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保護者のお迎え
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「あっ、カイ様!」
「……何をしているんだ」
ハイドレイがカイウスに元気よく声を掛けて俺も後ろを振り返ろうとした。
しかし、フレイ先生に「動くんじゃない!」と肩を掴まれて背中に腕を回される。
包帯を巻いているだけだが、フレイ先生の腕をカイウスが握った。
フレイ先生は驚いて、手に持っている包帯を離した。
すぐにカイウスが掴んで、床に落ちる事はなかった。
残りの包帯をカイウスの手によって優しく巻いてくれた。
フレイ先生の手つきはちょっと痛かったが、カイウスは全然痛くなかった。
綺麗に包帯を巻かれて、上着を着るのを手伝ってもらった。
「ありがとう、カイウス」
「クマに聞いた、なにがあったんだ?」
「それは…えっと」
「ライム」
「…ぅ」
カイウスは俺を後ろから抱きしめて、聞いてくる。
決して責めるような感じではないが、カイウスに言われると隠し事が出来ない。
カイウスの瞳を見つめて、俺が口を開こうとした。
「もう手当てしたんだから帰ってくんないかな」とフレイ先生が手を振って追い出す仕草をする。
カイウスがフレイ先生に目線を向けると、口を閉ざしてしまった。
この二人なにかあるのか?ゲームでもフレイ先生は他の騎士とカイウスの扱いが違っていた。
その話は語られなかったから、俺には分からない。
俺を営業時間外で診てくれたのはカイウスの知り合いだからだろう。
カイウスってフレイ先生にも慕われてるんだな、自分の事のように嬉しくなる。
「先生、ライムを手当してくれてありがとうございます」
「カイ様にそこまで言ってもらえる事なんてしてませんよ」
「…それじゃあ俺はこれで」
「またなにかあれば協力しますよ、カイ様のためなら」
俺はフレイ先生に頭を下げてカイウスに手を引かれて、医務室から出ていった。
カイウスのあんな顔初めて見たな、フレイ先生の事苦手っぽいな。
後からハイドレイが医務室から出てきて、カイウスは「お前にも世話かけたな、ありがとう」と言った。
ハイドレイは首が曲がってしまうんじゃないかと心配するほど横に振っていた。
俺も頭を下げると友達を助けるなら当たり前だと笑ってくれた。
ハイドレイと別れて、カイウスと共に兵舎から離れた。
カイウスと一緒に精霊の宮殿にやってきて、俺の背中に触れないように抱き抱えられた。
「その背中の傷…俺に見せてくれるか?」
「でも、見て気分いいものじゃないから」
「ライムの全てが見たい、お願いだ」
傷口の事を言っているのは分かっているが、顔が熱くなる。
短く頷くと、顎に触れられて軽く口付けられた。
カイウスに触れられる場所全てが熱く、興奮する。
寝室に運ばれて、ベッドに座るとカイウスが俺の後ろに座る。
さっき着た服を再び脱がされて、包帯を巻いた痛々しい体が露になる。
傷口を見られるのは嫌だけど、そんな事どうでもよくなるほど頭の中がカイウスでいっぱいになる。
包帯で隠れていない首筋をチュッとキスされてビクッと震えた。
ちゅっちゅと繰り返されて、包帯もほどけていく。
「耳まで真っ赤だな」
「…そ、んな事…」
「ライム、これは誰にやられたんだ?」
甘かったカイウスの声が、鋭いものに変わった。
やっぱりかなり酷いのだろう…消毒したからか痛みが少し和らいだから、後ろを見てみた。
そして俺も傷口を見た皆と同じような反応をした。
打撲程度だと思っていたのに、皮が剥がれて切り傷のようになっていた。
こんな事になってるなんて思わず顔を青ざめた。
すると、背中がゾクゾクとした感じがしてビックリして変な声が出てしまった。
「ひゃっ!?な、なに!?」
「治癒魔法だ、動かないでくれ」
カイウスに言われて、後ろを見ようとしたけどまっすぐ見つめる。
確かに背中がポカポカ暖かくなっている、治癒魔法だろう。
でも、それだけではない感覚がある…カイウス…もしかして俺の傷口舐めてる!?
