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15話
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「兄さん、小さい頃可愛いものが好きだったよね」
横にあった椅子に座って俺の頭を撫でながら話しかける。馬鹿にしてるつもりなのか。あともう少しで死ぬんだ。好きにしたらいい。
小さい頃確かに可愛いものが好きだった。くまのぬいぐるみにうさぎのぬいぐるみ、可愛いピン留め、可愛いパジャマや私服、可愛い絵本望んだものはいくらでも与えられた。だがそれができたのも3歳まで。4歳から王子に相応しくないという理由で全て取り上げられ国民の理想に近くなるよう絵本ではなく難しい歴史書、魔導書、そして大人びた私服。遊び盛りだったのに外遊びも王子に相応しくないという理由で禁止された。当然友達なんかいる訳もなくいつも汚い媚びをうってくる大人しかいなかった。パーティーに行っても子供からも親の命令で媚びをうられ俺自身を見てくれる人はこの世界で1人もいなかった。弟がいたがいつも嫉妬からいじめてしまった。まさか1歳だったのに覚えているとはな。
「兄さんはもう王子じゃなくなったから可愛いものを触っても何も言われないよ」
心を読んだかのように頭を撫でながら言う。頭を撫でられたのだってこれが初めてかもしれないというくらい記憶には何も無い。父上に抱っこされたのが1番密着した記憶だった。すごく心地良い。今すぐ眠ってしまいそうだ。
横にあった椅子に座って俺の頭を撫でながら話しかける。馬鹿にしてるつもりなのか。あともう少しで死ぬんだ。好きにしたらいい。
小さい頃確かに可愛いものが好きだった。くまのぬいぐるみにうさぎのぬいぐるみ、可愛いピン留め、可愛いパジャマや私服、可愛い絵本望んだものはいくらでも与えられた。だがそれができたのも3歳まで。4歳から王子に相応しくないという理由で全て取り上げられ国民の理想に近くなるよう絵本ではなく難しい歴史書、魔導書、そして大人びた私服。遊び盛りだったのに外遊びも王子に相応しくないという理由で禁止された。当然友達なんかいる訳もなくいつも汚い媚びをうってくる大人しかいなかった。パーティーに行っても子供からも親の命令で媚びをうられ俺自身を見てくれる人はこの世界で1人もいなかった。弟がいたがいつも嫉妬からいじめてしまった。まさか1歳だったのに覚えているとはな。
「兄さんはもう王子じゃなくなったから可愛いものを触っても何も言われないよ」
心を読んだかのように頭を撫でながら言う。頭を撫でられたのだってこれが初めてかもしれないというくらい記憶には何も無い。父上に抱っこされたのが1番密着した記憶だった。すごく心地良い。今すぐ眠ってしまいそうだ。
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