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第38話 vs ベルゴール
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ビジュルの民の話だと、どうやらビジュルを支配している酋長であるベルゴールは、大きな屋敷を構え、複数の妻と暮らしている。
その周りには、ベルゴールを守る親族や腰巾着の貴族が、ベルゴールから習った術を使って守っているらしかった。
最近は都の王子を捕え、王都に対して領土の割譲の交渉を行っているとのことだった。
「へー、王子さまかあ。じゃそれも救って上げないとな」
「はいご領主さま。しかし注意してください。恐ろしい術がありますので、囲まれたら危険ですぞ」
「大丈夫、大丈夫」
シーンは平然と答えた。
ビジュルの民を引き連れながらやがてベルゴールの本拠地である岩山に入った。どうやら途中に砦を構え、屋敷は山頂にあるらしい。
砦に近付くと、またもや万箭の術や、土人形の術を使うものが出てきたが、シーンは一本の槍と、近くに転がる岩をぶつけて討ち取ってしまう。
閉じられた砦の門も木造だったので、岩を投げて粉砕してしまった。
その度に民たちは歓声を上げたので、シーンの士気はますます高まり、歩みを弾ませながらとうとうベルゴールの屋敷にたどり着いてしまった。
ベルゴールの屋敷の庭には、美しく四季の花が咲く樹木や荘厳な庭石などが置かれていた。
ベルゴールは自分の部下たちが侵入者を討ち取るものだと思っていたので、シーンがやってきて驚き屋敷から飛び出してこの敵に訪ねた。
「おのれなにやつ!」
「ははーん。お前がビジュルの民を苦しめ、メルボルンの神書を盗んだやつだな。懲らしめにやってきたぞ」
懲らしめに来たという言葉に、ベルゴールは呵呵大笑する。
「はっはっは! 笑ってしまうわい。見れば兵も連れておらず、お前ただ一人と女まで連れてきておる。余はただ一人で王国の兵士五万をあしらったのだ。たまたままぐれでこの屋敷まで来たのは誉めてやろう。途中で誰にも会わなかったようだな」
とシーンはベルゴールの配下と一戦も交えずにまぐれでこの屋敷まで来たと思っているようだった。
シーンはその真意が掴めずに、相変わらずキョトンとしていたので、チャーリーは後ろに控えるビジュルの民衆に命じてシーンが今まで討ち取った、ベルゴールの配下の首を掲げるよう命じると、ビジュルの民衆たちは棒きれに挿した首を空に向かって掲げた。その数は23である。
ベルゴールは驚いて目を丸くした。シーンは照れながら頭を掻いて答える。
「私は都では一番の力持ちなのだ。おとなしく降伏したまえ」
そんな言葉にベルゴールが素直に従うわけがない。ベルゴールが両手をシーンのほうに向けると、矢、矢、矢である。何千何万という矢が真っ直ぐにシーンを襲うが、シーンは今までと同じように庭石を放り投げる。それも一つではない。ボーン、ボーンと手当たり次第に投げ込み、まるで石垣のようになってしまった。
矢はそれにぶち当たってしまった。シーンには万箭の術は意味を成さない。
だが、この石垣の中に土が盛り上がり、たちまちあのゴーレムとなる。それも今までの数とは違い、三十ほどの巨大なゴーレムだ。
それが民衆やエイミーの輿を追い回す。エイミーは楽しそうに輿の上に立ち上がり、扇を二つ振って逃げるものたちを応援した。
シーンも楽しくなって、それに混ざって走り出す。
「わあい、わあい、捕まるうー!」
しかし、ゴーレムはシーンを標的とせずに民衆を追い回すので、遊べないと悔しがって地団駄を踏んだ。
「なんだよ! もう!」
そこにチャーリーがシーンに進言した。
「ご主君! 遊びではありません! 民衆をお救いください」
そう言って槍を渡すので、シーンはそれを受け取って、今度はシーンがゴーレムを追い回した。
「こんにゃろ! こんにゃろ!」
怪力無双のシーンが槍を振り回すと大風が巻き上がったのでたまらない。ゴーレムたちはぐにゃぐにゃと歪んで土に戻ってしまった。さらにシーンは遠くのゴーレムには岩を投げて潰してしまった。
静かになったので、ベルゴールは全てが終わったと瞬間移動して近くにきたが驚いた。
シーンは傷一つ受けておらず、ゴーレムが全て粉砕されている。
ベルゴールは一計を案じて、そこにひれ伏した。
「お許しください! こんなお強いかたが人間の中にいるなんて!」
シーンはそれににこにこ笑った。
「いやあ、そんなことないよ。さあ、降伏したなら都に送ってやろうな。彼に縄をかけてくれ」
使用人が縄を持って近付くと、ベルゴールの姿はフッと消えてしまった。
使用人は慌てて、ベルゴールを探す。
その時、エイミーの輿がバランスを崩して地面に落ちる。エイミーは驚いたが当然無事。
シーンは音に反応してそちらのほうを向いた。
するとエイミーの後ろにベルゴールが立っていた。彼は瞬間移動の術を使って、そこに移動したために、輿はバランスを崩したというわけだった。
「エイミー!!」
シーンが今までになく不安をのせた声で叫ぶと、ベルゴールはニヤリと笑った。
「どうやらお前の大切な妻のようだな。しかもこんなに美しいなら、余の妻になる資格は充分にある。早速結婚式と初夜をすることにしよう」
