165 / 272
第5章・結婚狂騒曲と、悪役令嬢と
第217話・無理難題と、便利な隠しページと
しおりを挟む
さて。
シャトレーゼ伯爵夫人の謀略……ならぬ陰謀……とも違いますか。
とにかく、結婚式でより美しく着飾るためにと装飾品や衣類をご用意したところ、運悪く伯爵夫人に来客がやって参りました。
このタイミングで逃げ切れたならば運よくというところでしょうが、来客は今回のご子息の結婚式のために来領してきた伯爵夫人の旧知の貴婦人のみなさん。
しかも、私と伯爵夫人の商談の場所までやって来た挙句、テーブルの上に並んでいる商品を見て目がキラーーンと輝いていました。
「ね、ねぇ……これって私たちも購入できるのかしら?」
「今度こそ、あの忌々しい男爵夫人」
やむなく大広間に移動し、販売用の装飾品とかドレスを並べて展示即売会を開催しました。
「ね、ねぇ……あの奥様が持っている黒真珠のアクセサリーはないの?」
「今度、王都の園遊会に招待されていて。あれがあるのならぜひとも売って欲しいのですけれど」
「もうね、あの忌々しいボーネック男爵夫人に嫌味を言われるのは嫌なのよ。あちらは王都、我が家は辺境……田舎貴族って鼻で笑っているのよ、ね、貴方も耐えられないでしょう?」
「あはは~」
この方は確か、シャトレーゼ伯爵夫人の旧友のコリコス子爵夫人でしたね。
もう、貴族のプライド勝負なんて、乾いた笑いしか出てきませんよ。
残念なことに黒真珠の装飾品につきましては、王家からも販売禁止と仰せつかっていますので、在庫があったとしても販売することはできません。
「誠に申しわけありません。国王陛下のご命令で、黒真珠の販売については禁止されております。ということで、ほかの商品でよろしければ」
ということで色々とご用意しましたけれど。
さすがにあきらめきれなかったのか、少しでも大きな、それでいて見栄えのいい装飾品を探しています。
「こ、このエメラルドならボーネック夫人の持っている黒真珠のイヤリングに勝つことが出来ますわ」
「そ、そうですね……黒真珠のイヤリングにも……ってあれ?」
ふと考える。
私が販売していた黒真珠の装飾品については、おおよそどこの誰に販売したのか判っています。
そして貴婦人の皆様が、自身をより美しく彩る黒真珠の装飾品を他人に譲るはずがありません。
ましてや、私が販売したお相手は伯爵位より上の方ばかり。
男爵夫人になど、販売した記憶はありませんが。
「コリコス夫人、ちょっとお尋ねしますけれど。ボーネック夫人が所有していたという黒真珠のイヤリングですけれど、フェイール商店から購入したとおっしゃっていましたか?」
思わず質問してしまいました。
ええ、よくよく考えてみても出所がいまいち分からないのですから。
「いえ、フェイール商店とははっきりと話してはいませんでしたわね。えぇっと確か……『まあ、このご時世にこれを取り扱える商会なんて、ご存じかと思いますけれど……』のような感じに話していましたわ」
「うん、それ、当店が販売したものではありませんね。うちはフェイール商店、商業ギルドには個人商隊で登録しています。旅をしながら商いを行っているので、特定の場所に商会は構えてはいません」
「あら、そうなの? それじゃあ、ボーネック夫人はどこで入手したのかしら?」
う~ん。
なんとなく嫌な予感しか出てきませんね。
ま、まあ、ボーネック夫人がどこで黒真珠を入手しようが私には関係ありませんからね。
………
……
…
這う這うの体でシャトレーゼ伯爵邸から宿に帰還。
夕食までお世話になってしまったため、食堂へは向かわずにまっすぐ部屋へと移動しましたよ。
もうね、女性が美を求めるということがどれほどのことかと、痛いほど思い知らされました。
大ホールに並べてあった衣類、靴、装飾品は全て完売。
おかげで、これから発注のやり直しと結婚式に必要な商品のリストを製作しなくてはなりません。
ええ、見積依頼ですよ、それも大急ぎで。
「はぁぁぁぁ。もう足が痛い、疲れた、気力もない」
「そんな時は、ほら、どこぞの遺跡で手に入れてきた元気溌剌になる飲み物を飲むのじゃよ!!」
「あ~、そういえば、そんなものもありましたね」
勇者ご用達の魔法薬ですね。
ファイトが一発で出てきて、滋養強壮と栄養補給に優れているとか。
柚月さん曰く、映画という世界では、それを巨大なジョッキに入れて生卵と混ぜて飲んでいたそうです。
死ぬ気ですか、異世界の人は。
生卵なんて食べたら、おなかを壊して三日三晩、生死の境をさまようことになるのですよ。
という事で、それをアイテムボックスから取り出して一気飲み。
うん、身体中に力が漲ってきます。
「ぷは~。さーて、それじゃあ仕事に戻りますか!!」
「では、ワシは眠るのでな。あとはノワールに任せるぞ」
「はいはい。今日は昼間っからでずっぱりなんですけれどね」
「すいません。でも、あの人数を私とクリムゾンさんだけで捌くのは難しかったので」
ええ、昼間の展示即売会でもノワールさんにお願いしてでてきてもらったのですよ。
「そ、そんなつもりでおっしゃったのではありません。私はクリスティナさまのために誠心誠意お使えしています。即売会の会場で、人の目を盗んで酒を飲んでいた紅に対しての皮肉です!!」
『こりゃノワール!! そのことをバラすでない』
うん、ノワールさんの冤罪はあっさりと晴れました。
「大丈夫ですよ。いつもありがとうございます。それとクリムゾンさんは、明日からのお酒の量を減らしますので」
『ノォォォォォォ!』
指輪から絶叫が聞こえてきますが無視ですよ無視。
「それじゃあ早速」
【シャーリィの魔導書】を開き 【型録通販のシャーリィ】のメニューを確認。うん、ジューンブライドの特集ページがあります。
それに、この型録通販のシャーリィには、実はとんでもない秘密があったのですよ。
「うん、豆知識も参考にさせてもらいましょう」
私が開いたのは、『結婚祝い』と記されたページの下にある『その他』というページ。
実はこれ、隠しページなのですよ。
それぞれの季節限定イベントのページに必ずある『その他』の文字。
ここをタッチしますと、さらに新しいページが姿を現しました。
「ええっと、項目は……」
そこに記されているのは、『結婚祝い、トップページへ』『マナー・豆知識』『結婚祝い人気ランキング』『定番・おすすめ商品』、そして『カタログギフト』の項目。
それぞれが隠しページらしく、指でなぞることで姿を現すようです。
「うん、まずは異世界の結婚式についての豆知識から見てみますか」
あとはじっくりと豆知識のページを確認。
さすがは異世界、私たちの世界では考えられないような基礎知識が大量に記されていましたよ。
それに、この結婚祝いランキングなるものも、心がウキウキしてきます。
「ええっと、結婚式のお祝い返しのトップはテーブルグリルストーン? あ、確か異世界のホットプレートとかいう奴ですか。でも、これ一つで銀貨45枚……うっそでしょ?」
他にも、真紅の鋳物鍋が銀貨30枚、タスヒクゼロとかいう、不思議な形の掃除機……あ、コードレスクリーナーっていうのですが。これも銀貨30枚。
さらには、小さな小瓶に入っている練石鹸が銀貨12枚……え?
「どこの貴族の結婚式なのですか!! これを参列者にお返しとして渡すのですよね? 異世界の結婚式って、どれだけ大盤振る舞いするのですか。散財どころか破産しますよ」
ま、まあ。
落ち着きなさい私。
そもそもホットプレートとコードレスクリーナーはあり得ません。
武田さんが作ってくれた『発電魔導具』、あれが無いと動かないのですから。
そうなりますと、この鋳物鍋か練石鹸……うん、これって結婚式のお返しなのですか?
