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第22話
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定期BELだと低空・低速で各停機場を巡り一時間半の行程だが、直行の緊急機なら三十分に短縮する。その分、負担は減る筈だったが精神的にはキツくなった。
これが七分署一空気の読めない男のヤマサキだと、相手をするのも面倒なほど『出張』を羨ましがられるだけなのだが、ゴーダ主任が相手ではシドもハイファも緊張せざるを得ない。
雰囲気を悟ってナカムラも黙して語らぬ中、ゴーダ主任が口を開いた。
「シド、知ってるか?」
「……何を、です?」
「あのな……こいつは旦那のヨシノ警部も知らねぇことだが、嫁さんの警務課ミュリアルちゃん、腹の子は男の子だぞ」
「「「えっ、ええ~っ!」」」
やはりゴーダ警部も機捜課の人間ということだった。ヨシノ警部が七分署一ボインボインと名高いミュリアルちゃんと、とうとうゴールインしてから余り経ってはいないが、腹に子供ができたという噂は流れていた。そこにこれは署内でもトップスクープである。裏では大規模な賭けまでなされているのだから。
ぎゃあぎゃあ騒いでいるウチに緊急機は宙港管制にコントロールを渡し、広大な宙港面の隅にあるBEL専用駐機場に誘導されてランディングする。
パイロット席のドアを開け飛び降りる際、シドの背にゴーダ主任の声が掛かった。
「ハイファスと一緒にちゃんと帰ってこい。分かってるな?」
「はい、主任」
「それとな、俺は誰が何と言おうと警察官殺害未遂事件を追うぞ。いつもテメェらだけが命を張ってやがるのは堪らんからな」
ゴーダ警部に対して頷いたシドはハイファと挙手敬礼、気合いの入った答礼を目に映してから踵を返した。宙港専用コイルに乗り込んで左手に白いファイバの広い広い宙港面を眺めながら、宙港メインビルのロータリーまでオートで運ばれる。
メインビルは六十階建ての巨大質量のものが二棟あり、スカイチューブで繋がれたそれらのうち、シドたち一般人が利用するのは向かって左側だ。右側のビルには管理システムやVIPの待合室などが詰まっている。他にはこれも巨大なパラボラアンテナと管制塔があった。
そのメインビル、二階ロビーフロアに二人は上がる。宙艦で座りっ放しになりそうな日なのでオートスロープもエレベーターも使わずに階段を使用した。
まずは何処に行くのにも太陽系のハブ宙港がある土星の衛星タイタンに向かわなければならない。タイタンへは毎時間シャトル便が就航していた。
自販機に並んでチケットを買い、シートをリザーブしたハイファがリモータを見て溜息をつく。
「現在時、十時四十五分。次のシャトル便まで三十五分もあるよ」
「ゆっくり煙をチャージするか」
喫煙ルームでシドが煙草三本を灰にし、ハイファがオートドリンカで買ったアイスティーで喉を潤すと腰を上げ、人々の列に並んだ。
本星・タイタン間のシャトル便はこの二階ロビーフロアに直接エアロックを接続するので乗り込みも容易である。チェックパネルにリモータを翳してクリアし客室に収まった。
タイタンまでは二十分の通常航行ののちに一回のショートワープ、更に二十分の計四十分で着く。キャビンアテンダントが配る白い錠剤を二人は嚥下した。
三十世紀前に反物質機関の発明とそれを利用したワープ航法を会得したテラ人だったが、未だにワープの人体への影響を克服したとは言い難いのが実情だ。ワープ前には宿酔止めを服用するのが一般的な上、星系間ワープは一日三回までが常識とされている。それを超えることも勿論できるが、無理をしたツケは自分の躰で支払うことになるのだ。
更に怪我の治療を怠ってのワープも厳禁で、亜空間で血を攫われ、着いたみたら真っ白な死体が乗っていた、などということになりかねない。
「シド、傷は本当に塞がってる?」
「ああ、大丈夫だ。お前こそ顔色、まだ少し悪いぞ」
