さくら子とマネージャー

お舐め

文字の大きさ
上 下
1 / 1

さくら子とマネージャー

しおりを挟む
芸能記者が10人ほどで1人の長身女性を取り囲んでいる。しかしその女性は中心になっているものの
ズンズン前に歩いていく。
記者1「さくら子さん、待ってくださいよー。一言でお願いします。例の不倫騒動を、お願いします。」
さくら「はなしてよ!ほっといて。大体あなたたちは、長身女性だから敢えて不倫騒動と書き立てているんでしょ。」
マネージャーが左からさくら子をエスコートする。
マネ「みなさん、不倫不倫と言いますがね、不倫は挿入してなかったら、ただの浮気なんですよ」
記者2「ジャーマネさん、あなたもそれに絡んでいるんでしょ?」
マネ「あんさん、映画『ボディーガード』とかの見すぎだよ。」
記者1「さくら子さんはどうなんですか?お答えください」
さくら「ノーコーメン!」
そう言い放ってマネージャーと一緒にエレベーターに乗り込んだ。
マネージャーはため息ついた。ふー、
このマネージャーは185センチだそうだ。何故かというと「ボディーガード」の主演だった
ケビン・コスナーが185センチだからだ。
何故かオーストラリアの友達はケビンに似てたんだが、アイム、ヤング、ケビンコズナー
と濁音読みしてた。
でもアメリカはみんな背が高いかと思いきやそうでもない。
ラテン系とかは小柄な人が多いよ。
女性だって、そら、バレーボールの選手とかはゼッターランドくらいあるだろうが、
実際には177くらいまでをよく見かける。
さくら子「んと、腹立つなあ。たかがデートしただけじゃないの、浮気でしょ?なんでも不倫にすれば
金になると思ってやってるのよ。むかつくわー!」
このさくら子だが、ケビン的ジャーマネが185センチなので、179センチにしようと思うんだが
どうかね?
勿論このスレにちなんでさくら子は独身だよ。
でもな、ケビンまでも独身である必要はない。そう、彼は奥さんがいるんだ。
しかし、奥さんをも顧みず、ボディーガード兼ジャーマネを熱心にしすぎるので
兎角の噂が立ってしまうのさ。
まあ、例えばだ、このジャーマネをケビンではなくマルコム・Xが演じたらどうなる?
「いかなる手段も問わない!」
https://dotup.org/uploda/dotup.org2061717.mp4

ジャーマネが銃殺されて、わ~ん・゜゜・(/□\*)・゜゜・わ~んと泣くさくら子で終わり。
そうよ、あんまり優しすぎるマネージャーだと不倫に走りやすいし、マルコムXだと
とばっちりで殺されるかもわからない。

よっし、わかった、白人も黒人も駄目だ。
さくら子ってんだから大和撫子だろ?
なら、マネージャー兼ボディーガードも大和男児がいい。
それにピッタリの人が一人だけいる。渡辺謙さんだ。背も184センチ。
しかも、娘の杏も背が高い。ピッタリだ。
謙さんならクールだから、不倫に走らない。
こうして、179センチのさくら子のマネージャーは謙さん184センチに決まった。
この二人はアメリカ公演を目指して、大韓航空機でシアトル経由で、テキサス州ダラスへと向かった。
二人が飛行機から降りると、ここでも記者がいっぱい取り囲んでいる。
でもさくら子はヒール履いてるからアメリカ人よりも背が高く見えた。
謙さんはもっと高いが、英語は流ちょうなので、「そこを退いて下さい」と進んでいた。

記者が話してる「おい、あのSAYURIって映画酷かったなー。」
「そうよ、支那人が日本人なんてそれがおかしい」
「結局なハリウッドの連中の頭の中では支那も日本も同じなのさ。」
「他にも日本の女優いたのに。例えば、小雪とか、そう、今到着したさくら子なんかね。」