「おそらくは、参列者だけでも200人ではすみませんね。貴族の、それも伯爵家のご子息と異国の子爵家令嬢……うわぁぁぁ、待って待って、そもそも仕入れに必要な予算が足りなくなりませんか?」
慌ててアイテムボックスの中に収めてあるお金を計算。
うん、訳のわからない高額商品でなければ、1000人分の予算は確保できそうですが。
「そ、それじゃあ一つ銀貨10枚前後の商品からスタートして、一通り書き出してみますか」
「クリスティナさま。お返しする相手の家格による上下も考慮する必要があります。異世界では一律同じのようですが、私たちの世界では貴族同士のメンツとか格式、それに爵位の上下も加味する必要がありますから」
「うっそ……」
こ、これは一筋縄ではいきません。
私、今日は眠れるのでしょうか。
シャトレーゼ伯爵夫人の謀略……ならぬ陰謀……とも違いますか。
とにかく、結婚式でより美しく着飾るためにと装飾品や衣類をご用意したところ、運悪く伯爵夫人に来客がやって参りました。
このタイミングで逃げ切れたならば運よくというところでしょうが、来客は今回のご子息の結婚式のために来領してきた伯爵夫人の旧知の貴婦人のみなさん。
しかも、私と伯爵夫人の商談の場所までやって来た挙句、テーブルの上に並んでいる商品を見て目がキラーーンと輝いていました。
「ね、ねぇ……これって私たちも購入できるのかしら?」
「今度こそ、あの忌々しい男爵夫人」
やむなく大広間に移動し、販売用の装飾品とかドレスを並べて展示即売会を開催しました。
「ね、ねぇ……あの奥様が持っている黒真珠のアクセサリーはないの?」
「今度、王都の園遊会に招待されていて。あれがあるのならぜひとも売って欲しいのですけれど」
「もうね、あの忌々しいボーネック男爵夫人に嫌味を言われるのは嫌なのよ。あちらは王都、我が家は辺境……田舎貴族って鼻で笑っているのよ、ね、貴方も耐えられないでしょう?」
「あはは~」
この方は確か、シャトレーゼ伯爵夫人の旧友のコリコス子爵夫人でしたね。
もう、貴族のプライド勝負なんて、乾いた笑いしか出てきませんよ。
残念なことに黒真珠の装飾品につきましては、王家からも販売禁止と仰せつかっていますので、在庫があったとしても販売することはできません。
「誠に申しわけありません。国王陛下のご命令で、黒真珠の販売については禁止されております。ということで、ほかの商品でよろしければ」
ということで色々とご用意しましたけれど。
さすがにあきらめきれなかったのか、少しでも大きな、それでいて見栄えのいい装飾品を探しています。
「こ、このエメラルドならボーネック夫人の持っている黒真珠のイヤリングに勝つことが出来ますわ」
「そ、そうですね……黒真珠のイヤリングにも……ってあれ?」
ふと考える。
私が販売していた黒真珠の装飾品については、おおよそどこの誰に販売したのか判っています。
そして貴婦人の皆様が、自身をより美しく彩る黒真珠の装飾品を他人に譲るはずがありません。
ましてや、私が販売したお相手は伯爵位より上の方ばかり。
男爵夫人になど、販売した記憶はありませんが。
「コリコス夫人、ちょっとお尋ねしますけれど。ボーネック夫人が所有していたという黒真珠のイヤリングですけれど、フェイール商店から購入したとおっしゃっていましたか?」
思わず質問してしまいました。
ええ、よくよく考えてみても出所がいまいち分からないのですから。
「いえ、フェイール商店とははっきりと話してはいませんでしたわね。えぇっと確か……『まあ、このご時世にこれを取り扱える商会なんて、ご存じかと思いますけれど……』のような感じに話していましたわ」
「うん、それ、当店が販売したものではありませんね。うちはフェイール商店、商業ギルドには個人商隊で登録しています。旅をしながら商いを行っているので、特定の場所に商会は構えてはいません」
「あら、そうなの? それじゃあ、ボーネック夫人はどこで入手したのかしら?」
う~ん。
なんとなく嫌な予感しか出てきませんね。
ま、まあ、ボーネック夫人がどこで黒真珠を入手しようが私には関係ありませんからね。
………
……
…
這う這うの体でシャトレーゼ伯爵邸から宿に帰還。
夕食までお世話になってしまったため、食堂へは向かわずにまっすぐ部屋へと移動しましたよ。
もうね、女性が美を求めるということがどれほどのことかと、痛いほど思い知らされました。
大ホールに並べてあった衣類、靴、装飾品は全て完売。
おかげで、これから発注のやり直しと結婚式に必要な商品のリストを製作しなくてはなりません。
ええ、見積依頼ですよ、それも大急ぎで。
