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10 ????視点 会話
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「ロック殿下! また我々に黙って城下町をぶらぶらとしておられましたな!」
「爺やよ、落ち着きたまえ。私だと分からぬようにしっかりと変装している。先日は結婚式に出席した知人を発見し、その格好で話をしたが私だとバレることもなかった。それに城下町を自ら散策して現状の問題を探るという立派な任務なのだよ」
「また屁理屈を……我々が心配しているのは治安です。護衛もなしで一人でブラブラしているではないですか。もしも殿下が危険な目に遭ってしまえば……」
「そうならないように、しっかりと城下町の治安を守るようにするのがレオログニス国家の任務だと思うのだが」
「またまた屁理屈を……とにかく、無茶をしないでいただきたい。特に! いくら気に入ったとはいえ、その格好でうろつくのだけは止めてください。城下町ではあまりにも目立ちますので!」
「この服装は世界で一着しかない私だけの宝物だし気に入っているのだがな。……流石に自粛するように心がけよう。ところで、王族直属専門の仕立屋には話はつけたか?」
「はい。すでに交渉のためにシェリル様の元へ向かわせております。しかし、良いのですか?」
「問題ない。そうでもしなければ彼女は救えないだろう。それに、しっかりと息子のやらかした行為の責任も取らせる必要がある。もしも城下町の仕立て屋が潰れてしまう程になるならば、国から最低限の援助もさせる。とにかく彼女を、シェリル=アルブライデを助けることが第一優先だ。それがこの服のデザインを無償で提供してくれた報酬なのだから」
「かしこまりました。シェリル様ほどの民間人であれば、国が総力を上げてでもお助けする必要のあるお方ですので、反対は致しません」
「うむ、今はくれぐれもシェリルにはバレないように行動してくれ。バレてしまえば私はポップスと名乗ってシェリルと会えなくなってしまうからな」
「また城下町に出かけるおつもりで!?」
「うむ、人助けだ。今度は民間人の格好で出かけるから安心したまえ」
「殿下の行動力には呆れますな……」
「爺やよ、落ち着きたまえ。私だと分からぬようにしっかりと変装している。先日は結婚式に出席した知人を発見し、その格好で話をしたが私だとバレることもなかった。それに城下町を自ら散策して現状の問題を探るという立派な任務なのだよ」
「また屁理屈を……我々が心配しているのは治安です。護衛もなしで一人でブラブラしているではないですか。もしも殿下が危険な目に遭ってしまえば……」
「そうならないように、しっかりと城下町の治安を守るようにするのがレオログニス国家の任務だと思うのだが」
「またまた屁理屈を……とにかく、無茶をしないでいただきたい。特に! いくら気に入ったとはいえ、その格好でうろつくのだけは止めてください。城下町ではあまりにも目立ちますので!」
「この服装は世界で一着しかない私だけの宝物だし気に入っているのだがな。……流石に自粛するように心がけよう。ところで、王族直属専門の仕立屋には話はつけたか?」
「はい。すでに交渉のためにシェリル様の元へ向かわせております。しかし、良いのですか?」
「問題ない。そうでもしなければ彼女は救えないだろう。それに、しっかりと息子のやらかした行為の責任も取らせる必要がある。もしも城下町の仕立て屋が潰れてしまう程になるならば、国から最低限の援助もさせる。とにかく彼女を、シェリル=アルブライデを助けることが第一優先だ。それがこの服のデザインを無償で提供してくれた報酬なのだから」
「かしこまりました。シェリル様ほどの民間人であれば、国が総力を上げてでもお助けする必要のあるお方ですので、反対は致しません」
「うむ、今はくれぐれもシェリルにはバレないように行動してくれ。バレてしまえば私はポップスと名乗ってシェリルと会えなくなってしまうからな」
「また城下町に出かけるおつもりで!?」
「うむ、人助けだ。今度は民間人の格好で出かけるから安心したまえ」
「殿下の行動力には呆れますな……」
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