなずきつつも、「ただ、現実世界では、別に流産するってわけじゃないんだけれどね」と補足した。このゲームシステム上の制約か何かが理由なのだろうと、アリツェは理解をする。
「あ、ちなみにだけれど、双子化したのは受精卵が卵割――細胞分裂を開始した直後で、その段階でXXYのまったく同じ遺伝情報を持った受精卵が二つできている。できた二つの受精卵の間にはまったく差異が無いので、どっちがアリツェちゃんでどっちがラディム殿下になったのかは、わからない」
マリエは図上にもう一つXXYと書き記した。
「ということは、わたくしたちは最初、別々の性別ではなかった?」
遺伝情報にまったく差異がなかったとマリエは言っている。であれば、性別も同一だったと考えるのが自然だ。
「そうだね。当初はどちらもXXY。分類上は男性かな? 地球だとクラインフェルター症候群って言っていたと思うよ」
マリエはXXYそれぞれの上に、男性を表す記号を追記した。
「でもね、今度はゲーム世界側で、イレギュラーな事態が生じた」
走らせていたペンの動きを止め、マリエは図上に落としていた視線を上げる。
「父上……カレル・プリンツの《祈願》だな?」
「そのとおり!」
ラディムが推論を述べると、マリエはぱっと嬉しそうな表情を浮かべた。
「カレルの《祈願》で、本来流産するはずだったところを、強引にユリナの子宮に着床させた」
「父上の技能才能は、本当に強烈だったんだな……」
時のフェイシア国王をも虜にした《祈願》の技能才能を持っていた、アリツェたちの実父カレル・プリンツ前辺境伯。
強力な効果ゆえに、デメリットも強烈だった。最期には、その強烈なデメリットのせいで、命を失う羽目になる。
だが、そんな父の命がけの《祈願》のおかげで、今のアリツェとラディムがある。直接姿を見たこともない父ではあるが、アリツェは深い深い愛情を感じた。
「さらにそこに、ゲームシステムを安定させるための修正が入った。システム側からの介入で、遺伝子にさらなる突然変異が起こった結果、それぞれの受精卵の性染色体の一つが欠落したんだ」
「つまり、ゲームシステム上XXYが存在してちゃダメだから、無理やり変更させたってことなの?」
クリスティーナは首を傾げ、マリエの反応を確かめる。
「やっぱり、そういう結論になるよね。別に、僕はゲームプログラムの詳細まで把握していないから、これはあくまで推測ではあるけれど」
マリエはクリスティーナの言葉に満足げにうなずくと、一旦言葉を区切り、コホンと咳払いをした。
「性染色体の組み合わせをXXかXYにしないと、システム全体の整合性が取れなくなるんだろうね」
XXYのままでは流産になるようにプログラミングがされていたのも、そのシステム全体の整合性を取るための調整手段なのだろう、とマリエは続ける。
「双子の受精卵のうちの片方はXが一つ、もう片方はYが一つ欠落した。結果、XXYを持ったまったく同じ二個の受精卵の性染色体は、それぞれ、XYとXXへと変化した。つまり、男の子と女の子の双子になったってわけさ」
マリエは一方のXXYの一つ目のXの上と、もう一方のXXYのYの上に、それぞれ斜線を引いた。さらに、Xが欠落した側にはラディムと、Yが欠落した側にはアリツェと名前を記す。
「ここまでのお話から考えますと、わたくしとお兄様との違いは、あくまで性別のみ。性染色体以外はまったく同じ遺伝情報を持っているので、結果として性別以外の部分――ステータスの上限値や技能才能などは、まったくの同一になっていると」
アリツェの問いに、マリエはうなずいた。
「男女の一卵性双生児になった理由は以上だね。次に、殿下たちに転生した悠太君や優里菜ちゃんの人格に関して、もう少し説明しようか」
マリエの話は、まだまだ続きそうだ。
アリツェは一旦席を立ち、部屋の脇の台に置かれたティーポットを取りに向かった。しゃべりすぎて、のどがカラカラだ。
全員のティーカップに紅茶を注ぎ直して、アリツェは改めて席に着く。続きを聞く準備は、万端だ。
アリツェは素っ頓狂な叫び声を上げた。
横見悠太の転生が、そもそも最初から失敗するはずだったとは、どういう意味だろう。
「ちょっと待って。つまり、横見悠太は、このゲーム世界に生まれ落ちる前に、すでにゲームオーバーになっているはずだったの?」
クリスティーナはテーブルに身を乗り出し、目を丸くする。
「察しがいいね、クリスティーナ」
マリエは満足げにうなずいた。
「ひどい話ですわ……」
横見悠太の立場から見れば、第二の人生を楽しめると意気揚々とテストプレイに参加したのに、キャラクターメイクが終わった段階でゲームオーバーだ。なかなかのクソゲーっぷりだと言えよう。
アリツェの胸に、言いようのない怒りが込み上げてくる。おそらくは、アリツェの人格と融合している横見悠太の感情に違いない。
アリツェは右手を胸に当て、昂る気持ちを抑え込もうとした。数回深呼吸をする。
「ま、最終的にはそうならなかったんだから、結果オーライじゃないか」
マリエは肩をすくめ、苦笑いを浮かべた。
結局は、ゲームオーバーにならずに転生できている。なので、それほど大した問題ではないだろう、とマリエは言いたげだ。
だが、ゲーム管理者のヴァーツラフとしてはそれでよくても、問題に巻き込まれた当事者の横見悠太としては、素直に納得できるものでもない。
横見悠太と一心同体のアリツェとしても、ヴァーツラフ――マリエには、もう少し真剣な態度で事に向き合ってほしいと感じた。ただ、実際にマリエにそう指摘をしたところで、あまり効果はなさそうだが……。
「キャラクターメイクをした段階で、父をカレルに、母をユリナに設定した悠太君は、このゲーム世界ではフェイシア王国のカレル・プリンツ辺境伯と帝国皇女のユリナ・ギーゼブレヒトとの間の子として生まれる予定になった。ここまではいいよね?」
