64 / 287
第3章・神と精霊と、契約者と
第116話・商人に必要なのは、営業力とスマイルと誠実さです。
しおりを挟む
では、ここで問題です。
筋肉は、『営業力』『スマイル』『誠実さ』、この三つの中のどれに当てはまりますか? なぜ、私は早朝の鐘が鳴る前から、サライの街の中を走っているのでしょうか。
でも、確かにこのジャージという服は伸縮自在で動きやすく。
汗をかいても外に揮発するという優れものだそうです。揮発の意味はまだ勉強中なのですけれど、多分すごいのだと思います。
「昨日は初日だから、あまり無理をしない方が良いな」
私の横で、息を切らす事なく平然と並走しているクリムゾンさん。
そもそもの体の作りがちがうと思いますよ、貴方はタイタン族で、私はハーフエルフ。近接戦闘特化型と魔力特化に少しだけ近い平均型では、そもそもの肉体構成が違うのではないですか?
「は、はい!! では、そろそろという事で」
「宿の前までは軽く走って行こうではないか。なぁに、無理をしないでのんびりとでも構わんぞ、いきなり止まると体に悪いからな。少しずつペースを下げて、最後は歩いても構わんが立ち止まらないことじょ。では、ラストスパートじゃ」
「あ、あの、その運動理論は勇者語録でも見たことがありませんけど」
「大丈夫じゃよ、ワシが知っている勇者語録には、『筋肉は裏切らない』というのがある。まあ、クリスティナ様は、まずは基礎から作り直す必要がありますからな」
き、基礎から!!
この私の身体を根底から作り変える?
ま、まっちょいな体になってしまうではありませんか。
「それにな、筋肉をつけると新陳代謝が活性化する。つまり運動に必要な生体エネルギーを効率よくる使うために、甘いものを食べても直に消費して痩せられるのじゃぞ? 肉体労働を生業としているものの中に太ったものがいないのは、そういう理屈だが」
「あ、あの、私が知っているお肉屋さんの主人は、皆さんおでっぷりしていますけど?」
「需要と供給の差じゃ。ほら、よく考えてみろ、物語の中に出てくる悪役貴族は、みな、でっぷりと太っているだろ? あれは私服を肥やし部下に何もかも任せてクッチャネしているからだぞ」
──ガーン!!
そ、そんな真実、知りたくはなかったですよ。
「でも、細身のキリッとした知的悪役さんは?」
「ありゃあ、策を練り過ぎて胃が悪くなっているか、もしくは頭を使っているから痩せているだけだ。さあ、悪役になりたくなければ筋肉をつけろ!! 悪役令嬢になんてなりたくはないだろう?」
「はい!!」
つまり、運動したら食べても構わない、そういう事ならばこの日課も、苦痛ではなく楽しくなって来ましたよ。
………
……
…
──宿の食堂
「前言撤回です。身体中が痛いのですけど」
「まあ、最後のラストスパートを全力で走っただろう? わしはペースを下げろと言ったではないか」
「は、はい、クリムゾンさんのおっしゃる通りです……いたたたた」
筋肉痛というものらしく、私の方を見て微笑んでいるお客もいます。
うう、お恥ずかしい。
「はい、朝食を二人前ね。今日はブランシュさんじゃないのね?」
女将さんが朝定食を二つ、持って来たくれました。
サラマンの塩漬けを焼いたもの、卵焼き、ご飯と味噌汁、そしてこの港の近くの漁師さんが作った、黒い海藻を固めたもの。
これは焼き海苔というものらしく、勇者様が作り出すのに成功したものを、このサライの漁師さんが教わったものです。
海藻は幾らでも取れますし、ご飯によく合うという事でサライの名産品の一つでもあります。
「はい、ブランシュさんとノワールさんは修行の旅に出たので、今日からはクリムゾンさんが私の護衛兼フェイール商店の店員さんです」
ニッコリと笑顔で返事をしますと、あちこちの冒険者さんたちから悲鳴やら絶叫やらため息が聞こえて来ますけど。
「あ~、あいつらは気にしなくていいよ。ノワールさんが好きだっていう野郎たちと、ブランシュさんに横恋慕しているお姉さんたちばかりだからね。でもさ、わ私はてっきり、クリスティナさんがブランシュさんの彼女かと思ったんだけどね。いつも一緒にいて、仲が良いじゃない?」
「ん? ブランシュさんは私の護衛でフェイール商店の大切な店員さんですよ? 私の彼氏でもなんでもありませんけど?」
あれ?
