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「ジュリア。幾つか相談がある。まずはベルベットの件なのだが」
「なんでしょうか?」
ベルベットさんが買い出しに出かけている間に、久々に昼間から家にいるザーガルに呼び出された。
良い機会だから、私もザーガルに相談しようと思う。
リビングには、ベルベットさんが淹れてくれた紅茶が用意されているので、ひとまず座って一口飲む。
「ゴホッゴホッ!!」
あまりにも苦くて、思わず咽せてしまった。
おそらく茶葉をずっとお湯に浸けていたに違いない。それにしても苦すぎる。一体どうやったらこんな不味くなるんだろう。
「ジュリア……ベルベットに対して厳しすぎないか?」
「なんでそう思うのですか?」
確かに注意や指摘はしている。だが使用人として働くスキルの最低限未満のことしか教えていない。
本来ならば即刻クビでもおかしくない状況だ。
ザーガルは周りからの見栄えのためとも言っていたし、このまま誰かが家に来た場合、恥をかくのはベルベットさんになってしまうのも心苦しい。
「たくさん怒られたと泣いていたぞ」
「はい!?」
料理教室で小さな子供に教えたことよりも簡単な内容だったはず。それでも怒られたと認識したということ?
それとも、庭に水やりをするときに花に直接大量にかけてしまったから、土にほどよく水を与えてねと指摘したこと?
色々と教えていたからどれが原因なのか全くわからない。
「もっと優しくしてあげてほしい、怒らないでほしい」
「とは言いますけど、使用人として雇っているんですよね? それに報酬は私のポケットマネーで出すんですよね? 何も教えなければ成長しないんですが」
「ではジュリアは仕事だからという理由で、なんでもかんでも厳しくして精神的に苦しい思いをベルベットにさせるつもりなのか?」
ザーガルは昼間はどこかへ出かけている。だからベルベットさんの使用人としての仕事っぷりを見ていないからそういうことが言えるのかもしれない。
注意も指摘もしないでどうやって教えろと?
「ベルベットさんと昔からの付き合いなんですよね? 彼女の使用人としての仕事を見たことは?」
「ない。だが話はしっかり聞いているし、帰ってきたら家のことは完璧に仕上がっているではないか」
当たり前だ! 私が後始末を全てしているのだから。おかげで今までの倍は家事をしていますけど!
段々と脳天気でマイペースなザーガルに対して苛立ちを隠せなくなってきた。
「どこに行っているかは問いませんが、一度ベルベットさんの使用人としての仕事を見てみては?」
「見なくても分かっている。ジュリアに負けず家が綺麗になっているではないか。さすがベルベットだと思うのだが」
「それは私が──」
「ところで、頼みがあるのだが」
私の言葉など聞かずして次から次へと注文してくる態度にどれだけ我慢すればいいのだろう。
「なんでしょう?」
「ベルベットは甘いものが好物なのだ。菓子の用意をしてほしい。それから服が少ないんだ、ベルベットのために何着か服を分け与えるか買ってあげてくれないか?」
なんで私にお願いするのかが理解不能である。
そんなの自分で用意したり買ってあげたりできるはずだ。
しかも、お願いはこれで終わらなかった。
「応接間とリビングの部屋を模様替えしたいと希望しているそうだ。ベルベットのセンスは良いからな。折角だからやらせてみようかと思う」
「え!? 先日私が新調したのにですか?」
「もっと良い部屋になるかもしれないだろう?」
は!? もはやこの男は私じゃなくて幼馴染のベルベットさんが妻なんじゃないかと思ってしまう。
だが、ザーガルはこういう性格なのだ。悪気がなくともこういうことを平気で言う。一緒に住み始めてようやく理解したので、なんとか受け入れようと努力はしている。
でも私は既に多大なストレスによって限界は近い。
「何故そんなに幼馴染のことを優先するのですか?」
ついに言ってしまった。妻としてこういう疑うようなことは言いたくなかった。
だが、ザーガルは平然とした態度をとっている。
「そんなつもりはない。ただ、あの子は今まで大変だったそうだし、仕事も理不尽に解雇されたと言っていた。助けてあげたいのだ」
それは何度も聞いている。
実際にベルベットさんがどんな仕事をしていたのかは知らない。けれど、使用人としての仕事っぷりを見ている限りではとても理不尽な解雇だとは思えなかった。
「解雇された理由は聞きました?」
「聞いたらかわいそうだろう。ジュリア、もっと気遣いと気配りを大事にしたほうが良い」
その言葉をリボンでも付けてそっくりそのままザーガルにお返ししてあげたい。
「ともかくだ、ベルベットを大事にしてくれ」
「はぁ……わかりました」
旦那のザーガルだけでなく、同居が始まった使用人のベルベットまでも、この先ずっと面倒見なければいけないのかと思うと、私は本当に倒れてしまうんじゃないかと不安になった。
「それから……これは俺個人の頼みなのだが……」
ザーガルは言いずらそうな素振りをしていた。
「なんでしょうか?」
「一萬貨幣を五千枚程、俺に融資してほしい」
「は?」
突然の頼みに、私はこの後間違いなく胃が激痛になると予測ができた。
「なんでしょうか?」
ベルベットさんが買い出しに出かけている間に、久々に昼間から家にいるザーガルに呼び出された。
良い機会だから、私もザーガルに相談しようと思う。
リビングには、ベルベットさんが淹れてくれた紅茶が用意されているので、ひとまず座って一口飲む。
「ゴホッゴホッ!!」
あまりにも苦くて、思わず咽せてしまった。
おそらく茶葉をずっとお湯に浸けていたに違いない。それにしても苦すぎる。一体どうやったらこんな不味くなるんだろう。
「ジュリア……ベルベットに対して厳しすぎないか?」
「なんでそう思うのですか?」
確かに注意や指摘はしている。だが使用人として働くスキルの最低限未満のことしか教えていない。
本来ならば即刻クビでもおかしくない状況だ。
ザーガルは周りからの見栄えのためとも言っていたし、このまま誰かが家に来た場合、恥をかくのはベルベットさんになってしまうのも心苦しい。
「たくさん怒られたと泣いていたぞ」
「はい!?」
料理教室で小さな子供に教えたことよりも簡単な内容だったはず。それでも怒られたと認識したということ?
それとも、庭に水やりをするときに花に直接大量にかけてしまったから、土にほどよく水を与えてねと指摘したこと?
色々と教えていたからどれが原因なのか全くわからない。
「もっと優しくしてあげてほしい、怒らないでほしい」
「とは言いますけど、使用人として雇っているんですよね? それに報酬は私のポケットマネーで出すんですよね? 何も教えなければ成長しないんですが」
「ではジュリアは仕事だからという理由で、なんでもかんでも厳しくして精神的に苦しい思いをベルベットにさせるつもりなのか?」
ザーガルは昼間はどこかへ出かけている。だからベルベットさんの使用人としての仕事っぷりを見ていないからそういうことが言えるのかもしれない。
注意も指摘もしないでどうやって教えろと?
「ベルベットさんと昔からの付き合いなんですよね? 彼女の使用人としての仕事を見たことは?」
「ない。だが話はしっかり聞いているし、帰ってきたら家のことは完璧に仕上がっているではないか」
当たり前だ! 私が後始末を全てしているのだから。おかげで今までの倍は家事をしていますけど!
段々と脳天気でマイペースなザーガルに対して苛立ちを隠せなくなってきた。
「どこに行っているかは問いませんが、一度ベルベットさんの使用人としての仕事を見てみては?」
「見なくても分かっている。ジュリアに負けず家が綺麗になっているではないか。さすがベルベットだと思うのだが」
「それは私が──」
「ところで、頼みがあるのだが」
私の言葉など聞かずして次から次へと注文してくる態度にどれだけ我慢すればいいのだろう。
「なんでしょう?」
「ベルベットは甘いものが好物なのだ。菓子の用意をしてほしい。それから服が少ないんだ、ベルベットのために何着か服を分け与えるか買ってあげてくれないか?」
なんで私にお願いするのかが理解不能である。
そんなの自分で用意したり買ってあげたりできるはずだ。
しかも、お願いはこれで終わらなかった。
「応接間とリビングの部屋を模様替えしたいと希望しているそうだ。ベルベットのセンスは良いからな。折角だからやらせてみようかと思う」
「え!? 先日私が新調したのにですか?」
「もっと良い部屋になるかもしれないだろう?」
は!? もはやこの男は私じゃなくて幼馴染のベルベットさんが妻なんじゃないかと思ってしまう。
だが、ザーガルはこういう性格なのだ。悪気がなくともこういうことを平気で言う。一緒に住み始めてようやく理解したので、なんとか受け入れようと努力はしている。
でも私は既に多大なストレスによって限界は近い。
「何故そんなに幼馴染のことを優先するのですか?」
ついに言ってしまった。妻としてこういう疑うようなことは言いたくなかった。
だが、ザーガルは平然とした態度をとっている。
「そんなつもりはない。ただ、あの子は今まで大変だったそうだし、仕事も理不尽に解雇されたと言っていた。助けてあげたいのだ」
それは何度も聞いている。
実際にベルベットさんがどんな仕事をしていたのかは知らない。けれど、使用人としての仕事っぷりを見ている限りではとても理不尽な解雇だとは思えなかった。
「解雇された理由は聞きました?」
「聞いたらかわいそうだろう。ジュリア、もっと気遣いと気配りを大事にしたほうが良い」
その言葉をリボンでも付けてそっくりそのままザーガルにお返ししてあげたい。
「ともかくだ、ベルベットを大事にしてくれ」
「はぁ……わかりました」
旦那のザーガルだけでなく、同居が始まった使用人のベルベットまでも、この先ずっと面倒見なければいけないのかと思うと、私は本当に倒れてしまうんじゃないかと不安になった。
「それから……これは俺個人の頼みなのだが……」
ザーガルは言いずらそうな素振りをしていた。
「なんでしょうか?」
「一萬貨幣を五千枚程、俺に融資してほしい」
「は?」
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