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Twitterフォロワー500人達成記念ショートショート

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「A.S.さんまさかのフォロワー五百人突破したそうですね」

 一人の男が、ある人物に話しかける。
 
「まさかのってなんですか。というか、また、あなたですか」

「いや、すごいですよ。本当、絵も、小説も、漫画も、音楽も、さらには動画まで作って発信してるんですからね。当然の結果だと思いますよ! フォロワー百人達成まで三年もかかったのに、五百人はあっという間に達成したんですから」

 男のその褒め言葉に、どこか不自然なものを感じながらも、褒められて悪い気はしないのか、

「そ、そうですかね? いやーそれほどでもないですよ」

 と謙遜する。

「一体、どんな悪どい手を使ったんですか?」

 男の態度がいきなり変わる。

「えっ? いえ、普通にフォローして、会話して地道にーーーーーー」

「ほんとですかぁ?」

「本当ですよ! なんですか? 疑うつもりですか?」

「ほんとは、フォロワーさん脅して無理矢理フォローさせたりしたんじゃないんですかぁ?」

「してませんよ! 人聞きの悪い事言わないでください!」

「ほんとかなぁ?」

「当たり前です!」

「ふーん。まぁ、今回はそういうことにしておいてあげますよ。では、お気持ちをどうぞ」

「なんなんですか、あなた・・・・・・」

 男は急に興味を失ったように、

「さぁ、早く。こっちも忙しいんですよ」

 と投げやりに言い捨てる。

「いや、ほんとなんなの?」

「はよ」

 その人物は何かを諦めたように一度、

「はぁ・・・・・・」

 と溜息をつくと、

「はい、というわけで、Twitterフォロワー五百人達成しました! これも、応援してくださった皆様のおかげです! 本当にありがとうございます! これからも、クリエイターサークル夜兎烏Night Rabbit Crow をよろしくお願いします!」

 と一息に言い放ち、男から逃げるようにその場をあとにした。
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