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6話

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 これを相手の目を見てボスとしての威厳を保ちながら言った。これは俺の一生をかけたものだった。

「あぁそれくらいならいいですよ」

 意外とあっさりと許可が出た。それには俺もあっけに取られる。

「ではさっさとサインしてくれますか?そろそろ指が動いてしまいそうです」

 宰相はそう言いながら今までポケットに入れていた手をだし息子につけられている玩具に手をかける。

「わかってる!」
 
 キレ気味に返事をする。
 本当はこんな条件飲みたくないがしょうがない。俺らにはこれらを回避する術は何も無い。

「おや?そんな口を聞いていいのですか?お仕置きを待たされたいですか?そうですかそうですか。あなたはそれを望んでいたのですね!」

 これはまずい。これはすぐに謝るしかない。

「...すまなかった」
「はい。よく出来ました」

 宰相は謝った俺に何故か頭を撫でる。俺の方が年上なのにこの屈辱はなんだ。お仕置きをされなかった安心と屈辱を受け苛立った気持ちを抑えながら書類にサインした。お世辞にも上手とは言えない名前を書くとその瞬間文字が金色に少し光る。俺はハッとする。これはただの契約書なんかじゃねぇ!奴隷契約書とも違い生涯一生取り消せない約束事を定めることに使われる。一説では魂に契約が結ばれるという。国家機密級の契約書。

「おい!これ普通の契約書じゃないじゃねぇか!どういうことだ!」
「ふふふ、少し職務乱用をしました」

 そう答える宰相の瞳は獲物を逃さないと言わんばかりに細めた。

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