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第5話
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翌朝は十時過ぎまでベッドでダラダラしてからスーツに着替え、昨夜伝えてあった通り十一時ピッタリに部屋のチャイムが鳴ってブランチがワゴンで運び入れられた。
夜中の運動が効いて空腹の二人はサラダにスープ、ハムソテーにオムレツ、温かなクロワッサンのデザートのフルーツという食事を平らげる。
食後のコーヒータイムに京哉は煙草を咥えて御前から貰ったオイルライターで火を点け至福の紫煙を吐いた。霧島は窓際のテーブルで新聞を広げている。ここ暫く忙しかったので、この時間が贅沢だった。
だがその贅沢にいつまでも浸ってはいられない。京哉の携帯が震えたのだ。
「うわ、メールだ。来ちゃったかも」
父の顔は知らず、女手ひとつで育ててくれた母は高二の冬に強盗の被害に遭って他界。五年間のスナイパーという裏稼業を維持させるため、敢えて他人との関係構築を避けてきた京哉にメールを送ってくる相手は限られる。携帯を見ると予想通りだ。
「忍さん、佐々木三班長から至急です。昨夜から今朝方にかけて白藤市内で高級バイク窃盗が四件連続発生、うち一件は強盗で店主が鈍器で殴られ重体です」
「ふむ。それで?」
「続報来ました。監視カメラ映像から海棠組の組員複数名による犯行と組対が断定、今朝、捜一が捜三及び組対と合同で白藤署に帳場を立てたそうです」
帳場とは捜査本部のことで、捜査一課は殺しやタタキに放火などの凶悪犯罪を専門に捜査する。捜査三課は窃盗専門課だ。組対は組織犯罪対策本部の略称で、元となったのは捜査四課なる暴力団専門セクションだった。
とにかくこうなると仕方ない。霧島は新聞を畳む。
京哉も立つと手錠ホルダーや特殊警棒の着いた帯革をクローゼットから出した。それらを二人してベルトの上から巻き締める。
あとは京哉専用のこの部屋に御前が指示して設置してくれた鍵の掛かるガンロッカーからSBのケースを出した。公安委員会に届け出たSBライフルの定位置は機捜の武器庫なので戻さなければならない。
「京哉、躰の調子はどうだ、大丈夫か?」
「はい、忍さん。行きますか」
霧島は頷き、京哉はハードケースを手にして部屋を出る。エレベーターで一階に降りると今枝執事を捕まえて出勤すると告げ、慌ただしく玄関ホールへと駆け出した。
車寄せには既に霧島の白いセダンが駐められている。ここは機動性を重視して運転の上手い霧島がステアリングを握り、京哉は助手席に収まった。
断崖絶壁の天辺に建てられた保養所のロータリーを半周して坂を下る。海岸通りに出てから最短で霧島は高速道にセダンを乗せた。
機捜隊長を張る霧島の運転は非常に巧みで、高速道を一区間で降りると普通なら選ばないような住宅街の狭い路地や一方通行路を利用し、三十分ほどでもう白藤市内に入っていた。
高低様々なビルが建ち並ぶ白藤市内は日曜ということもあり道は空いていた。
スムーズに県警本部に辿り着いて裏の関係者専用駐車場にセダンを駐める。降車した京哉はSBのケースを持って霧島に続き、古臭くも重々しいレンガ風の外観を持つ十六階建て本部庁舎に裏口から駆け込んだ。
階段で二階に上がると左側一枚目のドアが機捜の詰め所である。
詰め所に入ると隊長の姿に気付いた隊員たちが立ち上がって身を折る敬礼をした。ラフな挙手敬礼で応える霧島を見ながら京哉は武器庫係の警部補を捕まえ武器庫を解錠して貰う。武器庫にSBのケースを放り込むと入れ違いに拳銃を持ち出した。
普通の私服刑事は銃など携帯していないが、初動捜査専門の機捜は制服警官と同じく凶悪犯に出くわす可能性を考慮して職務中は銃の携帯が義務付けられていた。
機捜隊員に携帯許可されているのはシグ・ザウエルP230JPなるセミ・オートマチック・ピストルで使用弾は三十二ACP弾だ。フルロードなら薬室一発マガジン八発の合計九発を発射可能だが弾薬は五発しか貸与されない。
それを装填してジャケットを脱ぎ、ホルスタ付きショルダーバンドを身に着けてシグを左の懐に収めていると霧島もやってきて同様にシグを身に帯びた。
「霧島警視も出るんですか?」
「ああ。二班の隊員にも召集を掛けた。今は一台でも多く密行が欲しい」
「高級バイクは転売目的。都内か貝崎市の船便ルートか、どっちでしょうね?」
「分からん。引っ掛かればいいが」
詰め所に戻ると隊員は出払い閑散としていた。そこで室内のスピーカーが共振を起こし京哉は身構える。同時通報、通称同報だ。スピーカーから声が流れ出す。
《――指令部より各局へ、指令部より各局。真城市内のコンビニエンスストア・サンチェーン牧坂支店において人質立て籠もり案件発生。刃物を持ったマル被一名が店員と客を人質にして立て籠もり中。人質の人数詳細は不明。関係各局は速やかに臨場されたし。繰り返す――》
思わず京哉と霧島は顔を見合わせた。何故かというと白藤市に隣接する真城市内のサンチェーン牧坂支店は霧島のマンションから数分と離れていない最寄りのコンビニだからだ。
つい先月官舎を引き払い霧島のマンションに引っ越した京哉もその店はよく知っていた。三日と開けず煙草を買っている。店長ともごく親しく挨拶していた。
「コンビニで立て籠もりなんて、ちょっと珍しいマル被ですね」
「おそらくタタキにでも入って逃げるタイミングを失ったのだろう」
「なるほど。考えてみれば長期戦にはもってこいですもんね、食料は豊富だし」
「カップ麺を啜っているマル被も間抜けだと思うがな。それより日々の煙草を確保したければ臨場だ。暢気にしているとSAT隊長殿が青筋を立てて吼えるぞ」
「それがありましたっけ。あーあ、やだなあ」
京哉はスペシャル・アサルト・チームの狙撃班員でもある。訳アリで狙撃班員が払底したために県警本部長から直接指名を受けたのだ。
だが警備部SAT隊長の寺岡警視は口さがない人物で京哉を『人殺し』呼ばわりして憚らない。何を言われても京哉は飄々としているが、好きで悪口雑言を聞いている訳ではない。
おまけに叩き上げの寺岡は霧島と犬猿の仲である。
案の定、京哉のデスクで警電が鳴った。仕方なく音声オープンで電話を取る。
「はい、機捜の鳴海巡査部長です」
《寺岡だ。すぐ射場に来い》
それだけで警電は切れた。京哉は溜息をつく。
今までにSAT狙撃班員の仕事は一度しか請け負っていないが、人を撃たねばならないのは変わりない。そして人質の身の安全が優先される以上、場合によってはマル被を射殺する必要がある可能性も孕んでいた。
またも過去の映像記憶を脳裏に蘇らせた京哉だったが暢気にしているヒマはない。頷いて見せた霧島と共に足早に機捜の詰め所をあとにした。
ホシも割れている事件で機捜は動かないが、代わりに霧島は京哉というスナイパーのアシスト役であるスポッタを務めるという名目で同行し、寺岡の口撃の矢面に立ってくれるのである。
だが機捜も忙しいさなかで京哉は足早に移動しつつ霧島を見上げた。
「霧島警視、今日は僕一人でも大丈夫ですよ」
「どうしてだ?」
「だって天気もいいですし、あの辺は近場から狙えるポイントが山ほどありますし」
「スポッタは不要という訳か。だがお前がトリガを引く時は必ず私も傍にいると約束しただろう。お前一人にトリガは引かせない、その誓いを破らせないでくれ」
夜中の運動が効いて空腹の二人はサラダにスープ、ハムソテーにオムレツ、温かなクロワッサンのデザートのフルーツという食事を平らげる。
食後のコーヒータイムに京哉は煙草を咥えて御前から貰ったオイルライターで火を点け至福の紫煙を吐いた。霧島は窓際のテーブルで新聞を広げている。ここ暫く忙しかったので、この時間が贅沢だった。
だがその贅沢にいつまでも浸ってはいられない。京哉の携帯が震えたのだ。
「うわ、メールだ。来ちゃったかも」
父の顔は知らず、女手ひとつで育ててくれた母は高二の冬に強盗の被害に遭って他界。五年間のスナイパーという裏稼業を維持させるため、敢えて他人との関係構築を避けてきた京哉にメールを送ってくる相手は限られる。携帯を見ると予想通りだ。
「忍さん、佐々木三班長から至急です。昨夜から今朝方にかけて白藤市内で高級バイク窃盗が四件連続発生、うち一件は強盗で店主が鈍器で殴られ重体です」
「ふむ。それで?」
「続報来ました。監視カメラ映像から海棠組の組員複数名による犯行と組対が断定、今朝、捜一が捜三及び組対と合同で白藤署に帳場を立てたそうです」
帳場とは捜査本部のことで、捜査一課は殺しやタタキに放火などの凶悪犯罪を専門に捜査する。捜査三課は窃盗専門課だ。組対は組織犯罪対策本部の略称で、元となったのは捜査四課なる暴力団専門セクションだった。
とにかくこうなると仕方ない。霧島は新聞を畳む。
京哉も立つと手錠ホルダーや特殊警棒の着いた帯革をクローゼットから出した。それらを二人してベルトの上から巻き締める。
あとは京哉専用のこの部屋に御前が指示して設置してくれた鍵の掛かるガンロッカーからSBのケースを出した。公安委員会に届け出たSBライフルの定位置は機捜の武器庫なので戻さなければならない。
「京哉、躰の調子はどうだ、大丈夫か?」
「はい、忍さん。行きますか」
霧島は頷き、京哉はハードケースを手にして部屋を出る。エレベーターで一階に降りると今枝執事を捕まえて出勤すると告げ、慌ただしく玄関ホールへと駆け出した。
車寄せには既に霧島の白いセダンが駐められている。ここは機動性を重視して運転の上手い霧島がステアリングを握り、京哉は助手席に収まった。
断崖絶壁の天辺に建てられた保養所のロータリーを半周して坂を下る。海岸通りに出てから最短で霧島は高速道にセダンを乗せた。
機捜隊長を張る霧島の運転は非常に巧みで、高速道を一区間で降りると普通なら選ばないような住宅街の狭い路地や一方通行路を利用し、三十分ほどでもう白藤市内に入っていた。
高低様々なビルが建ち並ぶ白藤市内は日曜ということもあり道は空いていた。
スムーズに県警本部に辿り着いて裏の関係者専用駐車場にセダンを駐める。降車した京哉はSBのケースを持って霧島に続き、古臭くも重々しいレンガ風の外観を持つ十六階建て本部庁舎に裏口から駆け込んだ。
階段で二階に上がると左側一枚目のドアが機捜の詰め所である。
詰め所に入ると隊長の姿に気付いた隊員たちが立ち上がって身を折る敬礼をした。ラフな挙手敬礼で応える霧島を見ながら京哉は武器庫係の警部補を捕まえ武器庫を解錠して貰う。武器庫にSBのケースを放り込むと入れ違いに拳銃を持ち出した。
普通の私服刑事は銃など携帯していないが、初動捜査専門の機捜は制服警官と同じく凶悪犯に出くわす可能性を考慮して職務中は銃の携帯が義務付けられていた。
機捜隊員に携帯許可されているのはシグ・ザウエルP230JPなるセミ・オートマチック・ピストルで使用弾は三十二ACP弾だ。フルロードなら薬室一発マガジン八発の合計九発を発射可能だが弾薬は五発しか貸与されない。
それを装填してジャケットを脱ぎ、ホルスタ付きショルダーバンドを身に着けてシグを左の懐に収めていると霧島もやってきて同様にシグを身に帯びた。
「霧島警視も出るんですか?」
「ああ。二班の隊員にも召集を掛けた。今は一台でも多く密行が欲しい」
「高級バイクは転売目的。都内か貝崎市の船便ルートか、どっちでしょうね?」
「分からん。引っ掛かればいいが」
詰め所に戻ると隊員は出払い閑散としていた。そこで室内のスピーカーが共振を起こし京哉は身構える。同時通報、通称同報だ。スピーカーから声が流れ出す。
《――指令部より各局へ、指令部より各局。真城市内のコンビニエンスストア・サンチェーン牧坂支店において人質立て籠もり案件発生。刃物を持ったマル被一名が店員と客を人質にして立て籠もり中。人質の人数詳細は不明。関係各局は速やかに臨場されたし。繰り返す――》
思わず京哉と霧島は顔を見合わせた。何故かというと白藤市に隣接する真城市内のサンチェーン牧坂支店は霧島のマンションから数分と離れていない最寄りのコンビニだからだ。
つい先月官舎を引き払い霧島のマンションに引っ越した京哉もその店はよく知っていた。三日と開けず煙草を買っている。店長ともごく親しく挨拶していた。
「コンビニで立て籠もりなんて、ちょっと珍しいマル被ですね」
「おそらくタタキにでも入って逃げるタイミングを失ったのだろう」
「なるほど。考えてみれば長期戦にはもってこいですもんね、食料は豊富だし」
「カップ麺を啜っているマル被も間抜けだと思うがな。それより日々の煙草を確保したければ臨場だ。暢気にしているとSAT隊長殿が青筋を立てて吼えるぞ」
「それがありましたっけ。あーあ、やだなあ」
京哉はスペシャル・アサルト・チームの狙撃班員でもある。訳アリで狙撃班員が払底したために県警本部長から直接指名を受けたのだ。
だが警備部SAT隊長の寺岡警視は口さがない人物で京哉を『人殺し』呼ばわりして憚らない。何を言われても京哉は飄々としているが、好きで悪口雑言を聞いている訳ではない。
おまけに叩き上げの寺岡は霧島と犬猿の仲である。
案の定、京哉のデスクで警電が鳴った。仕方なく音声オープンで電話を取る。
「はい、機捜の鳴海巡査部長です」
《寺岡だ。すぐ射場に来い》
それだけで警電は切れた。京哉は溜息をつく。
今までにSAT狙撃班員の仕事は一度しか請け負っていないが、人を撃たねばならないのは変わりない。そして人質の身の安全が優先される以上、場合によってはマル被を射殺する必要がある可能性も孕んでいた。
またも過去の映像記憶を脳裏に蘇らせた京哉だったが暢気にしているヒマはない。頷いて見せた霧島と共に足早に機捜の詰め所をあとにした。
ホシも割れている事件で機捜は動かないが、代わりに霧島は京哉というスナイパーのアシスト役であるスポッタを務めるという名目で同行し、寺岡の口撃の矢面に立ってくれるのである。
だが機捜も忙しいさなかで京哉は足早に移動しつつ霧島を見上げた。
「霧島警視、今日は僕一人でも大丈夫ですよ」
「どうしてだ?」
「だって天気もいいですし、あの辺は近場から狙えるポイントが山ほどありますし」
「スポッタは不要という訳か。だがお前がトリガを引く時は必ず私も傍にいると約束しただろう。お前一人にトリガは引かせない、その誓いを破らせないでくれ」
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