12 / 16
episode12
しおりを挟む
朝食には、ローラに連れられてやって来た。最初彼女は俺の手を繋ごうとしたが振り払った。しかし彼女はそう言うものだと納得して横に並ぶだけにとどめていた。
朝食の間、ローラは楽しそうにお話をしていたが、俺は適当に話を聞き流していた。
食事が終わり、俺はローラに命じて使用人を全員集めさせた。初の顔合わせと言う名目だ。そこには、控えてシャロンさんも立っていた。
俺は一同を見据えて挨拶をする。しかし異様さにギョッとしているようだ。それもそのはずだ。俺の手には腕ほどの長さの細くてしなる鉄鞭が握られている。
「みんな、俺は隣のアートル子爵の次子でジョエルという。縁あってローラに嫁ぎ、伯爵の位を譲られた。しかし育ちが良くないので、お上品には話せない。だからといって、不敬な真似をしたらそれ相応の罰を与えるからな。覚悟したまえ」
そう言うと、一同は若干黙ったものの、家宰のウォルトの号令で「はい旦那さま、よろしくお願いいたします」の声が屋敷の中に響いた。
俺はそこで気配を消して後ろのほうにいるトビーを指した。
「トビー、前に出たまえ」
「は、はい、旦那さま」
彼は冷や汗をだらだら滴し、一歩一歩を震わせながらみんなよりも前に出てきた。俺は彼に近付いてその回りをグルグル回る。俺の靴音だけがこの場を支配していた。そこで回りには聞こえないようにトビーへと小声で呟く。
「ローラはね、昨晩は俺の腹の下で破瓜された苦痛にもがいていたよ。背中を冷たい板間に転ばせられてね。それでも、ああ旦那さま、素敵です、素敵ですと言っていたぞ。お前が幼い頃から育てていた白い宝石は俺に身を委ねて汚されたのだ。どうだ、悔しいか、オイ。闇討ちくらいしか出来んお前だ。どうせローラに叶わぬ思いを寄せていたのだろう?」
トビーはわなわなと震えていたが、そのうちに掴みかかろうとしてきたので、鉄鞭で脛を打ち据えると、彼はそこにうずくまった。
ローラとシャロンさんは飛び出して来ようとしたが、俺はそれを手を上げて制した。そしてローラへと言う。
「ローラ。この男はね、俺たちの結婚の前に、俺に君へと近付くなと暴力を振るってきた男なのだ。なあトビー、そうだろう? あの時太陽を背にして見えまいと思っていたようだが、鎖の鳴る音がした。君に間違いない。そしてさっき飛び掛かろうとしたね、もはや誰にも申し開きは出来ない。君は俺とローラに横恋慕して、二人の仲を切り裂こうとしたのだ。どうだ、ローラ。この男を許せるかい?」
するとローラは拳を握って声を荒げた。
「な、なんと言うことを……。私のジョエルさまに。許せないわ!」
「お、お嬢さま……!」
俺はうずくまっているトビーの背中を鉄鞭で打ち据えて叫ぶ。
「この中にトビーの協力者がいるな? 正直に申し出よ。俺の四肢を押さえたやつは誰だ。おそらく数人いるハズだ!」
そう言ってトビーの背中を三度ほど打つと、服は破れ血がにじんでいた。するとその場に三人ほど跪いた。
「だ、旦那さま、お許しください」
「と、トビーはお嬢さまのためを思って……」
「どうか、行き過ぎたトビーの忠義を悪く取らないでくださいまし」
俺はそれに眉をひそめて聞く。
「忠義だと?」
「そ、その通りです。トビーはお嬢さまは高位な貴族のかたとご婚礼なされると思い込んでいたものですから、だ、旦那さまにあのようなことを……。しかし、この忠義ものはお側に置いておけばきっと死力を尽くしますよ。どうかご勘弁のほどを……」
しかし、俺はもう一度トビーに鉄鞭を振り下ろした。
「ならんな。トビー以下、闇討ちに加担したものは領内より追放とする。連れていって放逐せよ!」
そう言うと、護衛のものたちがトビーと他三名を引き立ててその場から連れ出していった。
