111 / 272
第4章・北方諸国漫遊と、契約の精霊と
第163話・雪降る街道、埋まる馬車……
しおりを挟む
ガラガラガラガラ
のんびりと街道を進む私たち。
流石にエセリアルモードを使わないでの移動となりますと、目的地であるヤジーマ連合王国までは40日の長旅となってしまいます。
流石に国を跨いでの移動となりますと、一般の市民や街に定住する職人さんたちは滅多なことでは行いません。
それこそ戦争により国を追われたとか、魔族の侵攻で国が滅ぶとか、そのレベルでない限りは、生まれ育った国を出ることなど普通はありません。
ですが、これが商人となりますと状況はガラリと変わります。
一つの街で店を構える商店ならいざ知らず、大手商会は商品の買い付けや特産品の販売などで国外へ向かうこともあります。
当然ながら、長旅になりますから護衛の冒険者さんや食糧関係の調達も念入りに行いますので、結果として10台以上の馬車による隊商が組まれます。
さらに、この隊商がいくつも連なる超隊商というものもごく稀にありまして。
大抵の場合、超隊商は王家などの国家規模のものが大半であり、一度動くとなりますとそれこそ小さな村や町レベルの人々が連なって移動することもあるそうで。
当然ながら、速度はかなりゆっくりになり、街道筋での野営など当たり前。
それこそ、『街を出る時に見た超隊商に、帰り道ですれ違う』なんていう滑稽話もあるぐらいです。
「あ~、クリスっち、そろそろ現実を見るし」
「はぁ、そうですよね。現実は兎角、残酷なものです」
馬車が止まって三日目。
私たちの馬車の前には、超隊商が連なっています。
道幅的には二台分の広さがあるものの、『上りの馬車』が走ってくることもあるため空けておかなければならないそうです。
ちなみにこの『上り』という言葉は、ガンバナニーワ王国へ向かう道が全て『上りの道』と呼ばれているからだそうで。
つまり私たちは、『下りの馬車』になるそうです。
「……あら、動きましたわ」
現在、御者台には誰も乗っていません。
エセリアルホースさんにお任せして、前の馬車との一定距離を空けて走ってもらうようにしています。
「ふぅ、ようやく動きましたか。これでどれだけ進んでくれることやら」
「あはは~。暇つぶしに遊ぶ? 良いものがあるし」
ガサガサと柚月さんがアイテムボックスから取り出したのは、少し大きめの箱。大体縦横30センチのボードで、綺麗なまず目に分かれています。
そして丸い形の駒、これは裏表が白黒と二色に塗られていましたよ。
ふふん、私はこれを知っています。
「あ、レバルシーですね。王都の実家では、たまに遊んでいたことがありますよ?」
「レバルシー? へぇ、リバーシってこっちの世界では、そういう呼び方なんだ?」
「異世界から渡ってきたものだそうで。勇者語録ではなく、勇者様自身が残した【ルールブック】というものが存在しましたから、市民に広く知られるのは早かったそうですから」
ええ、一時期は大会も繰り広げられていたそうで。
しかも、一部では『闇レバルシー』なる賭け勝負が流行っていたらしく、一つの勝負で金貨が100枚以上動くこともあったとか。
あまりにも領主がのめり過ぎてしまい、爵位剥奪までされた貴族もいたそうですよ。
「それじゃあ始めるし」
「はい。私は強いですよ!! グラントリ兄様相手でも、一度も負けたことはありませんから」
「へぇ、それじゃあ勝負だし」
………
……
…
「あ、ありました。【シャーリィの魔導書】にも、リバーシは掲載されていますよ? 他にも色々なゲームが売っているのですね。娯楽については後回しにしていたもので、これは予想外でしたよ」
何度かの勝負ののち、私たちはお昼ご飯を食べることにしました。
柚月さんが、型録通販にゲームはある? と尋ねていたので急ぎ調べているのですよ。
すると出てくる出てくるゲームの山。
異世界とは、娯楽が充実しているのですね。
え、レバルシーの勝負結果ですか?
聞かないでください。
「……あ~、ノワっちの強さは反則級だし!!」
「ふふふ。柚月さんもなかなかの腕前でしたわ。また今度、別のゲームで対戦しましょう」
「了解したし」
はいはい。
私は最下位でしたよ。
それも、無勝でしたよ。
はぁ~、自信があったのに、悔しいです!!
