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第17話
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ド偉そうな物言いに、キースとクラウス、副官は顔を見合わせて首を傾げた。
「初耳だ」
「初耳です」
「自分も初耳であります」
「だと思ったぜ。くそう、あんたら大物すぎるんだよな」
軍の最高司令官やその副官、ましてや王(候補)がチンケな武器密輸などに絡んでいるとは思い難い。それもブツが軍用とはいえサタデーナイトスペシャルとくれば、尚更だ。
まるで『大物』なのが悪いかの如く不機嫌全開で『大物』たちを舐めるように睨みつけたシドに対し、大物の一人が仰け反りつつも下手に出た口調で言う。
「あー、しかしだな。とにかく、この星の諍いのツケを他星に払わせる訳にはいかないと思われる。武器密輸の件、我が兵の一員たるきみたちになら協力してもいいが、どうだろうか?」
軍人らしい打算も含んだクラウスの申し出に、シドは首を横に振った。
「悪いが志願の話はなかったことにしてくれ」
「急にどうしたんだ……ああ、そうか――」
集団の中に身を置いて、ハイファを二度とあんな目に遭わせたくないという、シドの心中をクラウスは察したらしかった。それでも真剣な面持ちで言い募る。
「隻腕ながらあれだけの腕、惜しいな」
「褒めても一クレジットも出ねぇぞ」
「僕のポケットクレジットで雇いたいくらいだが」
今度はおどけるでもなく呟いたキースにハイファは、
「惑星内駐留のテラ連邦軍を丸ごとラーン正規軍という名の私兵にしておいて、まだシドが欲しいなんて欲張りすぎない?」
と、棘を含んだ口調で言った。愛し人の唇を奪ったことがまだユルセナイのだ。
だがキースは微笑んだのみ、クラウスが咳払いをした。
「元々この惑星ラーン出身者が九割九分を占めていた惑星内駐留テラ連邦軍は、兵士全員の総意で以て、我らがキース王の許、戦うことを誓ったのだ。ラーン正規軍と名乗るは名誉……そう、名誉を懸けて言える、皆が自らキース王の許に集ったのだ」
身内の言い分なので鵜呑みにするのは危険ではあるものの、なるほど聞いてみなければ分からないものだと刑事のシドは思う。
肩を竦めてキースは溜息混じりに呟く。
「まあ、僕には皆の自由意思を止める手立ても理由もなかったしな」
自分の許に集われて名誉を懸けると誓われ、実際には命まで懸けられても『止める手立てがない』のは、さぞかし居心地が悪かろう。
だがそれを受け入れなばならず、肩を竦め溜息をつくだけで済ませる辺りは、確かに王たる者の資質を備えているのかとシドは思った。
けれど自分たちはこの星系の王が誰であれ構わず、はっきり言ってお家騒動など、どうでも良かった。取り敢えず大物と知り合えたことで別室任務に関して融通が利けば有難い、その程度にしか思っていない。
そこで生返事プラス、自分たちの処遇に興味が湧いた。
「ふうん。で、クラウス預かりの俺たちはどうすればいいんだ?」
応えたのはクラウスでなくキースである。
「武器密輸の件をクラウスに探らせる間だけでも、僕と一緒に遊ばないか?」
「遊ぶ……って、あんたら、ンなことしてる場合なのかよ。大体、兵の増員を計って停戦協定を反故にする気だって聞いたぞ?」
「そういう噂が立ってるのは僕も知っている」
「否定しないのか?」
「だからコルダの治安維持部隊の新設だって言っているじゃないか」
「停戦協定締結に誰よりも尽力されたのがキース様とクラウス閣下です」
横から副官が静かに口を挟んだ。
「だが今日の攻撃BELといい、停戦協定は崩れかかってるんじゃねぇのか?」
「崩れれば、また積み上げていくまでだ。僕らはずっとそうしてきたんだ」
「意外と堅実なんだな」
「まあな。で、シドとハイファスはどうするつもりだ?」
訊かれてもクラウス預かりなる身で、ノープランである。
「じゃあ、やっぱり僕と遊ぼう。まずは僕の住処に来てくれ」
促されて部屋を出た。仮にも王宮ということで身構えた二人だったが、何のことはない。このホテルが王宮代わりだった。キースは二十階に住んでいるということだ。
ホテルの客室がゴテゴテに改装されているならともかく、少なくともクラウスの部屋は普通にホテルの客室だった。カネの有無はさておき庶民的生活を営んでいる二人はホッとした。
廊下を辿りながらキースが説明する。
「三十五年前に転がり込んでそのままなんだ。みんなは新しく建ててくれようとしたんだが、もう面倒臭くてな」
「面倒臭いって問題なのか?」
「だって戦争のたびに木っ端ミジンコになるかも知れない、勿体ないじゃないか」
頷き同意しながらハイファが見解を述べた。
「トップに経済観念があると、下はすごく喜ぶか、すごく嫌がるかのどっちかだよね」
エレベーターで二十階に上がると、降りた所には侍従らしき中年の男が一人いて、うやうやしく頭を下げた。それだけだ。
「人望がないと思わないでくれ。無駄にぺこぺこされるのが僕は嫌いなだけなんだ」
「そいつはいい心がけだが、三十二階建ての二十階って中途半端じゃねぇか?」
人の気配のない廊下を悠々と歩きつつフレンドリーな王は笑う。
「ああ、テラ本星文化では最上階が一番いい部屋か。別に上に行きたければ止めない、爆撃を受けてもいいのならな」
こんな星で木っ端ミジンコになるのは人生計画にはない。シドは大人しく二十階のゲストルームに落ち着くことに決めた。
「じゃあ、この部屋でいいか?」
キース直々に案内された部屋は二〇二七号室だった。
オートドアのキィロックコードを流されてハイファが開けてみると、そこはしっかりダブルの部屋で、ハイファは素直に喜んで微笑み、シドは目を泳がせた。
「食事はルームサーヴィスでもレストランでも好きにしてくれていい。王宮代わりとはいえ普通のホテルだ。サーヴィスもホテルに準じている。存分にくつろいでくれ。今日は嫌な思いもしたようだし、詫びと思ってくれれば幸いだ」
「分かった。厚遇、感謝する」
キースが去り、ドアロックして二人きりになるとシドもハイファも溜息をつく。
リモータを見ると日付が変わって一時を過ぎていた。
高級だが過剰な華美さのない、趣味のいい室内をハイファは見渡す。
「お腹空いたけど、先にリフレッシャ浴びたいな」
明るい金髪は拭いきれなかった返り血で固まってしまっていて、指でも梳けない長い金のしっぽにハイファは情けない顔をしていた。シドは素直に謝る。
「すまん、見境なく撃っちまった」
「それはいいけど、貴方も硝煙浴びたでしょ。一緒に入って洗ったげるよ」
「それくらい一人で洗える」
「いいから遠慮しないで、ほら」
急かされて上着を脱ぎ、執銃を解いて脱衣所に向かった。互いの脱いだものを付属のダートレスに放り込んでスイッチを入れ、バスルームに入る。
リフレッシャの温かな洗浄液を浴び、ハイファは手早く自分の髪と躰を洗って湯で流した。また洗浄液に切り替えると宣言通りにシドを洗い始める。
愛しげな手つきで黒髪を丁寧に洗い、滑らかな象牙色の肌を優しく擦った。ためらいがちに左腕の先に触れて撫でる。その手が下半身に伸びるとシドは喉の奥で声を押し殺した。
「ん……くっ……」
「……シド」
こんなに近くにいるのに、ふいにハイファはシドが恋しくなって抱きつく。逞しい躰のラインを確かめるように、何度も撫で上げ、撫で下ろした。鎖骨から首筋へ、そして頬に、唇を幾度も押し当てる。象牙色の肌を甘く感じるほどに欲して、喉を、耳朶を甘噛みした。
「ハイファ、洗浄液が口に入るぞ」
「いいよ、別に毒じゃないもん」
「毒じゃなくても、躰にいい訳ないだろ」
怒ったような低音が耳許に響き、ハイファはぞくりと身を震わせる。超至近距離で見つめる切れ長の黒い目は真剣だが、堪らない色気を湛えていた。
「だって……こんなにしてるのに」
「お前とこうしてて、ならない方がおかしい」
「なんで怒ってるの?」
「怒ってねぇよ。ほら、流して上がるぞ」
さっさとシドは湯に切り替えて洗浄液を流し、バスルームをドライモードにした。黒髪に温風を通し、全身を乾かすと先に出て行ってしまう。
ハイファもあとを追ってバスルームを出た。備え付けてあったタオル地のガウンを身に着け部屋に出てみると、シドは珍しく煙草も吸わずにベッドに腰掛けている。
そっと隣に座り、ポーカーフェイスの中に感情を読み取ろうと見つめた。
「やっぱり怒ってる?」
「怒ってねぇって。ただ……怖かったんだ」
「怖かった?」
「ああ……お前がどうにかなっちまうんじゃねぇかって」
シドは右手を爪が食い込むほど握り締め、僅かに俯く。
自分の代わりにハイファが身を差し出したとき、心臓を握り潰されるような気がした。苦しげな声、音。ショックで全身の血が冷えて凍えた。
「俺が傍にいながら……ハイファ、ごめんな」
「……シド」
「本当に、すまん」
「初耳だ」
「初耳です」
「自分も初耳であります」
「だと思ったぜ。くそう、あんたら大物すぎるんだよな」
軍の最高司令官やその副官、ましてや王(候補)がチンケな武器密輸などに絡んでいるとは思い難い。それもブツが軍用とはいえサタデーナイトスペシャルとくれば、尚更だ。
まるで『大物』なのが悪いかの如く不機嫌全開で『大物』たちを舐めるように睨みつけたシドに対し、大物の一人が仰け反りつつも下手に出た口調で言う。
「あー、しかしだな。とにかく、この星の諍いのツケを他星に払わせる訳にはいかないと思われる。武器密輸の件、我が兵の一員たるきみたちになら協力してもいいが、どうだろうか?」
軍人らしい打算も含んだクラウスの申し出に、シドは首を横に振った。
「悪いが志願の話はなかったことにしてくれ」
「急にどうしたんだ……ああ、そうか――」
集団の中に身を置いて、ハイファを二度とあんな目に遭わせたくないという、シドの心中をクラウスは察したらしかった。それでも真剣な面持ちで言い募る。
「隻腕ながらあれだけの腕、惜しいな」
「褒めても一クレジットも出ねぇぞ」
「僕のポケットクレジットで雇いたいくらいだが」
今度はおどけるでもなく呟いたキースにハイファは、
「惑星内駐留のテラ連邦軍を丸ごとラーン正規軍という名の私兵にしておいて、まだシドが欲しいなんて欲張りすぎない?」
と、棘を含んだ口調で言った。愛し人の唇を奪ったことがまだユルセナイのだ。
だがキースは微笑んだのみ、クラウスが咳払いをした。
「元々この惑星ラーン出身者が九割九分を占めていた惑星内駐留テラ連邦軍は、兵士全員の総意で以て、我らがキース王の許、戦うことを誓ったのだ。ラーン正規軍と名乗るは名誉……そう、名誉を懸けて言える、皆が自らキース王の許に集ったのだ」
身内の言い分なので鵜呑みにするのは危険ではあるものの、なるほど聞いてみなければ分からないものだと刑事のシドは思う。
肩を竦めてキースは溜息混じりに呟く。
「まあ、僕には皆の自由意思を止める手立ても理由もなかったしな」
自分の許に集われて名誉を懸けると誓われ、実際には命まで懸けられても『止める手立てがない』のは、さぞかし居心地が悪かろう。
だがそれを受け入れなばならず、肩を竦め溜息をつくだけで済ませる辺りは、確かに王たる者の資質を備えているのかとシドは思った。
けれど自分たちはこの星系の王が誰であれ構わず、はっきり言ってお家騒動など、どうでも良かった。取り敢えず大物と知り合えたことで別室任務に関して融通が利けば有難い、その程度にしか思っていない。
そこで生返事プラス、自分たちの処遇に興味が湧いた。
「ふうん。で、クラウス預かりの俺たちはどうすればいいんだ?」
応えたのはクラウスでなくキースである。
「武器密輸の件をクラウスに探らせる間だけでも、僕と一緒に遊ばないか?」
「遊ぶ……って、あんたら、ンなことしてる場合なのかよ。大体、兵の増員を計って停戦協定を反故にする気だって聞いたぞ?」
「そういう噂が立ってるのは僕も知っている」
「否定しないのか?」
「だからコルダの治安維持部隊の新設だって言っているじゃないか」
「停戦協定締結に誰よりも尽力されたのがキース様とクラウス閣下です」
横から副官が静かに口を挟んだ。
「だが今日の攻撃BELといい、停戦協定は崩れかかってるんじゃねぇのか?」
「崩れれば、また積み上げていくまでだ。僕らはずっとそうしてきたんだ」
「意外と堅実なんだな」
「まあな。で、シドとハイファスはどうするつもりだ?」
訊かれてもクラウス預かりなる身で、ノープランである。
「じゃあ、やっぱり僕と遊ぼう。まずは僕の住処に来てくれ」
促されて部屋を出た。仮にも王宮ということで身構えた二人だったが、何のことはない。このホテルが王宮代わりだった。キースは二十階に住んでいるということだ。
ホテルの客室がゴテゴテに改装されているならともかく、少なくともクラウスの部屋は普通にホテルの客室だった。カネの有無はさておき庶民的生活を営んでいる二人はホッとした。
廊下を辿りながらキースが説明する。
「三十五年前に転がり込んでそのままなんだ。みんなは新しく建ててくれようとしたんだが、もう面倒臭くてな」
「面倒臭いって問題なのか?」
「だって戦争のたびに木っ端ミジンコになるかも知れない、勿体ないじゃないか」
頷き同意しながらハイファが見解を述べた。
「トップに経済観念があると、下はすごく喜ぶか、すごく嫌がるかのどっちかだよね」
エレベーターで二十階に上がると、降りた所には侍従らしき中年の男が一人いて、うやうやしく頭を下げた。それだけだ。
「人望がないと思わないでくれ。無駄にぺこぺこされるのが僕は嫌いなだけなんだ」
「そいつはいい心がけだが、三十二階建ての二十階って中途半端じゃねぇか?」
人の気配のない廊下を悠々と歩きつつフレンドリーな王は笑う。
「ああ、テラ本星文化では最上階が一番いい部屋か。別に上に行きたければ止めない、爆撃を受けてもいいのならな」
こんな星で木っ端ミジンコになるのは人生計画にはない。シドは大人しく二十階のゲストルームに落ち着くことに決めた。
「じゃあ、この部屋でいいか?」
キース直々に案内された部屋は二〇二七号室だった。
オートドアのキィロックコードを流されてハイファが開けてみると、そこはしっかりダブルの部屋で、ハイファは素直に喜んで微笑み、シドは目を泳がせた。
「食事はルームサーヴィスでもレストランでも好きにしてくれていい。王宮代わりとはいえ普通のホテルだ。サーヴィスもホテルに準じている。存分にくつろいでくれ。今日は嫌な思いもしたようだし、詫びと思ってくれれば幸いだ」
「分かった。厚遇、感謝する」
キースが去り、ドアロックして二人きりになるとシドもハイファも溜息をつく。
リモータを見ると日付が変わって一時を過ぎていた。
高級だが過剰な華美さのない、趣味のいい室内をハイファは見渡す。
「お腹空いたけど、先にリフレッシャ浴びたいな」
明るい金髪は拭いきれなかった返り血で固まってしまっていて、指でも梳けない長い金のしっぽにハイファは情けない顔をしていた。シドは素直に謝る。
「すまん、見境なく撃っちまった」
「それはいいけど、貴方も硝煙浴びたでしょ。一緒に入って洗ったげるよ」
「それくらい一人で洗える」
「いいから遠慮しないで、ほら」
急かされて上着を脱ぎ、執銃を解いて脱衣所に向かった。互いの脱いだものを付属のダートレスに放り込んでスイッチを入れ、バスルームに入る。
リフレッシャの温かな洗浄液を浴び、ハイファは手早く自分の髪と躰を洗って湯で流した。また洗浄液に切り替えると宣言通りにシドを洗い始める。
愛しげな手つきで黒髪を丁寧に洗い、滑らかな象牙色の肌を優しく擦った。ためらいがちに左腕の先に触れて撫でる。その手が下半身に伸びるとシドは喉の奥で声を押し殺した。
「ん……くっ……」
「……シド」
こんなに近くにいるのに、ふいにハイファはシドが恋しくなって抱きつく。逞しい躰のラインを確かめるように、何度も撫で上げ、撫で下ろした。鎖骨から首筋へ、そして頬に、唇を幾度も押し当てる。象牙色の肌を甘く感じるほどに欲して、喉を、耳朶を甘噛みした。
「ハイファ、洗浄液が口に入るぞ」
「いいよ、別に毒じゃないもん」
「毒じゃなくても、躰にいい訳ないだろ」
怒ったような低音が耳許に響き、ハイファはぞくりと身を震わせる。超至近距離で見つめる切れ長の黒い目は真剣だが、堪らない色気を湛えていた。
「だって……こんなにしてるのに」
「お前とこうしてて、ならない方がおかしい」
「なんで怒ってるの?」
「怒ってねぇよ。ほら、流して上がるぞ」
さっさとシドは湯に切り替えて洗浄液を流し、バスルームをドライモードにした。黒髪に温風を通し、全身を乾かすと先に出て行ってしまう。
ハイファもあとを追ってバスルームを出た。備え付けてあったタオル地のガウンを身に着け部屋に出てみると、シドは珍しく煙草も吸わずにベッドに腰掛けている。
そっと隣に座り、ポーカーフェイスの中に感情を読み取ろうと見つめた。
「やっぱり怒ってる?」
「怒ってねぇって。ただ……怖かったんだ」
「怖かった?」
「ああ……お前がどうにかなっちまうんじゃねぇかって」
シドは右手を爪が食い込むほど握り締め、僅かに俯く。
自分の代わりにハイファが身を差し出したとき、心臓を握り潰されるような気がした。苦しげな声、音。ショックで全身の血が冷えて凍えた。
「俺が傍にいながら……ハイファ、ごめんな」
「……シド」
「本当に、すまん」
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