副団長はBL

壺の蓋政五郎

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副団長はBL 5

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「俺帰ります。訓練はちゃんと出ます。けど脅かしは止めてください」
 幸三がはっきりと言い放った。柏木が呼び止めるもそのまま消防小屋をあとにした。父親は仏壇の母に祈っているに違いない。しかし騙されたと正直に明かしても父に心配を掛けるだけである。幸三は大通り公園のベンチに座った。手に持った靴下をはいた。もう素足では風が冷たく感じる季節になった。一時間ほど座っていると警邏の警官が声を掛けた。
「どうかした?」
 どうもしていない。ただ時間を潰しているだけである。幸三は首を横に振った。
「こんなとこで何をしているの?」
 警官の態度が変わった。
「時間を潰して家に帰るんだよ」
 幸三も態度を荒げてしまった。警官が無線で何か話している。すぐに自転車の警官が応援に来た。幸三は立ち上がって歩き出した。
「止まれ、止まらんと逮捕する」
 幸三は走った。すぐに警官に押さえ込まれてしまった。交番に連れて行かれ聴取されたが消防のことは何一つ話さなかった。
「何もすることがなくて、考え事をしていたんです。それがたまたま公園だっただけで、お巡りさんが来なければ10分ぐらいで家に帰るつもりでした。考え事しちゃいけないんですか?」
「だったらなぜ逃げた。逃げずに今のように伝えればいいだろう。それにあの場で謝れば済んだことだ」
「どうしてお巡りさんに謝らなければならないんですか?」
「そんな常識も持ち合わせていないのか。迷惑を掛ければまず謝るんだ」
 父親が身柄引き受けに来た。
「うちの息子がご迷惑をお掛けしてどうもすいません。駄目じゃないか幸三、火事はどうした?お巡りさんにちゃんと話たのか?」
 父親が事情も聴かずに謝罪した。電話で仕事注文を受ける時も謝っている。期日中に、正確に修理しているのにどうして謝らなければならないのか不思議だった。
「消防ってどういうこと?」
「この子は丸山町の消防団でして、11時過ぎに火災の通報を受けて家を飛び出しました」
「火事?この管轄で、おかしいな火事があればうちにも連絡が入ることになっています。おい、今日一日丸山町管轄で火災発生の知らせはあったか?」
 若い警官が知らべている。
「ありません」
「ほらないって、お父さんの聞き違いじゃないの?」
 幸三郎は呆気に取られた。自分が電話を取り幸三に回した。火事だとはっきり聞いたがどうなっているのだろう。
「幸三、一体どうしたんだ?」
 幸三を睨みつける。
「まあいいからお父さん、息子さんも悪いことしたわけじゃない。不審人物に見えたから連れて来たんだ。今日は連れ帰っていいから」
 二人は立ち上がった。幸三郎は一礼したが幸三は交番から飛び出した。
「お父さん、次は厳しいからね」
 警官が念を押した。

 初めての消防団の訓練である。午後四時に集合して三時間行う。基本的なものでホースのつなぎ方や消火栓の開け閉め、その連携である。一刻を争うときに一早く消火作業の体勢に持ち込むか、また消防署の動きと連動して周辺住民の退避や交通整理も分団の仕事である。
「お前昨夜どうして帰った」
 団長の柏木に呼び止められた。
「特に、用がないなら帰りたいので」
「用があるから呼び出したんじゃねえか」
「でも火事だって」
「そうだ、訓練だよ。お前は明日から副団長だよ。常に有事に備えていなけりゃならない立場になったんだ。そのための一歩だ。いいか、今度俺に逆らったらお前んち潰すぞ。修理回さないからな」
 殴られても蹴られても我慢は出来る。だが父親の仕事を奪われたら取り返しがつかない。
「はい」
 幸三は下を向いて返事をした。
「敬礼」
 鈴木の号令で団長と団員が向かい合った。年寄り軍団は四人参加している。そのうちの副団長である肉屋の山田が腕章と半纏を幸三に渡した。
「幸三郎さんとこの三男だって? 中学の先輩だよ俺の。ああ、せいせいした。これで引退だ。せいぜい頑張れや」
 山田が幸三の肩を叩いた。
「明日から正式に柳田幸三を副団長に任命する。まだ消防駆け出しだからホースの出し入れも分からない。だけど丸山町第二分団のこれからを任せていくためにも若い幸三に覚えてもらわなきゃならない。いいな」
「敬礼。訓練始め」
 大きな火事なら消防署が消火にあたる。しかしザキは路地も多い、大きな消防車が立ち入れない場所が多い。そんな時はポンプを使ったり手作業になることもある。そう言うときのために訓練は欠かせないのである。
「おい、管鎗(ホースのノズル部)の押さえ方が違う」
「はい」
「おい、そのバイカイ(径の違うホースの接続金具)はそこじゃねえ、一番消火栓に近いとこだ」
「はい」
 何もかも分からない。各部の名称も初めて聞く。でも幸三は走った。指示通りに返事をして走り回った。終了の合図が出たのは19:00だった。年配のグループは帰宅した。しかし若いグループは柏木の指示で居残らなければならない。一升瓶を出して一杯やるのが恒例である。そして博打が始まる。結局帰宅したのは明け方だった。

