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第7章「白刃は銀色に輝く」
第108話「風よ悲しみの歌を 海に返してほしい」
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拙攻に繋がりかねないが、ファンたちは一晩の休息の後、すぐに行動を起こした。
「精剣は揃っているけどね……」
地図に駒を並べるヴィーの眉間には皺か寄っている。フミが徴発して精剣を宿した女は健在で、それを操る夫や兄もいるのが救いともいえるのだが……、
「救いッスね。それだけが」
ファンも眉間に皺を寄せるとおり、精剣もあるし、遣い手もいるのだが――、
「使い方が難しいッスね」
村人は精剣の有効な使い方を熟知しているとは言い難く、そもそも戦うための特別な教育を受けた訳でもない。
そしてヴィーの顰めっ面をより強めさせるのは、
「習ってない」
ファンもヴィーも、精剣を用いた用兵は身につけていない事だ。
ファンも溜息ばかり吐かされる。
「どうするかはさておき、フミの首を取れば済むというのも、救いッスかね」
冗談めかすつもりはなかったのだが、努々、旅芸人である事を忘れないように、と決めているファンの口調は巫山戯たものになっていた。
「救いかね」
ヴィーが受け流せたのは、それを知っているからだ。
――帰って来れない人が出るかも知れないッスね……。
思わず口にしてしまった言葉であるが、ファンにとって言葉を漏らしてしまった事がどれだけの重荷になったか、想像もつかない程だ。
「俺か、ファンが行くしかない」
ヴィーも厳しい口調になった事は無自覚だった。
「……ははッ」
「ははははッ」
無自覚が続いた事で、互いに吹き出してしまう。
追い詰められている気分になっているが、そうなった時の反応がまるで違う事に改めて気付かされた。
「まぁ、確かに、どっちかがするしかないッスね」
ユージンもパトリシアもインフゥもコバックも弱くはない――寧ろ強い部類に入るのだが、一対一で絶対的な強さというものは持っていない。
こればかりはファンかヴィーしかいない。
「しかし難しいッスね」
地図を睨みながら唸るファンは、ずっと頭を悩ませ続けていた。フミと一対一で戦うには、フミが組織しているであろう死人の軍団を突破しなければならないのだが、その方法だ。
「思いつかねェッスわ」
ファンは背を反らし、冗談にするしかないとばかりに笑った。
ヴィーが独り言つ事こそが、全てを表している。
「将ではあっても、帥ではない」
ファンもヴィーも、戦闘に関しては優秀でも、合戦に関しては劣等。
笑うしかないと笑っていると、コバックが顔を見せる。
「インフゥが帰ってきた」
インフゥは斥候に出ていた。
「お帰りッス」
ファンが片手を上げると、インフゥは頷き、
「遺跡を中心に集まってる。数は――」
「数はいいッス」
インフゥの声を遮ったファンは、敵の人数は期待していない。正確な人数を数えられる程度しかいないならば苦労しない。300しかない二枚貝を、目測で1000だの2500だのといったのは、ファンとヴィーなのだ。
そもそもインフゥも斥候の経験などなく、また知識も技術も身に付いていない。
ファンが期待したのは一つ。
「人はいなかったッスか?」
フミがいう通り、別の剣士がいなかったのか、だ。
「それはいなかった」
頷くインフゥは人数は正確に数えられていないが、バウンティドッグでホッホの感覚を得て調べたのだから、人がいなかったのだけは正確に掴んでいる。
ならばとヴィーは立ち上がり、
「なら、行くか」
ファンの背を叩いた。
「ええ、行くッスかね」
テントを潜るファンの顔からは、迷いは消えている。
将帥、斥候、熟練兵が不在――不安だらけの戦いになるが、腹すら括れないのでは勝機は潰えてしまう。
テントを出れば村人がいる。
「一戦、終わらせるッスよ」
ファンは村人の顔に視線を一巡させた。
「これが終われば、何が何でも、大帝家に強訴するのかって首を飛ばされても、この遺跡は封印、平和な土地にするッス」
ファンが手をにやった胸の内ポケットには、大公からの書簡がある。亡き大公の意志だとテンジュに伝え、テンジュから三世大帝に伝えてもらう。子爵家の甥如きが無礼だといわれる可能性も孕んでいるが、それを怖れるファンではない。
「おおおおーッ!」
雄叫びが上げる村人たちは、あの日、女たちを徴発された生きる屍たちではない。精剣を振るい、生き残るべくして生き残った者たちなのだ。
「抜剣!」
皆が一斉に精剣を抜いた。
格がバラバラであるから、不自然な輝きが発生した事は、遺跡の高台から見ているフミの目にも映っただろう。
***
双方共に、相手が動いたから動いた――先端の開かれ方は、そんな凡愚なものだった。どちらも合戦に関しては素人なのだから。
フミの死人と、ファンたちの戦闘が接触しようとする所で――、
「タービュランス!」
パトリシアの精剣スキルが放たれ、昨日と同じように死人と戦闘を隔てさせた。しかしフミには劇的な光景には見えない。
「同じ手を、同じタイミングで使ってどうする」
フミは、ただただ笑いながら迂回を命じるのみ。
――違うとしたら、横合いからオーラバードを向けてくるくらいだろう?