これでいい。確かにトビーはローラに惚れているだろう。だからこそ彼女のためにはなんだってする。そんなものをローラの側に置いてはおけない。少しずつローラの側近をなくしてやるのだ。
そう思っていると、俺の前にシャロンさんが立っていた。俺の眉尻が下がり、前のように彼女を見つめていることが分かった。
だが彼女は俺に詰め寄る。
「シャ、シャロンさ……」
「あなた、なんと言うことを。ヒドイわよ。どうしてあんなに鞭を打つ必要があるの? 追放にせずとも罰を与える手段なんていくらでも……」
そうだ、この女は敵だった。優しい目などするべきではない。俺はローラを呼んだ。
「ローラ! お前の姉さんはこんな風に言うがどう思う? トビーをあのままにしておけば俺は害され、お前は犯されていたかも知れない。それでも俺は間違えているか!?」
ローラはおずおずとシャロンさんの前に立ち、顔を伏せながら言った。
「い、いいえ。旦那さまがすることに間違いなんてないわ。お姉さま、伯爵さまにお詫び申し上げてください……」
シャロンさんは震えながら俺を睨む。俺は涼しい顔を装って、彼女の詫びの言葉を待った。するとようやくシャロンさんはカーテシーを取って俺にお辞儀してきた。
「恐れ多いことを申し上げました」
俺はそれを鼻で笑った。だがシャロンさんへの攻撃を緩めない。怒りのままローラの髪の毛を引っ掴んだ。
「きゃあ!」
「うるさい! こっちにこい!」
使用人やシャロンさんがざわめく中、俺は近くの部屋にローラを引きずり込んで、床に倒した。そして靴と靴下を脱いで裸足で彼女の顔を踏みつけたのだ。
「なんで俺がお前のねーちゃんにクドクド言われなきゃならねぇんだよ。突然出てきて不愉快な女」
「あ、あのごめんなさい……」
「おい、口を開けろ」
「は、はい」
小さく開いたローラの口に、俺は足の親指を捩じ込んだ。この女に屈辱を与えてやる。尊厳を打ち砕くのだ。
「ねーちゃん教育がなってないよ、お前」
「も、申し訳ございません……」
「よし。足の指の股を舐めろ。これはお前のねーちゃんへの罰だからな」
「は、はい」
ローラは恐ろしさと屈辱に顔を歪めて泣き叫ぶのだと思っていた。そしたら部屋の外にいるシャロンさんは、自分の選択が間違いだと心を病むのだと思っていたのだ。
しかしローラは何もためらわなかった。そのまま俺の足を優しく取って、愛おしいように俺の指の股を一つ一つ舐めたのだ。俺から思わず声が漏れる。そしてバランスを崩してしりもちをついてしまった。ローラは俺の足へと腕を絡ませて、足の指を口に含んでいる。
まるで狂った恋。この娘は、俺を疑うことなく、ただ真っ直ぐに俺を愛してやがるのだ……。
「っお。お──」
「気持ちよいですか? ジョエルさま」
「うくっ、もういい」
俺は足を引いて立ち上がり、靴を履き直した。ローラはそんな俺を嬉しそうに微笑んで見ていた。
「ジョエルさまは、感じてくださった──」
そんな言葉を背に受けていた。そして部屋を出ると数人の使用人たちが扉に向けて耳を立てていたので鉄鞭を振り上げて叱りつけた。
「何をやっている! お前らの仕事は扉に耳を近づけることか!? 馬鹿者どもめ! 仕事をしろ!」
使用人たちは慌てて持ち場へと去っていった。俺には不完全燃焼の怒りだけだ。
俺とシャロンさんとは対等だった。いや、ややシャロンさんのほうが立場が上だった。シャロンさんはやりたくないことはやりたくないといい、俺もそれに応じた。
だがローラは違う。こちらの求めにやすやすと応じてくれる。それに感じるものがある。心がローラに謝罪をし、愛おしく撫で回したく思っている。
しかしダメだ。自分の人生は断たれた。ローラによって。シャロンさんは愛していたがために今では憎しみを感じる。
