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第28話
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「親に洗礼を受けさせられたのか。って、外せねぇのか?」
「いわゆる『洗礼』とは手術のこと。これを通して『指令』がくる」
輪っかを外したジェレミーだったが、その一部が赤毛の間、左側頭部にくっついて完全には離れないようになっている。それだけ見せてまたキャスケットを被った。
「指令って、それじゃあんた……?」
「大丈夫。僕の脳のメカに指令がくることはないから」
ジェレミーが言うには、自身の脳内装置に割り当てられた指令電波の固有パターンを解析して、その妨害プログラムを組み、リモータから常にジャミングを掛け続けているのだという。
「親を亡くしてからすぐに行方不明になった上に、どうせテラ標準歴で十四歳の僕には、まだ降らせるべき指令もないみたいだけどね」
「手術で取り外せねぇのか?」
「アルゴーが支配するこの星では無理。でも、いつかきっと外すんだ」
「そうか――」
それにしてもアルゴー教がこのような手段で信徒たちを管理しているとは驚きだった。自ら洗礼を受ける者はいいが、ジェレミーのように幼児洗礼ともなると選択の余地もない。これを知れば非人道的な行いだと騒ぎ出すテラ連邦議会議員も少なからずいるだろう。
だが今、問題にすべきはそこではなかった。
「――なるほど、指令電波か。それで私服警官二人が誘拐犯に早変わりってことかよ」
呟いたシドに似てない親子の視線が注がれた。今度はこちらの事情を話す番である。シドは入り組んだ事情をなるべく簡潔に語った。相手が味方となり得るかどうかは分からないが、ここで下手に隠すのは益でないとの勘に従い、何もかもを包み隠さず明かす。
「へえ、やっぱり警察官だったとはね」
苦笑いしてジェレミーはシドの出した太陽系の警察手帳を手に取って眺めた。
「それであんたら自警団っつーのは、いったい何から自警してるんだ?」
「勿論、中立派をアルゴー教徒から護ってるんだ」
言葉足らずな義理の息子に代わり、レッドが話し始める。
「アルゴー教徒の中には少々強引な布教活動にいそしむ者もいてね。それに地上に住む人々は地下世界に暮らす者を軽んずる傾向があるのだ。そういった者が地下で暴力事件を起こすこともある。だがそういう者たちにこの星の法は甘いのが常なのだよ」
「警察も裁判所もアルゴーが支配してるってことか」
「平たく言えばそういうことだね」
「じゃあ、何だって地下に暮らしてるんだよ。地上世界にも中立派はいたぜ?」
「彼らの全てがアルゴー教にすり寄ったとは言わない。だが我々は地下世界で代々十世紀近く暮らしてきた。地下世界は我々が築いてきた故郷であり文化だ。それを自ら捨てる者は留めない。また望んで入ってくるアルゴー教徒も追い返さない。我々中立派は教義に自由を掲げる信徒なのだよ」
掲げた自由を銃で買い取るのも大変だなと、シドは立ちはだかる男二人のベルトの腹に挿したレーザーガンを、やや醒めた思いで眺めた。
「んで、俺たちをどうするって?」
「敵でないことは分かったが、だからといって放り出してもそちらが困るだろう。それなりに振る舞ってくれれば、軒を貸すことにやぶさかではないが、どうかね?」
落ち着いた話しぶりから、またもややシニカルな口調に変わる。息子の独断で秘密の隠れ家まで知られたことを半分自ら揶揄し、半分面白がってでもいるようだった。
「十九時か……」
と、シドはハイファとジョンが頷くのを見て、
「地上世界で俺たちは四面楚歌だろうからな。暫く軒を貸してくれ」
三者を前にレッドが頷き、ジェレミーがリモータ操作しつつシドとハイファを見比べた。
「医者はどうすんだ? あんたら、まだ顔色が悪いよ」
「あ、僕はもう大丈夫だから」
「大丈夫ったって、お前。何を嗅がされたか分かんねぇんだ、診て貰えよ」
「本当に平気だってば」
束の間の舌戦ののち、外部から第三者を入れるのはリスキーなる意見にシドが折れた。
「まとまった? じゃあ悪いけどまた下に移動するからさ」
六人はぞろぞろとクローゼット・エレベーターに乗り込んだ。ドアが閉まる前にレッドがリモータを突いてジェレミーに声を掛ける。
「今晩の書き換えを忘れるんじゃないよ」
「分かってる」
下降するエレベーターの中でハイファの目にジェレミーが答えた。
「指令のジャミングプログラムを二日置きに書き換えてるんだ」
「へえ。もしかして自分でプログラムを組んでるの?」
「まあね。レッド父さん仕込みの、これが僕の特技だからさ」
「ふうん、すごいね。で、さっきの部屋は何処なのかな?」
「ウィンザーホテル二六〇一号室」
聞いた三人は少々驚く。ブルックスホテルよりもずっと格上でドレスコードまである最高級ホテルだったからだ。テラ連邦でも有数のチェーン展開しているそんな所がアングラ組織に与しているとは、にわかに信じがたかった。
「支配人が元々地下世界出身なんだ。ずっと前、ホテルを建てる段階で、このエレベーターを上手く組み込ませてくれたんだってさ。レッドはあの通りだから地下ではちょっとね」
確かにあの姿は目立つ上に、非常時に逃げづらいだろう。
だがウィンザーホテルならお抱えの医者もいた筈だと思い至り、何はさておきハイファが心配でならないシドは悔やんだ。そうしているうちに地下に着き、クローゼット・エレベーターから六人は吐き出される。アパート風の建物からも出ると再び歩き始めた。相変わらず明かりは間遠でニセモノ臭い星々が落っこちてきそうだ。
「来た道を戻ってるみたいだね」
と、ハイファ。いつ意識が戻ったのか、往路で既にトレースしていたらしい。
たっぷり三十分ほども歩くと聞き覚えた機械の作動音がし始め、まもなく河岸に出た。片道二キロは歩いた計算だ。薄暗い河面にシドが目をやったが幾艘も繋留された中に乗ってきたボートはなかった。
尤もドロボウしてきたことも告げたのだ、連絡を受けて誰かが適当な所に乗り捨てに行ったのだろう。
そこで他のボートに乗せられる。すぐに出航したボートはエンジン音がせず、小電力のモーター駆動のようだ。まだ運河にはボートが行き交っていたが、ライトを灯したそれらは同じくモーター搭載らしかった。男の一人に訊けば、夜間はエンジン音を立てないというのが不文律になっているということだった。
地上より暖かな空気が白いもやを発生させ、それを押し分けるようにしてボートはシルエットを進めてゆく。低速で十五分ほど航行し、また階段のある岸に舷側を着けて止まった。
航行している間に船室のベンチでハイファは眠り込んでしまっていた。
促されたシドはハイファをそっと抱き上げて下船する。滑りやすい階段を慎重に上った。
ここ暫く寡黙なジョンが這うようにあとからついてくる。
また歩かされるのかと思ったが、歩道を横切ったジェレミーは目前の建物に近づきリモータチェッカをクリアした。オートでないドアを開けて中に叫ぶ。
「マンマ、お客だよ、マンマ!」
三階建てながら屋根の低い建物は一階がベーカリーになっている。ベーカリーは二枚のシャッターを一枚半下ろして、半分の方にクローズの札を下げていた。
「ほら、早く入って!」
ついてきていた男たちはボートに留まり、ジェレミーと三人だけが店内に入った。常夜灯モードのベーカリーを突っ切り、上階への急な階段前でジェレミーは一旦停止、ハイファを抱えたシドへの気遣いか、階段をスロープモードに変えてから二階まで駆け上った。
軽快なジェレミーの足音を追ったシドとジョンは二階の廊下でかなり恰幅のいい女性に出くわす。このリバティープリントのワンピースにベージュのエプロンを着けた、テラ標準歴で六十前後の女将さんがジェレミーの言うマンマだと思われた。
愛想がいいだけでなく妙にほっこりさせる笑顔にシドはハイファの分も名乗りジョンも倣う。事情は承知しているということか、マンマは何度も頷いて階下に降りていった。
「いわゆる『洗礼』とは手術のこと。これを通して『指令』がくる」
輪っかを外したジェレミーだったが、その一部が赤毛の間、左側頭部にくっついて完全には離れないようになっている。それだけ見せてまたキャスケットを被った。
「指令って、それじゃあんた……?」
「大丈夫。僕の脳のメカに指令がくることはないから」
ジェレミーが言うには、自身の脳内装置に割り当てられた指令電波の固有パターンを解析して、その妨害プログラムを組み、リモータから常にジャミングを掛け続けているのだという。
「親を亡くしてからすぐに行方不明になった上に、どうせテラ標準歴で十四歳の僕には、まだ降らせるべき指令もないみたいだけどね」
「手術で取り外せねぇのか?」
「アルゴーが支配するこの星では無理。でも、いつかきっと外すんだ」
「そうか――」
それにしてもアルゴー教がこのような手段で信徒たちを管理しているとは驚きだった。自ら洗礼を受ける者はいいが、ジェレミーのように幼児洗礼ともなると選択の余地もない。これを知れば非人道的な行いだと騒ぎ出すテラ連邦議会議員も少なからずいるだろう。
だが今、問題にすべきはそこではなかった。
「――なるほど、指令電波か。それで私服警官二人が誘拐犯に早変わりってことかよ」
呟いたシドに似てない親子の視線が注がれた。今度はこちらの事情を話す番である。シドは入り組んだ事情をなるべく簡潔に語った。相手が味方となり得るかどうかは分からないが、ここで下手に隠すのは益でないとの勘に従い、何もかもを包み隠さず明かす。
「へえ、やっぱり警察官だったとはね」
苦笑いしてジェレミーはシドの出した太陽系の警察手帳を手に取って眺めた。
「それであんたら自警団っつーのは、いったい何から自警してるんだ?」
「勿論、中立派をアルゴー教徒から護ってるんだ」
言葉足らずな義理の息子に代わり、レッドが話し始める。
「アルゴー教徒の中には少々強引な布教活動にいそしむ者もいてね。それに地上に住む人々は地下世界に暮らす者を軽んずる傾向があるのだ。そういった者が地下で暴力事件を起こすこともある。だがそういう者たちにこの星の法は甘いのが常なのだよ」
「警察も裁判所もアルゴーが支配してるってことか」
「平たく言えばそういうことだね」
「じゃあ、何だって地下に暮らしてるんだよ。地上世界にも中立派はいたぜ?」
「彼らの全てがアルゴー教にすり寄ったとは言わない。だが我々は地下世界で代々十世紀近く暮らしてきた。地下世界は我々が築いてきた故郷であり文化だ。それを自ら捨てる者は留めない。また望んで入ってくるアルゴー教徒も追い返さない。我々中立派は教義に自由を掲げる信徒なのだよ」
掲げた自由を銃で買い取るのも大変だなと、シドは立ちはだかる男二人のベルトの腹に挿したレーザーガンを、やや醒めた思いで眺めた。
「んで、俺たちをどうするって?」
「敵でないことは分かったが、だからといって放り出してもそちらが困るだろう。それなりに振る舞ってくれれば、軒を貸すことにやぶさかではないが、どうかね?」
落ち着いた話しぶりから、またもややシニカルな口調に変わる。息子の独断で秘密の隠れ家まで知られたことを半分自ら揶揄し、半分面白がってでもいるようだった。
「十九時か……」
と、シドはハイファとジョンが頷くのを見て、
「地上世界で俺たちは四面楚歌だろうからな。暫く軒を貸してくれ」
三者を前にレッドが頷き、ジェレミーがリモータ操作しつつシドとハイファを見比べた。
「医者はどうすんだ? あんたら、まだ顔色が悪いよ」
「あ、僕はもう大丈夫だから」
「大丈夫ったって、お前。何を嗅がされたか分かんねぇんだ、診て貰えよ」
「本当に平気だってば」
束の間の舌戦ののち、外部から第三者を入れるのはリスキーなる意見にシドが折れた。
「まとまった? じゃあ悪いけどまた下に移動するからさ」
六人はぞろぞろとクローゼット・エレベーターに乗り込んだ。ドアが閉まる前にレッドがリモータを突いてジェレミーに声を掛ける。
「今晩の書き換えを忘れるんじゃないよ」
「分かってる」
下降するエレベーターの中でハイファの目にジェレミーが答えた。
「指令のジャミングプログラムを二日置きに書き換えてるんだ」
「へえ。もしかして自分でプログラムを組んでるの?」
「まあね。レッド父さん仕込みの、これが僕の特技だからさ」
「ふうん、すごいね。で、さっきの部屋は何処なのかな?」
「ウィンザーホテル二六〇一号室」
聞いた三人は少々驚く。ブルックスホテルよりもずっと格上でドレスコードまである最高級ホテルだったからだ。テラ連邦でも有数のチェーン展開しているそんな所がアングラ組織に与しているとは、にわかに信じがたかった。
「支配人が元々地下世界出身なんだ。ずっと前、ホテルを建てる段階で、このエレベーターを上手く組み込ませてくれたんだってさ。レッドはあの通りだから地下ではちょっとね」
確かにあの姿は目立つ上に、非常時に逃げづらいだろう。
だがウィンザーホテルならお抱えの医者もいた筈だと思い至り、何はさておきハイファが心配でならないシドは悔やんだ。そうしているうちに地下に着き、クローゼット・エレベーターから六人は吐き出される。アパート風の建物からも出ると再び歩き始めた。相変わらず明かりは間遠でニセモノ臭い星々が落っこちてきそうだ。
「来た道を戻ってるみたいだね」
と、ハイファ。いつ意識が戻ったのか、往路で既にトレースしていたらしい。
たっぷり三十分ほども歩くと聞き覚えた機械の作動音がし始め、まもなく河岸に出た。片道二キロは歩いた計算だ。薄暗い河面にシドが目をやったが幾艘も繋留された中に乗ってきたボートはなかった。
尤もドロボウしてきたことも告げたのだ、連絡を受けて誰かが適当な所に乗り捨てに行ったのだろう。
そこで他のボートに乗せられる。すぐに出航したボートはエンジン音がせず、小電力のモーター駆動のようだ。まだ運河にはボートが行き交っていたが、ライトを灯したそれらは同じくモーター搭載らしかった。男の一人に訊けば、夜間はエンジン音を立てないというのが不文律になっているということだった。
地上より暖かな空気が白いもやを発生させ、それを押し分けるようにしてボートはシルエットを進めてゆく。低速で十五分ほど航行し、また階段のある岸に舷側を着けて止まった。
航行している間に船室のベンチでハイファは眠り込んでしまっていた。
促されたシドはハイファをそっと抱き上げて下船する。滑りやすい階段を慎重に上った。
ここ暫く寡黙なジョンが這うようにあとからついてくる。
また歩かされるのかと思ったが、歩道を横切ったジェレミーは目前の建物に近づきリモータチェッカをクリアした。オートでないドアを開けて中に叫ぶ。
「マンマ、お客だよ、マンマ!」
三階建てながら屋根の低い建物は一階がベーカリーになっている。ベーカリーは二枚のシャッターを一枚半下ろして、半分の方にクローズの札を下げていた。
「ほら、早く入って!」
ついてきていた男たちはボートに留まり、ジェレミーと三人だけが店内に入った。常夜灯モードのベーカリーを突っ切り、上階への急な階段前でジェレミーは一旦停止、ハイファを抱えたシドへの気遣いか、階段をスロープモードに変えてから二階まで駆け上った。
軽快なジェレミーの足音を追ったシドとジョンは二階の廊下でかなり恰幅のいい女性に出くわす。このリバティープリントのワンピースにベージュのエプロンを着けた、テラ標準歴で六十前後の女将さんがジェレミーの言うマンマだと思われた。
愛想がいいだけでなく妙にほっこりさせる笑顔にシドはハイファの分も名乗りジョンも倣う。事情は承知しているということか、マンマは何度も頷いて階下に降りていった。
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