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18「解放・後」★
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シーナは「魔女の秘薬」を飲み干すと、体に巻いていたバスタオルを取り払う。アドルフは何も飲んでいないのに、彼女が秘薬を飲んだ瞬間に、陰嚢にある四葉の痣が熱くなった。
アドルフが上着を脱ぎ始めると、シーナは彼のベルトを外して下衣を脱がせる。そして大きくなった陰茎を見ると、くすりと笑ってから口に含んだ。
「……ッ!」
「んむっ……」
まだ上着のボタンはすべて外していない。だが、下肢に走る快楽に、上手く指が動かせなくなる。
「サービスしてあげるわ」
シーナはベッドから降りると、座っているアドルフの前に跪き、彼の肉棒を胸に挟んだ。そして、先端部分を口に含む。
「シーナ……ッ」
正直、単純な口淫の方が物理的快楽は大きい。だが、胸に男性器を挟まれるという行為は視覚的に興奮する。
柔らかく豊満な胸は、しっかりとアドルフの大きい肉棒を包みこんでいた。ふにふにとした感触が心地よい。それに、一番気持ち良いと感じる亀頭はしっかりと彼女の口内に包まれていた。
「んふぅ、んっ……」
胸で竿の部分をしごかれ、シーナの生温かい舌が敏感な部分をかすめるたび、射精感がこみ上げてくる。亀頭を強く吸われながら、鈴口を舌でつつかれた。舌の先端が少しだけ鈴口に入ってくると、快楽が腰を突き抜けてくる。
「ダ、ダメだ、出る……!」
どうしても、最初の一回目は早漏になってしまう。アドルフの声が震えると、シーナはぎゅっと胸を押さえる手に力をこめ、圧迫してきた。
「――――ッあ……」
アドルフはシーナの口内に精液を解き放つ。シーナはそれを全て口で受けとめ、こくりと飲み干した。
決して美味しくはないだろう自分の精液を飲み干す姿を見ると気分が昂ぶり、射精により少しだけ萎えた陰茎はすぐに硬さを取り戻す。
「次は、こっちよ……」
シーナは軽く口元を拭うと、足を開いた。そこはもう濡れている。奉仕しながら、彼女も濡らしていたのだろう。
準備はできているようだし、このまま挿れても問題なさそうだ。だが――――。
「……えっ?」
アドルフは挿入するのではなく、シーナの足の付け根に顔を寄せた。そして、しっとりと膨らんだ花弁に口づける。
「んんっ!」
シーナの腰が跳ねた。
「そ、そんなことしなくても、すぐ挿れて大丈夫……、っあぁああ!」
シーナの言葉を無視して、アドルフは陰核を口に含んだ。軽く歯を立てると、彼女の腰ががくがくと揺れる。
「そこ、だめぇ……!」
「駄目じゃなくて、気持ち良いんだろ?」
唇を当てたまま、アドルフが言葉を紡ぐ。その振動と吐息に、シーナは再び腰を震わせた。
「あんっ、んんっ……」
シーナの中から、どくどくと愛液が溢れ出してきた。アドルフは指で秘裂を割り拡げると、舌を挿れる。
「……んうっ!」
生温かくざらついた舌の感触は、男根とも指とも玩具とも違う。なにより、自分の一番恥ずかしい部分に舌を突き挿れられているという状況が興奮した。
「あぁ……」
鼻から抜けたような、甘い声を出す。だらだら流れ出る愛液は後孔を伝ってシーツを汚した。
「……こちらも、今の内から慣らしておこう」
アドルフは指に愛液をからませると、後孔に指を挿れていった。
「ああっ!」
ダグのペニスを受け入れたことはあるものの、もともと生殖器官でないそこは狭く、アドルフの指を押し返そうとする。しかし、アドルフが指を進めると、きつく締めつけながらも受け入れていった。
「あぁ……」
後孔に指を突き挿れ、膣に舌を挿れる。もう片方の指で陰核を摘み上げると、シーナの腰が大きく跳ねた。
「ひうっ! やぁ、だめっ、やあぁ……!」
三ヶ所を同時に責められて、シーナは体をくねらせた。アドルフは、後孔に突き挿れた指を膣側に曲げ、膣内の舌で腸壁側をつつくと、薄い肉を両側から刺激されたシーナの体から、さらに大量の愛液が噴き出してきた。さらに陰核をひねり上げると、シーナの体を快楽が駆けめぐる。
「やあっ、も、もう、イっちゃ、う、イっちゃう――――――っ!」
ぎゅううと両方の孔が締まった。その圧力で舌は追い出されてしまったが、逆に後孔の指は強く咥えこまれる。
「ふあぁ……」
達して力が抜けたのだろう、シーナの四肢がシーツの上にくたりと落ちた。シーナは熱い息を吐きながら、「挿れて……」と呟く。
イかせたのだから、アドルフも満足しただろうと思っていた。アドルフは指を突き挿れたまま、シーナをうつ伏せにして腰を持ち上げる。後ろから挿れられる、シーナはそう思ったが――――――。
「……っ?」
アドルフは肉棒を突き入れることなく、シーナの足の間に挟んだ。太い肉竿をシーナの陰唇が包むが、この状態では中に入らない。
「やぁ、なんで……?」
アドルフはシーナの足を閉じさせると、そのまま腰を前後させた。びしょびしょに濡れた陰唇を肉竿が擦り、じゅっ、じゅっと淫靡な水音が響く。
「やあっ、んうっ、い、挿れ……ああっ!」
達したばかりの敏感な秘裂を擦られるのは気持ち良いし、彼の太く硬い肉棒が陰核を擦るのも気持ち良い。だが、これでは性つがいの解放にはならない。
「ちゃんと、挿れてぇ……!」
「……これだけじゃ、気持ち良くないのか?」
後孔に挿れた指をぐるりと回すと、シーナの背筋がしなった。アドルフはもう一本指を増やす。
「ひうぅ……!」
後孔の指を増やすと、じわりと前から愛液が溢れ出し、アドルフの肉棒を濡らした。陰唇はひくつきながらアドルフの竿を両脇から包み込んでいる。
後孔に指を挿れる瞬間はきつかったが、受け入れてしまえば中では自由に動かすことが出来た。二本の指で巧みに後孔をかき回すと、シーナの体が震える。
「お、お尻……っ、あああ!」
後孔を弄びながら腰を揺らす。アドルフの硬い肉棒に敏感な部分を刺激され、シーナが嬌声を上げた。
「やぁっ、も、もう……! やだ、またイっちゃ……、…………っ?」
シーナがイきそうになった瞬間、アドルフは肉棒を足の間から引き抜いた。急に快楽を取り上げられて、シーナの腰が切なげに揺れる。
「なっ、なんで……?」
「ちゃんと挿れてと言ったのは、君のほうだろう?」
アドルフは意地悪そうな笑みを浮かべて、シーナの秘裂に亀頭をあてがった。だが、腰を進めようとはしない。シーナが焦れたように腰を振った。
「挿れてくれるんじゃなかったの?」
「君を抱くのは今日が最後になるだろうから、楽しませてもらおうと思って」
「そ、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ! 明日には城に攻めこむのに……っ、ううっ!」
シーナが反論しようとしたところで、後孔の指を三本に増やした。さすがに痛かったのか、シーナが小さく呻く。
「分かってるから、余計なことは言うな。君はただ、僕に抱かれていればいい」
戦いを前にして昂ぶっているのか。嫌なことを考えたくなくて、気を紛らわしたいのか。
そのどちらかは分からないが、アドルフはとにかくシーナをめちゃくちゃにしい欲求にかられていた。
「ほら、自分で腰を動かして、挿れてみるんだ」
「あうぅ……」
シーナは上半身を上げて四つん這いになると、男根を受け入れようと後ろずさる。しかし、陰唇は濡れすぎて滑ってしまい、上手く入らない。しかも、後孔の三本の指が絶え間なく動き、シーナに快楽を与えていた。入り口は裂けそうで痛いのに、内側の指は気持ちがいい。
「やぁあ……」
何度も男根を入れようと挑戦してみるものの、なかなか上手くいかなかった。何度目かの挑戦で亀頭が陰核に触れると、痺れるような感覚が腰に走る。
「……あぁっ」
シーナはくりくりと陰核に亀頭を擦りつけ、快楽を求めた。その姿を見て、アドルフが低く笑う。
「挿れるんじゃなかったのか?」
「だ、だって……、んうっ」
挿れなければならない。けれどなかなか入らないし、つい目先の快楽にすがりついてしまった。ぬるぬるの陰核を、これまたぬるぬるの亀頭にぐりぐり押し付けるのは気持ちがい。
「君は本当にオナニーが好きだな」
「これっ、お尻に指が入ったまま、前をくりくりするのっ、気持ち良いんだもの……!」
シーナは一段と強く陰核を押し付けてくる。すると、ぴゅっと彼女の躰から透明な水飛沫があがった。
「ふあっ! あっ、あぁあ……!」
シーナは体を震わせながら、ぴゅるぴゅると潮を噴く。二度目の絶頂に、腰を突き上げたまま上半身をシーツにうずめた。煌々とした表情で、熱い吐息を零している。
アドルフは今度こそ彼女の陰唇に己をあてがい、一気に奥まで貫いた。
「はぁん!」
ぴゅっ、と、押し出されるように潮を噴き、シーナが体をしならせた。アドルフの肉棒をぎゅうぎゅうとしめつけながら、小刻みに震える。
「……ッ、いきなり搾り取られそうだ……。奥が良かったのか?」
「お、奥、奥ぅ……、んうぅ」
三度目の絶頂に、シーナは涎を零しながらよがった。
「奥をどうして欲しいんだ?」
「奥っ、ぐりぐりしてぇ……!」
アドルフは言われた通り、奥に亀頭を擦りつける。するとシーナが軽く達した。何度も達して、達しやすくなっているのかもしれない。
「せっかく僕の形に拡張したのに、ここは元の状態に戻るんだな……」
アドルフは小声で呟くが、その声はシーナには届かない。腰を引くと、肉傘に掻き出されて大量の愛液が中から流れ出た。腰を打ちつけると、再び水飛沫が上がる。
「あんっ! うんっ、ああぁ!」
シーナは何度達したのか分からない。ぎゅうぎゅうと膣と後孔をしめつけながら、何度も高い声を上げた。あまりにも中の具合が良すぎて、アドルフは絞り取られるように精を吐き出す。
「――――ッ!」
既に愛液で溢れそうになっている膣内に、精液を注ぎこむ。中を満たされる感覚に、シーナはまたもや絶頂を迎えた。
腰を引き抜くと、膣から愛液と精液の交じりあった液体が噴き出してくる。後孔から指を引き抜くと、三本分の体積ぶん、ぽっかりと穴が開いていた。
「次は、こっちか……」
枕元にはローションが用意してあった。アドルフの男根は愛液と精液で濡れているが、これも使ったほうがいいだろうと、ぽっかりとあいた穴の中にローションを流し込む。
「ひうっ!」
冷たい液体が体内に入ってくる感触に、快楽の淵にいたシーナも我を取り戻した。
「やあぅ、この感触、んふっ、あぁ……」
腸壁を逆流していく冷たい粘液の感触に、シーナはぶるぶると肩を震わせる。
「気持ち悪いか?」
「分からな……、んうっ!」
開いた後孔の中を粘液がどんどん満たしていく。このくらいで大丈夫だろうかと、アドルフは念のために男根にもローションをつけてから、シーナの後孔にあてがった。
「いくぞ、力を抜け」
「う、うん……、……ッ………………あぁあああー!」
予想以上の質量に、シーナは顔をひきつらせた。アドルフの巨根が、シーナの小さい窄まりを容赦なく押し拡げて入ってくる。
いくら指で慣らし、ローションを流し込んだとはいえ、アドルフのものは規格外の大きさだった。小さな窄まりは、今にも裂けそうだ。
「やっ、あああ!」
痛くて体に力が入るのか、腸壁がアドルフを押し出そうとしてくる。しかし、アドルフはそれよりも強い力で腰を進めた。奥まで突き入れると、大きく息を吐く。
「これで、全部だ」
「あぁ……」
シーナはまるで破瓜の時のように、涙をぽろぽろと零していた。
「……ッ、狭いな……」
柔らかい膣壁とは違い、腸壁は硬くきつい。しかし、これはこれで別の気持ち良さがある。さらに、尻の穴は膣よりも熱を持っているような気がした。
「……ぁあ……」
ゆっくりと腰を揺らすと、シーナが「あうっ」と呻く。きつく締めつけてくる硬い肉は、時折ひくついて、更なる感覚を与えてきた。
「くぅ……」
シーナは辛そうだった。しかし、三度目ともなるとなかなか射精できない。かわいそうに思ったアドルフは、そっと片手をシーナの陰核に回した。
「えっ……、っ、ああ!」
指先でつまみ、軽くひっぱると、シーナがようやく気持ち良さそうな声を上げた。
「ふあぁ……」
後孔はぴりぴりと痛むが、陰核に触れられるのは気持ち良い。ほんの少ししか離れていない場所で、痛みと快楽がせめぎあう。注ぎこまれた精液を秘裂から垂れ流しながら、シーナは体をわななかせた。
「うふぅ……んっ、はぁ……」
窄まりの部分の痛みは消せないが、男根を引き抜かれる時に内側が疼くようになってきた。排泄とはまた違った感触に、快楽が芽生え始める。ぎちぎちに締めつけてきた肉壁が、だんだん柔らかくなってきたのをアドルフは感じた。
「良くなってきたのか……?」
「わ、分からな……、痛いけど、でも……!」
後ろは処女ではないし、ようやくアドルフのものに馴染んできたのだろうか。桃色の窄まりはひくひくとアドルフの根元を締めつける。
「少し激しくしても大丈夫か?」
アドルフはそう問いかけると、シーナの返事も聞かず、腰を大きくスライドさせた。
「はうっ!」
大胆な動きは負担が大きいらしく、シーナが眉をひそめる。しかし、与えられるのは苦痛だけでないらしく、彼女の膣から蜜が溢れ出てきた。まるで粗相でもしたかのように、シーツの上に垂れ落ちていく。
「あうっ、お尻っ、いっぱいで、ずぼずぼされたら……んうっ、ああ!」
気がつけば、シーナの腰も揺れていた。小さな窄まりでめいいっぱい男根を咥えこみながら、快楽を求めて腰を揺らめかす。
「シーナ……!」
アドルフはぐりぐりと、彼女の陰核を強くしごいた。まるで男根にするかのように、しゅっ、しゅっと小さい豆を根元からしごくと、シーナの腰ががくがくと揺れる。
「ああっ、そ、それだめ……、っ、ううん、だめじゃない。イイ、イイの……! もっと、もっと、ぐりぐりしてぇ!」
アドルフは強く腰を穿ちながら、陰核を容赦なくしごき、つまみ、時には引っ張る。例えここが腫れ上がってしまったとしても、シーナの体が「処女の状態に戻る」というなら、この部分も元に戻るだろう。
そうしているうちに、三度目の射精感がこみ上げてきた。出したくはないし、出せば終わりだ。これで性つがいから解放される。
――――それは果たして嬉しいのか、それとも。
アドルフの腰の動きが弱まると、シーナが声を上げた。
「頂戴! もっと、もっと……! 中に出してぇ……!」
「…………ッ」
その声に導かれるように、アドルフは思い切り腰を穿ち、一番奥に射精した。どくどくと最後の一滴まで注いでから肉棒を抜くと、小さな窄まりからローションに交じった白濁液がぴゅっと噴き出てくる。
「やぁあ……!」
ぴゅるぴゅると精液を吐き出したあと、シーナはぐったりとシーツに体を埋めた。その額には、四葉の痣がうっすらと浮かんでいる。
「シーナ……?」
「……ん、眠い……。……大丈夫、本格的な眠りは一日後にくる筈だから……ちょっと休んでから、体を清めて、眠りにつくわ……」
疲れているのか眠いのか、シーナの目の焦点は有ってない。彼女はアドルフの手を握った。
「……?」
「アドルフ……、頑張ってね」
そう言うと、シーナは眠りに落ちる。
なぜだかアドルフの胸が痛んだ。彼の陰嚢には、もう四葉の痣は無い。
――――――そして彼は、性つがいではなくなった。
アドルフが上着を脱ぎ始めると、シーナは彼のベルトを外して下衣を脱がせる。そして大きくなった陰茎を見ると、くすりと笑ってから口に含んだ。
「……ッ!」
「んむっ……」
まだ上着のボタンはすべて外していない。だが、下肢に走る快楽に、上手く指が動かせなくなる。
「サービスしてあげるわ」
シーナはベッドから降りると、座っているアドルフの前に跪き、彼の肉棒を胸に挟んだ。そして、先端部分を口に含む。
「シーナ……ッ」
正直、単純な口淫の方が物理的快楽は大きい。だが、胸に男性器を挟まれるという行為は視覚的に興奮する。
柔らかく豊満な胸は、しっかりとアドルフの大きい肉棒を包みこんでいた。ふにふにとした感触が心地よい。それに、一番気持ち良いと感じる亀頭はしっかりと彼女の口内に包まれていた。
「んふぅ、んっ……」
胸で竿の部分をしごかれ、シーナの生温かい舌が敏感な部分をかすめるたび、射精感がこみ上げてくる。亀頭を強く吸われながら、鈴口を舌でつつかれた。舌の先端が少しだけ鈴口に入ってくると、快楽が腰を突き抜けてくる。
「ダ、ダメだ、出る……!」
どうしても、最初の一回目は早漏になってしまう。アドルフの声が震えると、シーナはぎゅっと胸を押さえる手に力をこめ、圧迫してきた。
「――――ッあ……」
アドルフはシーナの口内に精液を解き放つ。シーナはそれを全て口で受けとめ、こくりと飲み干した。
決して美味しくはないだろう自分の精液を飲み干す姿を見ると気分が昂ぶり、射精により少しだけ萎えた陰茎はすぐに硬さを取り戻す。
「次は、こっちよ……」
シーナは軽く口元を拭うと、足を開いた。そこはもう濡れている。奉仕しながら、彼女も濡らしていたのだろう。
準備はできているようだし、このまま挿れても問題なさそうだ。だが――――。
「……えっ?」
アドルフは挿入するのではなく、シーナの足の付け根に顔を寄せた。そして、しっとりと膨らんだ花弁に口づける。
「んんっ!」
シーナの腰が跳ねた。
「そ、そんなことしなくても、すぐ挿れて大丈夫……、っあぁああ!」
シーナの言葉を無視して、アドルフは陰核を口に含んだ。軽く歯を立てると、彼女の腰ががくがくと揺れる。
「そこ、だめぇ……!」
「駄目じゃなくて、気持ち良いんだろ?」
唇を当てたまま、アドルフが言葉を紡ぐ。その振動と吐息に、シーナは再び腰を震わせた。
「あんっ、んんっ……」
シーナの中から、どくどくと愛液が溢れ出してきた。アドルフは指で秘裂を割り拡げると、舌を挿れる。
「……んうっ!」
生温かくざらついた舌の感触は、男根とも指とも玩具とも違う。なにより、自分の一番恥ずかしい部分に舌を突き挿れられているという状況が興奮した。
「あぁ……」
鼻から抜けたような、甘い声を出す。だらだら流れ出る愛液は後孔を伝ってシーツを汚した。
「……こちらも、今の内から慣らしておこう」
アドルフは指に愛液をからませると、後孔に指を挿れていった。
「ああっ!」
ダグのペニスを受け入れたことはあるものの、もともと生殖器官でないそこは狭く、アドルフの指を押し返そうとする。しかし、アドルフが指を進めると、きつく締めつけながらも受け入れていった。
「あぁ……」
後孔に指を突き挿れ、膣に舌を挿れる。もう片方の指で陰核を摘み上げると、シーナの腰が大きく跳ねた。
「ひうっ! やぁ、だめっ、やあぁ……!」
三ヶ所を同時に責められて、シーナは体をくねらせた。アドルフは、後孔に突き挿れた指を膣側に曲げ、膣内の舌で腸壁側をつつくと、薄い肉を両側から刺激されたシーナの体から、さらに大量の愛液が噴き出してきた。さらに陰核をひねり上げると、シーナの体を快楽が駆けめぐる。
「やあっ、も、もう、イっちゃ、う、イっちゃう――――――っ!」
ぎゅううと両方の孔が締まった。その圧力で舌は追い出されてしまったが、逆に後孔の指は強く咥えこまれる。
「ふあぁ……」
達して力が抜けたのだろう、シーナの四肢がシーツの上にくたりと落ちた。シーナは熱い息を吐きながら、「挿れて……」と呟く。
イかせたのだから、アドルフも満足しただろうと思っていた。アドルフは指を突き挿れたまま、シーナをうつ伏せにして腰を持ち上げる。後ろから挿れられる、シーナはそう思ったが――――――。
「……っ?」
アドルフは肉棒を突き入れることなく、シーナの足の間に挟んだ。太い肉竿をシーナの陰唇が包むが、この状態では中に入らない。
「やぁ、なんで……?」
アドルフはシーナの足を閉じさせると、そのまま腰を前後させた。びしょびしょに濡れた陰唇を肉竿が擦り、じゅっ、じゅっと淫靡な水音が響く。
「やあっ、んうっ、い、挿れ……ああっ!」
達したばかりの敏感な秘裂を擦られるのは気持ち良いし、彼の太く硬い肉棒が陰核を擦るのも気持ち良い。だが、これでは性つがいの解放にはならない。
「ちゃんと、挿れてぇ……!」
「……これだけじゃ、気持ち良くないのか?」
後孔に挿れた指をぐるりと回すと、シーナの背筋がしなった。アドルフはもう一本指を増やす。
「ひうぅ……!」
後孔の指を増やすと、じわりと前から愛液が溢れ出し、アドルフの肉棒を濡らした。陰唇はひくつきながらアドルフの竿を両脇から包み込んでいる。
後孔に指を挿れる瞬間はきつかったが、受け入れてしまえば中では自由に動かすことが出来た。二本の指で巧みに後孔をかき回すと、シーナの体が震える。
「お、お尻……っ、あああ!」
後孔を弄びながら腰を揺らす。アドルフの硬い肉棒に敏感な部分を刺激され、シーナが嬌声を上げた。
「やぁっ、も、もう……! やだ、またイっちゃ……、…………っ?」
シーナがイきそうになった瞬間、アドルフは肉棒を足の間から引き抜いた。急に快楽を取り上げられて、シーナの腰が切なげに揺れる。
「なっ、なんで……?」
「ちゃんと挿れてと言ったのは、君のほうだろう?」
アドルフは意地悪そうな笑みを浮かべて、シーナの秘裂に亀頭をあてがった。だが、腰を進めようとはしない。シーナが焦れたように腰を振った。
「挿れてくれるんじゃなかったの?」
「君を抱くのは今日が最後になるだろうから、楽しませてもらおうと思って」
「そ、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ! 明日には城に攻めこむのに……っ、ううっ!」
シーナが反論しようとしたところで、後孔の指を三本に増やした。さすがに痛かったのか、シーナが小さく呻く。
「分かってるから、余計なことは言うな。君はただ、僕に抱かれていればいい」
戦いを前にして昂ぶっているのか。嫌なことを考えたくなくて、気を紛らわしたいのか。
そのどちらかは分からないが、アドルフはとにかくシーナをめちゃくちゃにしい欲求にかられていた。
「ほら、自分で腰を動かして、挿れてみるんだ」
「あうぅ……」
シーナは上半身を上げて四つん這いになると、男根を受け入れようと後ろずさる。しかし、陰唇は濡れすぎて滑ってしまい、上手く入らない。しかも、後孔の三本の指が絶え間なく動き、シーナに快楽を与えていた。入り口は裂けそうで痛いのに、内側の指は気持ちがいい。
「やぁあ……」
何度も男根を入れようと挑戦してみるものの、なかなか上手くいかなかった。何度目かの挑戦で亀頭が陰核に触れると、痺れるような感覚が腰に走る。
「……あぁっ」
シーナはくりくりと陰核に亀頭を擦りつけ、快楽を求めた。その姿を見て、アドルフが低く笑う。
「挿れるんじゃなかったのか?」
「だ、だって……、んうっ」
挿れなければならない。けれどなかなか入らないし、つい目先の快楽にすがりついてしまった。ぬるぬるの陰核を、これまたぬるぬるの亀頭にぐりぐり押し付けるのは気持ちがい。
「君は本当にオナニーが好きだな」
「これっ、お尻に指が入ったまま、前をくりくりするのっ、気持ち良いんだもの……!」
シーナは一段と強く陰核を押し付けてくる。すると、ぴゅっと彼女の躰から透明な水飛沫があがった。
「ふあっ! あっ、あぁあ……!」
シーナは体を震わせながら、ぴゅるぴゅると潮を噴く。二度目の絶頂に、腰を突き上げたまま上半身をシーツにうずめた。煌々とした表情で、熱い吐息を零している。
アドルフは今度こそ彼女の陰唇に己をあてがい、一気に奥まで貫いた。
「はぁん!」
ぴゅっ、と、押し出されるように潮を噴き、シーナが体をしならせた。アドルフの肉棒をぎゅうぎゅうとしめつけながら、小刻みに震える。
「……ッ、いきなり搾り取られそうだ……。奥が良かったのか?」
「お、奥、奥ぅ……、んうぅ」
三度目の絶頂に、シーナは涎を零しながらよがった。
「奥をどうして欲しいんだ?」
「奥っ、ぐりぐりしてぇ……!」
アドルフは言われた通り、奥に亀頭を擦りつける。するとシーナが軽く達した。何度も達して、達しやすくなっているのかもしれない。
「せっかく僕の形に拡張したのに、ここは元の状態に戻るんだな……」
アドルフは小声で呟くが、その声はシーナには届かない。腰を引くと、肉傘に掻き出されて大量の愛液が中から流れ出た。腰を打ちつけると、再び水飛沫が上がる。
「あんっ! うんっ、ああぁ!」
シーナは何度達したのか分からない。ぎゅうぎゅうと膣と後孔をしめつけながら、何度も高い声を上げた。あまりにも中の具合が良すぎて、アドルフは絞り取られるように精を吐き出す。
「――――ッ!」
既に愛液で溢れそうになっている膣内に、精液を注ぎこむ。中を満たされる感覚に、シーナはまたもや絶頂を迎えた。
腰を引き抜くと、膣から愛液と精液の交じりあった液体が噴き出してくる。後孔から指を引き抜くと、三本分の体積ぶん、ぽっかりと穴が開いていた。
「次は、こっちか……」
枕元にはローションが用意してあった。アドルフの男根は愛液と精液で濡れているが、これも使ったほうがいいだろうと、ぽっかりとあいた穴の中にローションを流し込む。
「ひうっ!」
冷たい液体が体内に入ってくる感触に、快楽の淵にいたシーナも我を取り戻した。
「やあぅ、この感触、んふっ、あぁ……」
腸壁を逆流していく冷たい粘液の感触に、シーナはぶるぶると肩を震わせる。
「気持ち悪いか?」
「分からな……、んうっ!」
開いた後孔の中を粘液がどんどん満たしていく。このくらいで大丈夫だろうかと、アドルフは念のために男根にもローションをつけてから、シーナの後孔にあてがった。
「いくぞ、力を抜け」
「う、うん……、……ッ………………あぁあああー!」
予想以上の質量に、シーナは顔をひきつらせた。アドルフの巨根が、シーナの小さい窄まりを容赦なく押し拡げて入ってくる。
いくら指で慣らし、ローションを流し込んだとはいえ、アドルフのものは規格外の大きさだった。小さな窄まりは、今にも裂けそうだ。
「やっ、あああ!」
痛くて体に力が入るのか、腸壁がアドルフを押し出そうとしてくる。しかし、アドルフはそれよりも強い力で腰を進めた。奥まで突き入れると、大きく息を吐く。
「これで、全部だ」
「あぁ……」
シーナはまるで破瓜の時のように、涙をぽろぽろと零していた。
「……ッ、狭いな……」
柔らかい膣壁とは違い、腸壁は硬くきつい。しかし、これはこれで別の気持ち良さがある。さらに、尻の穴は膣よりも熱を持っているような気がした。
「……ぁあ……」
ゆっくりと腰を揺らすと、シーナが「あうっ」と呻く。きつく締めつけてくる硬い肉は、時折ひくついて、更なる感覚を与えてきた。
「くぅ……」
シーナは辛そうだった。しかし、三度目ともなるとなかなか射精できない。かわいそうに思ったアドルフは、そっと片手をシーナの陰核に回した。
「えっ……、っ、ああ!」
指先でつまみ、軽くひっぱると、シーナがようやく気持ち良さそうな声を上げた。
「ふあぁ……」
後孔はぴりぴりと痛むが、陰核に触れられるのは気持ち良い。ほんの少ししか離れていない場所で、痛みと快楽がせめぎあう。注ぎこまれた精液を秘裂から垂れ流しながら、シーナは体をわななかせた。
「うふぅ……んっ、はぁ……」
窄まりの部分の痛みは消せないが、男根を引き抜かれる時に内側が疼くようになってきた。排泄とはまた違った感触に、快楽が芽生え始める。ぎちぎちに締めつけてきた肉壁が、だんだん柔らかくなってきたのをアドルフは感じた。
「良くなってきたのか……?」
「わ、分からな……、痛いけど、でも……!」
後ろは処女ではないし、ようやくアドルフのものに馴染んできたのだろうか。桃色の窄まりはひくひくとアドルフの根元を締めつける。
「少し激しくしても大丈夫か?」
アドルフはそう問いかけると、シーナの返事も聞かず、腰を大きくスライドさせた。
「はうっ!」
大胆な動きは負担が大きいらしく、シーナが眉をひそめる。しかし、与えられるのは苦痛だけでないらしく、彼女の膣から蜜が溢れ出てきた。まるで粗相でもしたかのように、シーツの上に垂れ落ちていく。
「あうっ、お尻っ、いっぱいで、ずぼずぼされたら……んうっ、ああ!」
気がつけば、シーナの腰も揺れていた。小さな窄まりでめいいっぱい男根を咥えこみながら、快楽を求めて腰を揺らめかす。
「シーナ……!」
アドルフはぐりぐりと、彼女の陰核を強くしごいた。まるで男根にするかのように、しゅっ、しゅっと小さい豆を根元からしごくと、シーナの腰ががくがくと揺れる。
「ああっ、そ、それだめ……、っ、ううん、だめじゃない。イイ、イイの……! もっと、もっと、ぐりぐりしてぇ!」
アドルフは強く腰を穿ちながら、陰核を容赦なくしごき、つまみ、時には引っ張る。例えここが腫れ上がってしまったとしても、シーナの体が「処女の状態に戻る」というなら、この部分も元に戻るだろう。
そうしているうちに、三度目の射精感がこみ上げてきた。出したくはないし、出せば終わりだ。これで性つがいから解放される。
――――それは果たして嬉しいのか、それとも。
アドルフの腰の動きが弱まると、シーナが声を上げた。
「頂戴! もっと、もっと……! 中に出してぇ……!」
「…………ッ」
その声に導かれるように、アドルフは思い切り腰を穿ち、一番奥に射精した。どくどくと最後の一滴まで注いでから肉棒を抜くと、小さな窄まりからローションに交じった白濁液がぴゅっと噴き出てくる。
「やぁあ……!」
ぴゅるぴゅると精液を吐き出したあと、シーナはぐったりとシーツに体を埋めた。その額には、四葉の痣がうっすらと浮かんでいる。
「シーナ……?」
「……ん、眠い……。……大丈夫、本格的な眠りは一日後にくる筈だから……ちょっと休んでから、体を清めて、眠りにつくわ……」
疲れているのか眠いのか、シーナの目の焦点は有ってない。彼女はアドルフの手を握った。
「……?」
「アドルフ……、頑張ってね」
そう言うと、シーナは眠りに落ちる。
なぜだかアドルフの胸が痛んだ。彼の陰嚢には、もう四葉の痣は無い。
――――――そして彼は、性つがいではなくなった。
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