「はぁぁぁぁ。もう足が痛い、疲れた、気力もない」
「そんな時は、ほら、どこぞの遺跡で手に入れてきた元気溌剌になる飲み物を飲むのじゃよ!!」
「あ~、そういえば、そんなものもありましたね」
勇者ご用達の魔法薬ですね。
ファイトが一発で出てきて、滋養強壮と栄養補給に優れているとか。
柚月さん曰く、映画という世界では、それを巨大なジョッキに入れて生卵と混ぜて飲んでいたそうです。
死ぬ気ですか、異世界の人は。
生卵なんて食べたら、おなかを壊して三日三晩、生死の境をさまようことになるのですよ。
という事で、それをアイテムボックスから取り出して一気飲み。
うん、身体中に力が漲ってきます。
「ぷは~。さーて、それじゃあ仕事に戻りますか!!」
「では、ワシは眠るのでな。あとはノワールに任せるぞ」
「はいはい。今日は昼間っからでずっぱりなんですけれどね」
「すいません。でも、あの人数を私とクリムゾンさんだけで捌くのは難しかったので」
ええ、昼間の展示即売会でもノワールさんにお願いしてでてきてもらったのですよ。
「そ、そんなつもりでおっしゃったのではありません。私はクリスティナさまのために誠心誠意お使えしています。即売会の会場で、人の目を盗んで酒を飲んでいた紅に対しての皮肉です!!」
『こりゃノワール!! そのことをバラすでない』
うん、ノワールさんの冤罪はあっさりと晴れました。
「大丈夫ですよ。いつもありがとうございます。それとクリムゾンさんは、明日からのお酒の量を減らしますので」
『ノォォォォォォ!』
指輪から絶叫が聞こえてきますが無視ですよ無視。
「それじゃあ早速」
【シャーリィの魔導書】を開き 【型録通販のシャーリィ】のメニューを確認。うん、ジューンブライドの特集ページがあります。
それに、この型録通販のシャーリィには、実はとんでもない秘密があったのですよ。
「うん、豆知識も参考にさせてもらいましょう」
私が開いたのは、『結婚祝い』と記されたページの下にある『その他』というページ。
実はこれ、隠しページなのですよ。
それぞれの季節限定イベントのページに必ずある『その他』の文字。
ここをタッチしますと、さらに新しいページが姿を現しました。
「ええっと、項目は……」
そこに記されているのは、『結婚祝い、トップページへ』『マナー・豆知識』『結婚祝い人気ランキング』『定番・おすすめ商品』、そして『カタログギフト』の項目。
それぞれが隠しページらしく、指でなぞることで姿を現すようです。
「うん、まずは異世界の結婚式についての豆知識から見てみますか」
あとはじっくりと豆知識のページを確認。
さすがは異世界、私たちの世界では考えられないような基礎知識が大量に記されていましたよ。
それに、この結婚祝いランキングなるものも、心がウキウキしてきます。
「ええっと、結婚式のお祝い返しのトップはテーブルグリルストーン? あ、確か異世界のホットプレートとかいう奴ですか。でも、これ一つで銀貨45枚……うっそでしょ?」
他にも、真紅の鋳物鍋が銀貨30枚、タスヒクゼロとかいう、不思議な形の掃除機……あ、コードレスクリーナーっていうのですが。これも銀貨30枚。
さらには、小さな小瓶に入っている練石鹸が銀貨12枚……え?
「どこの貴族の結婚式なのですか!! これを参列者にお返しとして渡すのですよね? 異世界の結婚式って、どれだけ大盤振る舞いするのですか。散財どころか破産しますよ」
ま、まあ。
落ち着きなさい私。
そもそもホットプレートとコードレスクリーナーはあり得ません。
武田さんが作ってくれた『発電魔導具』、あれが無いと動かないのですから。
そうなりますと、この鋳物鍋か練石鹸……うん、これって結婚式のお返しなのですか?
「おそらくは、参列者だけでも200人ではすみませんね。貴族の、それも伯爵家のご子息と異国の子爵家令嬢……うわぁぁぁ、待って待って、そもそも仕入れに必要な予算が足りなくなりませんか?」
慌ててアイテムボックスの中に収めてあるお金を計算。
うん、訳のわからない高額商品でなければ、1000人分の予算は確保できそうですが。
「そ、それじゃあ一つ銀貨10枚前後の商品からスタートして、一通り書き出してみますか」
「クリスティナさま。お返しする相手の家格による上下も考慮する必要があります。異世界では一律同じのようですが、私たちの世界では貴族同士のメンツとか格式、それに爵位の上下も加味する必要がありますから」
「うっそ……」
こ、これは一筋縄ではいきません。
私、今日は眠れるのでしょうか。
13
お気に入りに追加
5,327
あなたにおすすめの小説
え?そちらが有責ですよね?