ローラだって、早く根を上げればいいのに平気だ。そして愛を感じる。もっともっといたぶらなくては。ローラを泣き叫ばさせなくては。
俺は奥歯を噛み締めた。
朝食の間、ローラは楽しそうにお話をしていたが、俺は適当に話を聞き流していた。
食事が終わり、俺はローラに命じて使用人を全員集めさせた。初の顔合わせと言う名目だ。そこには、控えてシャロンさんも立っていた。
俺は一同を見据えて挨拶をする。しかし異様さにギョッとしているようだ。それもそのはずだ。俺の手には腕ほどの長さの細くてしなる鉄鞭が握られている。
「みんな、俺は隣のアートル子爵の次子でジョエルという。縁あってローラに嫁ぎ、伯爵の位を譲られた。しかし育ちが良くないので、お上品には話せない。だからといって、不敬な真似をしたらそれ相応の罰を与えるからな。覚悟したまえ」
そう言うと、一同は若干黙ったものの、家宰のウォルトの号令で「はい旦那さま、よろしくお願いいたします」の声が屋敷の中に響いた。
俺はそこで気配を消して後ろのほうにいるトビーを指した。
「トビー、前に出たまえ」
「は、はい、旦那さま」
彼は冷や汗をだらだら滴し、一歩一歩を震わせながらみんなよりも前に出てきた。俺は彼に近付いてその回りをグルグル回る。俺の靴音だけがこの場を支配していた。そこで回りには聞こえないようにトビーへと小声で呟く。
「ローラはね、昨晩は俺の腹の下で破瓜された苦痛にもがいていたよ。背中を冷たい板間に転ばせられてね。それでも、ああ旦那さま、素敵です、素敵ですと言っていたぞ。お前が幼い頃から育てていた白い宝石は俺に身を委ねて汚されたのだ。どうだ、悔しいか、オイ。闇討ちくらいしか出来んお前だ。どうせローラに叶わぬ思いを寄せていたのだろう?」
トビーはわなわなと震えていたが、そのうちに掴みかかろうとしてきたので、鉄鞭で脛を打ち据えると、彼はそこにうずくまった。
ローラとシャロンさんは飛び出して来ようとしたが、俺はそれを手を上げて制した。そしてローラへと言う。
「ローラ。この男はね、俺たちの結婚の前に、俺に君へと近付くなと暴力を振るってきた男なのだ。なあトビー、そうだろう? あの時太陽を背にして見えまいと思っていたようだが、鎖の鳴る音がした。君に間違いない。そしてさっき飛び掛かろうとしたね、もはや誰にも申し開きは出来ない。君は俺とローラに横恋慕して、二人の仲を切り裂こうとしたのだ。どうだ、ローラ。この男を許せるかい?」
するとローラは拳を握って声を荒げた。
「な、なんと言うことを……。私のジョエルさまに。許せないわ!」
「お、お嬢さま……!」
俺はうずくまっているトビーの背中を鉄鞭で打ち据えて叫ぶ。
「この中にトビーの協力者がいるな? 正直に申し出よ。俺の四肢を押さえたやつは誰だ。おそらく数人いるハズだ!」
そう言ってトビーの背中を三度ほど打つと、服は破れ血がにじんでいた。するとその場に三人ほど跪いた。
「だ、旦那さま、お許しください」
「と、トビーはお嬢さまのためを思って……」
「どうか、行き過ぎたトビーの忠義を悪く取らないでくださいまし」
俺はそれに眉をひそめて聞く。
「忠義だと?」
「そ、その通りです。トビーはお嬢さまは高位な貴族のかたとご婚礼なされると思い込んでいたものですから、だ、旦那さまにあのようなことを……。しかし、この忠義ものはお側に置いておけばきっと死力を尽くしますよ。どうかご勘弁のほどを……」
しかし、俺はもう一度トビーに鉄鞭を振り下ろした。
「ならんな。トビー以下、闇討ちに加担したものは領内より追放とする。連れていって放逐せよ!」
そう言うと、護衛のものたちがトビーと他三名を引き立ててその場から連れ出していった。
これでいい。確かにトビーはローラに惚れているだろう。だからこそ彼女のためにはなんだってする。そんなものをローラの側に置いてはおけない。少しずつローラの側近をなくしてやるのだ。
そう思っていると、俺の前にシャロンさんが立っていた。俺の眉尻が下がり、前のように彼女を見つめていることが分かった。
だが彼女は俺に詰め寄る。
「シャ、シャロンさ……」
「あなた、なんと言うことを。ヒドイわよ。どうしてあんなに鞭を打つ必要があるの? 追放にせずとも罰を与える手段なんていくらでも……」
そうだ、この女は敵だった。優しい目などするべきではない。俺はローラを呼んだ。
「ローラ! お前の姉さんはこんな風に言うがどう思う? トビーをあのままにしておけば俺は害され、お前は犯されていたかも知れない。それでも俺は間違えているか!?」
ローラはおずおずとシャロンさんの前に立ち、顔を伏せながら言った。
「い、いいえ。旦那さまがすることに間違いなんてないわ。お姉さま、伯爵さまにお詫び申し上げてください……」
シャロンさんは震えながら俺を睨む。俺は涼しい顔を装って、彼女の詫びの言葉を待った。するとようやくシャロンさんはカーテシーを取って俺にお辞儀してきた。
「恐れ多いことを申し上げました」
俺はそれを鼻で笑った。だがシャロンさんへの攻撃を緩めない。怒りのままローラの髪の毛を引っ掴んだ。
「きゃあ!」
「うるさい! こっちにこい!」
使用人やシャロンさんがざわめく中、俺は近くの部屋にローラを引きずり込んで、床に倒した。そして靴と靴下を脱いで裸足で彼女の顔を踏みつけたのだ。
「なんで俺がお前のねーちゃんにクドクド言われなきゃならねぇんだよ。突然出てきて不愉快な女」
「あ、あのごめんなさい……」
「おい、口を開けろ」
「は、はい」
小さく開いたローラの口に、俺は足の親指を捩じ込んだ。この女に屈辱を与えてやる。尊厳を打ち砕くのだ。
「ねーちゃん教育がなってないよ、お前」
「も、申し訳ございません……」
「よし。足の指の股を舐めろ。これはお前のねーちゃんへの罰だからな」
「は、はい」
ローラは恐ろしさと屈辱に顔を歪めて泣き叫ぶのだと思っていた。そしたら部屋の外にいるシャロンさんは、自分の選択が間違いだと心を病むのだと思っていたのだ。
しかしローラは何もためらわなかった。そのまま俺の足を優しく取って、愛おしいように俺の指の股を一つ一つ舐めたのだ。俺から思わず声が漏れる。そしてバランスを崩してしりもちをついてしまった。ローラは俺の足へと腕を絡ませて、足の指を口に含んでいる。
まるで狂った恋。この娘は、俺を疑うことなく、ただ真っ直ぐに俺を愛してやがるのだ……。
「っお。お──」
「気持ちよいですか? ジョエルさま」
「うくっ、もういい」
俺は足を引いて立ち上がり、靴を履き直した。ローラはそんな俺を嬉しそうに微笑んで見ていた。
「ジョエルさまは、感じてくださった──」
そんな言葉を背に受けていた。そして部屋を出ると数人の使用人たちが扉に向けて耳を立てていたので鉄鞭を振り上げて叱りつけた。
「何をやっている! お前らの仕事は扉に耳を近づけることか!? 馬鹿者どもめ! 仕事をしろ!」
使用人たちは慌てて持ち場へと去っていった。俺には不完全燃焼の怒りだけだ。
俺とシャロンさんとは対等だった。いや、ややシャロンさんのほうが立場が上だった。シャロンさんはやりたくないことはやりたくないといい、俺もそれに応じた。
だがローラは違う。こちらの求めにやすやすと応じてくれる。それに感じるものがある。心がローラに謝罪をし、愛おしく撫で回したく思っている。
しかしダメだ。自分の人生は断たれた。ローラによって。シャロンさんは愛していたがために今では憎しみを感じる。