ホテルの部屋に入ったさくら子は、ワインをひと口飲んで寛いだ。そこにネクタイを緩めながら謙さんが入ってきた。
「さくら子ちゃん、疲れたかい?」
さくら子「疲れたわ、肩揉んで頂戴。」
謙「マッサージャーを呼ぶよ。」
さ「あなたがやってよ。」
謙「僕はマネージャーであってマッサージャーじゃない。整体師の熊くんを呼ぼう。彼ならちゃんとやってくれる。」
さ「確かに熊さんなら信頼できる。けど、あなたにやってほしいのよ。ひょっとして不倫疑惑を恐れてるの?私達性的関係じゃないじゃない。」
謙「なんで、芸能記者とかは芸能人の不倫を餌にするのかなあ?そう思ったら、クールにスルーするんだ。
それに、僕をマネージャーにしたって、ボディーガードとしては、かつて永ちゃんのコンサートで永ちゃんのボディーガードやってた連中を思い出すよ。」
さ「永ちゃんのコンサートで何があったの?」
謙「某会場で不良共が暴れたのさ。あいつら、永ちゃんの歌なんかどうでもいい。ただ、暴れて発散したかっただけだ。その中心だったのがT組の若頭、マモルの兄貴さ。やつは楽屋に入って行く永ちゃんを後ろから背中を殴りつけ、『おう、矢沢、いつでもやったんぞー。こんかえ!」って叫んだのさ。アホだろwww。
な、任侠って人さんに迷惑をかけない、喜ばす、これが正義じゃん。それをコンサート滅茶苦茶にして生きてる価値すらないよ。おかげで永ちゃんのコンサートは会場が貸してくれないので、おいらは豊岡まで従兄弟の車で行ったんだぜ。従兄弟は大喜びだったが、おいらはやはり遠かったのがしんどかった。鈍行列車で従兄弟のとこへ行き、そこから車だったからな。
その直後に永ちゃんが後楽園で大コンサートやったときには、ボディーガードピッタリ付いていたよ。やっぱりボディーガード大事だよ。」
さ「でも謙さんぐらい、強そうだったらみんな逃げていくんじゃないの?ラストサムライの勝元みたいに強くなくちゃね。
でも不倫疑惑って本当はプロダクションが話題作りにでっち上げてるんでしょ?だって話題にすらならなかったら芸能人も売れなくなるし。私はお金になるんなら、不倫疑惑なんて平気よ。だって売れなきゃ、やめるしかないし、私は今の仕事辞めたくないのよ。」
謙「君は鋭い。ビートルズが初アメリカ公演やった時に、空港にサクラ5000人集めたのはブライアン・エプスタイン、つまりマネージャーさ。それを見たビートルズのメンバーが「大統領でも来てるのか?」と言ったというのも作り話。」
さ「なるほど、みんなそうやって売り込んでいったのね。何かせこい感じするけど。」
謙「しかし、おかげで日本のお茶の間でビートルズが聴ける。みんなが喜ぶ。な、とてもいいことだろ?さっき話したT組のアホ若頭とはエライ違いだ。ハハハハハ。」
さ「謙さん冴えてるー。ハグしよ。」さくら子、ホンマにしようとする。
謙「アメリカだし、ペプシコーラを飲もう。」
ーーー
謙「ペプシのいい所はね、全部小便になって出てしまう、と見せかけて贅肉になって溜まるところさ。しかも砂糖が大量に入ってるから糖尿になる可能性も高い。それでも敢えて飲むのはカフェイン中毒に他ならないね。」
さ「何かそんな事言われると、すごく不味いわね。ところでさ、さっき長身の女性とすれ違ったじゃない?あの人だあれ?」
謙「そんな事が分かるはずないじゃないか。こっちはボディーガードで忙しいんだよ。集中してなきゃさくら子ちゃんを守れないじゃん。」
さ「そうか、こないだ母校に行った時一緒だった、あの人よ。わたしよりは背は低かったけど、知的でかわゆい感じがするわ。どこに住んでるの?」
謙「知るわけないじゃないか、、(笑)なんでそんなにこだわるの?」
さ「きまってらー、背の高い女性にはもっと活躍してほしいもん。」
謙「つまり君みたいな子が増えるようにしたいってことだな?」
さ「ねえ、協力してくれる?」
謙「無理だよー。僕はボディーガードとマネージメントを如何に成立させるか考えなきゃ。」
さ「うーーん、、私がさくら子ならあの子は梅子かな?
津田梅子(つだ うめこ、元治元年12月3日(1864年12月31日) - 昭和4年(1929年)8月16日)。
うちの爺ちゃんが生まれる31年前に生まれて母さんが生まれたっ翌年に死んでるわ。賢そうなとこも似てる。
背が高い、可愛い、賢い、まさに私に瓜二つよ。何とか手配して。」
謙「なら、その人が来そうなところで待つしかないな。しかし、君の安全は保障できないよ。」
さ「駅前って色んな人がいるからねえ。私もすぐ人だかりになるかも。」
彼女はその辺の雑誌を取り上げて頁をめくってた。
そのうち、ピタッと止めて、
さ「あ、この人に似てる!」
https://i.imgur.com/OcQrJTS.jpg
謙「え?これ水着じゃん。今時、真冬に水着なんか着るかよ。」
さ「そう服はちがうわ、もっと冬向の分厚いのよ。これでメガネかけて知的にした顔だち。
梅子ちゃんね。」
謙「へえー、これで梅子さんねー。」
さ「私知的な人好きなの。」
謙「同性愛か?」
さ「いや、私って背が高いじゃない。だから背の高い女の人がいいの。」
謙さんはしばし考えた。
謙「よっしわかった!梅子ちゃんに会えるように手配してみよう。」
さ「やったー!!でもどうやって会うの?見つけ出す方法は?」
謙「モンタージュ写真さ。まず、決め手になるのがこの写真だ。こっからさくら子ちゃんが思い出して、写真を捻出するのさ。やろうぜ。」
何でか知らないが謙さんはすごく乗り気だ。まあ、マネージャーだし、自分が守ってる子を喜ばせて、盛り立てようという寸法だ。
謙さんは自分の親友の警察官に頼んで、モンタージュルームにさくら子と入った。
警官「さくら子さん、この中で額、目、鼻、口、これらの部分を合わせてモンタージュ写真を作ります。よう思い出して下さい。」
さ「難しいな。学校の先生みたいよ。」
スクリーンに女性の顔が次々映し出される。
さ「髪の毛はこうね。、、目はいまのみたいにクリッとしてたわ。」
スクリーン上に一人の肖像が表される。
謙「どや、似てるか?」
さ「違うなあ。」
別の女性の肖像に変わる。
さ「唇が違うな。女っぽい分厚いのよ。」
またイメージが変わる。
さ「目が、男の子がうっとりするようなくりっとした目や。」
目が差し替わると一人のイメージができた。
さ「あれっ?これ私やんか??けったいやな。よう見慣れた顔や。そら生まれてから顔見てるんやし(笑)」
警官、別のイメージを映し出す。
さ「こんな女じゃないわ。もっと知的な眼鏡かけたやつよ。」
女のイメージが確定する
さ「うん、これや。まちがいないわ。」
謙「このイメージで指名手配できるか?」
警官「アホかお前?相手が犯罪者でもないのに、指名手配なんかできるか、カス!」
警官は謙さんのマブダチなので言葉遣いがしばしば粗くなる。
謙「まあ、そういうな、さくら子ちゃんの為にもこの女の子を探して―な。無理やったらこの写真だけ使わせて―よ、おい。」
警官「これは警察内部で作成した物なので、ただの人探しには使えんよ、君!」
謙「しゃーないな。。。。あ、あれ何や!?」と言って指で外指す。警官が向こう見てる間に、謙さんはスマホでモンタージュ写真を撮った。
警官「あ、今なんかやったな?」
謙「へ、知らんでー。なあ?」
さ「うん」
あとは駅前を捜索するだけだ。
しかしそんな時間があるか?
そもそもおい、さくら子って何してるの???
芸能人。それだけではわからんぞ。
よっしゃ、じゃあとりあえず歌手にしとこか。ホイットニー・ヒューストンみたいなもんや。
アハハハハハハハハハハハハハ((^0^))/