──ガタン
あ、また馬車が止まりましたか。
窓を開いて外を見ますと、あたり一面が銀世界です。
街道も雪に覆われ道が見えなくなっているじゃありませんか。
これでは、普通の馬車なんてまともに走れるはずがありません。
──ガヤガヤガヤガヤ
「んんん? 外が騒がしくなっているし」
「本当です。何かあったのでしょうか?」
扉を開けて外に出ます。
寒いから馬車に戻り、アイテムボックスから防寒用衣類を取り出して着込み、長靴もしっかりと装着。
綿羊の帽子と手袋もよし、これで準備オッケーです。
改めて外に出ますと、かなり前の方で騒動があったようで。
「なんでしょうか?」
「私が見てきましょうか?」
「いや、あーしとクリスっちで見てくるから、ノワっちは馬車で留守番しているし」
そうですね。
ここはノワールさんに馬車をお任せしましょう。
さて、何があったのやらと歩いていますと、あちこちの馬車からも人が出てきて話をしています。
ここから戻るか? とか
あれをどうにかできる冒険者はいないか? とか
あと二日で辿り着かないと間に合わない とか。
まあ、何かあったのでしょうと前に向かって進んでいますと。
──ガヤガヤガヤガヤ
街道を封鎖するように、巨大な物体があります。
はい、物体というと語弊があるので言い直します。
亀です。
それも、体長が40メートルを越えるキガントトータス、しかも亜種のフォートレスですよ。
ギガントトータスは大型の穏やかな魔物でして、動きが鈍くゆっくりとしか動けません。ですが亜種のフォートレス種は戦争などにも用いられるぐらいの好戦的な種であり。その硬質な背中の甲羅は聳え立つ壁のように変形していて、堅牢な要塞のようにも見えます。
大抵は10メートル級なのですが、これははあまりにも異質。
「おい!! 冒険者はすぐにこいつを除去しろ!」
「無茶を言うな、フォートレスタートルなんて勝てるはずがないだろうが。迂闊に怒らせても見ろ、このあたり一体の生き物は殲滅されるぞ。こいつらは大食漢で肉食だからな」
「うう……かといって、横道になど行けるはずもない。この深い森では、馬車が抜けられるほどの道はないし……」
はい、お困りのようですから、馬車に戻りましょう。
いくら私が商人でも、ギガントトータス相手に商売なんて無理ですから。
「はぁ~。ハーバリオスでは、小さい奴なら見たことがあるけど、ここまで大きいのは初めてだし。流石にあーしの魔法でも、あれをどうにかできる自信はないし」
「なるほど。では、一旦馬車に戻り、今後の対策を考えることにしましょう。最悪の場合、エセリアルモードで抜けていくと言う方法を取るしかありません」
「同意だし」
そのまま場所まで移動して、今後のことを考えることにしましょう。
今回は相手が悪過ぎます。
のんびりと街道を進む私たち。
流石にエセリアルモードを使わないでの移動となりますと、目的地であるヤジーマ連合王国までは40日の長旅となってしまいます。
流石に国を跨いでの移動となりますと、一般の市民や街に定住する職人さんたちは滅多なことでは行いません。
それこそ戦争により国を追われたとか、魔族の侵攻で国が滅ぶとか、そのレベルでない限りは、生まれ育った国を出ることなど普通はありません。
ですが、これが商人となりますと状況はガラリと変わります。
一つの街で店を構える商店ならいざ知らず、大手商会は商品の買い付けや特産品の販売などで国外へ向かうこともあります。
当然ながら、長旅になりますから護衛の冒険者さんや食糧関係の調達も念入りに行いますので、結果として10台以上の馬車による隊商が組まれます。
さらに、この隊商がいくつも連なる超隊商というものもごく稀にありまして。
大抵の場合、超隊商は王家などの国家規模のものが大半であり、一度動くとなりますとそれこそ小さな村や町レベルの人々が連なって移動することもあるそうで。
当然ながら、速度はかなりゆっくりになり、街道筋での野営など当たり前。
それこそ、『街を出る時に見た超隊商に、帰り道ですれ違う』なんていう滑稽話もあるぐらいです。
「あ~、クリスっち、そろそろ現実を見るし」
「はぁ、そうですよね。現実は兎角、残酷なものです」
馬車が止まって三日目。
私たちの馬車の前には、超隊商が連なっています。
道幅的には二台分の広さがあるものの、『上りの馬車』が走ってくることもあるため空けておかなければならないそうです。
ちなみにこの『上り』という言葉は、ガンバナニーワ王国へ向かう道が全て『上りの道』と呼ばれているからだそうで。
つまり私たちは、『下りの馬車』になるそうです。
「……あら、動きましたわ」
現在、御者台には誰も乗っていません。
エセリアルホースさんにお任せして、前の馬車との一定距離を空けて走ってもらうようにしています。
「ふぅ、ようやく動きましたか。これでどれだけ進んでくれることやら」
「あはは~。暇つぶしに遊ぶ? 良いものがあるし」
ガサガサと柚月さんがアイテムボックスから取り出したのは、少し大きめの箱。大体縦横30センチのボードで、綺麗なまず目に分かれています。
そして丸い形の駒、これは裏表が白黒と二色に塗られていましたよ。
ふふん、私はこれを知っています。
「あ、レバルシーですね。王都の実家では、たまに遊んでいたことがありますよ?」
「レバルシー? へぇ、リバーシってこっちの世界では、そういう呼び方なんだ?」
「異世界から渡ってきたものだそうで。勇者語録ではなく、勇者様自身が残した【ルールブック】というものが存在しましたから、市民に広く知られるのは早かったそうですから」
ええ、一時期は大会も繰り広げられていたそうで。
しかも、一部では『闇レバルシー』なる賭け勝負が流行っていたらしく、一つの勝負で金貨が100枚以上動くこともあったとか。
あまりにも領主がのめり過ぎてしまい、爵位剥奪までされた貴族もいたそうですよ。
「それじゃあ始めるし」
「はい。私は強いですよ!! グラントリ兄様相手でも、一度も負けたことはありませんから」
「へぇ、それじゃあ勝負だし」
………
……
…
「あ、ありました。【シャーリィの魔導書】にも、リバーシは掲載されていますよ? 他にも色々なゲームが売っているのですね。娯楽については後回しにしていたもので、これは予想外でしたよ」
何度かの勝負ののち、私たちはお昼ご飯を食べることにしました。
柚月さんが、型録通販にゲームはある? と尋ねていたので急ぎ調べているのですよ。
すると出てくる出てくるゲームの山。
異世界とは、娯楽が充実しているのですね。
え、レバルシーの勝負結果ですか?
聞かないでください。
「……あ~、ノワっちの強さは反則級だし!!」
「ふふふ。柚月さんもなかなかの腕前でしたわ。また今度、別のゲームで対戦しましょう」
「了解したし」
はいはい。
私は最下位でしたよ。
それも、無勝でしたよ。
はぁ~、自信があったのに、悔しいです!!
──ガタン
あ、また馬車が止まりましたか。
窓を開いて外を見ますと、あたり一面が銀世界です。
街道も雪に覆われ道が見えなくなっているじゃありませんか。
これでは、普通の馬車なんてまともに走れるはずがありません。
──ガヤガヤガヤガヤ
「んんん? 外が騒がしくなっているし」
「本当です。何かあったのでしょうか?」
扉を開けて外に出ます。
寒いから馬車に戻り、アイテムボックスから防寒用衣類を取り出して着込み、長靴もしっかりと装着。
綿羊の帽子と手袋もよし、これで準備オッケーです。
改めて外に出ますと、かなり前の方で騒動があったようで。
「なんでしょうか?」
「私が見てきましょうか?」
「いや、あーしとクリスっちで見てくるから、ノワっちは馬車で留守番しているし」
そうですね。
ここはノワールさんに馬車をお任せしましょう。
さて、何があったのやらと歩いていますと、あちこちの馬車からも人が出てきて話をしています。
ここから戻るか? とか
あれをどうにかできる冒険者はいないか? とか
あと二日で辿り着かないと間に合わない とか。
まあ、何かあったのでしょうと前に向かって進んでいますと。
──ガヤガヤガヤガヤ
街道を封鎖するように、巨大な物体があります。
はい、物体というと語弊があるので言い直します。
亀です。
それも、体長が40メートルを越えるキガントトータス、しかも亜種のフォートレスですよ。
ギガントトータスは大型の穏やかな魔物でして、動きが鈍くゆっくりとしか動けません。ですが亜種のフォートレス種は戦争などにも用いられるぐらいの好戦的な種であり。その硬質な背中の甲羅は聳え立つ壁のように変形していて、堅牢な要塞のようにも見えます。
大抵は10メートル級なのですが、これははあまりにも異質。
「おい!! 冒険者はすぐにこいつを除去しろ!」
「無茶を言うな、フォートレスタートルなんて勝てるはずがないだろうが。迂闊に怒らせても見ろ、このあたり一体の生き物は殲滅されるぞ。こいつらは大食漢で肉食だからな」
「うう……かといって、横道になど行けるはずもない。この深い森では、馬車が抜けられるほどの道はないし……」
はい、お困りのようですから、馬車に戻りましょう。
いくら私が商人でも、ギガントトータス相手に商売なんて無理ですから。
「はぁ~。ハーバリオスでは、小さい奴なら見たことがあるけど、ここまで大きいのは初めてだし。流石にあーしの魔法でも、あれをどうにかできる自信はないし」
「なるほど。では、一旦馬車に戻り、今後の対策を考えることにしましょう。最悪の場合、エセリアルモードで抜けていくと言う方法を取るしかありません」
「同意だし」
そのまま場所まで移動して、今後のことを考えることにしましょう。
今回は相手が悪過ぎます。
14
お気に入りに追加
5,327
あなたにおすすめの小説
当然だったのかもしれない~問わず語り~
章槻雅希
ファンタジー
学院でダニエーレ第一王子は平民の下働きの少女アンジェリカと運命の出会いをし、恋に落ちた。真実の愛を主張し、二人は結ばれた。そして、数年後、二人は毒をあおり心中した。
そんな二人を見てきた第二王子妃ベアトリーチェの回想録というか、問わず語り。ほぼ地の文で細かなエピソード描写などはなし。ベアトリーチェはあくまで語り部で、かといってアンジェリカやダニエーレが主人公というほど描写されてるわけでもないので、群像劇?
『小説家になろう』(以下、敬称略)・『アルファポリス』・『Pixiv』・自サイトに重複投稿。
【完結】聖女ディアの処刑
大盛★無料
ファンタジー
平民のディアは、聖女の力を持っていた。
枯れた草木を蘇らせ、結界を張って魔獣を防ぎ、人々の病や傷を癒し、教会で朝から晩まで働いていた。
「怪我をしても、鍛錬しなくても、きちんと作物を育てなくても大丈夫。あの平民の聖女がなんとかしてくれる」
聖女に助けてもらうのが当たり前になり、みんな感謝を忘れていく。「ありがとう」の一言さえもらえないのに、無垢で心優しいディアは奇跡を起こし続ける。
そんななか、イルミテラという公爵令嬢に、聖女の印が現れた。
ディアは偽物と糾弾され、国民の前で処刑されることになるのだが――
※ざまあちょっぴり!←ちょっぴりじゃなくなってきました(;´・ω・)
※サクッとかる~くお楽しみくださいませ!(*´ω`*)←ちょっと重くなってきました(;´・ω・)
★追記
※残酷なシーンがちょっぴりありますが、週刊少年ジャンプレベルなので特に年齢制限は設けておりません。
※乳児が地面に落っこちる、運河の氾濫など災害の描写が数行あります。ご留意くださいませ。
※ちょこちょこ書き直しています。セリフをカッコ良くしたり、状況を補足したりする程度なので、本筋には大きく影響なくお楽しみ頂けると思います。
とある婚約破棄の顛末
瀬織董李
ファンタジー
男爵令嬢に入れあげ生徒会の仕事を疎かにした挙げ句、婚約者の公爵令嬢に婚約破棄を告げた王太子。
あっさりと受け入れられて拍子抜けするが、それには理由があった。
まあ、なおざりにされたら心は離れるよね。
放置された公爵令嬢が幸せになるまで
こうじ
ファンタジー
アイネス・カンラダは物心ついた時から家族に放置されていた。両親の顔も知らないし兄や妹がいる事は知っているが顔も話した事もない。ずっと離れで暮らし自分の事は自分でやっている。そんな日々を過ごしていた彼女が幸せになる話。
気が付けば丸々とした令嬢でした。
ミント
ファンタジー
前世の記憶が戻った瞬間、婚約者に婚約破棄されてました。
でも私的には全然ショックじゃない!
むしろ私の体型がショックでした。
こんなに太ってるなんて許せない!
令嬢の私はダイエットします!
恋愛要素に繋がるかまだわからないためファンタジーにさせていただきました🙋♀️
皆様に役立つ?情報が入っているかもしれない小説です🙋♀️(本人談)
文の最後に私の呟き?入ってることがあります。
ご了承くださいm(_ _)m
【完結】クビだと言われ、実家に帰らないといけないの?と思っていたけれどどうにかなりそうです。
まりぃべる
ファンタジー
「お前はクビだ!今すぐ出て行け!!」
そう、第二王子に言われました。
そんな…せっかく王宮の侍女の仕事にありつけたのに…!
でも王宮の庭園で、出会った人に連れてこられた先で、どうにかなりそうです!?
☆★☆★
全33話です。出来上がってますので、随時更新していきます。
読んでいただけると嬉しいです。
妹に出ていけと言われたので守護霊を全員引き連れて出ていきます
兎屋亀吉
恋愛
ヨナーク伯爵家の令嬢アリシアは幼い頃に顔に大怪我を負ってから、霊を視認し使役する能力を身に着けていた。顔の傷によって政略結婚の駒としては使えなくなってしまったアリシアは当然のように冷遇されたが、アリシアを守る守護霊の力によって生活はどんどん豊かになっていった。しかしそんなある日、アリシアの父アビゲイルが亡くなる。次に伯爵家当主となったのはアリシアの妹ミーシャのところに婿入りしていたケインという男。ミーシャとケインはアリシアのことを邪魔に思っており、アリシアは着の身着のままの状態で伯爵家から放り出されてしまう。そこからヨナーク伯爵家の没落が始まった。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。