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第一章:プリンセス、冒険者になる
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「……はぁぁ……。一体いつまでそうしているつもりですか? 頑張って成長して魔王城に戻りましょうよ」
さっきから繰り返しそう言ってくるけど、全くそんな気持ちにはなれない。アンには悪いけれど、ピンクの髪になった以上シナリオ通りに進むわけにはいかない。いや、ゲームと同じとは限らないけれど、桃色の髪がある以上、この世界は十八禁バージョンのゲーム準拠ということになるだろう。そしてゲームでは魔王城に向かい始めることで物語が進む。
なのでまずはそのスタートを否定することでゲームシナリオから外れようと思う。っていうか外れてください、お願いします!
さてゲームで最初のイベントバトルは森を出てすぐの街道で相手は人間の盗賊だ。
つまり奴隷として売られるという典型的なパターンから始まる訳です。もちろんセクロス込みです。処◯の方が高音がつくというのにあいつらときたら我慢できずに商品に手をつけやがって……。全くなんてうらやまーーじゃない、不埒な奴らなんだ!!
あとはアレだな。この手の人外娘の最初の相手として人間がチョイスされるというのもスタンダードと言えばスタンダードなんだが……なんともやりきれない気持ちにはなる。
だいたい最初のボス(?)が人間て……って思うだろうけど、基本的にあのゲーム主人公たち魔族以外は全部モンスター扱いだからなぁ……。だからまぁ盗賊とか奴隷商人とかが登場すると必然的に敵=モンスター扱いとなる訳だ。
だからって人間=モンスターではないから、NPCとか仲間キャラとかはちゃんと人間扱いされている。(妙な表現だけど)
それでも人間悪者過ぎん? って思うんだよね。いや俺だって人間の汚さは理解してるよ? 俺自身が人間だけどそういう部分って嫌でも見聞きするからね。でもさ、それだけじゃないよね。いい奴も悪い奴もいる訳で……結局種族とかそういう事じゃないと思うんだけどね。
「ねぇねぇキラリ様ー」
未だに声だけのお世話妖精アンが俺に行動させようと囃し立ててくる。
「いや。絶対いや」
「どうしてですか? いつまでもここにはいられないんですよ?」
それはそうなんだけど……。そう現実問題、食料も水もないまさしく着の身着のままなので行動しなければ飢え死にという未来が待っている。しかし……しかしだ!!
「アン……私の色はね、桃色なのよ!? わかる!? これから私は強くなるために魔物にこの身を嬲らせなければならないのよ!? そんなこと耐えられない!!」
こういう設定がある世界だけどだからといって女の子達の貞操観念がないかと言えばそんなことは全くない。なぜならそれではプレイヤーが興奮できないからだ。想像してみてほしい。基本素っ裸でそこらじゅうでやりまくっている世界を。女の子達は恥じらいも何もなく、それこそチラリズムも何もない世界なんて一体何が楽しい!? 何に萌えろと!? そういうことだ!!
……思わず力が入ってしまった。
兎に角、俺的にもキラリ姫的にも桃色のシナリオや設定は受け入れられないのだ。
「あー桃色ってそういう力なんですか……それはさすがにちょっと……」
そう言って沈黙してしまう。それはそうだろう。まだ男も知らない生娘であり、今までお城でお姫様として育てられてきたのに、いきなりこの仕打ちはあり得ない。よく考えるとエ□ゲーって無茶苦茶酷いな。もし元の世界に戻れたならもう二度とエ□ゲーはしない。なんなら撲滅運動でもしよう。
だから許してほしいという気持ちがない訳ではないがそれでどうにかなるとは思っていない。気休め程度の祈りに過ぎない。
しかし俺にこの境遇をお与えになった神さまが聞いてくれていてくれてもOKである。
っていうか期待している。是非!
それはさておき、ようやくアンも理解してくれたらしい。キラリ姫がーー俺が嫌がる理由を。同じ女の子として蝶よ花よと育てられた、見守ってきた女の子にそんな酷い事はさせられないと思ってくれるに違いない。
今もきっとこれからどうするのかを考えてくれている事だろう。
しばらくの間沈黙していたアンが再度私に話しかけてきた。行動を促すために。
「アンは色々と考えましたが今すぐにどうこうできる名案はございません。ですがキラリ様……それでも行動しなければすぐに死んでしまいます。今は森も静かですけれど……夜になると魔物が活発に動き出します。それまでに森を出るか、何か戦う手段を得なければ……結局は姫様の望まない状況になるのではありませんか?」
「うぅぅ……」
そう言われるとその通りだ。この世界の魔物は基本的に夜行性だ。人間などの一部の種族を除いて夜の時間帯になると活性化する。ゲームでは昼間なら大抵の場所で魔物との遭遇率が低く設定されていたけれど、現実でもそれに近いのか……。だから安全という訳ではないだろうけど、それでも昼間の内に行動するべきだ。それこそ夜になる前に……。
確かにいつまでもイヤイヤしてる訳にもいかない! こうしてる今もキラリ姫の貞操の危機なのだ!!
「わかったわ……森を出ましょう。アン、貴方なら魔物の気配を避けて森の外へ案内できる?」
「もちろんですキラリ様。私たちお世話妖精は戦う力こそありませんが、姫様達をお助けするたくさんの魔法を身につけています。さぁ急いでいきましょう!」
なるほど。お助け魔法ーーというかシステムアシストというか……ぶっちゃけゲームシステムだな。
この辺はゲームの設定通り妖精の力という事らしい。基本的なマップや取得アイテムや敵対する魔物の情報などシステム面のほとんどがお世話妖精の魔法という事になっている。
ただしそれらの魔法を使うためには主人公である姫の魔力を消費する。現状初期レベルと考えられる姫の、私の魔力ではできることに限りがある。よく考えて魔法を使わなくてはならない。
もちろん物語が進めば地図を入手してマップの魔法を節約する事ができる。(システム的には同じマップを開く操作だけれどそれが妖精魔法か取得した地図かというだけ)
それにある程度レベルが上がると魔力の自動回復増加スキルを身につけることができる。歩くだけでオッケーな奴だ。そうすれば実質魔法が使い放題となる。
まぁ中盤まで頑張る必要があるけれど。
「アン、マップの魔法は使える? 使えるのなら私にも見えるようにしてくれる?」
「もちろん使えます。、でも今のキラリ様だと五回で魔力が空っぽになってしまいます。一度の使用で十分間マップを展開できますからしっかり覚えてくださいね」
やはり今に私は初期レベルで魔力が二十しか無いようだ。他に最初から使える魔法は炎の矢だけど、確か消費魔力が十だったと思う。可能な限り戦闘は避けるべきだろう。桃色のシナリオでは愛の力を介してしか経験値を取得できない。つまり魔物に抱かれなくてはならない。初期レベルで森を抜けるなんて正直絶望的な難易度だ。それでも今できる事をするしかない。そうでなければ俺の、キラリ姫の身を守ることはできない。
「ええ。わかったわ。でもアンも一緒に覚えてね」
「はい。ではマップの魔法を使いますね」
「……お願い」
「はい。それでは『マップオープン』!」
魔法の言葉を唱えると私の体から何かがスーッと抜け出ていった。ほんの少しの疲労感。
そして目の前に半透明のマップが出現する。
かなり広い。そして現在地は予想通りゲームと同じ魔狼の森だ。世代は違ってもこの辺は同じらしい。でもこれは意外と幸運かもしれない。何故ならある程度覚えているからだ。
少しだけど希望が見えてきた気がする。
よし! しっかり進むべき方向を確認し、まずは最初の町タートスを目指そう!!
「アン、まずはこの町へ向かいましょう!」
「わかりました。魔物の気配を避けながら移動します。キラリ様だいぶ歩きますから覚悟してくださいね」
「大丈夫よ、お母様には随分とお転婆だと叱られてばかりだったんですもの!」
城の中を走り回って怒られた事を思い出した。このお姫様確かに随分とお転婆だったようだ。
ーーーーー
2021.02.03改稿
誤字脱字の確認と表現を修正、加筆しました。お話の流れに変更はありません。
さっきから繰り返しそう言ってくるけど、全くそんな気持ちにはなれない。アンには悪いけれど、ピンクの髪になった以上シナリオ通りに進むわけにはいかない。いや、ゲームと同じとは限らないけれど、桃色の髪がある以上、この世界は十八禁バージョンのゲーム準拠ということになるだろう。そしてゲームでは魔王城に向かい始めることで物語が進む。
なのでまずはそのスタートを否定することでゲームシナリオから外れようと思う。っていうか外れてください、お願いします!
さてゲームで最初のイベントバトルは森を出てすぐの街道で相手は人間の盗賊だ。
つまり奴隷として売られるという典型的なパターンから始まる訳です。もちろんセクロス込みです。処◯の方が高音がつくというのにあいつらときたら我慢できずに商品に手をつけやがって……。全くなんてうらやまーーじゃない、不埒な奴らなんだ!!
あとはアレだな。この手の人外娘の最初の相手として人間がチョイスされるというのもスタンダードと言えばスタンダードなんだが……なんともやりきれない気持ちにはなる。
だいたい最初のボス(?)が人間て……って思うだろうけど、基本的にあのゲーム主人公たち魔族以外は全部モンスター扱いだからなぁ……。だからまぁ盗賊とか奴隷商人とかが登場すると必然的に敵=モンスター扱いとなる訳だ。
だからって人間=モンスターではないから、NPCとか仲間キャラとかはちゃんと人間扱いされている。(妙な表現だけど)
それでも人間悪者過ぎん? って思うんだよね。いや俺だって人間の汚さは理解してるよ? 俺自身が人間だけどそういう部分って嫌でも見聞きするからね。でもさ、それだけじゃないよね。いい奴も悪い奴もいる訳で……結局種族とかそういう事じゃないと思うんだけどね。
「ねぇねぇキラリ様ー」
未だに声だけのお世話妖精アンが俺に行動させようと囃し立ててくる。
「いや。絶対いや」
「どうしてですか? いつまでもここにはいられないんですよ?」
それはそうなんだけど……。そう現実問題、食料も水もないまさしく着の身着のままなので行動しなければ飢え死にという未来が待っている。しかし……しかしだ!!
「アン……私の色はね、桃色なのよ!? わかる!? これから私は強くなるために魔物にこの身を嬲らせなければならないのよ!? そんなこと耐えられない!!」
こういう設定がある世界だけどだからといって女の子達の貞操観念がないかと言えばそんなことは全くない。なぜならそれではプレイヤーが興奮できないからだ。想像してみてほしい。基本素っ裸でそこらじゅうでやりまくっている世界を。女の子達は恥じらいも何もなく、それこそチラリズムも何もない世界なんて一体何が楽しい!? 何に萌えろと!? そういうことだ!!
……思わず力が入ってしまった。
兎に角、俺的にもキラリ姫的にも桃色のシナリオや設定は受け入れられないのだ。
「あー桃色ってそういう力なんですか……それはさすがにちょっと……」
そう言って沈黙してしまう。それはそうだろう。まだ男も知らない生娘であり、今までお城でお姫様として育てられてきたのに、いきなりこの仕打ちはあり得ない。よく考えるとエ□ゲーって無茶苦茶酷いな。もし元の世界に戻れたならもう二度とエ□ゲーはしない。なんなら撲滅運動でもしよう。
だから許してほしいという気持ちがない訳ではないがそれでどうにかなるとは思っていない。気休め程度の祈りに過ぎない。
しかし俺にこの境遇をお与えになった神さまが聞いてくれていてくれてもOKである。
っていうか期待している。是非!
それはさておき、ようやくアンも理解してくれたらしい。キラリ姫がーー俺が嫌がる理由を。同じ女の子として蝶よ花よと育てられた、見守ってきた女の子にそんな酷い事はさせられないと思ってくれるに違いない。
今もきっとこれからどうするのかを考えてくれている事だろう。
しばらくの間沈黙していたアンが再度私に話しかけてきた。行動を促すために。
「アンは色々と考えましたが今すぐにどうこうできる名案はございません。ですがキラリ様……それでも行動しなければすぐに死んでしまいます。今は森も静かですけれど……夜になると魔物が活発に動き出します。それまでに森を出るか、何か戦う手段を得なければ……結局は姫様の望まない状況になるのではありませんか?」
「うぅぅ……」
そう言われるとその通りだ。この世界の魔物は基本的に夜行性だ。人間などの一部の種族を除いて夜の時間帯になると活性化する。ゲームでは昼間なら大抵の場所で魔物との遭遇率が低く設定されていたけれど、現実でもそれに近いのか……。だから安全という訳ではないだろうけど、それでも昼間の内に行動するべきだ。それこそ夜になる前に……。
確かにいつまでもイヤイヤしてる訳にもいかない! こうしてる今もキラリ姫の貞操の危機なのだ!!
「わかったわ……森を出ましょう。アン、貴方なら魔物の気配を避けて森の外へ案内できる?」
「もちろんですキラリ様。私たちお世話妖精は戦う力こそありませんが、姫様達をお助けするたくさんの魔法を身につけています。さぁ急いでいきましょう!」
なるほど。お助け魔法ーーというかシステムアシストというか……ぶっちゃけゲームシステムだな。
この辺はゲームの設定通り妖精の力という事らしい。基本的なマップや取得アイテムや敵対する魔物の情報などシステム面のほとんどがお世話妖精の魔法という事になっている。
ただしそれらの魔法を使うためには主人公である姫の魔力を消費する。現状初期レベルと考えられる姫の、私の魔力ではできることに限りがある。よく考えて魔法を使わなくてはならない。
もちろん物語が進めば地図を入手してマップの魔法を節約する事ができる。(システム的には同じマップを開く操作だけれどそれが妖精魔法か取得した地図かというだけ)
それにある程度レベルが上がると魔力の自動回復増加スキルを身につけることができる。歩くだけでオッケーな奴だ。そうすれば実質魔法が使い放題となる。
まぁ中盤まで頑張る必要があるけれど。
「アン、マップの魔法は使える? 使えるのなら私にも見えるようにしてくれる?」
「もちろん使えます。、でも今のキラリ様だと五回で魔力が空っぽになってしまいます。一度の使用で十分間マップを展開できますからしっかり覚えてくださいね」
やはり今に私は初期レベルで魔力が二十しか無いようだ。他に最初から使える魔法は炎の矢だけど、確か消費魔力が十だったと思う。可能な限り戦闘は避けるべきだろう。桃色のシナリオでは愛の力を介してしか経験値を取得できない。つまり魔物に抱かれなくてはならない。初期レベルで森を抜けるなんて正直絶望的な難易度だ。それでも今できる事をするしかない。そうでなければ俺の、キラリ姫の身を守ることはできない。
「ええ。わかったわ。でもアンも一緒に覚えてね」
「はい。ではマップの魔法を使いますね」
「……お願い」
「はい。それでは『マップオープン』!」
魔法の言葉を唱えると私の体から何かがスーッと抜け出ていった。ほんの少しの疲労感。
そして目の前に半透明のマップが出現する。
かなり広い。そして現在地は予想通りゲームと同じ魔狼の森だ。世代は違ってもこの辺は同じらしい。でもこれは意外と幸運かもしれない。何故ならある程度覚えているからだ。
少しだけど希望が見えてきた気がする。
よし! しっかり進むべき方向を確認し、まずは最初の町タートスを目指そう!!
「アン、まずはこの町へ向かいましょう!」
「わかりました。魔物の気配を避けながら移動します。キラリ様だいぶ歩きますから覚悟してくださいね」
「大丈夫よ、お母様には随分とお転婆だと叱られてばかりだったんですもの!」
城の中を走り回って怒られた事を思い出した。このお姫様確かに随分とお転婆だったようだ。
ーーーーー
2021.02.03改稿
誤字脱字の確認と表現を修正、加筆しました。お話の流れに変更はありません。
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