洪鐘祭でキス

壺の蓋政五郎

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「山本です。ご無沙汰しております。横田は戻っているでしょうか?」
 高宮宅に横田の上司である山本から電話が入った。高宮家にすれば山本こそ神様みたいな存在である。
「山本様、お元気でいらっしゃいますか?」
「ああ、相変わらずですよ。万博も無事開催となりました。お客さんを乗せて走るモノレールを見た時は感無量で涙が出ました。突貫工事でしたが間に合って良かった」
 山本の声からは一仕事終えた男の感激が伝わって来た。
「お疲れ様です。すぐにお呼びいたします」
 清吾は横田に声を掛ける。横田の部屋は母屋に近く、庭から声を掛けると聞こえる位置にある。
「お疲れさまでした」
 横田の声も感極まっていた。山本の感激が伝わっていた。
「実はな、離婚した」
「えっ」
 横田は山本の告白に絶句した。
「まあ、それは俺個人の問題だ。それでアパートは空いてるか?」
「はい、一間ですが一部屋空いています」
「そうか、お前に訊いてから主に話そうと思っていた」
 山本は空いていれば入居を希望していた。湘南モノレールも残り一年の工期となっていた。西鎌倉から江の島間の工事が遅れていた。会社は山本に残りの責任者として送り込むことを決定した。
「山本さんが来てくれれば鬼に金棒です。職人達は僕の言うことはあまり聞いてくれなくて自信を無くしていました」
「そんなことはないさ、お前が頑張っている噂は大阪まで届いていたよ。悪いが主に空いている部屋を貸してくれと頼んでおいてくれ」
「わかりました。山本さんいつ来ます」
「そうだなあ、一週間ほど残務整理があるからそれから行く。主によろしく伝えておいてくれ」
「分かりました、山本さん着替えだけで来てください。家電から寝具まで全て揃えておきます」
「ありがとう」
 この会話が最後となった。山本はその電話の五日後に東尋坊で海に飛び込んだ。ホテルに残した遺書からすぐに山本と判明した。横田は葬儀に行く暇もないほど工程が詰まっていた。埼玉の実家には高宮夫妻が出向いた。離婚した妻が喪主を勤めていた。
「どうしてあんないい人が」
 帰りの電車の中で清吾がこぼした。
「責任感の強い人だから人生に責任を取ったんでしょう。あたし達がこうしていられるのも山本さんのお陰よね」
 礼子が目頭にハンカチを当てた。山本の死をきっかけに横田は人が変わったように下請けを責め立てた。若い横田は下請けからなめられる。それが工事の遅れと会社の判断であった。朝も夜も無く工事を進めた。その甲斐があって昭和46年7月1日、海開き前に全線開通した。
「お疲れさまでした」
 毎日が鬼の形相だった横田は竣工と同時に元の横田に戻っていった。
「ありがとうございます。色々とご迷惑をお掛けしました」
「横田様、少しはゆっくりなされるんでしょ?」
 清吾は横田が次の現場に向かうのが心配だった。一段落したこのタイミングで雅恵の婿話を持ち掛けるつもりでいた。雅恵も6年間を作業所で事務仕事を続けてきた。現場に寝泊まりすることが多くなった横田に、弁当を差し入れする毎日が続いた。そんな関係から男女の中になるのに障害はなかった。横田も30歳になる、雅恵が24である。付き合いは結婚を意識していた。
「ご主人、実は会社を辞めることにしました」
「ええっ」
 高宮夫妻は驚いた。
「どうなされるつもりですか?横田様ほどの技術者が」
 横田も山本の指導を受けて仕事を教わった。責任感の強さでは勝るとも劣らない。
「私は恩人の山本さんの葬儀にも出なかった義理を欠いた人間です。いくら仕事に追われていてもやはり義理を欠いては生きていく資格はありません。この仕事を続けている限り、人の道に外れた行動をとるでしょう。それが嫌になりました。稼ぎは食えればいい、人の道を外さない生き方をしたいと思いました」
 横田の誠実さが溢れた言葉である。
「こんなことを言っては失礼ですが、天国の山本様は横田様をそんな風に思っちゃいませんよ。仕事に生きてこそ男の道だと考えているんじゃないでしょうか」
「ありがとうございます。実は一年前の電話の時に、もしかしたらと感じていたんです。感じていながら一言も口にしなかった。山本さんは私の節介を待っていたんです。お節介をすれば山本さんは死ぬことを諦めたに違いない」
 横田は山本とのツーショット写真を見ている。初めて大船駅に降り立った時の写真である。
「会社を辞めてこれからどうするおつもりですか?今の地位をお捨てになり、また一からスタートするのは大変なことでございます。それでも私は横田様を応援いたします。私は商人です。ご先祖様の残してくれた宿を閉めることに抵抗がありました。家族にはアパート経営にすれば安定した生活が待っていると、さも確定したようなことを言っていましたが内心は不安でいっぱいでした。そんな折に山本様に出遭い、助けていただきました。神様がご褒美をくれたとしか言いようがありません。横田様にも必ずや運命的な出会いが待っていると思います」
「ご主人、実は運命的な出会いが6年前にございました」
「そうですか、そりゃ女の方ですか?」
「はい」
 清吾は女と聞いてがっかりした。また婿取りの夢が崩れ去ろうとしていた。
「お祝い事がありましたら、ご連絡ください」
 清吾は肩を落として横田に背を向けた。
「ご主人、いやお父さん」
「今なんて?」
 振り向いた清吾の前で横田は土下座した。
「お父さん、雅恵さんを私にください」
「ええっ」
「雅恵さんと公私ともに過ごしているうちに好きになりました。生涯をともにするのは雅恵さんしかいないと覚悟しました。この家に入れてください」
 言われた清吾はふらふらとよろめいた。
「おい、礼子、礼子」
 上ずった声で妻を呼んだ。雅恵も下りて来た。
「あなた、どうしました、大丈夫ですか?」
「お父さん、床についた方がいいわ、すぐにお医者さん呼びましょう」
 礼子と雅恵が清吾を脇で支えた。
「横田さん、どうしたの?」
 土下座する横田が不思議だった。
「礼子、式の用意だ」
「えっ、何ですって?」
「だから式の段取りだ」
「横田さん」
 雅恵が状況を読み取った。
「ああ、君をくださいとお願いした」
 雅恵の頬がみるみる赤くなった。
「えっ、まさか横田さんがうちに?」
 礼子も気付いた。
「ああ、大変だこりゃ、ビラ配るか」
「そんな大げさなことしないでお父さん」
 慌てる清吾を雅恵が落ち着かせた。
「横田さん、ありがとう」
「雅恵さん、生涯君を愛し、守る」
 横田が雅恵の肩を抱いた。
「ありゃりゃりゃ」
 礼子が居場所を失い街道に飛び出した。

「おばあちゃん、平戸に行こう」
 愛がこう切り出したのは八月に入りお盆を迎える前だった。
「平戸って長崎の平戸かい」
「そう、相馬先生の故郷。平戸の漁師から不思議な場所があると訊いたの」
 愛は平戸にもうひとつ異次元に入るスポットが存在すると思っていた。そこへ平戸の漁師からそんな話を訊いて先走っていた。
「だけど、遠いよ、平戸まで。お金もかかるよ」
 行くとなれば雅恵が負担することになる。
「里美も行くよ。それから誠二君と亨君も行くの。亨君の車は8人乗りだから余裕。誠二君と亨君が交代で運転するって」
「宿はどうすんだい?お前と里美の分はおばちゃんが負担するけど全員は無理だよ」
「おばあちゃんには旅館取る。あたし達はキャンプでいいの。道の駅で顔も洗えるし、どこかの温泉に入るのも楽しい」
 雅恵の心配は費用だけではない。若い男女4人が一緒にいれば間違いがあっても不思議はない。
「お母さんに話したのかい?俊司さんと栄子の許可が降りなければおばあちゃんは賛成出来ないよ」
 四月に行方不明事件を起こしたばかりである。舌の根も乾かないうちにまた問題でも起こしたら地域に面目が立たない。
「おばあちゃんお願い、お母さんを説得して欲しいの。お父さんはお母さん次第だから先ずお母さん」
「あたしが?」
「お願いおばあちゃん、平戸に行って相馬先生を捜そうよ」
 雅恵も相馬には会いたい。むしろ愛よりその思いは強い。しかし栄子は手強い。女だけならまだしも若い男が二人いる。
「愛、誠二君と亨君、里美を連れておいで、みんなの決意を訊きたい。そして八雲神社の神様に誓って欲しいの」
 愛はすぐ三人に連絡した。翌日夕方5時に八雲神社に集合した。5時なら参詣客もいない。ばらばらに行けば地元住人と擦れ違っても不思議がられることはない。
「里美のご両親はOKを出してくれたの?」
「即OK。若いうちに色々なとこに行きなさいって」
「男の子達と同伴て言うこともちゃんと伝えたの?」
「伝えた、グループ旅行だから何も言わないよ」
 雅恵は親によって子の環境が大きく違うのを改めて感じた。いくら成人しても子の責任は親から消えることはないんだと自覚した。
「誠二君と亨君はもう社会人だからあたしがとやかく言うことはありません。でもこの子達はあたしの大事な存在なの。それに18とは言えまだ高校生。多感な年頃だから余計心配なの。せめて卒業して大学行くなり就職するなりするまではきれいでいて欲しいの。分かって欲しいの」
 雅恵は二人の男子にお願いした。
「おばあちゃん。俺は里美が好きです、里美も俺のこと好いてくれています。ですが肉体関係は卒業するまで我慢しようと決めました。八雲の神様に誓います」
 亨が誓った。雅恵は亨の言葉に自身の年齢を感じた。こんなはっきりと物言いが出来る時代になっている。
「そう、二人は恋人同士なの、里美を大事にしてあげてね」
 雅恵は亨に念を押した。
「まだ正式な恋人じゃないよ、友達の少し上。でもキスまではいいでしょおばあちゃん」
 里美が亨の自慢気な素振りを振り払った。事の始まりは雅恵が高校生の時に担任の教師とキスをしたのが始まりである。それを60年後にもう一度と約束したから今回の平戸行が計画された。雅恵は里美にキスも駄目とは言い難い。キスは偶然の結果だとも言い訳がましい。4人が雅恵の答えを待っている。
「挨拶程度のキスならいいわ、映画でやるようなああいうのは駄目よ」
 曖昧な表現にとどまった。
「まさかあなた達も付き合っているんじゃないわよね?」
 雅恵が愛と誠二に訊いた。二人は顔を見合わせた。
「僕は愛ちゃんに憧れて神輿を始めました。ですが憧れです。愛ちゃんが卒業して、その時、愛ちゃんに彼氏がいなければ交際を申し込むつもりです」
 愛は里美から訊いて知っていた。愛の対象相手に誠二はない。頭にあるのは異次元で出遭った相馬ただ一人である。
「そう、二人共しっかりしているわ。もう一度神様に誓ってください。今夜栄子に相談するわ」
 雅恵は覚悟した。自宅に戻ると俊司が植木に水を上げていた。
「俊司さん、栄子は?」
「おばあちゃんお帰りなさい。公会堂に用があるって出掛けました。もう戻るでしょ」
 雅恵は栄子より先に俊司を落とした方が賢明と判断した。
「俊司さん、ちょっといいですか?」
「はいはい」
 俊司がホースの蛇口を止めた。ホースの中に溜まっている水がちっちゃな水溜りを作った。水溜りは5秒で消えた。
「どうしました?」
 俊司が縁側に腰掛けた。
「あたし旅行に行こうと思います」
「そりゃあいい、たまには温泉にでも行ってゆっくりしてください」
「愛を連れて行こうと思います」
「愛ですか?愛は進学のこと何かおばあちゃんに言っていませんか?こないだも担任から電話があったそうです。もう少し頑張らないといけないらしいですよ。確か登校日から一週間ぐらい補習授業を計画しているから参加する様にとうちの奴が言ってました。それさえクリアできればどうぞ連れて行って下さい」
 明日から行けば登校日まで一週間はある。予定では5日間である。
「もちろん、補習授業には参加させます」
「と言うといつから行きますか?」
「明日から」
「何日間?」
「五日間」
「どこへ?」
「九州」
「九州も広いですよ、まさか一周するわけでもないでしょ。メインはどこですか?」
「長崎です」
「いいとこじゃありませんか。長崎を5日間かけて廻るんですか?」
「平戸に行きます」
「隠れキリシタンの地ですね。それで飛行機ですか?それとも新幹線?長崎まで新幹線が通じましたからね、いいと思いますよ。でも明日からってお盆で混んでますよ、チケットは買えますか?」
「車で行きます。それに二人じゃありません、里美も行きます」
「女三人集まればかしましいとはこのことですね。楽しい旅行になりますよ。そうですか里美ちゃん免許取ったんですか?試運転にしてはきつい距離だなあ。運転にも土地柄があるそうですよ。大阪なんか割り込みさせてくれないらしいから大丈夫ですかね里美ちゃん?」
「運転は里美じゃありません」
「でしょ、免許取り立ての長崎はきつい、それじゃ里美ちゃんの先輩とか?」
「先輩と言えば先輩ですけど」
「いいじゃありませんか、安心して行けますよ。それでどちら様ですか?」
 雅恵は嘘を吐けない。
「長谷川さんです」
「長谷川さん?里美ちゃんの知り合いですか?」
「まあそうです」
「そうですか4人でドライブ、ドライバーが二人いると心強いですよ。交代で仮眠が出来ますからね」
「4人じゃなく5人です」
「その方も里美ちゃんの知り合いですか?」
「矢島さんです」
「矢島さん?長谷川に矢島、どっかで聞いたことのあるな。愛が行方不明になった時に、一緒に捜してくれたのが誠二と亨。長谷川と矢島だ。偶然ですね」
 俊司が笑った。
「偶然じゃないの」
「偶然じゃないって、まさかおばあちゃん、誠二と亨ですか?」
「そうなんです」
「そうなんですって他人事みたいに。そりゃあ誠二も亨もいい子ですよ。でも親としては心配ですよおばあちゃん。栄子に訊かれたら偉い剣幕で怒りますよ。ははあ、おばあちゃん、魂胆が分かりましたよ。先に私を落として、栄子への口添えをさせようって腹でしょ」
「ぴんぽ~ん」
 俊司が笑った。
「ぴんぽ~んっておばあちゃん。無理でしょ男二人が同伴じゃ、栄子の血圧上がっちゃいますよ」
「だからあなたにお願いしたいのよ」
「誠二は地元で一生懸命やっている。あんないい若者はいません。亨も堅物矢島さんとこの倅だから厳しく躾けられているでしょう。二人共おかしなことをするわけがない。ですがこっち側が危ない。誠二も亨も二枚目ですからね。あの二人はシャイですけど愛も里美ちゃんも積極的ですから、大概夏休みに奪われちゃうんだ女の子は」
「栄子とはいつ?」
「僕が高校3年、栄子が1年のときです」
 不意打ちに答えてしまった。雅恵が大笑いしている。
「参ったなおばあちゃんには」
「お願い、さっき二人には八雲神社の神様の前で二人には手を出さないように誓いをさせたから間違いないわ」
「おばあちゃん、美味しい物が目の前にあれば、手も合わせるし、胸で十字もきりますよ。太陽に向かってひれ伏すのも朝飯前です。男なんてみんなそんなもんですよ」
 俊司の言うことが正しいと雅恵も感じている。でもあの二人は俊司とは少し違うような気がする。そんなに軽くない。特に誠二は自分を律している。亨も誠二に感化されている。愛と里美が卒業するまではいい関係を維持するだろう。
「お願い俊司さん、栄子を口説いて」
 俊司が立ち上がり植えたばかりの桜の木を見つめた。もしかしたら愛が処女を奪われるかもしれない。自分は散々高校生をナンパして遊んで来たがいざ自分の娘が男に抱かれると思うと悲しくなった。頭の中で愛が股を広げているシーンが浮かんだ。それでもいつかはこういう日が来る。
「おばあちゃん、愛はどちらかに気がありますか?これは教えてください」
「ないわ、誠二君は愛が憧れの的らしい。愛の法被姿に魅かれて神輿を始めた。でもあの青年は愛が卒業するまで待つとはっきり言いました。その時愛に彼氏がいたら諦めるそうです」
「誠二が?」
 誠二ならいいと思った。近い将来山ノ内を背負って立つ男である。誰からも認められている。齢上からは期待され可愛がられている。後輩からは信頼され敬われている。
「誠二君に間違いはないわ」 
 雅恵も太鼓判を押した。
「愛は本当に誠二に興味は無いんですか?おかしいでしょ」
 俊司は誠二なら婿にいいと考えた。安心してこの家を任せられるし何より愛を幸せにしてくれそうな気がする。それに地元出身でないのがいい、気遣いが不要である。親は東京から移住してきた。下町の高級マンションに暮らしている。雅恵は過去を想い出していた。愛と同じ高校3年の時に、両親は担任の相馬を婿にと躍起になっていた。しかし突然の失踪で振出しに戻る。次に湘南モノレールの現場監督で実家の旅館に滞在していた横田にターゲットを絞った。しかし横田と雅恵は親の節介より先に結ばれていた。
「おばあちゃん何がおかしいんですか?」
 俊司の考えが手に取るように伝わって来る。俊司も婿だが、一人娘に婿を取りたいと言う親バカは時代の変化とは一致しない。家を次の世代に繋げばご先祖様に言い訳が立つ。
「あたしが愛と同じ齢の時にやっぱり父親が婿取りに焦っていたのを想い出したの」
 今度は俊司が笑った。
「自分で言うのもおかしいけど親の思いは変わらないんですねえ」
 そしてまた植えた桜を見ている。
「ソメイヨシノの寿命は60年て言いますけどこの桜、次の洪鐘祭まで生きてくれればいいんですがねえ」
「きっと見事な花を咲かせてくれますよ」
「分かりました。栄子にぶつかってみます。ただしおばあちゃん、私のやり方ですからね」
「ありがとう」
 雅恵は心から俊司に感謝した。
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