前戦を決めた攻撃はできないと踏むフミ。
「その地面からオーラバードを四方へ放つ大技は使えまい?」
味方との距離が近すぎるのだから、と考えたフミは、裏を掻かれた。
ワールド・シェイカーで隆起させた大地は、数秒だけで崩れ、動きを変えようとした死人へと先頭の村人たちが躍り出る。
「むッ……!」
眉を顰めるフミが見る光景の中、躍りかかった村人が振り上げた剣は――、
「!?」
もう一度、フミを唸らせた。
剣は全て幻であったかのように擦り抜けたのだ。
村人が持っている精剣のスキルだ。何十人もの幻を見せる事は不可能だが、ワールド・シェイカーのスキルを目眩ましに使えば、数人に過ぎない兵士が何十人にも見えたはずだ。
ここで好機が訪れたと、ヴィーが声を張り上げる。
「呆けたぞ! 矢を持ってこい!」
ヴィーの叫び声で、死人の頭上へ矢が射かけられた。
首を切らなければ消滅しないという死人であるから、遠距離からの矢は効果的ではないのだが、それでも狙いなどどうでもいいから放て、とヴィーは声を嗄らして叫び続ける。
事実、矢が出した戦果など無に等しく、フミの顔に浮かぶ驚きなど一瞬だけ。
「愚鈍が」
しかし狙っているのは、大した事がないとフミが気を取り直した、この機だ。
「闘気捻出……!」
行動を変えようとする、まさにここのタイミングでユージンがオーラバードを放つ。
「前線を切り裂くぜ!」
オーラバードならば死人の群れに穴を作れる。
そるを突くため、インフゥとコバックが前線へと走った。
「よし、行くよ!」
初手はファンたちが制する。
だがフミはいう。
「精々、今のうちに遊んでおけ」
「精剣は揃っているけどね……」
地図に駒を並べるヴィーの眉間には皺か寄っている。フミが徴発して精剣を宿した女は健在で、それを操る夫や兄もいるのが救いともいえるのだが……、
「救いッスね。それだけが」
ファンも眉間に皺を寄せるとおり、精剣もあるし、遣い手もいるのだが――、
「使い方が難しいッスね」
村人は精剣の有効な使い方を熟知しているとは言い難く、そもそも戦うための特別な教育を受けた訳でもない。
そしてヴィーの顰めっ面をより強めさせるのは、
「習ってない」
ファンもヴィーも、精剣を用いた用兵は身につけていない事だ。
ファンも溜息ばかり吐かされる。
「どうするかはさておき、フミの首を取れば済むというのも、救いッスかね」
冗談めかすつもりはなかったのだが、努々、旅芸人である事を忘れないように、と決めているファンの口調は巫山戯たものになっていた。
「救いかね」
ヴィーが受け流せたのは、それを知っているからだ。
――帰って来れない人が出るかも知れないッスね……。
思わず口にしてしまった言葉であるが、ファンにとって言葉を漏らしてしまった事がどれだけの重荷になったか、想像もつかない程だ。
「俺か、ファンが行くしかない」
ヴィーも厳しい口調になった事は無自覚だった。
「……ははッ」
「ははははッ」
無自覚が続いた事で、互いに吹き出してしまう。
追い詰められている気分になっているが、そうなった時の反応がまるで違う事に改めて気付かされた。
「まぁ、確かに、どっちかがするしかないッスね」
ユージンもパトリシアもインフゥもコバックも弱くはない――寧ろ強い部類に入るのだが、一対一で絶対的な強さというものは持っていない。
こればかりはファンかヴィーしかいない。
「しかし難しいッスね」
地図を睨みながら唸るファンは、ずっと頭を悩ませ続けていた。フミと一対一で戦うには、フミが組織しているであろう死人の軍団を突破しなければならないのだが、その方法だ。
「思いつかねェッスわ」
ファンは背を反らし、冗談にするしかないとばかりに笑った。
ヴィーが独り言つ事こそが、全てを表している。
「将ではあっても、帥ではない」
ファンもヴィーも、戦闘に関しては優秀でも、合戦に関しては劣等。
笑うしかないと笑っていると、コバックが顔を見せる。
「インフゥが帰ってきた」
インフゥは斥候に出ていた。
「お帰りッス」
ファンが片手を上げると、インフゥは頷き、
「遺跡を中心に集まってる。数は――」
「数はいいッス」
インフゥの声を遮ったファンは、敵の人数は期待していない。正確な人数を数えられる程度しかいないならば苦労しない。300しかない二枚貝を、目測で1000だの2500だのといったのは、ファンとヴィーなのだ。
そもそもインフゥも斥候の経験などなく、また知識も技術も身に付いていない。
ファンが期待したのは一つ。
「人はいなかったッスか?」
フミがいう通り、別の剣士がいなかったのか、だ。
「それはいなかった」
頷くインフゥは人数は正確に数えられていないが、バウンティドッグでホッホの感覚を得て調べたのだから、人がいなかったのだけは正確に掴んでいる。
ならばとヴィーは立ち上がり、
「なら、行くか」
ファンの背を叩いた。
「ええ、行くッスかね」
テントを潜るファンの顔からは、迷いは消えている。
将帥、斥候、熟練兵が不在――不安だらけの戦いになるが、腹すら括れないのでは勝機は潰えてしまう。
テントを出れば村人がいる。
「一戦、終わらせるッスよ」
ファンは村人の顔に視線を一巡させた。
「これが終われば、何が何でも、大帝家に強訴するのかって首を飛ばされても、この遺跡は封印、平和な土地にするッス」
ファンが手をにやった胸の内ポケットには、大公からの書簡がある。亡き大公の意志だとテンジュに伝え、テンジュから三世大帝に伝えてもらう。子爵家の甥如きが無礼だといわれる可能性も孕んでいるが、それを怖れるファンではない。
「おおおおーッ!」
雄叫びが上げる村人たちは、あの日、女たちを徴発された生きる屍たちではない。精剣を振るい、生き残るべくして生き残った者たちなのだ。
「抜剣!」
皆が一斉に精剣を抜いた。
格がバラバラであるから、不自然な輝きが発生した事は、遺跡の高台から見ているフミの目にも映っただろう。
***
双方共に、相手が動いたから動いた――先端の開かれ方は、そんな凡愚なものだった。どちらも合戦に関しては素人なのだから。
フミの死人と、ファンたちの戦闘が接触しようとする所で――、
「タービュランス!」
パトリシアの精剣スキルが放たれ、昨日と同じように死人と戦闘を隔てさせた。しかしフミには劇的な光景には見えない。
「同じ手を、同じタイミングで使ってどうする」
フミは、ただただ笑いながら迂回を命じるのみ。
――違うとしたら、横合いからオーラバードを向けてくるくらいだろう?
前戦を決めた攻撃はできないと踏むフミ。
「その地面からオーラバードを四方へ放つ大技は使えまい?」
味方との距離が近すぎるのだから、と考えたフミは、裏を掻かれた。
ワールド・シェイカーで隆起させた大地は、数秒だけで崩れ、動きを変えようとした死人へと先頭の村人たちが躍り出る。
「むッ……!」
眉を顰めるフミが見る光景の中、躍りかかった村人が振り上げた剣は――、
「!?」
もう一度、フミを唸らせた。
剣は全て幻であったかのように擦り抜けたのだ。
村人が持っている精剣のスキルだ。何十人もの幻を見せる事は不可能だが、ワールド・シェイカーのスキルを目眩ましに使えば、数人に過ぎない兵士が何十人にも見えたはずだ。
ここで好機が訪れたと、ヴィーが声を張り上げる。
「呆けたぞ! 矢を持ってこい!」
ヴィーの叫び声で、死人の頭上へ矢が射かけられた。
首を切らなければ消滅しないという死人であるから、遠距離からの矢は効果的ではないのだが、それでも狙いなどどうでもいいから放て、とヴィーは声を嗄らして叫び続ける。
事実、矢が出した戦果など無に等しく、フミの顔に浮かぶ驚きなど一瞬だけ。
「愚鈍が」
しかし狙っているのは、大した事がないとフミが気を取り直した、この機だ。
「闘気捻出……!」
行動を変えようとする、まさにここのタイミングでユージンがオーラバードを放つ。
「前線を切り裂くぜ!」
オーラバードならば死人の群れに穴を作れる。
そるを突くため、インフゥとコバックが前線へと走った。
「よし、行くよ!」
初手はファンたちが制する。
だがフミはいう。
「精々、今のうちに遊んでおけ」
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