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三章
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***
五月九日。夜勤バイトが終わって自宅へと戻り、荷物を置いて服を脱ぎ、浴室へと向かう。
夜勤前にシャワーを浴びていなかったからか、それとも弘海さんとの会話で汗ばみ過ぎたのか、身体から伝わる衣服との不破を感じていた。
浴室の折り戸を閉じて、蛇口を捻り、ちょうど良い温度になるまで手に無数の水線を当てて、熱を確かめる。やがてその水線を放つシャワーヘッドを脚から胴体、やがて頭へと被せ、洗い流されてゆく皮脂と汚れを感じる。
弘海さんとの『過去改変』に関わる話は、俺がレジでの役割を果たし、バックヤードへと戻ってきてからはしなかった。――というより、出来なかった。
あれから弘海さんの『過去改変』を聞こうとした。単純に気になった、というのもあるが、これから俺と海歌に起こるであろう最後の『過去改変』の、なにか参考になるかと思ったが、弘海さんは何一つ、確からしいことは言ってはくれなかった。きっと彼自身に思う所があったのだろう。
ただひたすら、『正しい運命を違えるな』ということを、言葉や仕草を変えて言う、まるでゲームのNPCのようなことをするだけであった。
シャンプーとリンスを終え、ボディーソープで全身を清めてゆく。手のひらにある液体ボディーソープを身体に塗り広げていく時の僅かな摩擦音と液体音が浴室に響く。その中で一人、身体からスッと目を離し、浴槽に存在する虚空をまじまじと見つめる。
最後の『過去改変』……あの時、海歌はそんなようなことを言っていた。それがどんな意味を持っているのかは重々理解しているつもりだ。
それよりも。何を改変するのか、ということだ。
海歌という、存在し得ない存在が消える。あの空間も消え、過去改変が出来なくなる。そして願い。海歌が何者かと交わってしまった願い。それは俺の幸せと、海歌自身の消滅……それなら、行き先はきっと――
ボディーソープを全身から洗い流し、洗顔をする。そして再度洗い流し、浴室全体を冷水でしめてから、折り戸を開いて用意していたバスタオルを手に取る。身体から水気をとり、浴室から出た。
化粧水をつけてドライヤーで髪を乾かし、下着を履いて、そのままベットへと飛び込んだ。疲れ切った身体はその行動の意味を瞬時に汲み取り、やがて意識が混濁する。その最中で、一つの明確な答えを唱える。自分に刻み込むように。
――きっと、あの事故の日に、戻るのだ。海歌が願った運命のために、二人の生命を救わなくてはならない。
***
……夢の中。目を開ければそこは、海底。
暗闇に佇む幻想的なアクアリウムの中にいるようだ。上方からは星明かりと思える微かな光だけが天使の梯子のようにすーっと底を照らしている。
横たわっていた身体を起こし、辺りを見渡す。……感覚的にだが、やはり夢の中……いや、どちらかといえば『深層心理の投影』と呼んでいたあの空間に似ている。咄嗟に、無意識のうちに海歌を探す、が見つかるわけもなく、一人海の底で肩を落とすだけであった。
それからしばらくは、ただ夢が覚めるのを待った。海底に落ちている貝殻や靴、海底を占めている砂を眺めながら。しかしよく見てみるとどうだ、砂に埋もれて何かが梯子に照らされて、キラキラと光っているではないか。
数メートル先にある光源に向かって進む。踏み出す足が着地する時に、ふわりふわりと砂利が舞う。やがて小さな渦となり、消えてゆく。それをじっくりと見ながら進んで屈んで、光源となっていた煌めきの正体を拾う。
「これは……俺たちの」
あったのは青と黄色の、魚をモチーフとしたキーホルダーである。青は俺で、黄色は海歌の――
――刹那、足下から強烈な引力によって海底のさらに下、地球の内側へと引っ張られる感覚がし、全身の鳥肌を立たせた。しかしどうすることも出来ず、キーホルダー二つを胸と両の手でしかと掴み、離さないことだけに集中した。
やがて引力によって引き寄せられた波たちが渦となり、俺を中心として大渦となった。内側からしか様子が窺えないが、あの鳴門海峡で発生する渦の何倍にもなる大渦であることだけは確かだった。しかしそんな渦の中心にいるというのに、痛みや苦しみは無く、むしろ心地良いぐらいの、つい眠ってしまいそうな、幼い日に母に抱いてもらった、思い出すことが出来ぬほど記憶の底にある確かな安心感だけが、そこにある。
そうして、大渦によって崩壊してゆくアクアリウム世界を渦の中からぼんやり眺め、極度の安心感から意識を飛ばそうとしていた時――何者かが、見えぬ内側から言う。
「もう少し……もう少しの辛抱だ。次に会う時、ようやく分岐点に立てる」
あの時――海歌が二つのキーホルダーに魅せられ、何者かが乗り移っていた時の声――俺は朦朧とする意識の中、その何者かに聞く。
「いったい……アンタは……」
しかし返事は無く、何者かの気配が消えると同時に、俺の意識も途切れていた。
***
目が覚めたのは黄昏時であった。だんだんと落ちてゆく陽につられて、鳥や様々の動物、そして人間も、自身の巣や家に帰る時間である。遮光カーテンの隙間から漏れ出る夕陽の色が実に幻想的で、まだ夢の中にいるのではないかという疑問を抱かせたが、頬をつねれば痛いし、何より夜勤後に捨てるように置いた荷物がそのままであることから、ようやっと現実であると実感した。
ベットから出て、薄暗い部屋に光を灯し、椅子に座る。すると後ろポケットから妙な感覚がした。思わず手をポケットに突っ込む。驚いたことに、青色の、魚をモチーフとしたキーホルダーであった。いつ入れたのか分からなかったが、思い返すに、前回海歌に改めて会いに行った時だろう。あの時初めて、海歌の空間へ物を持っていけることに気づいた。
あの日着ていた服を着ていることには気づいていたが、まさかポケットに入れたまま洗濯を回していたとは……意識が朦朧としていたとはいえ、こういう不注意は良くない。次からは気をつけなければ。
机にキーホルダーを置き一呼吸置く。そして俺は、先ほどから感じていた欲求の湧き上がりに従い、側にある画用紙と色鉛筆を乱雑に、まるで、時限爆弾を自身に付けられており、その爆弾を解除するために、瞬発的に強く、鉛筆を握り、画用紙に欲望を殴り込んだ。
ガリガリと音を立てて芯をすり潰す鉛筆。カッと見開いて閉じようとしない目。異常なほど強く脈打つ心臓は自身の崩壊を早めるようでありながら、それを心地良いと感じる脳。全てが噛み合っていて、しかし不全だ。ただ眼前に広がる青と白、そして海歌の姿だけが、荒々しく、今の俺をかたどっている。
汗が、よだれが、食い込んだ爪で出た血が。鮮美透涼な海歌を、赤と灰のシミが、俺色に染め上げていく。
熱は冷める。
俺は完成間近となったその絵の異常性を段々と理解し、ようやく吐いた一息によって、完全に覚めた。両手でその絵を急いで持ち、全体が均一によく見えるよう、眼前に掲げた。……海歌をかたどる青と白はところどころ、いやほとんど染められてしまい、黒に赤に灰が画用紙を支配していた。それはまさしく、俺自身。
ただ、髪が長く、ワンピースであり、そして手には黄色の魚モチーフのキーホルダー。この三点だけは確実に、海歌を表している。――ここで改めて思い直す。俺たちは今まで二人で一つだったのだと――。
画用紙を片付け、新たに画用紙を用意する。色鉛筆の芯も入念に削り直し、かいた汗をタオルで拭い、食い込んだ爪を切って、指先に絆創膏を巻く。一呼吸置き、そっと鉛筆を握って、改めて描き始める。輪郭、表情、目、鼻、口。そこから、目に見える、網膜に焼き付いてしまった彼女の想起する。描いては消し、描いては消し……外は既に帳が降ろされ、周囲は静まり返っているが、そんなことはお構いなしに、描き続ける。
やがて目に見えるものを出し尽くし、それでも描き続ける。これまでの孤独、俺と彼女の短くも大切な日々、そしてこれから――そうして描き終える頃には日付けが変わっており、多幸感と悲壮感の波に呑まれて、俺はそのまま、倒れるようにして眠りについた――。
***
五月九日。夜勤バイトが終わって自宅へと戻り、荷物を置いて服を脱ぎ、浴室へと向かう。
夜勤前にシャワーを浴びていなかったからか、それとも弘海さんとの会話で汗ばみ過ぎたのか、身体から伝わる衣服との不破を感じていた。
浴室の折り戸を閉じて、蛇口を捻り、ちょうど良い温度になるまで手に無数の水線を当てて、熱を確かめる。やがてその水線を放つシャワーヘッドを脚から胴体、やがて頭へと被せ、洗い流されてゆく皮脂と汚れを感じる。
弘海さんとの『過去改変』に関わる話は、俺がレジでの役割を果たし、バックヤードへと戻ってきてからはしなかった。――というより、出来なかった。
あれから弘海さんの『過去改変』を聞こうとした。単純に気になった、というのもあるが、これから俺と海歌に起こるであろう最後の『過去改変』の、なにか参考になるかと思ったが、弘海さんは何一つ、確からしいことは言ってはくれなかった。きっと彼自身に思う所があったのだろう。
ただひたすら、『正しい運命を違えるな』ということを、言葉や仕草を変えて言う、まるでゲームのNPCのようなことをするだけであった。
シャンプーとリンスを終え、ボディーソープで全身を清めてゆく。手のひらにある液体ボディーソープを身体に塗り広げていく時の僅かな摩擦音と液体音が浴室に響く。その中で一人、身体からスッと目を離し、浴槽に存在する虚空をまじまじと見つめる。
最後の『過去改変』……あの時、海歌はそんなようなことを言っていた。それがどんな意味を持っているのかは重々理解しているつもりだ。
それよりも。何を改変するのか、ということだ。
海歌という、存在し得ない存在が消える。あの空間も消え、過去改変が出来なくなる。そして願い。海歌が何者かと交わってしまった願い。それは俺の幸せと、海歌自身の消滅……それなら、行き先はきっと――
ボディーソープを全身から洗い流し、洗顔をする。そして再度洗い流し、浴室全体を冷水でしめてから、折り戸を開いて用意していたバスタオルを手に取る。身体から水気をとり、浴室から出た。
化粧水をつけてドライヤーで髪を乾かし、下着を履いて、そのままベットへと飛び込んだ。疲れ切った身体はその行動の意味を瞬時に汲み取り、やがて意識が混濁する。その最中で、一つの明確な答えを唱える。自分に刻み込むように。
――きっと、あの事故の日に、戻るのだ。海歌が願った運命のために、二人の生命を救わなくてはならない。
***
……夢の中。目を開ければそこは、海底。
暗闇に佇む幻想的なアクアリウムの中にいるようだ。上方からは星明かりと思える微かな光だけが天使の梯子のようにすーっと底を照らしている。
横たわっていた身体を起こし、辺りを見渡す。……感覚的にだが、やはり夢の中……いや、どちらかといえば『深層心理の投影』と呼んでいたあの空間に似ている。咄嗟に、無意識のうちに海歌を探す、が見つかるわけもなく、一人海の底で肩を落とすだけであった。
それからしばらくは、ただ夢が覚めるのを待った。海底に落ちている貝殻や靴、海底を占めている砂を眺めながら。しかしよく見てみるとどうだ、砂に埋もれて何かが梯子に照らされて、キラキラと光っているではないか。
数メートル先にある光源に向かって進む。踏み出す足が着地する時に、ふわりふわりと砂利が舞う。やがて小さな渦となり、消えてゆく。それをじっくりと見ながら進んで屈んで、光源となっていた煌めきの正体を拾う。
「これは……俺たちの」
あったのは青と黄色の、魚をモチーフとしたキーホルダーである。青は俺で、黄色は海歌の――
――刹那、足下から強烈な引力によって海底のさらに下、地球の内側へと引っ張られる感覚がし、全身の鳥肌を立たせた。しかしどうすることも出来ず、キーホルダー二つを胸と両の手でしかと掴み、離さないことだけに集中した。
やがて引力によって引き寄せられた波たちが渦となり、俺を中心として大渦となった。内側からしか様子が窺えないが、あの鳴門海峡で発生する渦の何倍にもなる大渦であることだけは確かだった。しかしそんな渦の中心にいるというのに、痛みや苦しみは無く、むしろ心地良いぐらいの、つい眠ってしまいそうな、幼い日に母に抱いてもらった、思い出すことが出来ぬほど記憶の底にある確かな安心感だけが、そこにある。
そうして、大渦によって崩壊してゆくアクアリウム世界を渦の中からぼんやり眺め、極度の安心感から意識を飛ばそうとしていた時――何者かが、見えぬ内側から言う。
「もう少し……もう少しの辛抱だ。次に会う時、ようやく分岐点に立てる」
あの時――海歌が二つのキーホルダーに魅せられ、何者かが乗り移っていた時の声――俺は朦朧とする意識の中、その何者かに聞く。
「いったい……アンタは……」
しかし返事は無く、何者かの気配が消えると同時に、俺の意識も途切れていた。
***
目が覚めたのは黄昏時であった。だんだんと落ちてゆく陽につられて、鳥や様々の動物、そして人間も、自身の巣や家に帰る時間である。遮光カーテンの隙間から漏れ出る夕陽の色が実に幻想的で、まだ夢の中にいるのではないかという疑問を抱かせたが、頬をつねれば痛いし、何より夜勤後に捨てるように置いた荷物がそのままであることから、ようやっと現実であると実感した。
ベットから出て、薄暗い部屋に光を灯し、椅子に座る。すると後ろポケットから妙な感覚がした。思わず手をポケットに突っ込む。驚いたことに、青色の、魚をモチーフとしたキーホルダーであった。いつ入れたのか分からなかったが、思い返すに、前回海歌に改めて会いに行った時だろう。あの時初めて、海歌の空間へ物を持っていけることに気づいた。
あの日着ていた服を着ていることには気づいていたが、まさかポケットに入れたまま洗濯を回していたとは……意識が朦朧としていたとはいえ、こういう不注意は良くない。次からは気をつけなければ。
机にキーホルダーを置き一呼吸置く。そして俺は、先ほどから感じていた欲求の湧き上がりに従い、側にある画用紙と色鉛筆を乱雑に、まるで、時限爆弾を自身に付けられており、その爆弾を解除するために、瞬発的に強く、鉛筆を握り、画用紙に欲望を殴り込んだ。
ガリガリと音を立てて芯をすり潰す鉛筆。カッと見開いて閉じようとしない目。異常なほど強く脈打つ心臓は自身の崩壊を早めるようでありながら、それを心地良いと感じる脳。全てが噛み合っていて、しかし不全だ。ただ眼前に広がる青と白、そして海歌の姿だけが、荒々しく、今の俺をかたどっている。
汗が、よだれが、食い込んだ爪で出た血が。鮮美透涼な海歌を、赤と灰のシミが、俺色に染め上げていく。
熱は冷める。
俺は完成間近となったその絵の異常性を段々と理解し、ようやく吐いた一息によって、完全に覚めた。両手でその絵を急いで持ち、全体が均一によく見えるよう、眼前に掲げた。……海歌をかたどる青と白はところどころ、いやほとんど染められてしまい、黒に赤に灰が画用紙を支配していた。それはまさしく、俺自身。
ただ、髪が長く、ワンピースであり、そして手には黄色の魚モチーフのキーホルダー。この三点だけは確実に、海歌を表している。――ここで改めて思い直す。俺たちは今まで二人で一つだったのだと――。
画用紙を片付け、新たに画用紙を用意する。色鉛筆の芯も入念に削り直し、かいた汗をタオルで拭い、食い込んだ爪を切って、指先に絆創膏を巻く。一呼吸置き、そっと鉛筆を握って、改めて描き始める。輪郭、表情、目、鼻、口。そこから、目に見える、網膜に焼き付いてしまった彼女の想起する。描いては消し、描いては消し……外は既に帳が降ろされ、周囲は静まり返っているが、そんなことはお構いなしに、描き続ける。
やがて目に見えるものを出し尽くし、それでも描き続ける。これまでの孤独、俺と彼女の短くも大切な日々、そしてこれから――そうして描き終える頃には日付けが変わっており、多幸感と悲壮感の波に呑まれて、俺はそのまま、倒れるようにして眠りについた――。
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