29 / 70
29話 夢とあこがれのフレンド達との屋外お弁当(❁´ω`❁)
しおりを挟む
「なんだか楽勝だな」
と、ダンジョンで敵を光の武器で遠距離攻撃で倒す護衛sを見てリカルドがいいました。
ダンジョンに入れば、私の渡した武器で大人組が攻撃をすると敵が溶けていきます。
「そうですね。これ程弱いとはおもいませんでした。
流石光の武器でしょうか」
と、ジャンの護衛も光の剣で技を放ちながら言います。
「まぁ、武器は最高レベルまでせいれ……」
言いかけた私の口をセディスがすかさず塞ぎました。
「お嬢様、そのお話はホテルに戻ってからゆっくり、じっくりお伺いしますので」
と、額に青筋をたてています。
もしかして武器をマックスまで精錬して武器レベル20にしたというのも極秘情報なのでしょうか。
これだけ注意されても思い立ったらすぐしゃべってしまうのが私の悪い癖。
いかに王宮にいたときは父や母、兄s達が鉄壁ガードで守ってくれていたのか実感させられます。
そういえば、そろそろ1ヶ月近く家族に会っていません……元気にしているでしょうか。
ちょっとセンチになってしまうのでなるべく思い出さないようにします。
「セディス、そろそろ中腹あたりにきたのではないですか?」
それなりにダンジョン内を歩いた頃、私が言えば、セディスが地図をとりだしました。
「そうですね。そろそろ、ファティナの花があるはずです」
「それがあればリーチェちゃんの施設の神官様の病気も治るね」
「うん!ありがとうみんな!」
アリーシャに言われてリーチェもすごい嬉しそうな顔になります。
この二人は可愛いです。なんですかこの萌え光景は。
私もこっそりアリーシャの側でうんうんと頷いて、フレンドの輪にはいってみます。
いいですね。憧れの同性のお友達の輪の中に入れている恍惚な気分は。
「しかし近づく前に準備しなければいけませんね。
側にはファティナの花を守る、蛇型の魔「グローズ」がいます」
と、クライム君。
そうでした。そういえばゲームでもそんなのが居たような気がします。
戦闘中『グローズ』が暴れて、そのせいで花が根こそぎダメにされ、失望していたところ、仲間の一人が花を一株守っていたはずです。
尻尾で広範囲の花が土事えぐられて、薬に使う根の部分がダメにされいてという設定だったはずです。
むやみやたらに突っ込めば、私達もゲームの勇者たちと同じ末路を辿る事になってしまいます。
「作戦をたてなければいけませんね。少し休みましょうか」
と、セディスが敵の来ないように結界を張りながらいいます。
確かにセディスのはった魔よけの結界ならここの魔物なら寄ってこないでしょう。
これはチャンスです!!
洞窟の中!休憩!安全!
今こそ皆と和気あいあいとお弁当を広げるチャンスではないでしょうか!
夢とあこがれのフレンド達との屋外お弁当!!!
陰キャには夢のまた夢と思われていたパリピ行為です!
私はアイテムボックスからお弁当を取り出して、いそいそとビニールシートを引けば
「あ、手伝うよ!」
と、アリーシャに、
「わたしもー」とリーチェ。
「お、何かお菓子か?」
と、リカルドも寄ってきます。
「お嬢様……何をやっていらしゃるのですか?」
その様子を見ていたセディスが真顔で聞いてきます。
「フレンド弁当です!」
「結界の中ならあ……」
ジャンが言いかけたその途端。
ずごごごごごごごごごごごごごごご
と、大地を割って、それは現れました。
闇のダンジョンボス『グローズ』が。
私とアリーシャの作ったフレンド弁当を大地もろとも割ってものの見事にまき散らしながら。
セディスの結界をぶち破ってしまったのです。
流石にセディスの結界ではボスモンスターの攻撃を防ぐのは無理でした。
ここに同行した皆は「私」が結界を張っていたから守れました。
ですがセディスの結界ではお弁当は守れなかったのです。
蛇が大地ごと、サンドイッチを呑みこんでしまいます。
朝から日が昇る前から二人で作りました。
アリーシャがパンをサンドイッチの大きさに切り。
アリーシャが卵をゆでてマヨネーズで卵の具材を作り、
アリーシャがハムカツを油で揚げて
アリーシャが鳥を薄く焼いて、照り焼き風にして、
アリーシャが野菜を切ったりして頑張って作ったサンドイッチが!
こう文字にして並べてみると本当に私は挟んだだけですがそれでも二人で作りました。
朝から頑張って作りました。
初めての友達との楽しいフレンド達とのお弁当だったのです。
前の日から楽しみにしていました。
それをっそれをっ!!!!!!!
ぎしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
と、襲い掛かってくる蛇型魔物は私の怒りのパンチに容赦なく存在そのものが消し飛ぶのでした。
と、ダンジョンで敵を光の武器で遠距離攻撃で倒す護衛sを見てリカルドがいいました。
ダンジョンに入れば、私の渡した武器で大人組が攻撃をすると敵が溶けていきます。
「そうですね。これ程弱いとはおもいませんでした。
流石光の武器でしょうか」
と、ジャンの護衛も光の剣で技を放ちながら言います。
「まぁ、武器は最高レベルまでせいれ……」
言いかけた私の口をセディスがすかさず塞ぎました。
「お嬢様、そのお話はホテルに戻ってからゆっくり、じっくりお伺いしますので」
と、額に青筋をたてています。
もしかして武器をマックスまで精錬して武器レベル20にしたというのも極秘情報なのでしょうか。
これだけ注意されても思い立ったらすぐしゃべってしまうのが私の悪い癖。
いかに王宮にいたときは父や母、兄s達が鉄壁ガードで守ってくれていたのか実感させられます。
そういえば、そろそろ1ヶ月近く家族に会っていません……元気にしているでしょうか。
ちょっとセンチになってしまうのでなるべく思い出さないようにします。
「セディス、そろそろ中腹あたりにきたのではないですか?」
それなりにダンジョン内を歩いた頃、私が言えば、セディスが地図をとりだしました。
「そうですね。そろそろ、ファティナの花があるはずです」
「それがあればリーチェちゃんの施設の神官様の病気も治るね」
「うん!ありがとうみんな!」
アリーシャに言われてリーチェもすごい嬉しそうな顔になります。
この二人は可愛いです。なんですかこの萌え光景は。
私もこっそりアリーシャの側でうんうんと頷いて、フレンドの輪にはいってみます。
いいですね。憧れの同性のお友達の輪の中に入れている恍惚な気分は。
「しかし近づく前に準備しなければいけませんね。
側にはファティナの花を守る、蛇型の魔「グローズ」がいます」
と、クライム君。
そうでした。そういえばゲームでもそんなのが居たような気がします。
戦闘中『グローズ』が暴れて、そのせいで花が根こそぎダメにされ、失望していたところ、仲間の一人が花を一株守っていたはずです。
尻尾で広範囲の花が土事えぐられて、薬に使う根の部分がダメにされいてという設定だったはずです。
むやみやたらに突っ込めば、私達もゲームの勇者たちと同じ末路を辿る事になってしまいます。
「作戦をたてなければいけませんね。少し休みましょうか」
と、セディスが敵の来ないように結界を張りながらいいます。
確かにセディスのはった魔よけの結界ならここの魔物なら寄ってこないでしょう。
これはチャンスです!!
洞窟の中!休憩!安全!
今こそ皆と和気あいあいとお弁当を広げるチャンスではないでしょうか!
夢とあこがれのフレンド達との屋外お弁当!!!
陰キャには夢のまた夢と思われていたパリピ行為です!
私はアイテムボックスからお弁当を取り出して、いそいそとビニールシートを引けば
「あ、手伝うよ!」
と、アリーシャに、
「わたしもー」とリーチェ。
「お、何かお菓子か?」
と、リカルドも寄ってきます。
「お嬢様……何をやっていらしゃるのですか?」
その様子を見ていたセディスが真顔で聞いてきます。
「フレンド弁当です!」
「結界の中ならあ……」
ジャンが言いかけたその途端。
ずごごごごごごごごごごごごごごご
と、大地を割って、それは現れました。
闇のダンジョンボス『グローズ』が。
私とアリーシャの作ったフレンド弁当を大地もろとも割ってものの見事にまき散らしながら。
セディスの結界をぶち破ってしまったのです。
流石にセディスの結界ではボスモンスターの攻撃を防ぐのは無理でした。
ここに同行した皆は「私」が結界を張っていたから守れました。
ですがセディスの結界ではお弁当は守れなかったのです。
蛇が大地ごと、サンドイッチを呑みこんでしまいます。
朝から日が昇る前から二人で作りました。
アリーシャがパンをサンドイッチの大きさに切り。
アリーシャが卵をゆでてマヨネーズで卵の具材を作り、
アリーシャがハムカツを油で揚げて
アリーシャが鳥を薄く焼いて、照り焼き風にして、
アリーシャが野菜を切ったりして頑張って作ったサンドイッチが!
こう文字にして並べてみると本当に私は挟んだだけですがそれでも二人で作りました。
朝から頑張って作りました。
初めての友達との楽しいフレンド達とのお弁当だったのです。
前の日から楽しみにしていました。
それをっそれをっ!!!!!!!
ぎしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
と、襲い掛かってくる蛇型魔物は私の怒りのパンチに容赦なく存在そのものが消し飛ぶのでした。
14
お気に入りに追加
1,268
あなたにおすすめの小説
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました
toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。
残酷シーンが多く含まれます。
誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。
両親に
「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」
と宣言した彼女は有言実行をするのだった。
一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。
4/5 21時完結予定。
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
モブで可哀相? いえ、幸せです!
みけの
ファンタジー
私のお姉さんは“恋愛ゲームのヒロイン”で、私はゲームの中で“モブ”だそうだ。
“あんたはモブで可哀相”。
お姉さんはそう、思ってくれているけど……私、可哀相なの?
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる