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1章 異世界に召喚されました
59話 臆病
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「にしても、コロネは大丈夫なのか?」
魔族のジルから受けた傷はかなり酷かった記憶がある。
ポーションで治るのは確認はしたがそのあと気を失ってしまったためどうも不安が拭えない。
私が聞けば、コロネは微笑んで
「傷はポーションで治りますから。精神世界に引き込まれた猫様とリュートに比べれば、あれくらいの傷……」
「いい訳ないだろ」
言いかけた、コロネに私が顔を近づける。
「は、はい?」
たじろぐコロネに私はため息をついて
「大体、ああなる事は予想はついてたのに、何で回復手段を確保しておかなかったんだ?
ポーションをマジックボックスから取り出しておくとか!!」
「いえ、しかしそのような時間も余裕も……」
うん。わかってる。
国王達に被害がいかないようにかなり神経を使いながら、ダメージを食らう場所などを計算して戦っていたのだろう。
にしてもだ。
「国王達に被害がいかないように闘う事ができたんだから!自分の回復手段くらいはちゃんと準備する!
コロネは、自分の事を後回しにする傾向があるだろ」
私がジト目で言えばコロネは露骨に視線をそらした。心当たりはあったらしい。
「大体、もし私が出れなかったらそのまま死んでた可能性が高かったろ?」
「そこは安心してください!このコロネ・ファンバード、猫様の無事を確認するまでは死ぬなどということはありえませんっ!!」
「変な所で変態になるなっ!!」
大仰なポーズをとるコロネに突っ込む私。
ああ、もう。人がどれだけ心配したと思ってるんだこいつは。
一瞬兄と姿が重なった事を思い出し、妙に胸が騒ぐ。
イライラするというか胸が締め付けられるというか。
これが悪い方のカンじゃないといいのだけれど。
「どうかなさいましたか?」
「あー、うん。なんでもない」
イライラしながら頭をかく。
うん、やっぱりなんというかあの女魔族マジムカツク。
人の古傷をえぐりやがって。
久しぶりに家族を思い出してしまったせいで胸が締め付けられるような感覚が思い出される。
最近やっと過去の事と割り切るように出来たと思ってた。
でも、やっぱり違う。
思い出さないようにしていただけなのだ。
ゲームの世界に集中して、ずっと現実から目をそらしてた。
自分でも自覚はしていたつもり。
――だけど、こう改めて認識させられると、胸が痛むというか何というか。
私の中できっとまだ家族の死は消化しきれていない。
「猫様?」
顔に出てしまったのだろう。
コロネが心配するような声で私の名を呼ぶ。
どうも私は顔に気持ちがでやすいらしい。
「ああ、ごめん。なんでもない」
「そうですか」
私の答えにコロネは何も聞かずに微笑んだ。
その姿が――、いつも辛いことがあっても何も聞かずに私が話すまで待ってくれていた父や兄を彷彿させて泣きそうになる。
「コロネ」
「はい?」
「抱くけどいいか?」
「……は?」
コロネの返事も待たず、私はコロネを強引に抱き寄せた。
そのまま肩に顔を埋めれば、香水なのか、ほのかにいい香りがする。
ぬくもりが暖かくて心地いい。
身長がちょうどいいのか抱き心地がいいんだよね。コロネって。
兄も、もし生きていればコロネと同じくらいだったのだろうか。
10才歳が離れていたから生きていれば36くらいだ。
いい歳をした中年になって奥さんがいて、子供がいて……ひょっとしたら姪とかに会えたのかもしれない。
父や母も孫大好きのジジババになっていたのかもしれない。
虚しい想像をしてしまい、余計悲しくなる。
思わずコロネをぎゅっと抱き寄せれば、嫌がりもせず、背中に軽く手を廻してくれた。
家族を失ったあの時から。
私は物凄く臆病だ。
だから目の前に助けられる人がいるなら、考えるより先に助けにいってしまう。
あの時、もしかしたら助けてあげられたんじゃないかという罪悪感を背負いたくないから。
コロネにはお人好しとか言われたけれど、それはきっと違う。
自分が傷つくのが怖いだけだ。
家族を殺してしまった罪悪感を思い出したくないだけ。
なんで自分はこの力をもう少しはやく手に入れる事ができなかったのだろうか?
もしこの力がもっとはやく手に入っていれば、家族を助けることだってできたのに。
どろどろとした気持ちがこみ上げてきたその時。
「ふっ……」
コロネが軽く息を漏らす。
私に抱かれているコロネを見やれば、大分力を入れすぎていたのか、顔色が白くなってしまっている。
あああ、しまった。つい考え事をして強く抱きしめすぎたらしい。
力を入れすぎたことに気づいて慌てて、手を離す。
「ご、ごめん。力を入れすぎた」
「いえ、構いませんよ」
と、無理して笑っているが顔が青くなっているところをみると、大分我慢はしていてくれたらしい。
いつもならコロネのくれた魔道具で力をセーブできるはずなのに、それさえ出来ていなかったのだろう。
「ごめん、レベル100差があるのを忘れてた。
いま、ポーションだすから待ってくれ。
どこが痛む?」
私が慌てて言えばコロネは微笑んで
「大袈裟ですよ。
そこまでではありません。
精神世界に行ったあとは精神が不安定になりますから。
魔道具の制御がうまくいかなかったのでしょう。
気にしないでください。
宜しければ精神が安定するお茶をいれますが」
「ああ。じゃあお願いしようかな」
コロネの言葉に少し安心する。
精神世界に行ったせいでこんなに気持ちがグラグラするのだったらそのうち治るのかな。
微笑んで、背を向けるコロネを見つめ、私は思う。
今度こそ守らないと。
家族は守れなかったけど、慕ってくれるリリやコロネは守りたい。
ついでに腹黒王子もまもってやらないと。
あの時と違って、いまは私には力があるんだから――。
再び家族を思い出しそうになってしまい、私は頭を大きく振るのだった。
魔族のジルから受けた傷はかなり酷かった記憶がある。
ポーションで治るのは確認はしたがそのあと気を失ってしまったためどうも不安が拭えない。
私が聞けば、コロネは微笑んで
「傷はポーションで治りますから。精神世界に引き込まれた猫様とリュートに比べれば、あれくらいの傷……」
「いい訳ないだろ」
言いかけた、コロネに私が顔を近づける。
「は、はい?」
たじろぐコロネに私はため息をついて
「大体、ああなる事は予想はついてたのに、何で回復手段を確保しておかなかったんだ?
ポーションをマジックボックスから取り出しておくとか!!」
「いえ、しかしそのような時間も余裕も……」
うん。わかってる。
国王達に被害がいかないようにかなり神経を使いながら、ダメージを食らう場所などを計算して戦っていたのだろう。
にしてもだ。
「国王達に被害がいかないように闘う事ができたんだから!自分の回復手段くらいはちゃんと準備する!
コロネは、自分の事を後回しにする傾向があるだろ」
私がジト目で言えばコロネは露骨に視線をそらした。心当たりはあったらしい。
「大体、もし私が出れなかったらそのまま死んでた可能性が高かったろ?」
「そこは安心してください!このコロネ・ファンバード、猫様の無事を確認するまでは死ぬなどということはありえませんっ!!」
「変な所で変態になるなっ!!」
大仰なポーズをとるコロネに突っ込む私。
ああ、もう。人がどれだけ心配したと思ってるんだこいつは。
一瞬兄と姿が重なった事を思い出し、妙に胸が騒ぐ。
イライラするというか胸が締め付けられるというか。
これが悪い方のカンじゃないといいのだけれど。
「どうかなさいましたか?」
「あー、うん。なんでもない」
イライラしながら頭をかく。
うん、やっぱりなんというかあの女魔族マジムカツク。
人の古傷をえぐりやがって。
久しぶりに家族を思い出してしまったせいで胸が締め付けられるような感覚が思い出される。
最近やっと過去の事と割り切るように出来たと思ってた。
でも、やっぱり違う。
思い出さないようにしていただけなのだ。
ゲームの世界に集中して、ずっと現実から目をそらしてた。
自分でも自覚はしていたつもり。
――だけど、こう改めて認識させられると、胸が痛むというか何というか。
私の中できっとまだ家族の死は消化しきれていない。
「猫様?」
顔に出てしまったのだろう。
コロネが心配するような声で私の名を呼ぶ。
どうも私は顔に気持ちがでやすいらしい。
「ああ、ごめん。なんでもない」
「そうですか」
私の答えにコロネは何も聞かずに微笑んだ。
その姿が――、いつも辛いことがあっても何も聞かずに私が話すまで待ってくれていた父や兄を彷彿させて泣きそうになる。
「コロネ」
「はい?」
「抱くけどいいか?」
「……は?」
コロネの返事も待たず、私はコロネを強引に抱き寄せた。
そのまま肩に顔を埋めれば、香水なのか、ほのかにいい香りがする。
ぬくもりが暖かくて心地いい。
身長がちょうどいいのか抱き心地がいいんだよね。コロネって。
兄も、もし生きていればコロネと同じくらいだったのだろうか。
10才歳が離れていたから生きていれば36くらいだ。
いい歳をした中年になって奥さんがいて、子供がいて……ひょっとしたら姪とかに会えたのかもしれない。
父や母も孫大好きのジジババになっていたのかもしれない。
虚しい想像をしてしまい、余計悲しくなる。
思わずコロネをぎゅっと抱き寄せれば、嫌がりもせず、背中に軽く手を廻してくれた。
家族を失ったあの時から。
私は物凄く臆病だ。
だから目の前に助けられる人がいるなら、考えるより先に助けにいってしまう。
あの時、もしかしたら助けてあげられたんじゃないかという罪悪感を背負いたくないから。
コロネにはお人好しとか言われたけれど、それはきっと違う。
自分が傷つくのが怖いだけだ。
家族を殺してしまった罪悪感を思い出したくないだけ。
なんで自分はこの力をもう少しはやく手に入れる事ができなかったのだろうか?
もしこの力がもっとはやく手に入っていれば、家族を助けることだってできたのに。
どろどろとした気持ちがこみ上げてきたその時。
「ふっ……」
コロネが軽く息を漏らす。
私に抱かれているコロネを見やれば、大分力を入れすぎていたのか、顔色が白くなってしまっている。
あああ、しまった。つい考え事をして強く抱きしめすぎたらしい。
力を入れすぎたことに気づいて慌てて、手を離す。
「ご、ごめん。力を入れすぎた」
「いえ、構いませんよ」
と、無理して笑っているが顔が青くなっているところをみると、大分我慢はしていてくれたらしい。
いつもならコロネのくれた魔道具で力をセーブできるはずなのに、それさえ出来ていなかったのだろう。
「ごめん、レベル100差があるのを忘れてた。
いま、ポーションだすから待ってくれ。
どこが痛む?」
私が慌てて言えばコロネは微笑んで
「大袈裟ですよ。
そこまでではありません。
精神世界に行ったあとは精神が不安定になりますから。
魔道具の制御がうまくいかなかったのでしょう。
気にしないでください。
宜しければ精神が安定するお茶をいれますが」
「ああ。じゃあお願いしようかな」
コロネの言葉に少し安心する。
精神世界に行ったせいでこんなに気持ちがグラグラするのだったらそのうち治るのかな。
微笑んで、背を向けるコロネを見つめ、私は思う。
今度こそ守らないと。
家族は守れなかったけど、慕ってくれるリリやコロネは守りたい。
ついでに腹黒王子もまもってやらないと。
あの時と違って、いまは私には力があるんだから――。
再び家族を思い出しそうになってしまい、私は頭を大きく振るのだった。
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