アリツェたちはうなずいた。
「ところが、この時、システムによる受精卵の遺伝子突然変異で、受精卵の性染色体――性別を決定している部分なんだけれど、ここに異常が生じたんだ」
「ということは、その突然変異が原因で、私たちは死産するはずだったと?」
ラディムの疑問に、マリエはうなずいて答える。
「性染色体がXXで女性、XYで男性となるのが通常だけれど、悠太君の作った受精卵は、システムのいたずらによる分裂異常――不分離が起こって、XXYになっていた」
マリエは懐から紙とペンを取り出し、サラサラッと図を描いた。
アリツェたちは身を乗り出し、描かれた図を確認する。アリツェはこの時、図に示された記号を見て、わずかに既視感を覚えた。
この感覚はなんだろうと考えれば、おそらくは横見悠太の知識の中に、何か関連したものがあるからではないかと思い当たる。アリツェは目を閉じて、記憶の深層――悠太の記憶を探り、思い出そうとする。
……たしか、悠太が病室で読みふけっていた生物学の本に、似たような図が描かれていたような――。
「あまり細かな話をしても、訳が分からなくなると思う。だから、なるべく簡潔に説明するよ」
マリエはちらりとアリツェたちに目配せをする。
アリツェとしても特に異論はなかったので、首肯した。ラディムとクリスティーナもうなずいている。
「染色体ってね、通常は二本で一組になっているんだけれど……」
マリエは図上のXX、XYと描かれた部分を指で叩く。
「悠太君の受精卵は、イレギュラーで三本に増えてしまった。これが原因で、受精卵はユリナ・ギーゼブレヒトの子宮に着床ができないはずだったんだ」
マリエはそのまま指を横にずらし、XXYと描かれた部分を示す。
「なるほど、それで、流産になると」
ラディムの言葉にマリエはうなずきつつも、「ただ、現実世界では、別に流産するってわけじゃないんだけれどね」と補足した。このゲームシステム上の制約か何かが理由なのだろうと、アリツェは理解をする。
「あ、ちなみにだけれど、双子化したのは受精卵が卵割――細胞分裂を開始した直後で、その段階でXXYのまったく同じ遺伝情報を持った受精卵が二つできている。できた二つの受精卵の間にはまったく差異が無いので、どっちがアリツェちゃんでどっちがラディム殿下になったのかは、わからない」
マリエは図上にもう一つXXYと書き記した。
「ということは、わたくしたちは最初、別々の性別ではなかった?」
遺伝情報にまったく差異がなかったとマリエは言っている。であれば、性別も同一だったと考えるのが自然だ。
「そうだね。当初はどちらもXXY。分類上は男性かな? 地球だとクラインフェルター症候群って言っていたと思うよ」
マリエはXXYそれぞれの上に、男性を表す記号を追記した。
「でもね、今度はゲーム世界側で、イレギュラーな事態が生じた」
走らせていたペンの動きを止め、マリエは図上に落としていた視線を上げる。
「父上……カレル・プリンツの《祈願》だな?」
「そのとおり!」
ラディムが推論を述べると、マリエはぱっと嬉しそうな表情を浮かべた。
「カレルの《祈願》で、本来流産するはずだったところを、強引にユリナの子宮に着床させた」
「父上の技能才能は、本当に強烈だったんだな……」
時のフェイシア国王をも虜にした《祈願》の技能才能を持っていた、アリツェたちの実父カレル・プリンツ前辺境伯。
強力な効果ゆえに、デメリットも強烈だった。最期には、その強烈なデメリットのせいで、命を失う羽目になる。
だが、そんな父の命がけの《祈願》のおかげで、今のアリツェとラディムがある。直接姿を見たこともない父ではあるが、アリツェは深い深い愛情を感じた。
「さらにそこに、ゲームシステムを安定させるための修正が入った。システム側からの介入で、遺伝子にさらなる突然変異が起こった結果、それぞれの受精卵の性染色体の一つが欠落したんだ」
「つまり、ゲームシステム上XXYが存在してちゃダメだから、無理やり変更させたってことなの?」
クリスティーナは首を傾げ、マリエの反応を確かめる。
「やっぱり、そういう結論になるよね。別に、僕はゲームプログラムの詳細まで把握していないから、これはあくまで推測ではあるけれど」
マリエはクリスティーナの言葉に満足げにうなずくと、一旦言葉を区切り、コホンと咳払いをした。
「性染色体の組み合わせをXXかXYにしないと、システム全体の整合性が取れなくなるんだろうね」
XXYのままでは流産になるようにプログラミングがされていたのも、そのシステム全体の整合性を取るための調整手段なのだろう、とマリエは続ける。
「双子の受精卵のうちの片方はXが一つ、もう片方はYが一つ欠落した。結果、XXYを持ったまったく同じ二個の受精卵の性染色体は、それぞれ、XYとXXへと変化した。つまり、男の子と女の子の双子になったってわけさ」
マリエは一方のXXYの一つ目のXの上と、もう一方のXXYのYの上に、それぞれ斜線を引いた。さらに、Xが欠落した側にはラディムと、Yが欠落した側にはアリツェと名前を記す。
「ここまでのお話から考えますと、わたくしとお兄様との違いは、あくまで性別のみ。性染色体以外はまったく同じ遺伝情報を持っているので、結果として性別以外の部分――ステータスの上限値や技能才能などは、まったくの同一になっていると」
アリツェの問いに、マリエはうなずいた。
「男女の一卵性双生児になった理由は以上だね。次に、殿下たちに転生した悠太君や優里菜ちゃんの人格に関して、もう少し説明しようか」
マリエの話は、まだまだ続きそうだ。