ローラだって、早く根を上げればいいのに平気だ。そして愛を感じる。もっともっといたぶらなくては。ローラを泣き叫ばさせなくては。
俺は奥歯を噛み締めた。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
お姉さまは最愛の人と結ばれない。
りつ
恋愛
――なぜならわたしが奪うから。
正妻を追い出して伯爵家の後妻になったのがクロエの母である。愛人の娘という立場で生まれてきた自分。伯爵家の他の兄弟たちに疎まれ、毎日泣いていたクロエに手を差し伸べたのが姉のエリーヌである。彼女だけは他の人間と違ってクロエに優しくしてくれる。だからクロエは姉のために必死にいい子になろうと努力した。姉に婚約者ができた時も、心から上手くいくよう願った。けれど彼はクロエのことが好きだと言い出して――
蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。
もう一度だけ。
しらす
恋愛
私の一番の願いは、貴方の幸せ。
最期に、うまく笑えたかな。
**タグご注意下さい。
***ギャグが上手く書けなくてシリアスを書きたくなったので書きました。
****ありきたりなお話です。
*****小説家になろう様にても掲載しています。
麗しの王子殿下は今日も私を睨みつける。
スズキアカネ
恋愛
「王子殿下の運命の相手を占いで決めるそうだから、レオーネ、あなたが選ばれるかもしれないわよ」
伯母の一声で連れて行かれた王宮広場にはたくさんの若い女の子たちで溢れかえっていた。
そしてバルコニーに立つのは麗しい王子様。
──あの、王子様……何故睨むんですか?
人違いに決まってるからそんなに怒らないでよぉ!
◇◆◇
無断転載・転用禁止。
Do not repost.
取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
リアンの白い雪
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
その日の朝、リアンは婚約者のフィンリーと言い合いをした。
いつもの日常の、些細な出来事。
仲直りしていつもの二人に戻れるはずだった。
だがその後、二人の関係は一変してしまう。
辺境の地の砦に立ち魔物の棲む森を見張り、魔物から人を守る兵士リアン。
記憶を失くし一人でいたところをリアンに助けられたフィンリー。
二人の未来は?
※全15話
※本作は私の頭のストレッチ第二弾のため感想欄は開けておりません。
(全話投稿完了後、開ける予定です)
※1/29 完結しました。
感想欄を開けさせていただきます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、
いただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきます。
※この作品は小説家になろうさんでも公開しています。
侍女から第2夫人、そして……
しゃーりん
恋愛
公爵家の2歳のお嬢様の侍女をしているルイーズは、酔って夢だと思い込んでお嬢様の父親であるガレントと関係を持ってしまう。
翌朝、現実だったと知った2人は親たちの話し合いの結果、ガレントの第2夫人になることに決まった。
ガレントの正妻セルフィが病弱でもう子供を望めないからだった。
一日で侍女から第2夫人になってしまったルイーズ。
正妻セルフィからは、娘を義母として可愛がり、夫を好きになってほしいと頼まれる。
セルフィの残り時間は少なく、ルイーズがやがて正妻になるというお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる