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13.断罪
しおりを挟む鑑定の結果、薬を包んだ紙の中身は、やはり毒でした。
第一王子を呼んで追求すると、この毒を、両親と、婚約者だった令嬢に使ったことを認めました。
「仕方ないだろ」
犯行理由は、盗み見た国王陛下の遺言書に、第二王子を国王にすると書いてあったからだそうです。
あの時開いた遺言書は、やはり偽物でした。
第一王子は、そのまま投獄されましたが、すぐに胸を刺され、絶命しました。
反乱軍の犯行らしいです。
でも、私は知っています。刺した剣が、王子の従者のものであること。従者は、なぜか毒で亡くなった、あの令嬢の兄であることを……
彼は、その日の午後、王宮の仕事を辞め、領地に帰りました。腕に、白い布で包まれた小さな箱を抱きながら……
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