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第3章・神と精霊と、契約者と
第123話・掌サイズの、薄い板?
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お昼の鐘がなり、福袋作成チームの3人も露店にやってきました。
ここからはお昼休み、ご飯を食べてからの露店の再開です。
以前、紀伊國屋さんから聞いた話によりますと、この昼ごはんタイムというものは重要であり、社員さんが揃って食事をとり、その場でさまざまな情報交換をするそうです。
ということで、私たちもいつもの食堂でお昼ご飯。
漁が終わった漁師さんや仕事帰りの冒険者さんたちも、こぞってお昼ご飯を楽しんでいます。
私たちの世界では、そもそもお昼休みなんていうものはありません。
朝食べたら、あとはお腹が空いたら休憩して何かをお腹に詰める。
今のようにお昼休みという感じで休憩を取るようになったのは、初代勇者さまたちが広めたそうですよ。
夕方六つの鐘で仕事が終わるのはまあ、農作業などは暗くなると危険ですし、ランタンの灯りだけだと手元が暗くて作業に支障が出るので終わりということなので問題はありませんけど。
暗くなっても仕事を続けるという異世界人には、思わず感心してしまいます。
宵の暮れ、暗くなっても働くことから『ブラック社員』なる単語まであるそうで。日が暮れて暗くなるのと黒色を掛けた言葉だそうです。
なお、同じような言葉で、暗くなるどころか朝まで働く人のことをブラックサン社員と呼ぶって、武田さんが笑って話していましたよ、はい、柚月さんがお腹を抱えて笑っているので武田さんにも騙されましたね? コーラの数を減らします。
「くクリスっち、武田っちの言葉は間違いではないし。ただ、ブラックサン社員は武田っちの好きな映画の話も混ざっているし」
「なるほど」
「そもそも、ブラック企業っていうのと社畜っていう言葉はあるんだけど、まあ、こっちの世界じゃそういうのはなさそうだから、覚える必要ないし」
「ふむふむ。異世界の言葉は奥が深いです。勇者語録が毎年発行されているのも納得がいきます」
「印刷屋さんがあるのは、凄いことだし」
そうなんです。
私たちの世界には、『印刷屋』なる仕事があります。
これは、『書写』というとある神様の加護による恩恵であり、それにより書物を新たに書き写すことができるのです。
つまり、原書さえ作って仕舞えば、それを参考にして新たに一冊、魔法により書き起こしてしまうのです。
このおかげで、王宮内だけでなく貴族はこぞって本を買い求め、自宅に書庫を作るものまでいるそうです。
「でも、書写の恩恵は誰にでも手に入れられるものではありませんからね……と、そういえば、柚月さん、これが何かわかりますか?」
アルルカンさんが持って来てくれた謎の箱。
それを取り出して蓋を開けますと、中には小さな黒い板が入っています。
掌よりも少し大きいぐらい、厚さは小指の爪程度。
なんとなく精霊の力を感じる事から魔導具であることは理解しています。
「ん? スマホ?」
「すまほ? すまほとは何ですか?」
「あーしも持ってるよ、ほら、これだし」
笑いながら柚月さんがアイテムボックスから取り出したもの。
それはさまざまないアクセサリーによって飾られたスマホ?というものです。
確かに私のものと同じような形ですし、まさか、これは異世界の魔道具なのでしょうか?
「異世界の魔導具?」
「ん~と、クリスっちに簡単に説明すると、これは『念話の魔導具』で、使うのに魔石を消耗しない優れものでね。でも、中継所っていうのがないと使えないから、あーしは壊れないようにアイテムボックスに仕舞ってあるし。でも、クリスっちのは、なんだろうね? ちょっと鑑定してみるし」
「はてさて?」
箱の中に何か入っていないか見てみます。
でも、特に他には入っていません。
そして柚月さんが鑑定すると、うんうんと納得しています。
「これは『念話の魔導具』で間違いないし。でも、初期起動していないから、クリスっちが初期起動するし」
「魔導具の初期起動っていうことは、魔力を通すと反応するということですよね?」
「そうそう。それでユーザー登録も完了するから、クリスっち専用魔導具になるっていうことだし」
「では、やってみます」
右手の上に魔導具を置いて、そこにそっと手を添えて魔力を流し込んでみます。幸いなことに【精霊の加護】はありますので魔力の循環などは理解していますし、私の中のエルフの血もまた、魔導具の取り扱いを自然と教えてくれているように感じます。
すると。
──ピッ
何か音がしたかと思いましたら、魔導具の片側が白く光りました。
「お、起動したし。どれどれ、もう一度鑑定してみるし」
「はい、私もそれじゃあ」
柚月さんと私、二人同時の鑑定。
なんでさっきやらなかったのかって? 見たことがないもの、知らないものの鑑定については慎重に行わないとなりませんよ。
これは魔導具として反応したので、鑑定を始めたのですから。
「うん、ユーザー登録はクリスっちであってるし」
「ええっと、光と闇の精霊が封じてあって。昼間は光の精霊が夜は闇の精霊が、私の言葉を遠くへと瞬時に伝えてくれるのですね? でも、どこに届くのでしょうか?」
「そりゃあ、これだし」
すぐさま柚月さんが、ご自身のスマホを取り出しまして。
「あーしもシャカシャカするから、クリスっちもシャカシャカするし?」
「え? シャカシャカ?」
すると、柚月さんがスマホを手に上下に振っています。
これがシャカシャカなのですね、では私も。
──シャカシャカ……ピッ
すると、私の魔導具から音がしました。
「登録、完了したし?」
「そうなのですか……あら、私の魔導具に柚月さんの名前が書いてありますよ? これはどういうことですか?」
「ちょっと待つし……うん、クリスっちが登録されたから、これで離れていても安心だし」
そう話してから、柚月さんが店から外に出て行きました。
そしてすぐに、私の魔導具から綺麗なリュートの音が鳴り響き、柚月さんの名前がキラキラと光っています。
「こ、これをポチッとすると繋がるって、鑑定では説明されていましたけど」
──ポチッ
彼女の名前を軽く押します。
『お、つながったし!!』
「うわ、本当に念話の魔導具なのですね?」
『そういうこと。次は、あーしが切ったら、クリスっちから送ってくるし』
──ピッ
そう話してから、柚月さんの声が消えて文字の輝きもおさまりました。
「で、では、私からも……」
柚月さんの名前に指を添えて魔力を流します。
すると魔導具が白く光り、柚月さんの名前がキラキラしました。
『ピッ……ほら、繋がったし。これであーしとクリスっちは、いつでもお話しできるし……』
スマホを耳の横に添えて話しながら、柚月さんが歩きながら戻って来ました。
そしてポチッと念話を終えると、アイテムボックスに閉まっています。
「最後は……クリスっち、このままあーしを呼んで欲しいし?」
「あ、あ、はい? こうですか?」
柚月さんのスマホはアイテムボックスの中です。
普通に考えたら、時間停止されているアイテムボックスなら念話が届くはずがありません。
──テレテンテンテン……
すると、柚月さんの胸元から音が聞こえて来ました。