向こうの席のお姉さんたちが、拳を握ってガッツポーズしていますよ。
異世界にいる勇者イシマーツさんの勝利の舞、それすなわちガッツポーズ。
この世界でも勇者様が使っていたので、勝利のポーズはガッツポーズというのです。
「ふぅん。まあ、そういう事ならさ、夢を見るのは自由だし。おっと、仕事に戻らないと」
「あはは。それじゃあ頑張ってください……あれ?」
気がつくと、米櫃のご飯が空っぽですが。
「美味い。久しぶりに米を食べたぞ、これは毎日3食たべても飽きないな」
「はぁ……あとでおかみさんに、お米を渡しておきますね。私たちの分で他のお客さんのご飯が足りなくなるのは問題ですから」
「済まんな。と、それじゃあ一服したら、仕事に向かうとするか」
「はいはい。今日からよろしくお願いしますね」
どこまでもマイペースなクリムゾンさん。
今頃、ペルソナさんたちやノワールさんたちは、元気に過ごしているのでしょうか……。
◯ ◯ ◯ ◯ ◯
──サライ港湾施設、商業ギルド所有貸し倉庫
今日から午前中は、ここで福袋の作成を行います。
すでにマキさんとケイトさんも作業用のジャージに着替えてもらって、準備はできています。
「あの、福袋とはなんでしょうか?」
「ギルドマスターから、それが恐らくはフェイール商店の新しい商品だと言われて来ましたが。それは、どのようにして作るのでしょうか?」
「はい、それでは簡単に説明しますね」
すでに倉庫の中は、五つのブロックに分けて商品が置いてあります。
ここから一つずつ、適当な商品を袋に収めてもらい、最後に私が受け取ってリボンで袋の口を縛り、段ボールに並べて完了です。
一袋には五つの商品プラス、私の横にある商品が一つ入ります。
私のところのものは少しだけ高額なので、私が担当。
あとほ同じくらいの価値の商品ごとに五つに分けてありますし、多少の金額の誤差はあれど、皆さん満足してくれるかと思います。
「……という事です。それでは、クリムゾンさんが見本を作りますので、見ていてください」
「うむ、任せるのじゃ」
ドン、と胸を叩いてからクリムゾンさんが福袋の中に商品を詰め始めます。
ドレスであったり靴だったり。
缶詰もありますし、お酒の瓶も入ってますね。
それに、そ、それはクッキーアソートの缶!! 老若男女を楽しませる福袋とは、中々考えていますねぇ。
「これで良いのか?」
「ありがとうございます。ここに最後は私から……」
箱の中に手を入れて、ランダムに商品を掴んで取り出しまして。
「あ、懐中時計ですか。当たりですね。これを入れて袋を縛って……はい、これが福袋です」
──ジャーン
完成した福袋をお見せしますと、マキさんもケイトさんも呆然としています。
あら、私何かやらかしましたか?
「え、あ、あの、この袋を売るのですか?」
「はい。しかも全て同じ金額。中身に何が当たるかは、買った人しかわかりません。まさに福が納められています。これぞ異世界、勇者様の世界の新年祭の商品、福袋でーす!!」
──パチパチパチパチ
みなさん拍手してくれました。
「あの、これはおひとつ幾らで販売するのですか?」
「銀貨10枚です。お高いかもしれませんが、全て勇者様の世界の商品なので。それに、入っているものは銀貨20枚以上の価値があります」
「か、買います!! 私も買います」
「私も、家族の分を買いますので」
「あははは。それじゃあ販売当日、お昼の休憩時間にでも買ってください。先に買われるのも困りますし、売れ残りっていうのも残念な感じになりますので」
「「絶対に、完売します!!」
「だ、そうじゃが?」
おおう、そこまで言い切ってくれますか。
それじゃあ、気合を入れて福袋を作る事にしましょう!!
今日の夕方にも、また別の商品が届きますし避難物資もかなり減って来ましたから、仕入れ予算もそこそこ潤沢です。
筋肉は、『営業力』『スマイル』『誠実さ』、この三つの中のどれに当てはまりますか? なぜ、私は早朝の鐘が鳴る前から、サライの街の中を走っているのでしょうか。
でも、確かにこのジャージという服は伸縮自在で動きやすく。
汗をかいても外に揮発するという優れものだそうです。揮発の意味はまだ勉強中なのですけれど、多分すごいのだと思います。
「昨日は初日だから、あまり無理をしない方が良いな」
私の横で、息を切らす事なく平然と並走しているクリムゾンさん。
そもそもの体の作りがちがうと思いますよ、貴方はタイタン族で、私はハーフエルフ。近接戦闘特化型と魔力特化に少しだけ近い平均型では、そもそもの肉体構成が違うのではないですか?
「は、はい!! では、そろそろという事で」
「宿の前までは軽く走って行こうではないか。なぁに、無理をしないでのんびりとでも構わんぞ、いきなり止まると体に悪いからな。少しずつペースを下げて、最後は歩いても構わんが立ち止まらないことじょ。では、ラストスパートじゃ」
「あ、あの、その運動理論は勇者語録でも見たことがありませんけど」
「大丈夫じゃよ、ワシが知っている勇者語録には、『筋肉は裏切らない』というのがある。まあ、クリスティナ様は、まずは基礎から作り直す必要がありますからな」
き、基礎から!!
この私の身体を根底から作り変える?
ま、まっちょいな体になってしまうではありませんか。
「それにな、筋肉をつけると新陳代謝が活性化する。つまり運動に必要な生体エネルギーを効率よくる使うために、甘いものを食べても直に消費して痩せられるのじゃぞ? 肉体労働を生業としているものの中に太ったものがいないのは、そういう理屈だが」
「あ、あの、私が知っているお肉屋さんの主人は、皆さんおでっぷりしていますけど?」
「需要と供給の差じゃ。ほら、よく考えてみろ、物語の中に出てくる悪役貴族は、みな、でっぷりと太っているだろ? あれは私服を肥やし部下に何もかも任せてクッチャネしているからだぞ」
──ガーン!!
そ、そんな真実、知りたくはなかったですよ。
「でも、細身のキリッとした知的悪役さんは?」
「ありゃあ、策を練り過ぎて胃が悪くなっているか、もしくは頭を使っているから痩せているだけだ。さあ、悪役になりたくなければ筋肉をつけろ!! 悪役令嬢になんてなりたくはないだろう?」
「はい!!」
つまり、運動したら食べても構わない、そういう事ならばこの日課も、苦痛ではなく楽しくなって来ましたよ。
………
……
…
──宿の食堂
「前言撤回です。身体中が痛いのですけど」
「まあ、最後のラストスパートを全力で走っただろう? わしはペースを下げろと言ったではないか」
「は、はい、クリムゾンさんのおっしゃる通りです……いたたたた」
筋肉痛というものらしく、私の方を見て微笑んでいるお客もいます。
うう、お恥ずかしい。
「はい、朝食を二人前ね。今日はブランシュさんじゃないのね?」
女将さんが朝定食を二つ、持って来たくれました。
サラマンの塩漬けを焼いたもの、卵焼き、ご飯と味噌汁、そしてこの港の近くの漁師さんが作った、黒い海藻を固めたもの。
これは焼き海苔というものらしく、勇者様が作り出すのに成功したものを、このサライの漁師さんが教わったものです。
海藻は幾らでも取れますし、ご飯によく合うという事でサライの名産品の一つでもあります。
「はい、ブランシュさんとノワールさんは修行の旅に出たので、今日からはクリムゾンさんが私の護衛兼フェイール商店の店員さんです」
ニッコリと笑顔で返事をしますと、あちこちの冒険者さんたちから悲鳴やら絶叫やらため息が聞こえて来ますけど。
「あ~、あいつらは気にしなくていいよ。ノワールさんが好きだっていう野郎たちと、ブランシュさんに横恋慕しているお姉さんたちばかりだからね。でもさ、わ私はてっきり、クリスティナさんがブランシュさんの彼女かと思ったんだけどね。いつも一緒にいて、仲が良いじゃない?」
「ん? ブランシュさんは私の護衛でフェイール商店の大切な店員さんですよ? 私の彼氏でもなんでもありませんけど?」
あれ?
向こうの席のお姉さんたちが、拳を握ってガッツポーズしていますよ。
異世界にいる勇者イシマーツさんの勝利の舞、それすなわちガッツポーズ。
この世界でも勇者様が使っていたので、勝利のポーズはガッツポーズというのです。
「ふぅん。まあ、そういう事ならさ、夢を見るのは自由だし。おっと、仕事に戻らないと」
「あはは。それじゃあ頑張ってください……あれ?」
気がつくと、米櫃のご飯が空っぽですが。
「美味い。久しぶりに米を食べたぞ、これは毎日3食たべても飽きないな」
「はぁ……あとでおかみさんに、お米を渡しておきますね。私たちの分で他のお客さんのご飯が足りなくなるのは問題ですから」
「済まんな。と、それじゃあ一服したら、仕事に向かうとするか」
「はいはい。今日からよろしくお願いしますね」
どこまでもマイペースなクリムゾンさん。
今頃、ペルソナさんたちやノワールさんたちは、元気に過ごしているのでしょうか……。
◯ ◯ ◯ ◯ ◯
──サライ港湾施設、商業ギルド所有貸し倉庫
今日から午前中は、ここで福袋の作成を行います。
すでにマキさんとケイトさんも作業用のジャージに着替えてもらって、準備はできています。
「あの、福袋とはなんでしょうか?」
「ギルドマスターから、それが恐らくはフェイール商店の新しい商品だと言われて来ましたが。それは、どのようにして作るのでしょうか?」
「はい、それでは簡単に説明しますね」
すでに倉庫の中は、五つのブロックに分けて商品が置いてあります。
ここから一つずつ、適当な商品を袋に収めてもらい、最後に私が受け取ってリボンで袋の口を縛り、段ボールに並べて完了です。
一袋には五つの商品プラス、私の横にある商品が一つ入ります。
私のところのものは少しだけ高額なので、私が担当。
あとほ同じくらいの価値の商品ごとに五つに分けてありますし、多少の金額の誤差はあれど、皆さん満足してくれるかと思います。
「……という事です。それでは、クリムゾンさんが見本を作りますので、見ていてください」
「うむ、任せるのじゃ」
ドン、と胸を叩いてからクリムゾンさんが福袋の中に商品を詰め始めます。
ドレスであったり靴だったり。
缶詰もありますし、お酒の瓶も入ってますね。
それに、そ、それはクッキーアソートの缶!! 老若男女を楽しませる福袋とは、中々考えていますねぇ。
「これで良いのか?」
「ありがとうございます。ここに最後は私から……」
箱の中に手を入れて、ランダムに商品を掴んで取り出しまして。
「あ、懐中時計ですか。当たりですね。これを入れて袋を縛って……はい、これが福袋です」
──ジャーン
完成した福袋をお見せしますと、マキさんもケイトさんも呆然としています。
あら、私何かやらかしましたか?
「え、あ、あの、この袋を売るのですか?」
「はい。しかも全て同じ金額。中身に何が当たるかは、買った人しかわかりません。まさに福が納められています。これぞ異世界、勇者様の世界の新年祭の商品、福袋でーす!!」
──パチパチパチパチ
みなさん拍手してくれました。
「あの、これはおひとつ幾らで販売するのですか?」
「銀貨10枚です。お高いかもしれませんが、全て勇者様の世界の商品なので。それに、入っているものは銀貨20枚以上の価値があります」
「か、買います!! 私も買います」
「私も、家族の分を買いますので」
「あははは。それじゃあ販売当日、お昼の休憩時間にでも買ってください。先に買われるのも困りますし、売れ残りっていうのも残念な感じになりますので」
「「絶対に、完売します!!」
「だ、そうじゃが?」
おおう、そこまで言い切ってくれますか。
それじゃあ、気合を入れて福袋を作る事にしましょう!!
今日の夕方にも、また別の商品が届きますし避難物資もかなり減って来ましたから、仕入れ予算もそこそこ潤沢です。
16
お気に入りに追加
5,307
あなたにおすすめの小説
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!

【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。