金髪長髪美男子を推したい私だけど、別に金髪長髪美男子に溺愛されたくはなかった！！

プロローグ

つらい…

３作品の恋愛小説を読んだ。
金髪長髪美男子の大公に、騎士、皇帝…。彼らは主人公（ヒロイン）を溺愛し、ヒロインも心を寄せた。
戦乱や世界の未曾有の危機のさなか、芽生える愛にドキドキして胸が苦しくなった。世界崩壊の時に、恋愛と世界を天秤にかけていたのを読んで突っ込みどころはあったけれど、最終的に愛が世界を救った。

という系の大長編を3作ね。
とっても面白かった。



金髪長髪美男子とヒロインは結ばれなかったけど。


愛が！！世界（国）を！！救ったのに！！！


私が本を破り捨てなかったり、手にしていたスマートフォンを叩き付けなったのは褒めてほしい。
作品自体はとても面白かった。面白かったのだ。
けど、推しと！あれだけ、イチャイチャしてた！推しと！！結ばれなかった！！

1作目は擬似家族エンド。大公は主人公の後見人で終わった。え？
2作目は結婚はしたけれど、動乱の中で死別。え？主人公死んだんですけど？！と突然の最終話、突然のエピローグで読んで呆然としていた。……作品が打ち切られたとは思いたくない…。
3作目は主人公は金髪長髪美男子の愛を受入ながらも、別の人と結ばれた。は？

普通の、普通の溺愛モノが読みたい…。
主人公が幸せになる作品を読みたい！
そう日々ストレスを溜め込んで――気がついたら死んでいた。


あれ？私、死んだ？
と気がついた時は、暗闇の中に『神』と名乗る丸い光が浮いていた。ラノベや転生漫画を読んでいた私は、よくある転生パターンだと瞬時に理解し、叫んでしまった。

「神様！！！お願いします！！金髪長髪美男子と主人公（ヒロイン）が結ばれる世界線に行きたいです！」

お願いします！！溺愛されるヒロインが結ばれる！！世界線に！！行きたい！！読みたい！！読みたい読みたい読みたい！！



このストレスを！昇華して下さい！！