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第七章:プリンセス、物語を紡ぐ(仮)
(10)続・地下王国の攻防(笑)
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「よくも陛下を!!」
何故私を睨む!?
「こんなお子様の癖にー!!」
どっちが!? って、だから何で私なのよ!?
「……ギルティ……」
ラグジュお姉様ってばそれしかセリフないのかしら?
「「「陛下の仇!!!」」」
「ええっっ!?」
「「「何を慄いているのです!! 我らが冥王様を亡き者にした不届き者に鉄槌を!!!」」」
「いやいや、亡き者にしたのはお姉様方では……」
「「「問答無用!!!」」」
「ええぇぇぇぇぇぇっっっっ!?」
ブンブンと勢いよく振り下ろされるハンマーをかい潜りモッコーーじゃなかった、お姉様方から逃げ回る。
いやぶんぶんって漫画かよ!?
「待ちなさい!!」
「待ちません!」
「じっとしててー」
「しませんってばー!」
「ギルティ……」
「ホントそればっかですね!?」
「そうでもない。『束縛の蔦』」
「ーーにゃんと!?」
突如足元からいやらしい蔦が私に体に纏わり付いてきた。あ、まずいかも!?
「今です!!」
「お星様になっちゃえ~☆」
いやぁぁッッ!!! ロリ巨乳がその体格に不相応な巨大なハンマーを振り回してるーーーーー!!
「「「ーー!?」」」
三位一体(?)の追撃に危うく倒されそうになるキラリ姫。しかし窮地に陥った彼女は奥の手を繰り出すのであった!
「……なんかすいません。ちょっと楽しくって遊んじゃいました」
アクアキューブで再び拘束した三人娘を前に弾んだ息を整える。
「このーー」
「うわーんまた捕まっちゃったー」
「……ギルティ」
「さてとーー」
カチャ……。
「言い残すことはあるか?」
「……ご無事だったんですね、冥王様?」
「当然だ。それが遺言でいいのか?」
背後から首筋に刃を当てられては私に為すすべはない……事もない事もない。
「あら? こんな美女に手を出さないままでよろしいのですか?」
「惜しいが仕方がねぇ。ついでに未成年は守備範囲外だ。あとあいつらが危ないからな」
「あらあら。冥王様ともあろうお方が情けないことを……。法律など変えてしまえばいいではありませんか。あなた様がこうだと決めれば一体誰がそれを覆せると?」
「はっ、安い挑発だな。だがまぁ答えくらいはくれてやる。だからこそだ。誰も覆せねぇからこそ俺様は俺様自身を律するんだよ。上に立つ人間が好き放題してたら上手くいくもんも上手くいかねぇだろ? それにな、俺様には愛する女たちがいるからな。そいつらに恥ずかしい思いはさせられねぇ」
「「「陛下……」」」
「うふふ。羨ましいですわ。ぜひ私も加えて頂きたい所ですが、対象年齢外という事で残念です」
「ーーそれ以上にお前は危険すぎる」
「あら? こんなか弱い美少女相手に物騒なお言葉ですこと」
「何処が物騒なんだか……。で、どうせこの局面も覆せるんだろ?」
と相変わらず我関せずとティータイムの片づけをするガルム様に会話の矛先が向かった。やはり王といえど他の王の存在は捨て置けないらしい。いつ彼が参戦するか気にしている素振りが其処彼処に。
まぁいらぬ心配ですけれどもね。
「……我に聞かれても困るが……肯定しておきましょうかキラリ様?」
「手を出す気はねぇのか?」
「我はただの執事だからな。主人の指示がない以上側に控えているだけだ。第一、我が手を出す局面ではない」
「俺を舐めてるのか?」
「なんだ? そういう趣味に目覚めたのか? 悪いが我には男を舐める趣味はない。他をあたれ」
「この犬野郎!」
「犬ではない狼だ。いい加減この訂正にも飽きたが?」
「チッ! 相変わらずウゼェな!!」
まぁまぁ仲のいいこと。少し妬けてしまいますわ。
「うふふ。お戯れはそのくらいでよろしくて? ねぇハデス様、もう一度お伺いしますね。私に協力してはくださいませんか?」
突きつけられた刃を微塵も気にすることなく私は冥王ハデスの方へと振り返る。気にしたら負け。だから私は微塵も気にしない。
「……断ったらどうする?」
「どうしましょうか? 正直断られる未来を想像していませんから」
「あいつらを人質にしようとも俺の返答は変わらんぞ」
「存じております。そもそもお姉様方を人質にするつもりはありません」
「だろうな。お前は俺たちに危害を加える気がねえだろ。一体何がしたいんだか……。正直初めて混乱してるぜ。相手の真意が読めねぇ事にな……。本当なら交渉などに応じずにこのまま斬るべきなんだが……」
あら、私が見たことのない表情ですわね。お困りのご様子もまた良きかな。うふふ。美形はやっぱりどの様な表情、仕草もさまになるものですねぇ。
でもまぁ断られるとちょっと困った事になる。ちょっと……じゃすまないかもしれないけれど、あはは。
「……どうなさいますか? 冥王ハデス様。このまま私をお斬りになるも良し、交渉に応じるも良し……決めるのは貴方様です」
「何が決めるのは貴方様だ。テメェは俺様のこの剣から逃れられるからこその余裕なんだろうがっ!? 本音としてはそれが出来るのか試したくて仕方がねぇ。仕方がねぇが……ケッ。いいぜ付き合ってやる。貴様の最後の手とやらにな!! だがな俺様はそこの犬コロとは訳が違う。交渉決裂した時には覚悟しておけよ?」
おおっっ!! セーフ! セーフ!! マジヤバかったっす! よかったっす!! 自分これで明日も生きられるっす!!(笑)
ふぅぅ~~~。
いやホントにヤバかったのよ? これそのまま斬られてたら抗いようがなく私の死亡が確定していた。
大体突きつけられた達人の剣から無傷で逃げ出すってそんな事出来る訳ないじゃない。心臓が凄い事になってるわよ。落ち着いて~落ち着いて~。深呼きゅ……はできないから気をつけるのよ~……。
「……承知しました。それでは最後の交渉と参りましょう。もしこのお話のあとに否と返答をいただいたなら……私は何もせずに立ち去ります。この国にも人々にも、もちろんハデス様ご自身にも何も手出しは致しません。その後私どもにどのように関わるかはご自分でお決めください。私は私の目的の為に最善を尽くすのみです」
「……断られる可能性を考えてねぇのか? それとも俺に断られたところで支障がねぇってことか?」
「いいえ。その様な大風呂敷は広げておりません。ハデス様の協力を得られなければ今後のプランは大幅に見直しが必要になるでしょう。ですが……勝算がない訳ではありませんよ? 最後の交渉はガルム様ですら屈した方法ですから」
「おい貴様!?」
あらあら、随分慌てている様ですが大丈夫ですよガルム様。あなたとの思い出は二人だけのもの。他の誰かに見せたりなんてしません。
ですからハデス様にはハデス様にだけお見せするモノがありますからね。うふふ。これもまた二人の愛のメモリーですわ。
「……言っていませんでしたかガルム様? 私の最後の手段です。最強のカードでもありますけれどね」
「そうか……。ハデス、まぁ頑張れ」
「はぁ!? 何だよ急に気持ち悪りぃな!? まさかそれほどヤベェ奴なのか!?」
「心配いらん。命の危険はない」
「……余計に不安になるじゃねぇか」
「あら、それでは最後の交渉ができませんわ。その場合は他の皆様にご判断いただく事にーー」
「ーー待て! それは駄目だ!」
「あら?」
「嫌な予感がする。それだけは何としてでも阻止しろと俺様の直感が告げてやがる」
「うふふ。きっとその直感は大正解ですわ」
と三人のお姉様側にほんの少し視線を向けると冥王様はそれだけで納得した様子になった。
「チッ、主導権を握られるのは好きじゃねぇが……。仕方がねぇ。それでその最後のカードってのは何だ?」
「では今から幻覚をお見せしますのでその後でご返答を頂けますか? 身の危険は一切ございません。私の言葉が信じられなければガルム様にも誓わせますが……」
「いやいい。この期に及んでそんな無意味な事はしねぇだろ。いいぜ、貴様の最後の手段を受けてやる」
「はい、ハデス様」
あの頃の様に私を見つめてくださいませ……。
「『幻惑の瞳』」
さぁ懐かしいあの官能的な世界へ……。(笑)
何故私を睨む!?
「こんなお子様の癖にー!!」
どっちが!? って、だから何で私なのよ!?
「……ギルティ……」
ラグジュお姉様ってばそれしかセリフないのかしら?
「「「陛下の仇!!!」」」
「ええっっ!?」
「「「何を慄いているのです!! 我らが冥王様を亡き者にした不届き者に鉄槌を!!!」」」
「いやいや、亡き者にしたのはお姉様方では……」
「「「問答無用!!!」」」
「ええぇぇぇぇぇぇっっっっ!?」
ブンブンと勢いよく振り下ろされるハンマーをかい潜りモッコーーじゃなかった、お姉様方から逃げ回る。
いやぶんぶんって漫画かよ!?
「待ちなさい!!」
「待ちません!」
「じっとしててー」
「しませんってばー!」
「ギルティ……」
「ホントそればっかですね!?」
「そうでもない。『束縛の蔦』」
「ーーにゃんと!?」
突如足元からいやらしい蔦が私に体に纏わり付いてきた。あ、まずいかも!?
「今です!!」
「お星様になっちゃえ~☆」
いやぁぁッッ!!! ロリ巨乳がその体格に不相応な巨大なハンマーを振り回してるーーーーー!!
「「「ーー!?」」」
三位一体(?)の追撃に危うく倒されそうになるキラリ姫。しかし窮地に陥った彼女は奥の手を繰り出すのであった!
「……なんかすいません。ちょっと楽しくって遊んじゃいました」
アクアキューブで再び拘束した三人娘を前に弾んだ息を整える。
「このーー」
「うわーんまた捕まっちゃったー」
「……ギルティ」
「さてとーー」
カチャ……。
「言い残すことはあるか?」
「……ご無事だったんですね、冥王様?」
「当然だ。それが遺言でいいのか?」
背後から首筋に刃を当てられては私に為すすべはない……事もない事もない。
「あら? こんな美女に手を出さないままでよろしいのですか?」
「惜しいが仕方がねぇ。ついでに未成年は守備範囲外だ。あとあいつらが危ないからな」
「あらあら。冥王様ともあろうお方が情けないことを……。法律など変えてしまえばいいではありませんか。あなた様がこうだと決めれば一体誰がそれを覆せると?」
「はっ、安い挑発だな。だがまぁ答えくらいはくれてやる。だからこそだ。誰も覆せねぇからこそ俺様は俺様自身を律するんだよ。上に立つ人間が好き放題してたら上手くいくもんも上手くいかねぇだろ? それにな、俺様には愛する女たちがいるからな。そいつらに恥ずかしい思いはさせられねぇ」
「「「陛下……」」」
「うふふ。羨ましいですわ。ぜひ私も加えて頂きたい所ですが、対象年齢外という事で残念です」
「ーーそれ以上にお前は危険すぎる」
「あら? こんなか弱い美少女相手に物騒なお言葉ですこと」
「何処が物騒なんだか……。で、どうせこの局面も覆せるんだろ?」
と相変わらず我関せずとティータイムの片づけをするガルム様に会話の矛先が向かった。やはり王といえど他の王の存在は捨て置けないらしい。いつ彼が参戦するか気にしている素振りが其処彼処に。
まぁいらぬ心配ですけれどもね。
「……我に聞かれても困るが……肯定しておきましょうかキラリ様?」
「手を出す気はねぇのか?」
「我はただの執事だからな。主人の指示がない以上側に控えているだけだ。第一、我が手を出す局面ではない」
「俺を舐めてるのか?」
「なんだ? そういう趣味に目覚めたのか? 悪いが我には男を舐める趣味はない。他をあたれ」
「この犬野郎!」
「犬ではない狼だ。いい加減この訂正にも飽きたが?」
「チッ! 相変わらずウゼェな!!」
まぁまぁ仲のいいこと。少し妬けてしまいますわ。
「うふふ。お戯れはそのくらいでよろしくて? ねぇハデス様、もう一度お伺いしますね。私に協力してはくださいませんか?」
突きつけられた刃を微塵も気にすることなく私は冥王ハデスの方へと振り返る。気にしたら負け。だから私は微塵も気にしない。
「……断ったらどうする?」
「どうしましょうか? 正直断られる未来を想像していませんから」
「あいつらを人質にしようとも俺の返答は変わらんぞ」
「存じております。そもそもお姉様方を人質にするつもりはありません」
「だろうな。お前は俺たちに危害を加える気がねえだろ。一体何がしたいんだか……。正直初めて混乱してるぜ。相手の真意が読めねぇ事にな……。本当なら交渉などに応じずにこのまま斬るべきなんだが……」
あら、私が見たことのない表情ですわね。お困りのご様子もまた良きかな。うふふ。美形はやっぱりどの様な表情、仕草もさまになるものですねぇ。
でもまぁ断られるとちょっと困った事になる。ちょっと……じゃすまないかもしれないけれど、あはは。
「……どうなさいますか? 冥王ハデス様。このまま私をお斬りになるも良し、交渉に応じるも良し……決めるのは貴方様です」
「何が決めるのは貴方様だ。テメェは俺様のこの剣から逃れられるからこその余裕なんだろうがっ!? 本音としてはそれが出来るのか試したくて仕方がねぇ。仕方がねぇが……ケッ。いいぜ付き合ってやる。貴様の最後の手とやらにな!! だがな俺様はそこの犬コロとは訳が違う。交渉決裂した時には覚悟しておけよ?」
おおっっ!! セーフ! セーフ!! マジヤバかったっす! よかったっす!! 自分これで明日も生きられるっす!!(笑)
ふぅぅ~~~。
いやホントにヤバかったのよ? これそのまま斬られてたら抗いようがなく私の死亡が確定していた。
大体突きつけられた達人の剣から無傷で逃げ出すってそんな事出来る訳ないじゃない。心臓が凄い事になってるわよ。落ち着いて~落ち着いて~。深呼きゅ……はできないから気をつけるのよ~……。
「……承知しました。それでは最後の交渉と参りましょう。もしこのお話のあとに否と返答をいただいたなら……私は何もせずに立ち去ります。この国にも人々にも、もちろんハデス様ご自身にも何も手出しは致しません。その後私どもにどのように関わるかはご自分でお決めください。私は私の目的の為に最善を尽くすのみです」
「……断られる可能性を考えてねぇのか? それとも俺に断られたところで支障がねぇってことか?」
「いいえ。その様な大風呂敷は広げておりません。ハデス様の協力を得られなければ今後のプランは大幅に見直しが必要になるでしょう。ですが……勝算がない訳ではありませんよ? 最後の交渉はガルム様ですら屈した方法ですから」
「おい貴様!?」
あらあら、随分慌てている様ですが大丈夫ですよガルム様。あなたとの思い出は二人だけのもの。他の誰かに見せたりなんてしません。
ですからハデス様にはハデス様にだけお見せするモノがありますからね。うふふ。これもまた二人の愛のメモリーですわ。
「……言っていませんでしたかガルム様? 私の最後の手段です。最強のカードでもありますけれどね」
「そうか……。ハデス、まぁ頑張れ」
「はぁ!? 何だよ急に気持ち悪りぃな!? まさかそれほどヤベェ奴なのか!?」
「心配いらん。命の危険はない」
「……余計に不安になるじゃねぇか」
「あら、それでは最後の交渉ができませんわ。その場合は他の皆様にご判断いただく事にーー」
「ーー待て! それは駄目だ!」
「あら?」
「嫌な予感がする。それだけは何としてでも阻止しろと俺様の直感が告げてやがる」
「うふふ。きっとその直感は大正解ですわ」
と三人のお姉様側にほんの少し視線を向けると冥王様はそれだけで納得した様子になった。
「チッ、主導権を握られるのは好きじゃねぇが……。仕方がねぇ。それでその最後のカードってのは何だ?」
「では今から幻覚をお見せしますのでその後でご返答を頂けますか? 身の危険は一切ございません。私の言葉が信じられなければガルム様にも誓わせますが……」
「いやいい。この期に及んでそんな無意味な事はしねぇだろ。いいぜ、貴様の最後の手段を受けてやる」
「はい、ハデス様」
あの頃の様に私を見つめてくださいませ……。
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