(つづく・・・)
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

「あ」ちゃんとのなれそめ

お舐め
恋愛
「あ」ちゃんとのこと。いろいろあったのよ。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら

夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。  それは極度の面食いということ。  そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。 「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ! だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」  朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい? 「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」  あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?  それをわたしにつける??  じょ、冗談ですよね──!?!?

壁の薄いアパートで、隣の部屋から喘ぎ声がする

サドラ
恋愛
最近付き合い始めた彼女とアパートにいる主人公。しかし、隣の部屋からの喘ぎ声が壁が薄いせいで聞こえてくる。そのせいで欲情が刺激された両者はー

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

姫金魚乙女の溺愛生活 〜「君を愛することはない」と言ったイケメン腹黒冷酷公爵様がなぜか私を溺愛してきます。〜

水垣するめ
恋愛
「あなたを愛することはありません」 ──私の婚約者であるノエル・ネイジュ公爵は婚約を結んだ途端そう言った。 リナリア・マリヤックは伯爵家に生まれた。 しかしリナリアが10歳の頃母が亡くなり、父のドニールが愛人のカトリーヌとその子供のローラを屋敷に迎えてからリナリアは冷遇されるようになった。 リナリアは屋敷でまるで奴隷のように働かされることとなった。 屋敷からは追い出され、屋敷の外に建っているボロボロの小屋で生活をさせられ、食事は1日に1度だけだった。 しかしリナリアはそれに耐え続け、7年が経った。 ある日マリヤック家に対して婚約の打診が来た。 それはネイジュ公爵家からのものだった。 しかしネイジュ公爵家には一番最初に婚約した女性を必ず婚約破棄する、という習慣があり一番最初の婚約者は『生贄』と呼ばれていた。 当然ローラは嫌がり、リナリアを代わりに婚約させる。 そしてリナリアは見た目だけは美しい公爵の元へと行くことになる。 名前はノエル・ネイジュ。金髪碧眼の美しい青年だった。 公爵は「あなたのことを愛することはありません」と宣言するのだが、リナリアと接しているうちに徐々に溺愛されるようになり……? ※「小説家になろう」でも掲載しています。

処理中です...