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お姉様、闇は深いのです。
しおりを挟む「私と第三王子殿下以外にも……」
変わった未来の中で、私が変えたことと第三王子殿下が変えたと思われること以外に前の人生と違った出来事……
まさか前の人生よりも早く起きた闇の反乱者の魔獣襲撃事件!?
「闇の反乱者の中に時代が巻き戻る前の記憶がある者がいるということですね。」
「はい。僕はそう思っています
ただ彼らの正体が分からない中、記憶がある者が何人いるのか何故記憶を保てているのか記憶を保っている人間の法則も分からないので探しようがないんです。」
「私は女神様を体内に宿している、殿下は時間を巻き戻す為の魔力の提供者だから記憶がある。そう思っていいんですよね。」
「恐らくは。
それと伺いたいのですが、リビア嬢の周辺で過去と違う動きを見せている人物はいませんか?」
「違う動き…………あ、」
「誰かいるのですか?」
「過去にあったことのないですし闇の反乱者とも関係はないと思うのですが、
イザーク・バッツドルク。彼は先日初めて会った私の心臓部に魔力の源があると言い当てていたんです。その時は何を言っているのか全く分からなくて……
だけど、稀代の魔法使いである彼なら古代の女神の力の理から逃れていてもおかしくはありません。」
「なるほど。バッツドルク卿は今回の事件の調査の為に呼ばれていましたね。
彼が過去の記憶があるのなら、以前と随分違う運命を辿っているリビア嬢に注目してもおかしくありませんし、女神の力に気付く可能性も常人より高い。」
でもあの銀髪大男……胡散臭くて近づきたくないのよね。
「バッツドルク卿が以前の記憶があるにしても、彼に近付く必要は特にないでしょう。
重要なのは闇の反乱者のメンバーを見つけることですよね。」
「そうですね。だからそういう人がいれば気をつけてください。
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「実は……三ヶ月前の前正妃様の馬車の事故はオーレリアン兄上の仕業なのかもしれないんです。」
「え!?で、でも第一王子殿下の実母でいらっしゃるのに……実の母を殺したというのですか?」
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