そう言うと、ベルゴールとエイミーの姿はフッと消えた。
シーンはパニックになって細剣を抜くと、泣きながら辺りに向かって振り回したが、どうなるものでもなかった。
その周りには、ベルゴールを守る親族や腰巾着の貴族が、ベルゴールから習った術を使って守っているらしかった。
最近は都の王子を捕え、王都に対して領土の割譲の交渉を行っているとのことだった。
「へー、王子さまかあ。じゃそれも救って上げないとな」
「はいご領主さま。しかし注意してください。恐ろしい術がありますので、囲まれたら危険ですぞ」
「大丈夫、大丈夫」
シーンは平然と答えた。
ビジュルの民を引き連れながらやがてベルゴールの本拠地である岩山に入った。どうやら途中に砦を構え、屋敷は山頂にあるらしい。
砦に近付くと、またもや万箭の術や、土人形の術を使うものが出てきたが、シーンは一本の槍と、近くに転がる岩をぶつけて討ち取ってしまう。
閉じられた砦の門も木造だったので、岩を投げて粉砕してしまった。
その度に民たちは歓声を上げたので、シーンの士気はますます高まり、歩みを弾ませながらとうとうベルゴールの屋敷にたどり着いてしまった。
ベルゴールの屋敷の庭には、美しく四季の花が咲く樹木や荘厳な庭石などが置かれていた。
ベルゴールは自分の部下たちが侵入者を討ち取るものだと思っていたので、シーンがやってきて驚き屋敷から飛び出してこの敵に訪ねた。
「おのれなにやつ!」
「ははーん。お前がビジュルの民を苦しめ、メルボルンの神書を盗んだやつだな。懲らしめにやってきたぞ」
懲らしめに来たという言葉に、ベルゴールは呵呵大笑する。
「はっはっは! 笑ってしまうわい。見れば兵も連れておらず、お前ただ一人と女まで連れてきておる。余はただ一人で王国の兵士五万をあしらったのだ。たまたままぐれでこの屋敷まで来たのは誉めてやろう。途中で誰にも会わなかったようだな」
とシーンはベルゴールの配下と一戦も交えずにまぐれでこの屋敷まで来たと思っているようだった。
シーンはその真意が掴めずに、相変わらずキョトンとしていたので、チャーリーは後ろに控えるビジュルの民衆に命じてシーンが今まで討ち取った、ベルゴールの配下の首を掲げるよう命じると、ビジュルの民衆たちは棒きれに挿した首を空に向かって掲げた。その数は23である。
ベルゴールは驚いて目を丸くした。シーンは照れながら頭を掻いて答える。
「私は都では一番の力持ちなのだ。おとなしく降伏したまえ」
そんな言葉にベルゴールが素直に従うわけがない。ベルゴールが両手をシーンのほうに向けると、矢、矢、矢である。何千何万という矢が真っ直ぐにシーンを襲うが、シーンは今までと同じように庭石を放り投げる。それも一つではない。ボーン、ボーンと手当たり次第に投げ込み、まるで石垣のようになってしまった。
矢はそれにぶち当たってしまった。シーンには万箭の術は意味を成さない。
だが、この石垣の中に土が盛り上がり、たちまちあのゴーレムとなる。それも今までの数とは違い、三十ほどの巨大なゴーレムだ。
それが民衆やエイミーの輿を追い回す。エイミーは楽しそうに輿の上に立ち上がり、扇を二つ振って逃げるものたちを応援した。
シーンも楽しくなって、それに混ざって走り出す。
「わあい、わあい、捕まるうー!」
しかし、ゴーレムはシーンを標的とせずに民衆を追い回すので、遊べないと悔しがって地団駄を踏んだ。
「なんだよ! もう!」
そこにチャーリーがシーンに進言した。
「ご主君! 遊びではありません! 民衆をお救いください」
そう言って槍を渡すので、シーンはそれを受け取って、今度はシーンがゴーレムを追い回した。
「こんにゃろ! こんにゃろ!」
怪力無双のシーンが槍を振り回すと大風が巻き上がったのでたまらない。ゴーレムたちはぐにゃぐにゃと歪んで土に戻ってしまった。さらにシーンは遠くのゴーレムには岩を投げて潰してしまった。
静かになったので、ベルゴールは全てが終わったと瞬間移動して近くにきたが驚いた。
シーンは傷一つ受けておらず、ゴーレムが全て粉砕されている。
ベルゴールは一計を案じて、そこにひれ伏した。
「お許しください! こんなお強いかたが人間の中にいるなんて!」
シーンはそれににこにこ笑った。
「いやあ、そんなことないよ。さあ、降伏したなら都に送ってやろうな。彼に縄をかけてくれ」
使用人が縄を持って近付くと、ベルゴールの姿はフッと消えてしまった。
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その時、エイミーの輿がバランスを崩して地面に落ちる。エイミーは驚いたが当然無事。
シーンは音に反応してそちらのほうを向いた。
するとエイミーの後ろにベルゴールが立っていた。彼は瞬間移動の術を使って、そこに移動したために、輿はバランスを崩したというわけだった。
「エイミー!!」
シーンが今までになく不安をのせた声で叫ぶと、ベルゴールはニヤリと笑った。
「どうやらお前の大切な妻のようだな。しかもこんなに美しいなら、余の妻になる資格は充分にある。早速結婚式と初夜をすることにしよう」
そう言うと、ベルゴールとエイミーの姿はフッと消えた。
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