「平気、平気。こうして手を繋いでくれてたら、ね」
左腕をハイファに預けたままシドは窓外に目をやった。
白く広大な宙港面にはゴマ粒をバラ撒いたように様々な大きさ・形の宙艦が、一見てんでバラバラに停泊している。それらが蒼穹から糸で吊られたようにしずしずと上昇してゆき、また新たな粒がゆっくりと降りてくる。
だが見た目は小さくとも宙艦は数十メートルはある。それだけ宙港が広いということだ。近い場所の宙艦が浮いてゆく光景は、まるで透明な巨人のチェスのようで、結構面白い。
そんなものを眺めているとアナウンスが入り、シャトル便は出航した。
窓外はあっという間に透明感のある空で満たされる。雲があったらしく一瞬だけ窓を雨が叩いた。その雨も突き抜け、徐々に空が紺色に変化する。そしてクリアな漆黒になると同時にシンチレーションをやめた星々が煌めき自己主張を始める。
この瞬間を見るのが好きでいつもシドは窓側に座るのだ。
上も下もない宇宙空間を覗き込むのは、ある種の高所恐怖症の者には途轍もない恐怖らしいが、シドはこの光景に郷愁のようなものを感じる。民間貨物艦の事故で家族全てが宇宙に散った六歳まで、この宇宙こそがシドの揺りかごだったせいかも知れない。
「高所恐怖症か……そういや先端恐怖症の眼鏡はどうした?」
「あっ、忘れてた!」
「薄情な専務もあったもんだな」
「だって色々とあったから、それどころじゃなかったんだもん」
「確かに色々と、色々とあったからな」
パブリックな場でシドはしかつめらしく言ったがハイファは俯き顔を赤くした。
「でもまあ、あれ以上の危険に足を突っ込ませるのも拙いしな」
「だよね。向かってるのは内紛の地だから」
「俺たちもテメェでテメェの身を守るのが精一杯かも知れねぇしさ」
幾ら中身が体育会系でも、あのFC社員はハイファ級のなよやかさだ。だからといって女性のような扱いは失礼だろうが、怪我をさせた上に他星系までつれて歩くのは気が引けた。
と、シドは五体が砂の如く四散してゆくような不可思議な感覚を味わう。ショートワープだ。あと二十分でタイタン第一宙港である。
「貴方、殆ど寝てなかったでしょ。寝てていいよ、起こしてあげるから」
「んあ、アピス星系便に乗ったら寝るさ。んで、何処からだって?」
「んーと、第六宙港からだから定期BELで三、四十分の移動だね」
「そうか、ふあーあ」
何度も大欠伸をかましているうちに、シャトル便は無事にタイタン第一宙港に着陸し、ここでも二階ロビーフロアにエアロックを接続する。二人は急いで列に並びエアロックを抜けた。シャトル便の発着に合わせてメインビル屋上から定期BELが出ている筈だった。
太陽から遠すぎて昼でも薄暗いタイタンの自転周期は約十六日、今は夜のフェイズでなお暗い。だが屋上階は発電衛星から取り放題の電力でギラギラと眩しいほどだった。
「第六宙港行きはあっちだよ」
CAの制服女性が掲げたチェックパネルにリモータを翳して定額料金を支払い、大型BELのタラップドアを昇る。ここでは三列シート、シドはまた窓際に陣取った。
「そういやゴーダ主任、どうするんだろうね?」
「どうするって、ああ言ってんだ、捜査するんだろ」
「圧力掛けちゃったのに、無茶しなきゃいいけど」
「そう心配することはねぇさ、ゴーダ警部だぞ?」
「うーん、理由として成立してないのに頷かされるのは何故なんだろう……って、ジョン!」
思わずシドも振り返る。通路側、ハイファの隣に腰掛けて眼鏡の奥から二人を睨んでいるアンバーの瞳は、紛うかたなくFC情報部門のジョン=ウェズリーだった。
顔立ちが女性的なだけに、吊り気味の目で睨まれると結構な迫力だ。
「専務に於かれましては、本日のご機嫌も大変麗しいようですね」
「嫌味はいいよ。でもどうして?」
「これでも私はFCが誇る情報部門の調査員、舐めて頂いては困ります。昨夜のうちにタイタン入りし、アピス星系便に乗り込む人員が一番特定しやすいここで張り込むことなど、造作もないことです」
相当怒っているらしいジョンは相変わらず笑みの一片も浮かべずに滔々とまくし立てた。
「ごめんね、本当に忘れてて……じゃない、危険に自ら飛び込むなんて」
これが七分署一空気の読めない男のヤマサキだと、相手をするのも面倒なほど『出張』を羨ましがられるだけなのだが、ゴーダ主任が相手ではシドもハイファも緊張せざるを得ない。
雰囲気を悟ってナカムラも黙して語らぬ中、ゴーダ主任が口を開いた。
「シド、知ってるか?」
「……何を、です?」
「あのな……こいつは旦那のヨシノ警部も知らねぇことだが、嫁さんの警務課ミュリアルちゃん、腹の子は男の子だぞ」
「「「えっ、ええ~っ!」」」
やはりゴーダ警部も機捜課の人間ということだった。ヨシノ警部が七分署一ボインボインと名高いミュリアルちゃんと、とうとうゴールインしてから余り経ってはいないが、腹に子供ができたという噂は流れていた。そこにこれは署内でもトップスクープである。裏では大規模な賭けまでなされているのだから。
ぎゃあぎゃあ騒いでいるウチに緊急機は宙港管制にコントロールを渡し、広大な宙港面の隅にあるBEL専用駐機場に誘導されてランディングする。
パイロット席のドアを開け飛び降りる際、シドの背にゴーダ主任の声が掛かった。
「ハイファスと一緒にちゃんと帰ってこい。分かってるな?」
「はい、主任」
「それとな、俺は誰が何と言おうと警察官殺害未遂事件を追うぞ。いつもテメェらだけが命を張ってやがるのは堪らんからな」
ゴーダ警部に対して頷いたシドはハイファと挙手敬礼、気合いの入った答礼を目に映してから踵を返した。宙港専用コイルに乗り込んで左手に白いファイバの広い広い宙港面を眺めながら、宙港メインビルのロータリーまでオートで運ばれる。
メインビルは六十階建ての巨大質量のものが二棟あり、スカイチューブで繋がれたそれらのうち、シドたち一般人が利用するのは向かって左側だ。右側のビルには管理システムやVIPの待合室などが詰まっている。他にはこれも巨大なパラボラアンテナと管制塔があった。
そのメインビル、二階ロビーフロアに二人は上がる。宙艦で座りっ放しになりそうな日なのでオートスロープもエレベーターも使わずに階段を使用した。
まずは何処に行くのにも太陽系のハブ宙港がある土星の衛星タイタンに向かわなければならない。タイタンへは毎時間シャトル便が就航していた。
自販機に並んでチケットを買い、シートをリザーブしたハイファがリモータを見て溜息をつく。
「現在時、十時四十五分。次のシャトル便まで三十五分もあるよ」
「ゆっくり煙をチャージするか」
喫煙ルームでシドが煙草三本を灰にし、ハイファがオートドリンカで買ったアイスティーで喉を潤すと腰を上げ、人々の列に並んだ。
本星・タイタン間のシャトル便はこの二階ロビーフロアに直接エアロックを接続するので乗り込みも容易である。チェックパネルにリモータを翳してクリアし客室に収まった。
タイタンまでは二十分の通常航行ののちに一回のショートワープ、更に二十分の計四十分で着く。キャビンアテンダントが配る白い錠剤を二人は嚥下した。
三十世紀前に反物質機関の発明とそれを利用したワープ航法を会得したテラ人だったが、未だにワープの人体への影響を克服したとは言い難いのが実情だ。ワープ前には宿酔止めを服用するのが一般的な上、星系間ワープは一日三回までが常識とされている。それを超えることも勿論できるが、無理をしたツケは自分の躰で支払うことになるのだ。
更に怪我の治療を怠ってのワープも厳禁で、亜空間で血を攫われ、着いたみたら真っ白な死体が乗っていた、などということになりかねない。
「シド、傷は本当に塞がってる?」
「ああ、大丈夫だ。お前こそ顔色、まだ少し悪いぞ」
「平気、平気。こうして手を繋いでくれてたら、ね」
左腕をハイファに預けたままシドは窓外に目をやった。
白く広大な宙港面にはゴマ粒をバラ撒いたように様々な大きさ・形の宙艦が、一見てんでバラバラに停泊している。それらが蒼穹から糸で吊られたようにしずしずと上昇してゆき、また新たな粒がゆっくりと降りてくる。
だが見た目は小さくとも宙艦は数十メートルはある。それだけ宙港が広いということだ。近い場所の宙艦が浮いてゆく光景は、まるで透明な巨人のチェスのようで、結構面白い。
そんなものを眺めているとアナウンスが入り、シャトル便は出航した。
窓外はあっという間に透明感のある空で満たされる。雲があったらしく一瞬だけ窓を雨が叩いた。その雨も突き抜け、徐々に空が紺色に変化する。そしてクリアな漆黒になると同時にシンチレーションをやめた星々が煌めき自己主張を始める。
この瞬間を見るのが好きでいつもシドは窓側に座るのだ。
上も下もない宇宙空間を覗き込むのは、ある種の高所恐怖症の者には途轍もない恐怖らしいが、シドはこの光景に郷愁のようなものを感じる。民間貨物艦の事故で家族全てが宇宙に散った六歳まで、この宇宙こそがシドの揺りかごだったせいかも知れない。
「高所恐怖症か……そういや先端恐怖症の眼鏡はどうした?」
「あっ、忘れてた!」
「薄情な専務もあったもんだな」
「だって色々とあったから、それどころじゃなかったんだもん」
「確かに色々と、色々とあったからな」
パブリックな場でシドはしかつめらしく言ったがハイファは俯き顔を赤くした。
「でもまあ、あれ以上の危険に足を突っ込ませるのも拙いしな」
「だよね。向かってるのは内紛の地だから」
「俺たちもテメェでテメェの身を守るのが精一杯かも知れねぇしさ」
幾ら中身が体育会系でも、あのFC社員はハイファ級のなよやかさだ。だからといって女性のような扱いは失礼だろうが、怪我をさせた上に他星系までつれて歩くのは気が引けた。
と、シドは五体が砂の如く四散してゆくような不可思議な感覚を味わう。ショートワープだ。あと二十分でタイタン第一宙港である。
「貴方、殆ど寝てなかったでしょ。寝てていいよ、起こしてあげるから」
「んあ、アピス星系便に乗ったら寝るさ。んで、何処からだって?」
「んーと、第六宙港からだから定期BELで三、四十分の移動だね」
「そうか、ふあーあ」
何度も大欠伸をかましているうちに、シャトル便は無事にタイタン第一宙港に着陸し、ここでも二階ロビーフロアにエアロックを接続する。二人は急いで列に並びエアロックを抜けた。シャトル便の発着に合わせてメインビル屋上から定期BELが出ている筈だった。
太陽から遠すぎて昼でも薄暗いタイタンの自転周期は約十六日、今は夜のフェイズでなお暗い。だが屋上階は発電衛星から取り放題の電力でギラギラと眩しいほどだった。
「第六宙港行きはあっちだよ」
CAの制服女性が掲げたチェックパネルにリモータを翳して定額料金を支払い、大型BELのタラップドアを昇る。ここでは三列シート、シドはまた窓際に陣取った。
「そういやゴーダ主任、どうするんだろうね?」
「どうするって、ああ言ってんだ、捜査するんだろ」
「圧力掛けちゃったのに、無茶しなきゃいいけど」
「そう心配することはねぇさ、ゴーダ警部だぞ?」
「うーん、理由として成立してないのに頷かされるのは何故なんだろう……って、ジョン!」
思わずシドも振り返る。通路側、ハイファの隣に腰掛けて眼鏡の奥から二人を睨んでいるアンバーの瞳は、紛うかたなくFC情報部門のジョン=ウェズリーだった。
顔立ちが女性的なだけに、吊り気味の目で睨まれると結構な迫力だ。
「専務に於かれましては、本日のご機嫌も大変麗しいようですね」
「嫌味はいいよ。でもどうして?」
「これでも私はFCが誇る情報部門の調査員、舐めて頂いては困ります。昨夜のうちにタイタン入りし、アピス星系便に乗り込む人員が一番特定しやすいここで張り込むことなど、造作もないことです」
相当怒っているらしいジョンは相変わらず笑みの一片も浮かべずに滔々とまくし立てた。
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