38 / 70
38話 きっと間違ってない
しおりを挟む
こんにちは。アリーシャを連れて神殿で酷い目にあっているヴェラルドさんをこっそりと連れて逃げ出す予定だったのに、ヴェラルドさんがボロボロにされてリードで連れまわされている姿を見てブチ切れてしまった、セレス・キャラデュース(10歳)です。
私が殺気を放てば「その力は闇の女神!?」と神殿にいた神官連中がなぜか聞いてもいないのに、「実は我らは堕天使で入れ替わっていたのだー!前の大神官は邪魔だったので殺したのだー!」とネタばらしをして襲ってきました。
まずはヴェラルドさんの首輪を握りつぶし壊し(物理)あとは襲い掛かってくる堕天使たちを全員倒したのです。
途中でセディスが「外にこんな事知られたら大変ですよっ!?まずは事前に用意してですねっ!?」と止めにはいってきましたが、我がフレンドのクライム君とジャンが、「外からこの神殿を隔離したので大丈夫!」と言ってくれたので遠慮なく撲滅しました。
二人にはリーチェとリカルドの身の安全の確保をお願いしたつもりだったのですが、言葉足らずで私をフォローしろと受け取られてしまったようです。
走って自力でついてくるとは、修行の成果が着実にでています。
というか教えたこと以上に、強くなるスピードが二人ははやいです。
流石マイフレンド。流石王族。流石レディーファースト。
アリーシャの叔父のヴェラルドさんは一度目を覚ましたものの、なぜか「ああ、きっとこれは夢なのでしょう」と、再び寝てしまい
「夢じゃありませんっ!おきてくださぁぁぁぁい!!」
と、セディスに泣きつかれていました。
結局死屍累々と広がる堕天使の死骸と、「神殿内部を調べてきましょう」「何かあるかもしれない」と、優秀にテキパキ動くクライム君とジャン。
それを慌てて追うクライム君の護衛と、何やら通信で手配しているセディス。
「よかった。本当によかった」と、いまだ気を失ったままの叔父さんに抱き着くアリーシャの姿があります。
かなりやってしまった感があります。
この後絶対セディスにお説教をくらうでしょう。
しばらくはネチネチと後始末が大変だったと怒られるでしょう。
それでも
「ありがとう、セレスちゃん」
と、泣きながら微笑むアリーシャを見て思うのです。
私は絶対間違っていなかったと。
私が殺気を放てば「その力は闇の女神!?」と神殿にいた神官連中がなぜか聞いてもいないのに、「実は我らは堕天使で入れ替わっていたのだー!前の大神官は邪魔だったので殺したのだー!」とネタばらしをして襲ってきました。
まずはヴェラルドさんの首輪を握りつぶし壊し(物理)あとは襲い掛かってくる堕天使たちを全員倒したのです。
途中でセディスが「外にこんな事知られたら大変ですよっ!?まずは事前に用意してですねっ!?」と止めにはいってきましたが、我がフレンドのクライム君とジャンが、「外からこの神殿を隔離したので大丈夫!」と言ってくれたので遠慮なく撲滅しました。
二人にはリーチェとリカルドの身の安全の確保をお願いしたつもりだったのですが、言葉足らずで私をフォローしろと受け取られてしまったようです。
走って自力でついてくるとは、修行の成果が着実にでています。
というか教えたこと以上に、強くなるスピードが二人ははやいです。
流石マイフレンド。流石王族。流石レディーファースト。
アリーシャの叔父のヴェラルドさんは一度目を覚ましたものの、なぜか「ああ、きっとこれは夢なのでしょう」と、再び寝てしまい
「夢じゃありませんっ!おきてくださぁぁぁぁい!!」
と、セディスに泣きつかれていました。
結局死屍累々と広がる堕天使の死骸と、「神殿内部を調べてきましょう」「何かあるかもしれない」と、優秀にテキパキ動くクライム君とジャン。
それを慌てて追うクライム君の護衛と、何やら通信で手配しているセディス。
「よかった。本当によかった」と、いまだ気を失ったままの叔父さんに抱き着くアリーシャの姿があります。
かなりやってしまった感があります。
この後絶対セディスにお説教をくらうでしょう。
しばらくはネチネチと後始末が大変だったと怒られるでしょう。
それでも
「ありがとう、セレスちゃん」
と、泣きながら微笑むアリーシャを見て思うのです。
私は絶対間違っていなかったと。
10
お気に入りに追加
1,268
あなたにおすすめの小説
スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。
絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました
toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。
残酷シーンが多く含まれます。
誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。
両親に
「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」
と宣言した彼女は有言実行をするのだった。
一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。
4/5 21時完結予定。
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
モブで可哀相? いえ、幸せです!
みけの
ファンタジー
私のお姉さんは“恋愛ゲームのヒロイン”で、私はゲームの中で“モブ”だそうだ。
“あんたはモブで可哀相”。
お姉さんはそう、思ってくれているけど……私、可哀相なの?
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる