61 / 187
1章 異世界に召喚されました
60話 国王陛下
しおりを挟む
「……にしても、精神世界でちょっとリュートの過去の記憶を見たけどリュート王子って何か母親に問題でもあったのか?」
リリを起こさないように隣の部屋に移動して私が聞けば、コロネが温かい紅茶をいれてくれる。
「はい、彼女の母親は前国王の第三夫人だったのですが……。
人間の男と駆け落ちしたと聞いております」
「ああ、なるほど……」
言って私は紅茶を一口すすり、
「それにしても、あの魔族達の狙いはわかったのか?」
私が聞けば、コロネは首を横に振って
「魔族達の話をそのまま鵜呑みに信じるならば、魔王復活が彼らの目的だったのでしょう。
それならば、国王陛下を狙いにきた理由も、祭りに来ていた人々の魂を集めようとした理由も納得できます。
多くのエルフの魂とエルフの国王の魂を捧げれば、魔王であれば、結界を破る力を得られる可能性も十分ありますから。
ですが、魔族が本当の事を言っているとは限りませんので」
「結局わからないってことか」
私が紅茶を飲みつついえばコロネが頷く。
うん。精神が落ち着くという紅茶は美味しい。
やっぱり王宮にあるお茶は一味違うのだろうか。
「で、セズベルクはどうなったんだ?」
「勿論牢に投獄されました。
彼はそれだけの罪をおかしていますから」
その言葉に私は息を飲む――
「……ひょっとして、私がリュートのレベルを上げたから、あんな犯罪をムキになっておこしたのか?」
そう。もしそれが理由なら、今回の事件の責任は私にあるともいえるのだ。
だが、コロネは首を横にふって
「猫様がこの世界に転移してくる前から、セズベルクは魔族と接触していました。
魔族は結界内にいるにもかかわらず言葉巧みにセズベルクを騙していたようです。
カルネル山には三人の魔族が居た記述の古文書も彼が王族の立場を利用して70年以上前から隠し、その古文書の内容を知る神官も殺していましたから。
猫様は無関係です」
コロネの言葉に私は胸をなでおろす。
助かったとはいえ、自分のせいであんな大勢の人が殺されそうになったとかは寝覚めが悪すぎるし。
「なんでセズベルクはそんな事をしたんだ?」
私の問いにコロネはため息をついて、
「話は先程のリュートの母親の話に戻ります。
前国王の正妻であったセズベルクの母親、第一王妃が狂ってしまったのも、リュートの母親が第三王妃として迎え入れられてからです。
リュートの母、レスティアは国王に寵愛されていたと聞きます」
「――つまるところセズベルクの母親の嫉妬?」
「はい。そうなりますね
セズベルクの母親、第一王妃ははそれから狂ってしまいました。
いままで自分が一身に受けていた寵愛が別の女性に移ってしまったことを認められなかったのでしょう。
そして――憎しみのあまり魔族と契約してしまったのです。
そういった意味ではセズベルクも被害者と言えるかもしれません。
彼も母のせいで魔族の思惑誘導をずっと受けていたようですから」
言ってコロネはコーヒーを一口すする。
「詳しくは今取り調べているところです。
魔道具で自供させているはずでしょう」
「なるほど……でもさ、コロネ」
「…はい?」
「何で前国王の子達がいま第一王子とかやってるんだ?
今の国王の子供が普通王子扱いじゃ?
この世界の王位継承っていったいどういう扱いなんだ?」
私が言えば、コロネの顔が引き攣り
「それにはいろいろ事情がありまして……」
と、コロネがため息をつくのだった。
△▲△
「猫まっしぐら様。リリ様お二人にお会いできて光栄です」
華やかな髪飾りに煌びやかなドレスを着た女性が上品な笑顔で微笑んだ。
そう、国王陛下と呼ばれていた、金髪美女で現国王フェルデル・エル・サウスヘルブだ。
めちゃくちゃ美人で女に見えるが――元は男だったらしい。
元々女装趣味があったのだが、プレイヤーの持っていた性転換の薬で女になってしまったとのこと。
私はいま、国王陛下とやたら豪華なテーブルでお茶をしながら話を聞いていた。
テーブルにはズラリとお菓子がおかれ、私とリリが席に付き、その横にはコロネが控え、国王の後ろにはリュート達が立ったまま控えている。
コロネがいままでは国王陛下でも猫様はそういった事が嫌いですから、と国王に会うのをガードしていてくれたらしいのだが……。
流石に命を助けられてお礼一つできないのでは……と、国側の要請を流石のコロネも今回は断れなかったらしい。
結局妥協点として、こうしてお茶会という形で会うことになったのだ。
この国王、コロネの話だと結婚を嫌っており、我が子に王位継承の争いをさせたくないと、子供を作るのを拒否しているらしい。
因みに現国王は前国王の兄弟で、前国王の子ではないとのこと。
第一王子のセズベルクがまだ成人しておらず魔力量がたりず、当時は国王になれなかったらしいのだ。
……まぁ、リュートとセズベルクの関係を見ていれば、子供作るのを嫌がるのもわからんでもない。
「この度は我国の不祥事に猫まっしぐら様を巻き込んでしまい……」
言って国王陛下は悲しげにセンスで顔を隠しながら、長々と謝罪を述べる。
その憂いを含んだ瞳はとても儚げで……。
うん。マジ女性。マジ美人。
元男性なのに、私より女子力高そう。
セズベルク関連の謝罪といままでエルフの国を助けてきたことのお礼を一通り言われ、にっこり微笑まれる。
きっと男性の時から美形だったのだろう。めちゃくちゃ妖艶の美人さんだ。
しかし国王からお礼とか。やばい。全然頭に入ってこないんですけど。
私が冷や汗だらだらな所、リリの方が堂々としたもので、テーブルに置かれたお菓子をパクパク食べていた。
『お菓子美味しい でも ネコのお菓子のほうが おいしかった』
などと、呑気にパーティーチャットで感想を漏らすほど余裕である。
ある意味一番リリちゃんが肝が据わっていると思う。
「さて、形式的な挨拶はここまでに致しましょう。
猫まっしぐら様は堅苦しい事は好まないとお聞きしましたので、これから先は無礼講でもよろしいでしょうか?」
先ほどまでよりずっと砕けた口調で女王もとい国王が言い、にっこり微笑む。
「ええ、そちらの方が助かります。
それと呼び方も猫で結構です」
私の答えに、国王は微笑んだ後、目配せで部下達に合図を送る。
エルフの高官達は皆一礼してぞろぞろと部屋から退出しだした。
残ったのは私とリリ、女王 (もうこっちでいいや)にリュート、コロネの五人。
「警備は構わないのですか?」
私が聞くと
「ふふ。ご冗談を。猫様達に手に負えない相手が来としたら、私の部下ではそれこそ手も足もでません
私は今こここそが世界で一番安全な場所だと思っておりますわ」
答える女王。
私は曖昧に愛想笑いで返した。
言葉の中には私たちが何か変な気を起こすことなど微塵も心配してませんよアピールも含まれているのだろうか?
これが噂の上流貴族のやり取り(キリッ)かもしれない。
何か気の利いた言葉を返すべきなのかもしれないが
日本に生まれた平々凡々の私には貴族のやり取りとか無理です。勘弁してください。
「それにしても……本当に猫様は無欲ですね。
こちらとしても何か謝礼をさせていただきたかったのですが」
と、センスごしに女王が言うが
「いえ、特に欲しいものもありませんので」
と、私が答える。
いや、だってマジお金はいらないし、コロネの話だとエルフの秘宝も、ダンジョン産のアイテムと比べてしまうとゴミ当然って話だからなぁ。
領土とかくれるとか言われても統治できるわけじゃないから困るし。
欲しいモノが何も思い浮かばない。
「それでは、謝礼というには心もとないのですが……
このような物を用意させてみましたが、もし宜しければお納めくださいませ」
言って、女王が、リュートに合図をし、リュートが布に包まれた何かをテーブルの上においた。
そしてその布をぱっと外せば……そこにあったのは中二病心をくすぐる、見かけがものすごくカッコイイ武器の数々だった。
リリを起こさないように隣の部屋に移動して私が聞けば、コロネが温かい紅茶をいれてくれる。
「はい、彼女の母親は前国王の第三夫人だったのですが……。
人間の男と駆け落ちしたと聞いております」
「ああ、なるほど……」
言って私は紅茶を一口すすり、
「それにしても、あの魔族達の狙いはわかったのか?」
私が聞けば、コロネは首を横に振って
「魔族達の話をそのまま鵜呑みに信じるならば、魔王復活が彼らの目的だったのでしょう。
それならば、国王陛下を狙いにきた理由も、祭りに来ていた人々の魂を集めようとした理由も納得できます。
多くのエルフの魂とエルフの国王の魂を捧げれば、魔王であれば、結界を破る力を得られる可能性も十分ありますから。
ですが、魔族が本当の事を言っているとは限りませんので」
「結局わからないってことか」
私が紅茶を飲みつついえばコロネが頷く。
うん。精神が落ち着くという紅茶は美味しい。
やっぱり王宮にあるお茶は一味違うのだろうか。
「で、セズベルクはどうなったんだ?」
「勿論牢に投獄されました。
彼はそれだけの罪をおかしていますから」
その言葉に私は息を飲む――
「……ひょっとして、私がリュートのレベルを上げたから、あんな犯罪をムキになっておこしたのか?」
そう。もしそれが理由なら、今回の事件の責任は私にあるともいえるのだ。
だが、コロネは首を横にふって
「猫様がこの世界に転移してくる前から、セズベルクは魔族と接触していました。
魔族は結界内にいるにもかかわらず言葉巧みにセズベルクを騙していたようです。
カルネル山には三人の魔族が居た記述の古文書も彼が王族の立場を利用して70年以上前から隠し、その古文書の内容を知る神官も殺していましたから。
猫様は無関係です」
コロネの言葉に私は胸をなでおろす。
助かったとはいえ、自分のせいであんな大勢の人が殺されそうになったとかは寝覚めが悪すぎるし。
「なんでセズベルクはそんな事をしたんだ?」
私の問いにコロネはため息をついて、
「話は先程のリュートの母親の話に戻ります。
前国王の正妻であったセズベルクの母親、第一王妃が狂ってしまったのも、リュートの母親が第三王妃として迎え入れられてからです。
リュートの母、レスティアは国王に寵愛されていたと聞きます」
「――つまるところセズベルクの母親の嫉妬?」
「はい。そうなりますね
セズベルクの母親、第一王妃ははそれから狂ってしまいました。
いままで自分が一身に受けていた寵愛が別の女性に移ってしまったことを認められなかったのでしょう。
そして――憎しみのあまり魔族と契約してしまったのです。
そういった意味ではセズベルクも被害者と言えるかもしれません。
彼も母のせいで魔族の思惑誘導をずっと受けていたようですから」
言ってコロネはコーヒーを一口すする。
「詳しくは今取り調べているところです。
魔道具で自供させているはずでしょう」
「なるほど……でもさ、コロネ」
「…はい?」
「何で前国王の子達がいま第一王子とかやってるんだ?
今の国王の子供が普通王子扱いじゃ?
この世界の王位継承っていったいどういう扱いなんだ?」
私が言えば、コロネの顔が引き攣り
「それにはいろいろ事情がありまして……」
と、コロネがため息をつくのだった。
△▲△
「猫まっしぐら様。リリ様お二人にお会いできて光栄です」
華やかな髪飾りに煌びやかなドレスを着た女性が上品な笑顔で微笑んだ。
そう、国王陛下と呼ばれていた、金髪美女で現国王フェルデル・エル・サウスヘルブだ。
めちゃくちゃ美人で女に見えるが――元は男だったらしい。
元々女装趣味があったのだが、プレイヤーの持っていた性転換の薬で女になってしまったとのこと。
私はいま、国王陛下とやたら豪華なテーブルでお茶をしながら話を聞いていた。
テーブルにはズラリとお菓子がおかれ、私とリリが席に付き、その横にはコロネが控え、国王の後ろにはリュート達が立ったまま控えている。
コロネがいままでは国王陛下でも猫様はそういった事が嫌いですから、と国王に会うのをガードしていてくれたらしいのだが……。
流石に命を助けられてお礼一つできないのでは……と、国側の要請を流石のコロネも今回は断れなかったらしい。
結局妥協点として、こうしてお茶会という形で会うことになったのだ。
この国王、コロネの話だと結婚を嫌っており、我が子に王位継承の争いをさせたくないと、子供を作るのを拒否しているらしい。
因みに現国王は前国王の兄弟で、前国王の子ではないとのこと。
第一王子のセズベルクがまだ成人しておらず魔力量がたりず、当時は国王になれなかったらしいのだ。
……まぁ、リュートとセズベルクの関係を見ていれば、子供作るのを嫌がるのもわからんでもない。
「この度は我国の不祥事に猫まっしぐら様を巻き込んでしまい……」
言って国王陛下は悲しげにセンスで顔を隠しながら、長々と謝罪を述べる。
その憂いを含んだ瞳はとても儚げで……。
うん。マジ女性。マジ美人。
元男性なのに、私より女子力高そう。
セズベルク関連の謝罪といままでエルフの国を助けてきたことのお礼を一通り言われ、にっこり微笑まれる。
きっと男性の時から美形だったのだろう。めちゃくちゃ妖艶の美人さんだ。
しかし国王からお礼とか。やばい。全然頭に入ってこないんですけど。
私が冷や汗だらだらな所、リリの方が堂々としたもので、テーブルに置かれたお菓子をパクパク食べていた。
『お菓子美味しい でも ネコのお菓子のほうが おいしかった』
などと、呑気にパーティーチャットで感想を漏らすほど余裕である。
ある意味一番リリちゃんが肝が据わっていると思う。
「さて、形式的な挨拶はここまでに致しましょう。
猫まっしぐら様は堅苦しい事は好まないとお聞きしましたので、これから先は無礼講でもよろしいでしょうか?」
先ほどまでよりずっと砕けた口調で女王もとい国王が言い、にっこり微笑む。
「ええ、そちらの方が助かります。
それと呼び方も猫で結構です」
私の答えに、国王は微笑んだ後、目配せで部下達に合図を送る。
エルフの高官達は皆一礼してぞろぞろと部屋から退出しだした。
残ったのは私とリリ、女王 (もうこっちでいいや)にリュート、コロネの五人。
「警備は構わないのですか?」
私が聞くと
「ふふ。ご冗談を。猫様達に手に負えない相手が来としたら、私の部下ではそれこそ手も足もでません
私は今こここそが世界で一番安全な場所だと思っておりますわ」
答える女王。
私は曖昧に愛想笑いで返した。
言葉の中には私たちが何か変な気を起こすことなど微塵も心配してませんよアピールも含まれているのだろうか?
これが噂の上流貴族のやり取り(キリッ)かもしれない。
何か気の利いた言葉を返すべきなのかもしれないが
日本に生まれた平々凡々の私には貴族のやり取りとか無理です。勘弁してください。
「それにしても……本当に猫様は無欲ですね。
こちらとしても何か謝礼をさせていただきたかったのですが」
と、センスごしに女王が言うが
「いえ、特に欲しいものもありませんので」
と、私が答える。
いや、だってマジお金はいらないし、コロネの話だとエルフの秘宝も、ダンジョン産のアイテムと比べてしまうとゴミ当然って話だからなぁ。
領土とかくれるとか言われても統治できるわけじゃないから困るし。
欲しいモノが何も思い浮かばない。
「それでは、謝礼というには心もとないのですが……
このような物を用意させてみましたが、もし宜しければお納めくださいませ」
言って、女王が、リュートに合図をし、リュートが布に包まれた何かをテーブルの上においた。
そしてその布をぱっと外せば……そこにあったのは中二病心をくすぐる、見かけがものすごくカッコイイ武器の数々だった。
0
お気に入りに追加
688
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
そして竜呪は輪廻する
アメイロ ニシキ
ファンタジー
肥溜めのような人生。
一花咲かせてこの暮らしを大きく変えてやろうと目論む1人の青年は、ある時訪れた転機に飛びついた。
しかしその先で待ち受けていた結末は、彼にとって最悪の終わりでしかなく……。
暗闇の中を彷徨い、やがて光が差す頃、青年はドラゴンとしての生を受ける。
「キュキュイ〜(パン食いたい)」
ファンタジーからファンタジーへの転生を果たした青年は、別の意味で大きく変わってしまった暮らしに戸惑いながら、これから続くであろうドラゴン生活に頭を抱えるのだった。
秘密の聖女(?)異世界でパティスリーを始めます!
中野莉央
ファンタジー
将来の夢はケーキ屋さん。そんな、どこにでもいるような学生は交通事故で死んだ後、異世界の子爵令嬢セリナとして生まれ変わっていた。学園卒業時に婚約者だった侯爵家の子息から婚約破棄を言い渡され、伯爵令嬢フローラに婚約者を奪われる形となったセリナはその後、諸事情で双子の猫耳メイドとパティスリー経営をはじめる事になり、不動産屋、魔道具屋、熊獣人、銀狼獣人の冒険者などと関わっていく。
※パティスリーの開店準備が始まるのが71話から。パティスリー開店が122話からになります。また、後宮、寵姫、国王などの要素も出てきます。(以前、書いた『婚約破棄された悪役令嬢は決意する「そうだ、パティシエになろう……!」』というチート系短編小説がきっかけで書きはじめた小説なので若干、かぶってる部分もありますが基本的に設定や展開は違う物になっています)※「小説家になろう」でも投稿しています。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる