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8【男視点】

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 全く、昨日は災難だった。

 まさか俺が絡まれてしまうとは。しかも同じクソチンピラに二度もだぞ……。
 喧嘩なんてまるっきり出来ないのがバレずに済んだのはよかったんだが、問題はベルジャミの恐ろしさだ。

 何度もヤってるくせに気がつかなかった俺もいけなかったんだが、あんなに強い女だったとは……。
 チンピラを簡単に葬って警備兵に突き出したんだから。
 まぁ俺の代わりに全部片付けてくれただけなんだけどな。

 この際ベルジャミとの関係もそろそろ飽きてきたし、新しい女を探すか。
 またターゲットを決めたら裏組織の二人に任せりゃ良い。
 多額の金が必要だが、ジュリアーナが稼いでくれてるから問題はない。

 そのためにあいつと夫婦をやっているようなもんだし。
 とっくにジュリアーナの身体には飽きたから捨てたいんだけど、あいつはやたら稼ぐからな……。
 金のために妻をやってもらうしか俺には道がないから我慢している。

 さて、ベルジャミと別れる際は自然消滅が一番良いだろう!
 下手に刺激を与えて怒らせたら何をされるか分かったもんじゃないからな。

 でもその前に、新しい女探しに外行くか。

 俺は新たな性欲道具を探しに家を出た。

 ♢

「はぁ、簡単に落とせそうで尚且つ俺好みの女ってあんまいねーんだよな……」

 王都とはいえ、可愛い子ちゃんは大体偉そうにしている貴族か王族の人間だ。

 民間人で可愛い子ちゃんは少ない。
 かと言って貴族の連中に手を加えるほど危険なことはできない。

 物色が続く最中、前方から二人組の女が歩いていた。
 しかも俺好みで二人ともミニスカだ。

 まずは足から見るのが重要なのだ。
 顔はその後見れば良い。
 そもそも、こんなミニスカでいられるのは可愛い子だと相場は決まっている。
 たまに失敗するけど。

 よし、足は堪能したので次は顔を見ようか。

 俺の目線を彼女らの顔に向けた。

「げ!?」

「あら、ご機嫌よう」

 おいおい冗談だろ!?

 なんで二人セットでいるんだよ!
「ジュ……ジュリアーナ!?」

 それから口には出さなかったがベルジャミも一緒かよ。
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