  翌日は終日時計の修理を手伝った。
「お前は覚えが早いしわしより器用だ。もう一通りの修理は出来るな。よし受注を増やそう。お前の手間が払えるようにな。難しい修理を熟せるようになれば一人前だ。そうしたらザキの店舗だけじゃなくて横浜にも営業を掛けよう」
 幸三郎は張り切っていた。跡取りが出来て俄然やる気になった。そのためには仕事量を増やさなければならない。
 幸三は和樹に電話して待ち合わせをした。光陰座で時間潰しをしていた。
「兄い」
 声を掛けたのは常連のミツだった。
「カツさんは?」
「カツは仕事、若いの掴まえて尻貸し」
「尻貸しでいくらもらえるんですか」
「相場なんてないわよ、持ってりゃふんだくるし、なけりゃ仕方ないじゃない。自分も愉しんでやってんだから」
 ミツは言いながら幸三のモノを引っ張り出しに掛かった。成長しないうちにズボンから出しておかないと窓から取り出すのは困難である。幸三もその気になっていた。和樹とは二晩やっていない。ミツが成長途中のモノを咥えた。ぴちゃぴちゃと音がする。咥えながら根元をしごく。映画はゲイの乱交パーティ、8人のマッチョが5人の素人を弄り回す。全員が輪になってしごき合う。素人の学生はあっと言う間に噴出した。そのシーンに幸三が感じた。
「ミツさん、俺もう駄目だ」
「ひいふぁほ、ふぁふぁひふぉふぉいふぇほ」
 咥えたままで声にならない。「いいわよ、わたしのもこいて」そう解釈した。幸三はミツの股間に手を伸ばした。包茎だから勃ち上がると皮がベロンと向ける。カスが臭いを発する。皮を上下させてしごいた。ミツは感じて幸三のモノを吐き出した。嚙んでしまうと黴菌が入るからである。ミツは巨大な幸三のモノを両手でしごいた。愛液がブリーフに染みる。
「靴下被せようか?」
「いいわよ、飛ばしちゃいましょう」
 前々席に二人いる。その二人もぴったりとくっ付いている。その二人がミツの声に気が付いて後ろを振り返る。二人共若い。幸三のモノは前席の背凭れより上に出ている。二人は驚いた。そして立ち上がり幸三達の前に移動した。
「見てもいいですか」
 髭の濃い男が言った。
「見て、いっぱい見て、どんどん見て、触ってもいいわよ」
 ミツも幸三も見られているから余計に興奮する。細い色白の女のような男が幸三のモノを女のような指で握った。
「欲しい」
 幸三は我慢出来ない。
「隣に移動したら」
 髭もじゃはミツの隣に、女のような男は幸三の隣に座った。映画と同じような位置取りになる。『さあ、一等賞はあたしのおしゃぶりよ』マッチョが厭らしく舌を回した。幸三のモノは上部を若い男、下部をミツがしごいている。映画と同時に発射した。映画館が閉館すると四人は表で自己紹介した。髭もじゃの若い男はマサ、女のような若い男はメイとそれぞれのニックネームで紹介した。メイは幸三の腕に抱き付いている。マサが嫉妬している。
「ねえ、うちで乱交しない?彼氏いるなら連れて来て」
 メイが瞬きしながら幸三を誘う。
「でもみんな忙しいんじゃないかなメイ、無理に誘っちゃ悪いよ」
 マサはメイを幸三に取られそうで心配している。
「大丈夫よ~、全然大丈夫だってばさ~」
 ミツがメイの計画に乗った。メイは同じ年頃の幸三を誘ったが中年のミツが加わるとは思わなかった。
「ミツさんにもカツさんて彼氏がいるんだ。二人共ベテランでテクニックは凄いよ。僕には和樹って彼氏がいる。もうじき来ると思う、ホストをしてるから仕事が終わるのは大概朝の4時過ぎなんだ。でも絶対行くと思う。俺等も刺激求めてるんだ」
 幸三はメイの誘いを歓迎している。
「でも場所がないんじゃないか、メイんちじゃ狭くて駄目でしょう、しっかりと打ち合わせをしてからまた今度にしようよ」
 マサはメイがみんなのおもちゃにされるのが恐い。
「あなたの家は?」
 メイが幸三に訊いた。
「うちは駄目、おやじがいるから」
「彼氏の家は?」
「もっと駄目、安いアパートでベニヤ張りの間仕切りだから。隣の大学生の女の子が勉強にならないらしい。こないだも俺等の絡みを聞きながらオナッてた」
 みんなが笑う。
「そうだ」
 幸三が想い出したように電話ボックスに急いだ。
「俺、幸三だけど暇?」
「今一人、バイブでオナり中」
 小百合が息荒く言った。
「理沙は?」
「コンビニで買い物。すぐ戻るハバッ」
「これから乱交しない。俺の友達六人いるんだ。小百合にシャワーを掛けてあげる」
「早く来て、待ってる。イグ~」
 小百合は乱交中に男どもにシャワーを浴びせられる想像をしただけでイッてしまった。
「OK,大きなマンションだから大丈夫。友達の二人はレズなんだ。それに男嫌いじゃない、むしろ求めている感じ」
「最高、考えるだけで勃ってくる、ほら触ってみて」
 ミツが幸三の手を掴んで股間に触れさせた。幸三がズボンの上からしごくとミツのモノは起伏を始めた。
「おお~い。そこにいるのは俺の彼氏と他仲間じゃないか。こんなとこでゲイの研究でもしようってのかな」
 和樹が肩で風切りながらスキップで近付いた。
「来た、俺の彼氏で和樹、カッコいいだろう」
 幸三が自慢した。
「あたしはあなたの方が好き」
 メイが小声で言った。
「おいメイ、冗談でも彼氏の前でそれはないだろう」
 マサはメイの振る舞いが不安になった。
「おまんたせ~」
 カツが内股歩きでやって来た。
「あら兄さん、ミツと遊んだんだって、憎いわ、このっ」
 カツが幸三の脇腹を抓った。
「みんなに紹介するね。ミツさんとカツさん、メイとマサ、和樹と幸三、これから山手の高級マンションに乗り込みます」
 みんなが拍手する。タクシー二台で山手に向かう。部屋番号を押した。
「どうぞ」
 理沙の声である。
「ひとつみんなに注意するよ。オーナーの小百合は凄い太っているからね。言葉には気を付けてね」
 幸三がみんなに告げた。ドアが開いた。理沙が黒革のミニスカートで出迎えた。小百合はソファーに座っている。頭だけが見える。
「紹介するわ、このマンションのオーナーであたしの彼女、小百合、カモン」
 小百合が立ち上がる。ミツとカツが笑いを堪えている。小百合が振り返った。
「小百合で~す宜しくで~す」
 人差し指で頬を差して笑顔を振りまいた。マサが興奮した。
「マサはおデブが好きなのよね」
 マサが小百合の傍に寄った。
「小百合さん。名前と容姿がドンぴたりですね。すごくかわいい。股の間が濡れているけどどうかしましたか?」
「触ってみて自分で確認してみて」
 小百合が左足をソファーに掛けた。パンツは肉に挟まり伸び切ったゴムの跡がくっきりと浮き出ている。
「いいんですか?」
 マサは小百合の股間に顔を埋めた。滴り落ちる蜜をペロペロと舐め始めた。

「いいのあんた、彼氏が女とイチャついても」
 ミツがメイに訊いた。
「いいの。あたしも感じて来た。ねえみんなで舐めてくれない」
「いいわよ、ねえカツ」
 ミツとカツはメイの服を脱がせ始めた。
「どう?メイ?」
 幸三がミツの魅力を和樹に訊いてみた。
「まあまあかな、幸三の次」
「俺も、和樹の次」
「よし俺等も参加しようぜ」
 四人でメイを弄ぶ。
「ここ感じるでしょ?」
 ミツがメイの尻穴をブリーフの上から押し付けて揉みだした。
「感じる、凄く感じる」
 メイは既に我慢をしている段階にあった。
「カツ、お前のモノを出してメイの尻穴を突きなさいよ」
「あいよ」
 カツはズボンを脱いで丁寧に畳んだ。
「のんびりしてるわねえ、さっさと投げ捨てればいいのよ」
 ミツが焦れる。
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