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お姉様、従姉妹に絡まれる。

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そして時は、パーティー当日に戻る。





「何故大公殿下のパートナーにリビア嬢が?」

「あらやだ。またあんな質素なドレスで王城に上がられるなんて。」

「お家のお荷物でいらっしゃるからリビア嬢には予算が回らないんじゃなくて?」

「侯爵令嬢、最近は王女殿下に取り入った後、第二王子殿下にも取り入ったと聞いていましたが、まさか大公殿下にまで?」

「不埒ですわ。」



こちらを見て、堂々と陰口を言っているのは妹のエリーゼと仲がいい令嬢達。言っている内容にほぼ間違いはないといえばないけれど、悪意がありすぎて逆に

そして私が悪口を言われていても隣で無表情に突っ立っている私の前の人生では夫だったこの人ギルバート





「あら~。リビア嬢ではございませんか~。ご無沙汰しておりますわぁ。」


「ダニエラ嬢、お久しぶりです。」


アビントン侯爵令嬢のダニエラ嬢。
母方の従姉妹で、母達の影響もあってかエリーゼ贔屓の彼女は会う度に私をいじめてきた、意地の悪い方だった。



「あらやだぁ。なにそのメイドみたいな貧相なドレスぅ。わたくしならそんなドレスしか着れないのなら、恥ずかしくてのこのこと王家のパーティーになんて来ませんわぁ。」


そう言うダニエラ嬢はレースをふんだんにあしらったオーダーメイドの華美なドレスを着ている。



「ですが、時期が時期ですので。
あまり華やかなドレスはよろしくないかと思いますわ。」


正妃様の没後一年は、こういった場では装飾などを控えた装いをするのが常識でもある。実際に他の令嬢達もいつもよりも控えめなドレスを選んでいるから、目いっぱい装飾したキラッキラの派手なドレスを来ているのはこの場ではダニエラ嬢だけ。

派手好きの貴女はドレスの装飾を減らすことが出来なかったのは前の人生でもそうだった。
貴女が知らないところで皆さん貴女のことを嘲笑っていたわ。




「それにしてもそのドレスはないですわぁ。レースもなしで生地もテラテラじゃありませんこと?」




「あら、それではわたくしのドレスもテラテラなのかしら。」



颯爽とダニエラ嬢の背後から登場したのは、


「お、王女殿下。」


私のあるじ、ソフィア王女殿下。



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