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鍛冶武者修行に出ますが何か!(海竜街編)
第弐百拾七話 帆船の乗り込みましたが何か!
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公開方法に対してのご意見ありがとうございました。
賛否両論あり、取り敢えず最新話を冒頭にし更新する度に所定の位置に移動させる方式を取って見たいと思いましたが、その後反対意見が多く寄せられ、お気に入り登録をするとより具合が悪いという意見が寄せられた為、最新話を冒頭で公開する事は取りやめます。
当初、この回の後半にリリスを登場させていましたが、諸々の思惑によりフウに変更しました。
ご了承ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「は~ぁぁぁぁ。」
「提督! 何度溜息を吐き出せば気が済むんですか?
これから大取り物が始まるというのに、そんな腑抜けた状態ではまた奴等を取り逃す事になってしまいかねませんぞ!!」
レヴィアタン街近海を荒らし回る賊『ケルシュ海賊団』捕捉の一報を受け、レヴィアタン街鎮守船隊を率いるモービィ・ヴァール提督は巨大な帆船に乗船し、意気揚々とケルシュ海賊団討伐に向けて出港したはずだったのだが、レヴィアタン街港を出港してからというものモービィは広がる海原を眺めながら覇気の無い表情を浮かべて幾度となく溜息を吐き出していた。
そんなモービィに出港準備から離岸、そして追走に移るまでの一切を取り仕切っていたモービィの副官ドーファン・ビスティはしかめっ面を浮かべてモービィに声を掛けたのだが、当のモービィは見詰める海原とは反対方向、甲板の上の一点を指で指し示し、
「のう、ドーファンよ。お前はあいつ等のあの様子を見て、海賊団討伐に向けての気合が入ると思うのか?」
と逆に尋ねられてしまい苦虫を噛み潰したような渋面を浮かべた。なぜなら・・・
「お~!!やっぱり海って良いよなぁ♪ 俺、元々山育ちだから海を見るのってなんだか特別感があって大好きなんだよ♫」
「そうなの?でも確かに言われてみればそうかもね♪それに海水の匂いって川や湖と違って独特だよね。ボクもこの匂い、嫌いじゃないよ。」
「そうか?ワタシは少し生臭い感じがしてどちらかと言えば苦手かもしれないな。まぁ、甲板を吹き抜ける風はなかなかに気持ちが良いが・・・」
「そうなのニャ?アリアさん。僕はこの臭いが堪らなく好きですニャ♪嗅いでいるとなんだかお腹が空いてくる気がしますニャ。そう言えば、昨夜真安さんの所でご馳走になったお魚の匂いに似ている気がしますニャ♫」
と何とも気の抜ける会話と共に、甲板の上や帆柱を物珍しそうに眺め動き回る闖入者がいたからだった。しかも、
「ほ~ぉ、津田殿の生まれ育った場所は山間であったのか。それならば、『海』を目にする機会も少なかった事だろう。そんな貴殿に我らが愛する『母なる海』を『特別』と評していただくと存外嬉しい物だな♪」
などと一緒になって話に加わっている、レヴィアタン街領主の姿に一層力が抜ける思いだった。
しかし、そんな本心は立場上決して口にする事の出来ないドーファンは、
「提督! 他の者がどうあろうと提督が毅然とした姿勢を見せる事が大事だと申しているのです。それに彼らは物見遊山に船に乗り込んできた『お客さん』。そんな者の態度や言動など気にする必要などないのです。しっかりしてください!!」
暢気に騒いでいるお客さんにも聞こえる様に、これ見よがしに声を張り上げた。そんなドーファンの言葉に慌てたのはモービィで、
「これ! そのような大きな声を張り上げるものではない!!儂が悪かった、久々の出港に気が弛んでいたようじゃ。」
とそれまでグデ~っとだらけていた姿勢をシャンと伸ばし、レヴィアタン街鎮守船隊を束ねる何時もの提督らしい姿を取った。そんなモービィの姿にドーファンも渋面を解き、他の者にはわからない様に小さくホッと溜息をついたのだが、頭痛の種であるお客さん達はそんなモービィとドーファンのやり取りなど何処吹く風とばかりに相も変わらず暢気に騒いでいたために、ドーファンの眉間には再び深い皺が寄るのだった。
◇
「ところで今回、討伐対象になっている様な海賊ってのはよく現れるのか?」
出港前、俺達を胡散臭げに見てからモービィの爺さんの副官だと名乗った顎鬚オヤジからの小言が一段落し、モービィの爺さんが重い腰を上げ二人連れだって船倉へと姿を消したのを見てからファレナに尋ねるとファレナは苦笑し、
「そうだな・・今でこそ少なくなってきてはいるが、私が幼い頃にはレヴィアタン街は海賊が跋扈する街でな、元々レヴィアタン家も海賊の親玉の様な物だったのだ。」
「海賊の親玉って・・・」
ファレナの発言に思わず言葉を失う俺にアルディリアが、
「驍、勘違いするな、『海賊の親玉』と言うのは言葉の綾。
レヴィアタン街は昔から海路交易の拠点として羅漢獣王国を始め、人間達の国々の先にある獣人族の支配地域などに船を出しカンヘル国には無い香辛料や果物をはじめ様々な物産の一大集積地として発展してきた街なんだが、そこに働く者達は元来荒くれ者が多く、その様な者達を取締り街を発展させていく上で街の領主も荒くれ者達に対応する必要があったと言うだけの事だ。
ただ時代によっては食い詰めた者が犯罪に走り、逃げた先で海賊となって海を行きかう商船を襲う事も多かった。
そんな状況を見兼ね、改革に乗り出したのがファレナ様のお爺様である三代前のレヴィアタン街領主そしてお父上である前領主を経て、ファレナ様の代になり落ち着きのあるレヴィアタン街となったのだ。」
説明する言葉に、それまで脇に控えていたフィーンは『うん!うん!』と何度も頷いていた。ファレナはそんなフィーンを困ったような表情を浮かべて一瞥した後、
「まぁ、レヴィアタン家三代でようやくと言ったところだ。しかし、その平穏も長くは保てないのが情けない所だな。一掃したと思ていた海賊は最近になって急にレヴィアタン街近海に出没するようになりこのままでは三十年前の荒れたレヴィアタン街に逆戻りだ。
何としても海賊どもを捕らえねば。」
と海原の彼方を見つめる視線は厳しかった。が、直ぐに何かを振り払うように俺達の方に向き直ったファレナは改めて俺を見つめて、
「しかし、津田殿が『海賊退治に同道する』と言った時は驚いた。あれか?こんな調子でニーズヘッグ街での精竜の戦役にも参戦したのか♪」
挑発する様な言葉と視線を投げかけて来た。そんなファレナに俺は苦笑しながら、
「まぁ・・・成り行きだな。どうも俺の行く先々で厄介事が待ち受けているらしくてなぁ。性分的に見て見ぬ振りってのが出来なくて仲間たちには苦労をかけてるよ。」
と言うと、即座に紫慧が、
「そう思ってるんだったら少しは自重したらどうなの?自重する気なんてない癖にしおらしい事を口にしちゃって!!」
と少し怒った様に頬を膨らめながら咬みついてくる。
「そうですニャ。いつもいつも驍廣さんには振り回されてばかりですニャ。まぁ、その分僕は退屈しなくて良いんですニャが~。」
「あまり驍を責めるな紫慧。ワタシ達に苦労をかけていると口にすることが出来るようになっただけ上出来だ♪」
「も~ぉ! そんな風にアプロやアリアが甘やかすような事を言うからいつまでたっても驍廣が暴走するんだよ。」
アルディリアとアプロの言葉に更に頬を膨らめた紫慧の言葉に相槌を打つ様に何度も頷いていたのは、俺の頭の上で何時もの様に寝ていたフウで、
「確かに驍廣はやり過ぎな事も多いからのぉ。もっともそれが無くなったら驍廣が驍廣出なくなってしまうのじゃから、ある程度は諦めるしかなかろうな。」
と欠伸交じりに告げたため、俺を見る紫慧の目が一層険しい物へと変わってしまった。そんな紫慧の表情に余計な事を言いやがってと思いつつもここで一言でも何か口にしようものなら今度はフウと紫慧から俺に対する苦言が叩きつけられる事が容易に想像できたため、黙して苦笑いを浮かべる事しか出来なかったが、そんな俺達のやり取りをニヤニヤしながら見つめるファレナに気付き、そのままの苦笑顔で肩を竦めるしかなかった。
「見えた! 右舷四十五度、追走中の僚艦と共に海賊船を発見!!」
突然、帆柱の上に設置されている見張り台から響く声に、暢気な航海は終わりを告げた。
賛否両論あり、取り敢えず最新話を冒頭にし更新する度に所定の位置に移動させる方式を取って見たいと思いましたが、その後反対意見が多く寄せられ、お気に入り登録をするとより具合が悪いという意見が寄せられた為、最新話を冒頭で公開する事は取りやめます。
当初、この回の後半にリリスを登場させていましたが、諸々の思惑によりフウに変更しました。
ご了承ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「は~ぁぁぁぁ。」
「提督! 何度溜息を吐き出せば気が済むんですか?
これから大取り物が始まるというのに、そんな腑抜けた状態ではまた奴等を取り逃す事になってしまいかねませんぞ!!」
レヴィアタン街近海を荒らし回る賊『ケルシュ海賊団』捕捉の一報を受け、レヴィアタン街鎮守船隊を率いるモービィ・ヴァール提督は巨大な帆船に乗船し、意気揚々とケルシュ海賊団討伐に向けて出港したはずだったのだが、レヴィアタン街港を出港してからというものモービィは広がる海原を眺めながら覇気の無い表情を浮かべて幾度となく溜息を吐き出していた。
そんなモービィに出港準備から離岸、そして追走に移るまでの一切を取り仕切っていたモービィの副官ドーファン・ビスティはしかめっ面を浮かべてモービィに声を掛けたのだが、当のモービィは見詰める海原とは反対方向、甲板の上の一点を指で指し示し、
「のう、ドーファンよ。お前はあいつ等のあの様子を見て、海賊団討伐に向けての気合が入ると思うのか?」
と逆に尋ねられてしまい苦虫を噛み潰したような渋面を浮かべた。なぜなら・・・
「お~!!やっぱり海って良いよなぁ♪ 俺、元々山育ちだから海を見るのってなんだか特別感があって大好きなんだよ♫」
「そうなの?でも確かに言われてみればそうかもね♪それに海水の匂いって川や湖と違って独特だよね。ボクもこの匂い、嫌いじゃないよ。」
「そうか?ワタシは少し生臭い感じがしてどちらかと言えば苦手かもしれないな。まぁ、甲板を吹き抜ける風はなかなかに気持ちが良いが・・・」
「そうなのニャ?アリアさん。僕はこの臭いが堪らなく好きですニャ♪嗅いでいるとなんだかお腹が空いてくる気がしますニャ。そう言えば、昨夜真安さんの所でご馳走になったお魚の匂いに似ている気がしますニャ♫」
と何とも気の抜ける会話と共に、甲板の上や帆柱を物珍しそうに眺め動き回る闖入者がいたからだった。しかも、
「ほ~ぉ、津田殿の生まれ育った場所は山間であったのか。それならば、『海』を目にする機会も少なかった事だろう。そんな貴殿に我らが愛する『母なる海』を『特別』と評していただくと存外嬉しい物だな♪」
などと一緒になって話に加わっている、レヴィアタン街領主の姿に一層力が抜ける思いだった。
しかし、そんな本心は立場上決して口にする事の出来ないドーファンは、
「提督! 他の者がどうあろうと提督が毅然とした姿勢を見せる事が大事だと申しているのです。それに彼らは物見遊山に船に乗り込んできた『お客さん』。そんな者の態度や言動など気にする必要などないのです。しっかりしてください!!」
暢気に騒いでいるお客さんにも聞こえる様に、これ見よがしに声を張り上げた。そんなドーファンの言葉に慌てたのはモービィで、
「これ! そのような大きな声を張り上げるものではない!!儂が悪かった、久々の出港に気が弛んでいたようじゃ。」
とそれまでグデ~っとだらけていた姿勢をシャンと伸ばし、レヴィアタン街鎮守船隊を束ねる何時もの提督らしい姿を取った。そんなモービィの姿にドーファンも渋面を解き、他の者にはわからない様に小さくホッと溜息をついたのだが、頭痛の種であるお客さん達はそんなモービィとドーファンのやり取りなど何処吹く風とばかりに相も変わらず暢気に騒いでいたために、ドーファンの眉間には再び深い皺が寄るのだった。
◇
「ところで今回、討伐対象になっている様な海賊ってのはよく現れるのか?」
出港前、俺達を胡散臭げに見てからモービィの爺さんの副官だと名乗った顎鬚オヤジからの小言が一段落し、モービィの爺さんが重い腰を上げ二人連れだって船倉へと姿を消したのを見てからファレナに尋ねるとファレナは苦笑し、
「そうだな・・今でこそ少なくなってきてはいるが、私が幼い頃にはレヴィアタン街は海賊が跋扈する街でな、元々レヴィアタン家も海賊の親玉の様な物だったのだ。」
「海賊の親玉って・・・」
ファレナの発言に思わず言葉を失う俺にアルディリアが、
「驍、勘違いするな、『海賊の親玉』と言うのは言葉の綾。
レヴィアタン街は昔から海路交易の拠点として羅漢獣王国を始め、人間達の国々の先にある獣人族の支配地域などに船を出しカンヘル国には無い香辛料や果物をはじめ様々な物産の一大集積地として発展してきた街なんだが、そこに働く者達は元来荒くれ者が多く、その様な者達を取締り街を発展させていく上で街の領主も荒くれ者達に対応する必要があったと言うだけの事だ。
ただ時代によっては食い詰めた者が犯罪に走り、逃げた先で海賊となって海を行きかう商船を襲う事も多かった。
そんな状況を見兼ね、改革に乗り出したのがファレナ様のお爺様である三代前のレヴィアタン街領主そしてお父上である前領主を経て、ファレナ様の代になり落ち着きのあるレヴィアタン街となったのだ。」
説明する言葉に、それまで脇に控えていたフィーンは『うん!うん!』と何度も頷いていた。ファレナはそんなフィーンを困ったような表情を浮かべて一瞥した後、
「まぁ、レヴィアタン家三代でようやくと言ったところだ。しかし、その平穏も長くは保てないのが情けない所だな。一掃したと思ていた海賊は最近になって急にレヴィアタン街近海に出没するようになりこのままでは三十年前の荒れたレヴィアタン街に逆戻りだ。
何としても海賊どもを捕らえねば。」
と海原の彼方を見つめる視線は厳しかった。が、直ぐに何かを振り払うように俺達の方に向き直ったファレナは改めて俺を見つめて、
「しかし、津田殿が『海賊退治に同道する』と言った時は驚いた。あれか?こんな調子でニーズヘッグ街での精竜の戦役にも参戦したのか♪」
挑発する様な言葉と視線を投げかけて来た。そんなファレナに俺は苦笑しながら、
「まぁ・・・成り行きだな。どうも俺の行く先々で厄介事が待ち受けているらしくてなぁ。性分的に見て見ぬ振りってのが出来なくて仲間たちには苦労をかけてるよ。」
と言うと、即座に紫慧が、
「そう思ってるんだったら少しは自重したらどうなの?自重する気なんてない癖にしおらしい事を口にしちゃって!!」
と少し怒った様に頬を膨らめながら咬みついてくる。
「そうですニャ。いつもいつも驍廣さんには振り回されてばかりですニャ。まぁ、その分僕は退屈しなくて良いんですニャが~。」
「あまり驍を責めるな紫慧。ワタシ達に苦労をかけていると口にすることが出来るようになっただけ上出来だ♪」
「も~ぉ! そんな風にアプロやアリアが甘やかすような事を言うからいつまでたっても驍廣が暴走するんだよ。」
アルディリアとアプロの言葉に更に頬を膨らめた紫慧の言葉に相槌を打つ様に何度も頷いていたのは、俺の頭の上で何時もの様に寝ていたフウで、
「確かに驍廣はやり過ぎな事も多いからのぉ。もっともそれが無くなったら驍廣が驍廣出なくなってしまうのじゃから、ある程度は諦めるしかなかろうな。」
と欠伸交じりに告げたため、俺を見る紫慧の目が一層険しい物へと変わってしまった。そんな紫慧の表情に余計な事を言いやがってと思いつつもここで一言でも何か口にしようものなら今度はフウと紫慧から俺に対する苦言が叩きつけられる事が容易に想像できたため、黙して苦笑いを浮かべる事しか出来なかったが、そんな俺達のやり取りをニヤニヤしながら見つめるファレナに気付き、そのままの苦笑顔で肩を竦めるしかなかった。
「見えた! 右舷四十五度、追走中の僚艦と共に海賊船を発見!!」
突然、帆柱の上に設置されている見張り台から響く声に、暢気な航海は終わりを告げた。
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