そこに手を当ててアイテムボックスを操作し、スマホを取り出して私との会話を始めました。
「うん、アイテムボックスに仕舞っていても、ちゃんと呼び出し音がなるから。普段はアイテムボックスに仕舞っておくといいし」
「そうですね、念話の魔導具……私と柚月さんが緊急時にも連絡が取れるようにって、シャーリィさまが用意してくれたのですね」
ありがとうございますと感謝してから、私は念話の魔導具を仕舞います。
なお、この私と柚月さんのやりとりを一部始終見ていた商人さんや冒険者の方々が、私のスマホを売って欲しい、取り扱いはないかと詰め寄って来ましたけど、これどけはごめんなさい、非売品ですって説明を繰り返すことになりました。
念話の魔導具が持ち運びできるなんて、普通に考えたら誰でも欲しくなるに決まっていますからね。
ここからはお昼休み、ご飯を食べてからの露店の再開です。
以前、紀伊國屋さんから聞いた話によりますと、この昼ごはんタイムというものは重要であり、社員さんが揃って食事をとり、その場でさまざまな情報交換をするそうです。
ということで、私たちもいつもの食堂でお昼ご飯。
漁が終わった漁師さんや仕事帰りの冒険者さんたちも、こぞってお昼ご飯を楽しんでいます。
私たちの世界では、そもそもお昼休みなんていうものはありません。
朝食べたら、あとはお腹が空いたら休憩して何かをお腹に詰める。
今のようにお昼休みという感じで休憩を取るようになったのは、初代勇者さまたちが広めたそうですよ。
夕方六つの鐘で仕事が終わるのはまあ、農作業などは暗くなると危険ですし、ランタンの灯りだけだと手元が暗くて作業に支障が出るので終わりということなので問題はありませんけど。
暗くなっても仕事を続けるという異世界人には、思わず感心してしまいます。
宵の暮れ、暗くなっても働くことから『ブラック社員』なる単語まであるそうで。日が暮れて暗くなるのと黒色を掛けた言葉だそうです。
なお、同じような言葉で、暗くなるどころか朝まで働く人のことをブラックサン社員と呼ぶって、武田さんが笑って話していましたよ、はい、柚月さんがお腹を抱えて笑っているので武田さんにも騙されましたね? コーラの数を減らします。
「くクリスっち、武田っちの言葉は間違いではないし。ただ、ブラックサン社員は武田っちの好きな映画の話も混ざっているし」
「なるほど」
「そもそも、ブラック企業っていうのと社畜っていう言葉はあるんだけど、まあ、こっちの世界じゃそういうのはなさそうだから、覚える必要ないし」
「ふむふむ。異世界の言葉は奥が深いです。勇者語録が毎年発行されているのも納得がいきます」
「印刷屋さんがあるのは、凄いことだし」
そうなんです。
私たちの世界には、『印刷屋』なる仕事があります。
これは、『書写』というとある神様の加護による恩恵であり、それにより書物を新たに書き写すことができるのです。
つまり、原書さえ作って仕舞えば、それを参考にして新たに一冊、魔法により書き起こしてしまうのです。
このおかげで、王宮内だけでなく貴族はこぞって本を買い求め、自宅に書庫を作るものまでいるそうです。
「でも、書写の恩恵は誰にでも手に入れられるものではありませんからね……と、そういえば、柚月さん、これが何かわかりますか?」
アルルカンさんが持って来てくれた謎の箱。
それを取り出して蓋を開けますと、中には小さな黒い板が入っています。
掌よりも少し大きいぐらい、厚さは小指の爪程度。
なんとなく精霊の力を感じる事から魔導具であることは理解しています。
「ん? スマホ?」
「すまほ? すまほとは何ですか?」
「あーしも持ってるよ、ほら、これだし」
笑いながら柚月さんがアイテムボックスから取り出したもの。
それはさまざまないアクセサリーによって飾られたスマホ?というものです。
確かに私のものと同じような形ですし、まさか、これは異世界の魔道具なのでしょうか?
「異世界の魔導具?」
「ん~と、クリスっちに簡単に説明すると、これは『念話の魔導具』で、使うのに魔石を消耗しない優れものでね。でも、中継所っていうのがないと使えないから、あーしは壊れないようにアイテムボックスに仕舞ってあるし。でも、クリスっちのは、なんだろうね? ちょっと鑑定してみるし」
「はてさて?」
箱の中に何か入っていないか見てみます。
でも、特に他には入っていません。
そして柚月さんが鑑定すると、うんうんと納得しています。
「これは『念話の魔導具』で間違いないし。でも、初期起動していないから、クリスっちが初期起動するし」
「魔導具の初期起動っていうことは、魔力を通すと反応するということですよね?」
「そうそう。それでユーザー登録も完了するから、クリスっち専用魔導具になるっていうことだし」
「では、やってみます」
右手の上に魔導具を置いて、そこにそっと手を添えて魔力を流し込んでみます。幸いなことに【精霊の加護】はありますので魔力の循環などは理解していますし、私の中のエルフの血もまた、魔導具の取り扱いを自然と教えてくれているように感じます。
すると。
──ピッ
何か音がしたかと思いましたら、魔導具の片側が白く光りました。
「お、起動したし。どれどれ、もう一度鑑定してみるし」
「はい、私もそれじゃあ」
柚月さんと私、二人同時の鑑定。
なんでさっきやらなかったのかって? 見たことがないもの、知らないものの鑑定については慎重に行わないとなりませんよ。
これは魔導具として反応したので、鑑定を始めたのですから。
「うん、ユーザー登録はクリスっちであってるし」
「ええっと、光と闇の精霊が封じてあって。昼間は光の精霊が夜は闇の精霊が、私の言葉を遠くへと瞬時に伝えてくれるのですね? でも、どこに届くのでしょうか?」
「そりゃあ、これだし」
すぐさま柚月さんが、ご自身のスマホを取り出しまして。
「あーしもシャカシャカするから、クリスっちもシャカシャカするし?」
「え? シャカシャカ?」
すると、柚月さんがスマホを手に上下に振っています。
これがシャカシャカなのですね、では私も。
──シャカシャカ……ピッ
すると、私の魔導具から音がしました。
「登録、完了したし?」
「そうなのですか……あら、私の魔導具に柚月さんの名前が書いてありますよ? これはどういうことですか?」
「ちょっと待つし……うん、クリスっちが登録されたから、これで離れていても安心だし」
そう話してから、柚月さんが店から外に出て行きました。
そしてすぐに、私の魔導具から綺麗なリュートの音が鳴り響き、柚月さんの名前がキラキラと光っています。
「こ、これをポチッとすると繋がるって、鑑定では説明されていましたけど」
──ポチッ
彼女の名前を軽く押します。
『お、つながったし!!』
「うわ、本当に念話の魔導具なのですね?」
『そういうこと。次は、あーしが切ったら、クリスっちから送ってくるし』
──ピッ
そう話してから、柚月さんの声が消えて文字の輝きもおさまりました。
「で、では、私からも……」
柚月さんの名前に指を添えて魔力を流します。
すると魔導具が白く光り、柚月さんの名前がキラキラしました。
『ピッ……ほら、繋がったし。これであーしとクリスっちは、いつでもお話しできるし……』
スマホを耳の横に添えて話しながら、柚月さんが歩きながら戻って来ました。
そしてポチッと念話を終えると、アイテムボックスに閉まっています。
「最後は……クリスっち、このままあーしを呼んで欲しいし?」
「あ、あ、はい? こうですか?」
柚月さんのスマホはアイテムボックスの中です。
普通に考えたら、時間停止されているアイテムボックスなら念話が届くはずがありません。
──テレテンテンテン……
すると、柚月さんの胸元から音が聞こえて来ました。
そこに手を当ててアイテムボックスを操作し、スマホを取り出して私との会話を始めました。
「うん、アイテムボックスに仕舞っていても、ちゃんと呼び出し音がなるから。普段はアイテムボックスに仕舞っておくといいし」
「そうですね、念話の魔導具……私と柚月さんが緊急時にも連絡が取れるようにって、シャーリィさまが用意してくれたのですね」
ありがとうございますと感謝してから、私は念話の魔導具を仕舞います。
なお、この私と柚月さんのやりとりを一部始終見ていた商人さんや冒険者の方々が、私のスマホを売って欲しい、取り扱いはないかと詰め寄って来ましたけど、これどけはごめんなさい、非売品ですって説明を繰り返すことになりました。
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