「んっ、んんっ…」
「ライム、痛くはないか?」
「…ぇっ…あんっ」
変な声が出てしまい、慌てて口元を押さえる。
「……何をしているんだ」
ハイドレイがカイウスに元気よく声を掛けて俺も後ろを振り返ろうとした。
しかし、フレイ先生に「動くんじゃない!」と肩を掴まれて背中に腕を回される。
包帯を巻いているだけだが、フレイ先生の腕をカイウスが握った。
フレイ先生は驚いて、手に持っている包帯を離した。
すぐにカイウスが掴んで、床に落ちる事はなかった。
残りの包帯をカイウスの手によって優しく巻いてくれた。
フレイ先生の手つきはちょっと痛かったが、カイウスは全然痛くなかった。
綺麗に包帯を巻かれて、上着を着るのを手伝ってもらった。
「ありがとう、カイウス」
「クマに聞いた、なにがあったんだ?」
「それは…えっと」
「ライム」
「…ぅ」
カイウスは俺を後ろから抱きしめて、聞いてくる。
決して責めるような感じではないが、カイウスに言われると隠し事が出来ない。
カイウスの瞳を見つめて、俺が口を開こうとした。
「もう手当てしたんだから帰ってくんないかな」とフレイ先生が手を振って追い出す仕草をする。
カイウスがフレイ先生に目線を向けると、口を閉ざしてしまった。
この二人なにかあるのか?ゲームでもフレイ先生は他の騎士とカイウスの扱いが違っていた。
その話は語られなかったから、俺には分からない。
俺を営業時間外で診てくれたのはカイウスの知り合いだからだろう。
カイウスってフレイ先生にも慕われてるんだな、自分の事のように嬉しくなる。
「先生、ライムを手当してくれてありがとうございます」
「カイ様にそこまで言ってもらえる事なんてしてませんよ」
「…それじゃあ俺はこれで」
「またなにかあれば協力しますよ、カイ様のためなら」
俺はフレイ先生に頭を下げてカイウスに手を引かれて、医務室から出ていった。
カイウスのあんな顔初めて見たな、フレイ先生の事苦手っぽいな。
後からハイドレイが医務室から出てきて、カイウスは「お前にも世話かけたな、ありがとう」と言った。
ハイドレイは首が曲がってしまうんじゃないかと心配するほど横に振っていた。
俺も頭を下げると友達を助けるなら当たり前だと笑ってくれた。
ハイドレイと別れて、カイウスと共に兵舎から離れた。
カイウスと一緒に精霊の宮殿にやってきて、俺の背中に触れないように抱き抱えられた。
「その背中の傷…俺に見せてくれるか?」
「でも、見て気分いいものじゃないから」
「ライムの全てが見たい、お願いだ」
傷口の事を言っているのは分かっているが、顔が熱くなる。
短く頷くと、顎に触れられて軽く口付けられた。
カイウスに触れられる場所全てが熱く、興奮する。
寝室に運ばれて、ベッドに座るとカイウスが俺の後ろに座る。
さっき着た服を再び脱がされて、包帯を巻いた痛々しい体が露になる。
傷口を見られるのは嫌だけど、そんな事どうでもよくなるほど頭の中がカイウスでいっぱいになる。
包帯で隠れていない首筋をチュッとキスされてビクッと震えた。
ちゅっちゅと繰り返されて、包帯もほどけていく。
「耳まで真っ赤だな」
「…そ、んな事…」
「ライム、これは誰にやられたんだ?」
甘かったカイウスの声が、鋭いものに変わった。
やっぱりかなり酷いのだろう…消毒したからか痛みが少し和らいだから、後ろを見てみた。
そして俺も傷口を見た皆と同じような反応をした。
打撲程度だと思っていたのに、皮が剥がれて切り傷のようになっていた。
こんな事になってるなんて思わず顔を青ざめた。
すると、背中がゾクゾクとした感じがしてビックリして変な声が出てしまった。
「ひゃっ!?な、なに!?」
「治癒魔法だ、動かないでくれ」
カイウスに言われて、後ろを見ようとしたけどまっすぐ見つめる。
確かに背中がポカポカ暖かくなっている、治癒魔法だろう。
でも、それだけではない感覚がある…カイウス…もしかして俺の傷口舐めてる!?
「んっ、んんっ…」
「ライム、痛くはないか?」
「…ぇっ…あんっ」
変な声が出てしまい、慌てて口元を押さえる。
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