碧桜 汐香
恋愛
婚約者に浮気をされているはずなのに、声の大きい婚約者たちが真実の愛だともてはやされ、罵倒される日々を送る公爵令嬢。
卒業パーティーで全てを明らかにしてやります!
未亡人となった側妃は、故郷に戻ることにした
星ふくろう
恋愛
カトリーナは帝国と王国の同盟により、先代国王の側室として王国にやって来た。
帝国皇女は正式な結婚式を挙げる前に夫を失ってしまう。
その後、義理の息子になる第二王子の正妃として命じられたが、王子は彼女を嫌い浮気相手を溺愛する。
数度の恥知らずな婚約破棄を言い渡された時、カトリーナは帝国に戻ろうと決めたのだった。
他の投稿サイトでも掲載しています。
夫が正室の子である妹と浮気していただけで、なんで私が悪者みたいに言われないといけないんですか?
ヘロディア
恋愛
側室の子である主人公は、正室の子である妹に比べ、あまり愛情を受けられなかったまま、高い身分の貴族の男性に嫁がされた。
妹はプライドが高く、自分を見下してばかりだった。
そこで夫を愛することに決めた矢先、夫の浮気現場に立ち会ってしまう。そしてその相手は他ならぬ妹であった…
やってしまいましたわね、あの方たち
玲羅
恋愛
グランディエネ・フラントールはかつてないほど怒っていた。理由は目の前で繰り広げられている、この国の第3王女による従兄への婚約破棄。
蒼氷の魔女と噂されるグランディエネの足元からピキピキと音を立てて豪奢な王宮の夜会会場が凍りついていく。
王家の夜会で繰り広げられた、婚約破棄の傍観者のカップルの会話です。主人公が婚約破棄に関わることはありません。
夫が大人しめの男爵令嬢と不倫していました
hana
恋愛
「ノア。お前とは離婚させてもらう」
パーティー会場で叫んだ夫アレンに、私は冷徹に言葉を返す。
「それはこちらのセリフです。あなたを只今から断罪致します」
「私が愛するのは王妃のみだ、君を愛することはない」私だって会ったばかりの人を愛したりしませんけど。
下菊みこと
恋愛
このヒロイン、実は…結構逞しい性格を持ち合わせている。
レティシアは貧乏な男爵家の長女。実家の男爵家に少しでも貢献するために、国王陛下の側妃となる。しかし国王陛下は王妃殿下を溺愛しており、レティシアに失礼な態度をとってきた!レティシアはそれに対して、一言言い返す。それに対する国王陛下の反応は?
小説家になろう様でも投稿しています。
婚約破棄はいいですが、あなた学院に届け出てる仕事と違いませんか?
来住野つかさ
恋愛
侯爵令嬢オリヴィア・マルティネスの現在の状況を端的に表すならば、絶体絶命と言える。何故なら今は王立学院卒業式の記念パーティの真っ最中。華々しいこの催しの中で、婚約者のシェルドン第三王子殿下に婚約破棄と断罪を言い渡されているからだ。
パン屋で働く苦学生・平民のミナを隣において、シェルドン殿下と側近候補達に断罪される段になって、オリヴィアは先手を打つ。「ミナさん、あなた学院に提出している『就業許可申請書』に書いた勤務内容に偽りがありますわよね?」――
よくある婚約破棄ものです。R15は保険です。あからさまな表現はないはずです。
※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』にも掲載しています。
【完結】結婚してから三年…私は使用人扱いされました。
仰木 あん
恋愛
子爵令嬢のジュリエッタ。
彼女には兄弟がおらず、伯爵家の次男、アルフレッドと結婚して幸せに暮らしていた。
しかし、結婚から二年して、ジュリエッタの父、オリビエが亡くなると、アルフレッドは段々と本性を表して、浮気を繰り返すようになる……
そんなところから始まるお話。
フィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。