130 / 187
3章 魔獣と神々
10. たどり着けない真実
しおりを挟む
「あの、この世界の件について、私も参加させていただきたいのですが。
宜しいでしょうか?」
皆で調べよう!おー!と意見がまとまった所で。
一体いつからそこにいたのかレヴィンが話に参加してきた。
「ちょ!?レヴィンいつからそこに!?」
「はい。守護天使の皆さんにこっそりついて室内に……」
「流石レヴィン!コロネのストーカー!!」
リリちゃんが軽くディスるが
「いえ、それほどでも」
と、レヴィンがなぜか謙遜する。
てか、ストーカーは否定しないらしい。
コロネが物凄く嫌そうな顔で見てるのは気のせいではないはずだ。
てか、マジいるの気付かなかったし。
若干アルファーもショックを受けてる顔なのでアルファーですら気付かなかったのかもしれない。
「まぁ、その話はおいておきまして。
私はレプリカなのではなく、歴史が巻き戻った可能性もあると思います」
と、告げる。
「歴史が……ですか?
ですがそれでは、身体の仕組みや世界の構造が変わった事に説明がつきませんが」
コロネが考え込みながら言えば
「神々がこれから来るであろう、異界の神々に備えて身体を作り替えた。
というのではどうでしょう?
コロネ様に以前聞いた話によれば、異界の神々全員ではありませんが、二人の女神がこの世界に来てしまっていたはずです。
このあと、滅んだ歴史通りに異界の神々が全員くるのかもしれません」
「うーん、確かにその可能性もあるのか。
でもなんでゲーム化なんてしたんだ?」
「さぁ、難しい事はわかりかねます」
と、にっこり微笑むレヴィン。
「えー、そこは放置か?」
「ゲームについてはよくわかりませんから。
あくまでも個人的意見として聞いてください」
と、レヴィンは前置きしたあと、
「以前から自分は何故か始めて会う人物に懐かしいと感じる事がありました。
特にエルフにそういった人物が多く、以前から不思議でしたが。
リリ様にあらましを見せていただいて、納得できました。
前世で面識があったのだとしたら、この感情もわかるのです。
龍族は魂に記憶を刻み、転生しても記憶を忘れないと伝説では言われていますから」
と語る。てか、リリちゃんはレヴィンがこの部屋にいることをわかっていたらしい。
「……確かに龍種は、魂に記憶を刻み込むと聞いたことはありますが……」
と、コロネ。
「じゃあ何か。このゲーム化は異界の神々に備えての事なのか」
「そこまでは解りかねますが。
そうですね、では、猫様やハルトのような善良なプレイヤーに異界の神々に対抗してもらおうとゲーム化した……というのはどうでしょう?
正直あまり自信はありませんが」
と、レヴィンが肩をすくめた。
「うーん。でもそれじゃあ、現地人強くしたほうがよくないか?
異界の連中なんて所詮他人事だろ。
いま暴れまわってるプレイヤー連中なんかがいい例だ」
私が言えばレヴィンも「ごもっとも」と肩をすくめた。
「エルフの隠れ家をダンジョン化して残しておいたのも、再び神々が襲来してくるのを知らせる警告ということでしょうか?」
と、コロネ。
やばい。考えれば考えるほどわからない。
「うん。でも可能性として考えなきゃだよな。
歴史が巻き戻った可能性も。
それにレヴィンの案の方が守護天使達がこの世界に適用されていた経緯も説明つくちゃつくし。
もしレヴィンの推理通りなら……再び異界の神々が攻めてきて戦争になる」
私の言葉に、皆静まりかえる。
そう――今まではプレイヤーを倒して、異界の女神さえ何とかすれば世界が平和になると思い込んでいたが……。
むしろ本番はこれからかもしれないのだ。
この世界の本来の神々を倒し、世界を乗取った神々の襲撃がある。
あの落ちていた本から察するに、エルフの巫女達が死んだのはそう先の未来ではない。
何より家族を殺されて怒り狂っていたグラッドさんの映像ではサラ達は丁度今くらい年齢で殺されていたのだ。
下手をすれば明日にでも異界の神々の襲撃があるかもしれない。
私達が考え込んでいるとレヴィンはにっこりとコロネの方に微笑んで
「まぁ、コロネ様ならこれくらい考えにいれていたとは思いますが」
と、言えば、コロネは顔を抑えて
「すみません。考慮にいれていませんでした」
と、へたりこむ。
コロネの言葉にレヴィンがふむと考え込むと
「では、どちらかというとこの案の方が真実に近いのかもしれませんね」
レヴィンが言えば
「どういう事でしょうか?」
とファルティナ。
「いえ、コロネ様が真実に近づかないように記憶誘導を受けているのを考えれば、コロネ様が思いつかない方が真実により近いのかと」
「ああ、なるほど」
頷く私。
「私はどれだけ考えても真実には辿りつけないのですね……」
と、やや落ち込むコロネ。
まぁ、あれだけ真実を知りたいっと騒いでいたのに自分では、どんなに考えてもたどり着けないと知ればそれは心中複雑だろう。
に、してもだ。
「これは早急に、異界の神々に対抗する手段を手に入れないとやばいのかもしれないな」
私の言葉に、その場にいた皆が頷くのだった。
▲△▲
「にしても、具体的には何をすればいいんだ?」
私が小首をかしげれば
「それでは天界に行ってみてはどうでしょうか。
天界で神々がご無事なのか確認できますし。
猫様の武器も手に入れる事ができます」
と、提案したのはファルティナだった。
「天界!?天界に行くことなどできるのでしょうか!?」
ファルティナの言葉にコロネが食い気味に尋ねてきた。
……うん。コロネ神様大好きだもんね。神々に会えるとなれば狂喜乱舞だろう。
先程まで思惑誘導を受けていてがっかりしていたのが嘘のように目を輝かせている。
「コロネ、変態モード」
と、リリちゃん。
「変態でもコロネ様は素敵です!!」
と、狂信者なレヴィン。
「ゲームのままなら恐らくは。
以前sion様に見せていただいた裏設定集には、天界への行き方と天界の敵のレベルが書いてありました。
天界はダンジョン扱いのはずです。
適正レベルは1000~1300だったと思います。
sion様に本を借りて詳しく検討してみる必要があるかと」
「マジで!?ってことは武器も手に入るってことか!?」
と、今度は私。
「変態がまた一人増えた」
と、リリちゃん。
「猫様はそこが素晴らしいのです!」
と、コロネ。
うん。なんだかこの展開、さっきも見たような気がするが気にしちゃだめだ。
「異界の神々に備えてレベルも上げられて武器も揃えられるとなれば行くしかない!!」
私がガッツポーズで言えば「流石猫様です!」と、コロネも追随する。
「sion様ならリュートの所にいるはずです!」
「よし行こうっ!!」
私とコロネが張り切れば
「二人とも変態。もう誰も止められない……」
リリちゃんが憂いを込めた瞳でふぅっとため息をついた。
何故か風もないのにリリちゃんの髪がふわっとたなびく。
……うん。なんだか前もこんな事あったような気もするけれど、こういう大人しかいないの。
ごめんねリリちゃん。
ニコニコと何も考えてなさそうなアルファーとレイスリーネと、頭を抱えているファルティナを見つめ、私は心の中でリリちゃんに謝るのだった。
宜しいでしょうか?」
皆で調べよう!おー!と意見がまとまった所で。
一体いつからそこにいたのかレヴィンが話に参加してきた。
「ちょ!?レヴィンいつからそこに!?」
「はい。守護天使の皆さんにこっそりついて室内に……」
「流石レヴィン!コロネのストーカー!!」
リリちゃんが軽くディスるが
「いえ、それほどでも」
と、レヴィンがなぜか謙遜する。
てか、ストーカーは否定しないらしい。
コロネが物凄く嫌そうな顔で見てるのは気のせいではないはずだ。
てか、マジいるの気付かなかったし。
若干アルファーもショックを受けてる顔なのでアルファーですら気付かなかったのかもしれない。
「まぁ、その話はおいておきまして。
私はレプリカなのではなく、歴史が巻き戻った可能性もあると思います」
と、告げる。
「歴史が……ですか?
ですがそれでは、身体の仕組みや世界の構造が変わった事に説明がつきませんが」
コロネが考え込みながら言えば
「神々がこれから来るであろう、異界の神々に備えて身体を作り替えた。
というのではどうでしょう?
コロネ様に以前聞いた話によれば、異界の神々全員ではありませんが、二人の女神がこの世界に来てしまっていたはずです。
このあと、滅んだ歴史通りに異界の神々が全員くるのかもしれません」
「うーん、確かにその可能性もあるのか。
でもなんでゲーム化なんてしたんだ?」
「さぁ、難しい事はわかりかねます」
と、にっこり微笑むレヴィン。
「えー、そこは放置か?」
「ゲームについてはよくわかりませんから。
あくまでも個人的意見として聞いてください」
と、レヴィンは前置きしたあと、
「以前から自分は何故か始めて会う人物に懐かしいと感じる事がありました。
特にエルフにそういった人物が多く、以前から不思議でしたが。
リリ様にあらましを見せていただいて、納得できました。
前世で面識があったのだとしたら、この感情もわかるのです。
龍族は魂に記憶を刻み、転生しても記憶を忘れないと伝説では言われていますから」
と語る。てか、リリちゃんはレヴィンがこの部屋にいることをわかっていたらしい。
「……確かに龍種は、魂に記憶を刻み込むと聞いたことはありますが……」
と、コロネ。
「じゃあ何か。このゲーム化は異界の神々に備えての事なのか」
「そこまでは解りかねますが。
そうですね、では、猫様やハルトのような善良なプレイヤーに異界の神々に対抗してもらおうとゲーム化した……というのはどうでしょう?
正直あまり自信はありませんが」
と、レヴィンが肩をすくめた。
「うーん。でもそれじゃあ、現地人強くしたほうがよくないか?
異界の連中なんて所詮他人事だろ。
いま暴れまわってるプレイヤー連中なんかがいい例だ」
私が言えばレヴィンも「ごもっとも」と肩をすくめた。
「エルフの隠れ家をダンジョン化して残しておいたのも、再び神々が襲来してくるのを知らせる警告ということでしょうか?」
と、コロネ。
やばい。考えれば考えるほどわからない。
「うん。でも可能性として考えなきゃだよな。
歴史が巻き戻った可能性も。
それにレヴィンの案の方が守護天使達がこの世界に適用されていた経緯も説明つくちゃつくし。
もしレヴィンの推理通りなら……再び異界の神々が攻めてきて戦争になる」
私の言葉に、皆静まりかえる。
そう――今まではプレイヤーを倒して、異界の女神さえ何とかすれば世界が平和になると思い込んでいたが……。
むしろ本番はこれからかもしれないのだ。
この世界の本来の神々を倒し、世界を乗取った神々の襲撃がある。
あの落ちていた本から察するに、エルフの巫女達が死んだのはそう先の未来ではない。
何より家族を殺されて怒り狂っていたグラッドさんの映像ではサラ達は丁度今くらい年齢で殺されていたのだ。
下手をすれば明日にでも異界の神々の襲撃があるかもしれない。
私達が考え込んでいるとレヴィンはにっこりとコロネの方に微笑んで
「まぁ、コロネ様ならこれくらい考えにいれていたとは思いますが」
と、言えば、コロネは顔を抑えて
「すみません。考慮にいれていませんでした」
と、へたりこむ。
コロネの言葉にレヴィンがふむと考え込むと
「では、どちらかというとこの案の方が真実に近いのかもしれませんね」
レヴィンが言えば
「どういう事でしょうか?」
とファルティナ。
「いえ、コロネ様が真実に近づかないように記憶誘導を受けているのを考えれば、コロネ様が思いつかない方が真実により近いのかと」
「ああ、なるほど」
頷く私。
「私はどれだけ考えても真実には辿りつけないのですね……」
と、やや落ち込むコロネ。
まぁ、あれだけ真実を知りたいっと騒いでいたのに自分では、どんなに考えてもたどり着けないと知ればそれは心中複雑だろう。
に、してもだ。
「これは早急に、異界の神々に対抗する手段を手に入れないとやばいのかもしれないな」
私の言葉に、その場にいた皆が頷くのだった。
▲△▲
「にしても、具体的には何をすればいいんだ?」
私が小首をかしげれば
「それでは天界に行ってみてはどうでしょうか。
天界で神々がご無事なのか確認できますし。
猫様の武器も手に入れる事ができます」
と、提案したのはファルティナだった。
「天界!?天界に行くことなどできるのでしょうか!?」
ファルティナの言葉にコロネが食い気味に尋ねてきた。
……うん。コロネ神様大好きだもんね。神々に会えるとなれば狂喜乱舞だろう。
先程まで思惑誘導を受けていてがっかりしていたのが嘘のように目を輝かせている。
「コロネ、変態モード」
と、リリちゃん。
「変態でもコロネ様は素敵です!!」
と、狂信者なレヴィン。
「ゲームのままなら恐らくは。
以前sion様に見せていただいた裏設定集には、天界への行き方と天界の敵のレベルが書いてありました。
天界はダンジョン扱いのはずです。
適正レベルは1000~1300だったと思います。
sion様に本を借りて詳しく検討してみる必要があるかと」
「マジで!?ってことは武器も手に入るってことか!?」
と、今度は私。
「変態がまた一人増えた」
と、リリちゃん。
「猫様はそこが素晴らしいのです!」
と、コロネ。
うん。なんだかこの展開、さっきも見たような気がするが気にしちゃだめだ。
「異界の神々に備えてレベルも上げられて武器も揃えられるとなれば行くしかない!!」
私がガッツポーズで言えば「流石猫様です!」と、コロネも追随する。
「sion様ならリュートの所にいるはずです!」
「よし行こうっ!!」
私とコロネが張り切れば
「二人とも変態。もう誰も止められない……」
リリちゃんが憂いを込めた瞳でふぅっとため息をついた。
何故か風もないのにリリちゃんの髪がふわっとたなびく。
……うん。なんだか前もこんな事あったような気もするけれど、こういう大人しかいないの。
ごめんねリリちゃん。
ニコニコと何も考えてなさそうなアルファーとレイスリーネと、頭を抱えているファルティナを見つめ、私は心の中でリリちゃんに謝るのだった。
0
お気に入りに追加
688
あなたにおすすめの小説
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
そして竜呪は輪廻する
アメイロ ニシキ
ファンタジー
肥溜めのような人生。
一花咲かせてこの暮らしを大きく変えてやろうと目論む1人の青年は、ある時訪れた転機に飛びついた。
しかしその先で待ち受けていた結末は、彼にとって最悪の終わりでしかなく……。
暗闇の中を彷徨い、やがて光が差す頃、青年はドラゴンとしての生を受ける。
「キュキュイ〜(パン食いたい)」
ファンタジーからファンタジーへの転生を果たした青年は、別の意味で大きく変わってしまった暮らしに戸惑いながら、これから続くであろうドラゴン生活に頭を抱えるのだった。
【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!
隣のカキ
ファンタジー
私は魔法が使える。そのせいで故郷の村では魔女と迫害され、悲しい思いをたくさんした。でも、村を出てからは聖女となり活躍しています。私の唯一の味方であったお母さん。またすぐに会いに行きますからね。あと村人、テメぇらはブッ叩く。
※三章からバトル多めです。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる