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36:クリスマスプレゼント
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自宅に戻り、入浴と就寝の準備を終える。
ベッドにごろんと横たわって携帯電話を弄っていたところ颯斗からの連絡が入った。
電話のタイミングを窺ってくる彼に応じれば、すぐさま携帯電話が着信を知らせて振動しだす。
まずは他愛もない会話を交わし、そして話題はクリスマスプレゼントへと移った。
『ありがとうな』
颯斗の嬉しそうな声に、雛子は落ち着きを無くしながらも「うん」とだけ返した。
電話越しの声はまるで耳元で囁かれているようで、気恥ずかしくなってしまう。
「でも、そんなに期待しないでね」
『期待って?』
「どんなのが好きかとか、そういうのまだよく分からないし……。それに私、プレゼントは予めなにが欲しいか聞く派なの」
だから趣味に合わないものを買ってしまったかもしれない。そう前もって話しておけば、そんな雛子の不安を察してか電話の向こうで颯斗が小さく笑うのが聞こえてきた。
変わらず明るい声で『大丈夫だって』と宥め、物よりも貰えたことが嬉しいのだと話す。
その言葉に雛子はほっと安堵し、それほど喜んでくれることに胸を暖めた。……のだが、
『今の俺は最新オナホールでも面白コンドーム詰め合わせでも嬉しい』
という言葉はどうかと思う。
思わず眉根を寄せて、意味がないと分かっていても携帯電話を横目で睨みつけてしまう。
「……わかった、今後の参考にするわね」
『冗談だって。つまりそれぐらい嬉しいってこと。それじゃ、開けるから』
まずは自分からと考えたのか、一言告げてからしばらく颯斗の声が聞こえなくなる。
きっとラッピングを解いているのだろう。なんだか落ち着かない。
そうして少し待つと、電話口の向こうから『カトラリー?』と小さな声が聞こえてきた。
雛子が颯斗へのプレゼントに選んだのはカトラリー、ナイフやフォークのセットである。
一口にカトラリーと言っても用途はもちろん質や値段もピンからキリまで。雛子が選んだのはデザート用カトラリーセットで、洒落たデザインをしている。
選んだ際に相談に乗ってくれた店員曰く、食器系の業界では有名なブランドで、贈答品としても人気が高いのだという。数人分のセットがきっちりと並んだ様は食器ながらに高価な雰囲気があり、洒落た箱に入っていて見栄えも良かった。
「調理器具にしようかと思ったんだけど、よく分からないし、キッチンに色々と揃えてるでしょ。だから素人の私が選んでもなって思ったの。食器ならあっても邪魔にはならないし、冴島君や職場のひとと試作品とか作って食べる時に使って貰おうと思って」
『そっか、色々と考えて選んでくれたんだな。ありがとう。すげぇ嬉しい』
「……う、うん。それなら次は私が開けるね」
穏やかな声色で素直にお礼を言われるとより気恥ずかしさが増して、それに耐え切れなくなって今度は自分の番だと枕元に置いていた紙袋から箱を取り出した。
先程の颯斗に倣って一言告げて包装を開いていく。中から出てきたのは手のひらサイズの箱で、それを開けると……。
「名刺入れ?」
箱から出てきたものをそのままに呟いてしまう。これもまた先程の颯斗のようではないか。
だが雛子が呟いた通り、箱に入っていたのは名刺入れだ。革製で造りもしっかりしていて、それでいて重苦しさはない。落ち着いた色合いにさり気なくあしらわれたブランド名と留め具のベルトが洒落ている。右下には雛子のイニシャルも入っている。
見惚れて「素敵」と呟けば、電話の向こうで颯斗が安堵したのが伝わってきた。
『前に名刺入れの蓋が緩んでるって言ってただろ。もしかしたら買い換えたかもしれないとは思ってたんだけどさ』
「蓋が……。そう、蓋が緩んでたの。でも買い換えてない。覚えてる限りでは、颯斗と出会ってからも三回は鞄の中で名刺が散らばってる」
『お前なぁ……、それによって俺に脅される羽目になったの忘れたのか?』
颯斗の声に呆れの色が混ざる。電話の向こうでは溜息を吐いて肩を落としているのだろう。
確かに颯斗の言う通り、雛子が使っていた名刺入れは蓋が緩んでおり、それにより鞄の中で名刺が零れ、結果的に颯斗に勤めている会社がアダルトグッズ会社だとバレてしまった。もと正せば原因はあの名刺入れだ。
だが買い替えることなくそのまま使い続けている。気に入っていたわけでもなく、なんとなく買い替える機会を失っていたのだ。
……あと、やはり脅されているという意識が薄いせいもあるかもしれない。
これで本当に脅されて無理やりに体を求められて泣く泣く応じていたのなら、その原因となった名刺入れなど見るだけで思い出すと直ぐに処分しただろう。
だがそれをせず今日まで使い続けていた。
三回ほど鞄の中で名刺を散乱させ、そのたびに「買い替えなきゃ」と話しながら。
「だって買物に行った時は忘れちゃうし、思い出すのは職場だし。それに一つのお店にそんなに多くは置いてないでしょ」
だから、と言い訳じみたことを話せば、颯斗が『確かに』と同意を示してきた。
『まぁでも、見るのも嫌だからすぐに捨てたって言われるよりはマシだな』
「そんなことする関係ならそもそもクリスマスプレゼントなんて受け取ってないと思うんだけど」
『それもそうか』
「でも名刺入れのこと覚えててくれたのね。ありがとう、さっそく明日から持っていくね」
素直に感謝を告げれば、颯斗がふっと軽く笑うのが聞こえてきた。
次いで彼は『それに』と話を続けた。
『あの名刺入れ使ってまた同じような事になって、俺以外の奴に脅されたら困るだろ?』
「それって『俺にだけ脅されてろ』ってこと?」
『まぁ、そんなところだな』
遠まわしでありながらも分かりやすい訴えに、雛子は思わず小さく笑ってしまった。
「そうね。さすがに二人から脅されたら堪らないから、脅されるのは颯斗だけにしてあげる」
『もしも誰かに脅されたらちゃんと俺に相談しろよ?』
「脅してる男とは思えない発言ね」
『お互い様だな』
そんな会話を交わし、互いに笑い合う。
しばらくは他愛もない会話を続け、夜も更ける頃、漂い始める甘い空気に浸って色濃い一時を過ごした。
通話を終えた頃には日付はとうに変わり二十七日になっていた。
クリスマスの翌日どころか翌々日だ。世間はもうクリスマスの飾りを撤去し、早いところでは年末年始に向けての飾りを出しているかもしれない。
それでも程よい疲労と甘さを体に纏う雛子の気分はまだクリスマスで、自分の気持ちが浮かれていることを自覚しながらもゆっくりと目を瞑った。
「おやすみ、颯斗。メリークリスマス」
ちょっと遅れたけど、と付け足して、枕元に置いた携帯電話と名刺入れに軽くキスをした。
ベッドにごろんと横たわって携帯電話を弄っていたところ颯斗からの連絡が入った。
電話のタイミングを窺ってくる彼に応じれば、すぐさま携帯電話が着信を知らせて振動しだす。
まずは他愛もない会話を交わし、そして話題はクリスマスプレゼントへと移った。
『ありがとうな』
颯斗の嬉しそうな声に、雛子は落ち着きを無くしながらも「うん」とだけ返した。
電話越しの声はまるで耳元で囁かれているようで、気恥ずかしくなってしまう。
「でも、そんなに期待しないでね」
『期待って?』
「どんなのが好きかとか、そういうのまだよく分からないし……。それに私、プレゼントは予めなにが欲しいか聞く派なの」
だから趣味に合わないものを買ってしまったかもしれない。そう前もって話しておけば、そんな雛子の不安を察してか電話の向こうで颯斗が小さく笑うのが聞こえてきた。
変わらず明るい声で『大丈夫だって』と宥め、物よりも貰えたことが嬉しいのだと話す。
その言葉に雛子はほっと安堵し、それほど喜んでくれることに胸を暖めた。……のだが、
『今の俺は最新オナホールでも面白コンドーム詰め合わせでも嬉しい』
という言葉はどうかと思う。
思わず眉根を寄せて、意味がないと分かっていても携帯電話を横目で睨みつけてしまう。
「……わかった、今後の参考にするわね」
『冗談だって。つまりそれぐらい嬉しいってこと。それじゃ、開けるから』
まずは自分からと考えたのか、一言告げてからしばらく颯斗の声が聞こえなくなる。
きっとラッピングを解いているのだろう。なんだか落ち着かない。
そうして少し待つと、電話口の向こうから『カトラリー?』と小さな声が聞こえてきた。
雛子が颯斗へのプレゼントに選んだのはカトラリー、ナイフやフォークのセットである。
一口にカトラリーと言っても用途はもちろん質や値段もピンからキリまで。雛子が選んだのはデザート用カトラリーセットで、洒落たデザインをしている。
選んだ際に相談に乗ってくれた店員曰く、食器系の業界では有名なブランドで、贈答品としても人気が高いのだという。数人分のセットがきっちりと並んだ様は食器ながらに高価な雰囲気があり、洒落た箱に入っていて見栄えも良かった。
「調理器具にしようかと思ったんだけど、よく分からないし、キッチンに色々と揃えてるでしょ。だから素人の私が選んでもなって思ったの。食器ならあっても邪魔にはならないし、冴島君や職場のひとと試作品とか作って食べる時に使って貰おうと思って」
『そっか、色々と考えて選んでくれたんだな。ありがとう。すげぇ嬉しい』
「……う、うん。それなら次は私が開けるね」
穏やかな声色で素直にお礼を言われるとより気恥ずかしさが増して、それに耐え切れなくなって今度は自分の番だと枕元に置いていた紙袋から箱を取り出した。
先程の颯斗に倣って一言告げて包装を開いていく。中から出てきたのは手のひらサイズの箱で、それを開けると……。
「名刺入れ?」
箱から出てきたものをそのままに呟いてしまう。これもまた先程の颯斗のようではないか。
だが雛子が呟いた通り、箱に入っていたのは名刺入れだ。革製で造りもしっかりしていて、それでいて重苦しさはない。落ち着いた色合いにさり気なくあしらわれたブランド名と留め具のベルトが洒落ている。右下には雛子のイニシャルも入っている。
見惚れて「素敵」と呟けば、電話の向こうで颯斗が安堵したのが伝わってきた。
『前に名刺入れの蓋が緩んでるって言ってただろ。もしかしたら買い換えたかもしれないとは思ってたんだけどさ』
「蓋が……。そう、蓋が緩んでたの。でも買い換えてない。覚えてる限りでは、颯斗と出会ってからも三回は鞄の中で名刺が散らばってる」
『お前なぁ……、それによって俺に脅される羽目になったの忘れたのか?』
颯斗の声に呆れの色が混ざる。電話の向こうでは溜息を吐いて肩を落としているのだろう。
確かに颯斗の言う通り、雛子が使っていた名刺入れは蓋が緩んでおり、それにより鞄の中で名刺が零れ、結果的に颯斗に勤めている会社がアダルトグッズ会社だとバレてしまった。もと正せば原因はあの名刺入れだ。
だが買い替えることなくそのまま使い続けている。気に入っていたわけでもなく、なんとなく買い替える機会を失っていたのだ。
……あと、やはり脅されているという意識が薄いせいもあるかもしれない。
これで本当に脅されて無理やりに体を求められて泣く泣く応じていたのなら、その原因となった名刺入れなど見るだけで思い出すと直ぐに処分しただろう。
だがそれをせず今日まで使い続けていた。
三回ほど鞄の中で名刺を散乱させ、そのたびに「買い替えなきゃ」と話しながら。
「だって買物に行った時は忘れちゃうし、思い出すのは職場だし。それに一つのお店にそんなに多くは置いてないでしょ」
だから、と言い訳じみたことを話せば、颯斗が『確かに』と同意を示してきた。
『まぁでも、見るのも嫌だからすぐに捨てたって言われるよりはマシだな』
「そんなことする関係ならそもそもクリスマスプレゼントなんて受け取ってないと思うんだけど」
『それもそうか』
「でも名刺入れのこと覚えててくれたのね。ありがとう、さっそく明日から持っていくね」
素直に感謝を告げれば、颯斗がふっと軽く笑うのが聞こえてきた。
次いで彼は『それに』と話を続けた。
『あの名刺入れ使ってまた同じような事になって、俺以外の奴に脅されたら困るだろ?』
「それって『俺にだけ脅されてろ』ってこと?」
『まぁ、そんなところだな』
遠まわしでありながらも分かりやすい訴えに、雛子は思わず小さく笑ってしまった。
「そうね。さすがに二人から脅されたら堪らないから、脅されるのは颯斗だけにしてあげる」
『もしも誰かに脅されたらちゃんと俺に相談しろよ?』
「脅してる男とは思えない発言ね」
『お互い様だな』
そんな会話を交わし、互いに笑い合う。
しばらくは他愛もない会話を続け、夜も更ける頃、漂い始める甘い空気に浸って色濃い一時を過ごした。
通話を終えた頃には日付はとうに変わり二十七日になっていた。
クリスマスの翌日どころか翌々日だ。世間はもうクリスマスの飾りを撤去し、早いところでは年末年始に向けての飾りを出しているかもしれない。
それでも程よい疲労と甘さを体に纏う雛子の気分はまだクリスマスで、自分の気持ちが浮かれていることを自覚しながらもゆっくりと目を瞑った。
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ちょっと遅れたけど、と付け足して、枕元に置いた携帯電話と名刺入れに軽くキスをした。
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