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4.最終章

1.終わらぬ悪夢

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 天界でコロネが倒れた。

 そう魔王に告げられたのは、クリファを倒したその直後だった。
 慌てて天界に駆けつければ、まるで魔王と立場が入れ替わったかのようにシャボン玉のような水晶に入れられたコロネが浮いていた。
 心無しか――コロネの身体が透けているように見えなくもない。
 その周りには心配そうに復活した神々が並んでいた。sionやファルティナの姿もある。


「どういう事だ」

 魔王が金髪美形で、大神が不在の今、全ての神々を総べる神、光の神セシウスに尋ねる。

「恐らく、エルギフォスの仕業でしょう。
 貴方の中にエルギフォスの存在を確認できますか」

 魔王が、眉を潜め――

「なるほど。魂の根幹が今だつながっているのを逆に利用されたか」

 と、舌打ちした。

「どういう事だ!!」

 私が魔王に詰め寄れば

「そのままの意味だ。
 魔王エルギフォスは私に力を吸収されたが死んではいない。
 魂は生きたままなのだ。
 私がずっとおさえつけている状態だった。
 だが、弱った時に精神の防御が剥がれた。
 エルギフォスは私では意識をのっとれないのを悟り、魂を伝い私の半身の方に乗り換えようとしている。
 いまエルフのコロネの意識とエルギフォスの意識が戦っている状態だ」

「なっ!!じゃあはやくコロネからエルギフォスを引き離さないと!!」

「恐らく無理です。エルギフォスは過去にさかのぼって、コロネ・ファンバードという存在を消そうとしています。
 彼の腕に刻まれた紋章の力をつかって、過去へとさかのぼりました。
 エルギフォスの狙いは乗っ取りではなく――この世界の書き換えです。」

 そう、答えたのは闇の女神アルテナ。

「そんなの!!じゃあコロネどうなる!?」

 リリが、言えば

「コロネだけの問題ではない。
 もしコロネ・ファンバードの魂を使って過去に遡り歴史を変えてしまえば――この時間軸の存在が大きく変わる。
 我々もなかったことになるかもしれない」

 と、魔王。

「難しい事はいい!助ける方法はっ!!」

 私が魔王に食ってかかれば、

「方法はあるにはある。

 ――むしろこれは決まっていた事なのだろう」

 と魔王がため息をついた。
 魔王の言葉に何故か他の神々の大きく頷くのだった。


 ▲△▲

 ……どうしてこんな事になったのだろう。

 本来なら、異界の神々を倒し、クリファも倒して世界が平和になってめでたしめでたしで終わる話ではなかったのだろうか。
 
 ハァハァと荒い息で苦しそうな表情で今にも消えてしまいそうなほど薄くなってしまったコロネを見つめ私は思う。

 こんな事になるなら、あの時逃げるべきじゃなかったんだ。
 いつだってそうだ。
 コロネは私の意思を優先してくれていて。

 私はそれに甘えまくっていた。

 私が快適に過ごせるように出来る限りに事をしてくれていた。

 色恋沙汰とか全然疎くて。
 何をしていいのかわからない私に考える時間をくれたのも、コロネの優しさなのだろう。

 魔王はコロネの変態化のシステムが解けたのはずっと前だと言っていた。
 もしかして――コロネは気づいていたんじゃないんだろうか。
 自分のシステムが解けていた事を。

 ただ、私が今のコロネとの関係を崩したくないのを知っていて、ワザとシステムが解けたのを気づかない振りをしていたのではないだろうか。


 今、私はアルファー・ミカエルの二人を連れて魔王に付き従って神々の神殿内部を歩いていた。
 他の皆は来るなと神々と魔王に止められて、神々の神殿の広場で待っているはずだ。
 リリは口を尖らせて文句を言っていたが、システムから解放され、人型となった神龍に諭されていた。

「あの……どこに向かっているのでしょうか?
 それに私たちが選ばれた基準は何なのでしょうか?」

 おずおずと魔王の背にアルファーが尋ねる。

「知らぬ。何度も失敗を繰り返すうちに、成功したのがお前たちだったのだろう。
 そしてそれが定着した」

 と、意味のわからない返事を返す魔王。
 
「ちょっと言ってる意味がわからないんだが。
 魔王は脳内で何でも話を片付ける傾向がありすぎないか。
 ちゃんと説明して欲しいんだが」

 私がむくれながら言えば、

「……猫まっしぐら、お前に私が会ったのは始めてではない。
 正確には魂がエルフと魔王に分かれる前。まだ一つだった頃。
 私はお前に会っている」

 魔王の言葉に私たちは顔を見合わせる。

「魂が分離する前というと、あれか。
 この世界が異界の神々の襲撃をうけて、コロネが異界の神々と戦ってる時か?」
 
 私の問いに魔王は首を振った

「それよりもずっと前だ。
 ゲーム上でいえば、セファロウス戦の少し前の話になる。
 まだ私も若く、エルフの領土からテオドールに付き従って帝国で働いていた時まで遡る。
 その時に、お前が未来から魔王を倒しにきたと私の前に現れた」

「そんな事、コロネは一言も言ってなか……」

「私が記憶を封じていた」

「なんでまた」

「理由はあるが今はそこは本筋とは関係ない」

「くっ。お前その、説明めんどくさがる癖なんとかならないか」

「時間がないのだから仕方なかろう」

 魔王が答え私が口を尖らせる。

「――つまりこうなる事は既定路線だったというわけか?」

 ミカエルの問いに魔王は頷く。

「だからこそ、橘楓は世界の為に生き残る必要性があった。
 過去に干渉し、未来をかえる役目があるからな。
 お前を生き残らせようとしたのもそのためだ」

 チラリと魔王が私を見ていう。
 ああ、だから私を神格化して自分は死のうとしたわけなのか。

「うーん。でも規定路線ってことはコロネも助かるってことだよな!」

 私が目を輝かせていえば

「言い切れぬ。歴史はそれこそ数え切れない数分岐している。
 中には異界の神々の襲撃もなく平和に暮らしている時間軸もあれば、私が審判の御子を吸収することに失敗し滅びた時間軸も存在するのだ。
 この世界の時間軸が必ず成功するなどという保証はどこにもない」

「う、何だよそれ。じゃあやってみるまでわからないって事か」

「そうなるな」

 ふよふよとコロネを入れたままの水晶を運びながら魔王が答える。

「あまり長々と説明している暇もない。
 必要最低限の知識はお前の脳に直接送る。
 
 そして覚えておけ。神道を開いたいま神の力も使えるはずだ。」

「神道?」

「お前の魂がいまだ内包している神の力だ。
 コロネが奪いとったのはお前が魂に内包できずにいた神の力のかけらにすぎぬ」

「ええ!?そうなのか。じゃあsionやカンナちゃんもまだ神様の力があるのか?」

 私が問えば、魔王は大きくため息をついて

「お前の場合は神の力が魂と一体化していて取り出せなかっただけだ。
 他のプレイヤーはそこまで酷くないためもう神の力は残っていない」

 と、ジト目で言われる。
 この場にリリちゃんとコロネが元気でいたら「ネコ、最強厨」「流石猫様」とジト目で言われていたことだろう。
 うん。自分でも最強厨すぎて怖い。
 
「いいか。よく聞け。
 これからお前を過去の世界へと送り込む。

 だが、過去の世界はゲーム化などしていない。
 つまりシステムは作動していないのだ。
 スキルや魔法などは一切使えない。動植物も橘楓の知識は一切通用しない」

 と、わりと無情な事をさらりと言う魔王。
 ちょっと待ってほしい。
 システムのない世界って私単なる雑魚なんですけど。

「えええ!?それじゃあ私は単なるポンコツキャラだろ!?」

「だから神道を完璧に開くのだ。
 神の力を使えるようになれば、お前のその無駄にたくましい想像力ならスキルの真似事など普通にできる。
 それに身体はそのままなのだ、ゲーム化用にカスタマイズされている分、こちらの人間には真似のできない身体能力がある」

 と、魔王。

「うん。それは褒められているのだろうか。ディスられているのだろうか?」

 私が問えば魔王は真顔で両方だ。と答えた。
 くそう。コロネの顔で言うこと厳しいとかマジ勘弁してほしいのだけれど!

 私がチラリとコロネを見やれば水晶ごしにその姿が大分薄くなっているのがわかる。
 本当に大丈夫なのだろうか。
 胸がチクチクと痛むのがわかる。

「そんな事をしていてコロネは大丈夫なのか?消えちゃったりしないよな?」

「お前が過去に行ってる間は時は止まっているも同じだ。問題ない
 それにコロネが消滅するまでにはまだ時間はある」

 言って魔王が立ち止まり、私の額に手をかざす。
 この光景には見覚えがあった。
 魔王が無理やり私の神の力を引き出して、ゼビウスに意識をのっとられた時と同じポーズだ。
 
「なぁ、魔王。これ嫌な思い出しかないんだけど」

「あの時はゼビウスの憎悪がお前に紛れていることに気づけなかった。
 だが今は違う。
 お前があの憎悪を振り払った。
 もう心を乗っ取るほどの力は残っていない。
 そのままお前の力として変換してやる、安心しろ。
 二つの神の力を内包している人物など、神でさえいない。特別な存在だ」

 特別な存在!?
 何その素敵な響き!
 これはあれか、二人の神様の力を使って異世界で無双します!フラグなのか!
 私がニヘヘという顔をしていると

「流石魔王。猫様の習性をよく理解しているようです……」

「好きそうな言葉だな。顔がにやけている」

 と、アルファーとミカエル。
 五月蝿い五月蝿い。
 私もヨイショされてる気はしてたわっ!!

「別におだてているわけではない。
 本来は神でもない魂に神力を内包するならともかく、吸収するなどというのは無理なのだ。
 それをやってのけたうえに、神の力を二つも吸収していたなど、前例がない。

 しかも、ゼビウスの憎悪が残した神力を吸い取る力は保持している。
 クリファの神力を吸収して自分のものへと変換するという荒業をやってのけたのだ。
 神の魂ですらそうそう出来ることではない。

 そうさな。
 お前が死んだら一度魂をみてみたいものだ」

 と、魔王が今までにないほどの悪い笑を浮かべる。
 
 うん。怖い。魔王怖い。コロネと同じ顔だから余計怖い。
 てかコロネと同じく知識欲は旺盛なのだろう。
 なんだか私、死んだらいけない気がする。

「おしゃべりはここまでだ。
 神道を開き、神力を使えるようにしてやる」

 言って魔王の手が私に触れるのだった。

 ▲△▲

「うーん。なんか物凄く強くなった感じはしないんだけど」

 神道を開いて、私が目をあけて言えば

「もうすでにほとんど開いた状態だったからな。
 神力の使い方と、他の記憶を脳に送る予定だったが途中でゼビウスに邪魔された。
 クリファとの戦いで冥王ナースの大盾が使えたのも、私の力ではなく、お前の神力だ。
 あの時システムは完全に死んでいた。
 無意識に使いこなしていたのだろう」

「へぇ、そうなんだ。神力って凄いんだな」

 私の言葉に何故か魔王がため息をつく。
 うん、なんだよ。言いたいことははっきり言ったほうがいいと思うの。
 どうも魔王は自分の中で勝手に自己完結する癖がある。

「まぁ、いい!よしこれでコロネを助けにいける!
 過去行こう過去!!行くぞミカエル!アルファー!」

 私が言えば頷く二人。

「行くのはお前一人だがな」

 と、魔王。

「へ?そうなの?何で?」

「私のところにきたのがお前一人だったからだ」

「そういうもんか。
 よし、わかった!じゃあさっさと行こう!」

「……焦る気持ちはわかるがよく聞け。
 今からお前が行く時代はテオドールが皇帝になり二年後。
 マケドラル歴427年だ。
 神託によって、帝国は神力をもつ騎士を募集している。
 お前もそれに応募し、合格しろ」

「よし!わかった!
 じゃあ行ってくる!!!」

 私がガッツポーズを取りながらいえば



――落ち着いてください。猫様――


 唐突にコロネの声が聞こえてくる。

 慌てて、私がコロネを見れば、いまだ苦しそうにハァハァと荒い呼吸をしたままで。
 心無しか更に色が薄くなっている気もする。

 じろりと魔王を見れば、魔王が何くわぬ顔で

「少し落ち着け」

 と言ってくる。

 どうやら魔王が言ったらしい。

 ……。

 ああ、今その声は聴きたくなかった。

「……なんだよずっと我慢してたのに。
 何でコロネの声で言うかな」

 あふれ出てくる涙を我慢できなくて、私はそのまま目を抑える。

 魔王やアルファー達がぎょっとするが、涙がとまらない。

「そうだよ、大事な事は伝えなきゃ、逃げちゃいけないって家族の死で学んだはずだったのに。
 私は大事な所で逃げてしまった」
 
 一人愚痴る。

 今のコロネとの関係が心地よすぎて、付きあう事でおこる変化を受け止める勇気がまったくなかった。

 まさかこんな事になるなんて思ってもみなかった。


 あんな腕輪をつけたままコロネにもし何かあったら。
 私がコロネを好きという気持ちも知らないままで、コロネはいなくなってしまうのだ。

 私のせいで。


「甘えすぎてたんだ。

 責任からだっていつも逃げ回っていた。
 国を解放しても、エルフ領を助けても、賞賛されるのが恥ずかしいと、責任は放りだして。
 その責任を全部背負ってくれていたのはコロネだった。
 裏でいろいろしてくれて、私が矢面に立たされることのないように手配してくれた。

 結局いいところだけを持っていって、大変な部分は全部コロネに投げ出していて。
 それにすら自分は気づいていない子供だった。


 ……今だってそうだ。
 気持ちばかりが焦って、魔王の話を聞く余裕がない。
 
 きっとこれだってコロネがいたらフォローしてくれたのだろう。

 フォローしてもらうのが私の中でそれが当たり前になっていたんだ」

 言って、私は涙をぐしぐしと腕の袖で拭いてみせる。

 うん。そうだ泣いて言葉にした事でちょっと落ち着いた。

 強くならなきゃ。今度は私がコロネを助ける番なのだ。
 今までコロネをしてくれていた事を今度は全部自分でしないといけないのだ。

 コロネの命がかかってる。
 失敗は許されない。

 もう逃げない。全部受け止めよう。この私が。
 うん。好きだ。だから助けなきゃ。

 私はコロネの入ったシャボン玉に軽くキスをし、魔王に向き変える。

「だから――絶対コロネは私が助ける。
 概要を送ってくれ魔王」

 私の言葉に――魔王は無言で頷くのだった。
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