アリツェは一旦席を立ち、部屋の脇の台に置かれたティーポットを取りに向かった。しゃべりすぎて、のどがカラカラだ。
全員のティーカップに紅茶を注ぎ直して、アリツェは改めて席に着く。続きを聞く準備は、万端だ。
0
お気に入りに追加
292
あなたにおすすめの小説
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
転生調理令嬢は諦めることを知らない
eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。
それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。
子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。
最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。
八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。
それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。
また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。
オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。
同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。
それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。
弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。
主人公が酷く虐げられる描写が苦手な方は、回避をお薦めします。そういう意味もあって、R15指定をしています。
追放令嬢ものに分類されるのでしょうが、追放後の展開はあまり類を見ないものになっていると思います。
2章立てになりますが、1章終盤から2章にかけては、「令嬢」のイメージがぶち壊されるかもしれません。不快に思われる方にはご容赦いただければと存じます。
神のいとし子は追放された私でした〜異母妹を選んだ王太子様、今のお気持ちは如何ですか?〜
星井柚乃(旧名:星里有乃)
恋愛
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」
「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」
(レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)
美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。
やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。
* 2023年01月15日、連載完結しました。
* ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。お読みくださった読者様、ありがとうございました!
* 初期投稿ではショートショート作品の予定で始まった本作ですが、途中から長編版に路線を変更して完結させました。
* この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。
* ブクマ、感想、ありがとうございます。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
この野菜は悪役令嬢がつくりました!
真鳥カノ
ファンタジー
幼い頃から聖女候補として育った公爵令嬢レティシアは、婚約者である王子から突然、婚約破棄を宣言される。
花や植物に『恵み』を与えるはずの聖女なのに、何故か花を枯らしてしまったレティシアは「偽聖女」とまで呼ばれ、どん底に落ちる。
だけどレティシアの力には秘密があって……?
せっかくだからのんびり花や野菜でも育てようとするレティシアは、どこでもやらかす……!
レティシアの力を巡って動き出す陰謀……?
色々起こっているけれど、私は今日も野菜を作ったり食べたり忙しい!
毎日2〜3回更新予定
だいたい6時30分、昼12時頃、18時頃のどこかで更新します!
【完結】もう結構ですわ!
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
どこぞの物語のように、夜会で婚約破棄を告げられる。結構ですわ、お受けしますと返答し、私シャルリーヌ・リン・ル・フォールは微笑み返した。
愚かな王子を擁するヴァロワ王家は、あっという間に追い詰められていく。逆に、ル・フォール公国は独立し、豊かさを享受し始めた。シャルリーヌは、豊かな国と愛する人、両方を手に入れられるのか!
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/11/29……完結
2024/09/12……小説家になろう 異世界日間連載 7位 恋愛日間連載 11位
2024/09/12……エブリスタ、恋愛ファンタジー 1位
2024/09/12……カクヨム恋愛日間 4位、週間 65位
2024/09/12……アルファポリス、女性向けHOT 42位
2024/09/11……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる