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第4章 精霊駆動
第4章59幕 物件<property>
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「あー。びっくりしたー。深刻な顔で言うから何かとおもったよー。でも賛成かなー」
椅子から少し乗り出して話を聞いたステイシーが深く椅子に座りなおしながらそう言います。
「マオは、賛成、よ」
「ワタシも賛成なんだが、セカンドホームになってしまうんだがいいかい?」
「大丈夫だよ。厳密に言えば私もエルマもステイシーもセカンドホームだもん」
「そうなるね。なら安心できる」
「セカンド、ホームって、なに?」
愛猫姫が首をかしげながら聞いてきます。
「セカンドと言っているが厳密には二件目以降のホームのことさ。購入資金が少し高くというデメリットがあるだけだ。マオ以外は皆セカンドホームだからそこそこ値が張りそうだね」
「だいたい、わかった、わ」
「『ヨルデン』にするんだよねー?」
「そのつもりだよ」
ステイシーの疑問には私が答えます。
「じゃぁ早めに行こうかー?」
「サツキとマオはやり残しとかある?」
「いや。特にないね。修練はどこでも積めるからね」
「マオも、ないわ。もし、あったら、また連れてきて?」
「じゃぁ二人ともないみたいだし『ヨルデン』に帰ろっか!」
エルマが会話を締め、立ち上がります。
「長かった気もするが、『エレスティアナ』とはお別れだね。そう遠くないうちにまた来ることになりそうだけど」
どこか予言めいたサツキの言葉を聞きながら私はステイシーと同時に転移魔法を発動します。
「「≪ワープ・ゲート≫」」
「うーん。帰ってきた感がないね」
エルマがきょろきょろしながら言います。
「私もだよ」
「さて。家探しということなら売り家を見つけるところから始めないといけないね。どこかありそうだろうか」
「仲介所でも探すー?」
「あぁ。それがいいだろうね」
ステイシーの提案で仲介所を探すことになったので手分けして探します。
30分ほど経つとステイシーからチャットが届きます。
『見つけたよー。中央広場を西に少し行った所ー』
『了解した』
『わかった』
「じゃぁいこうか」
転移した場所でぼーっとしていた私と愛猫姫もそちらに向かって歩きだします。
「ここだねー」
不動産仲介と書いてある看板がこれでもかと目に入ってきます。この辺もリアリティーが高くて少し目をそらしたくなります。
「いい物件があるといいね。少なくとも個室が5部屋はある所がいいね」
そう言いながらサツキが扉を開けます。
チリリンと扉に着いたベルが鳴り、従業員が出てきます。
「いらっしゃいませ。物件をお探しでしょうか? 売却でしょうか?」
爽やかな青年NPCがそう聞いてきます。
「物件を探しているんだ。立地は良くなくてもいいが、大き目なスペース、地下室のようなものがあって、なおかつ5部屋以上の個室がある物件はあるだろうか?」
最低限必要なものをサツキが言いつけます。
「相当数ございますので皆さまこちらへどうぞ」
青年が大きな机とソファーのあるスペースへ案内してくれます。
「少し資料を持ってまいりますのでお待ちください」
「あぁ。すまないね」
青年が資料をとりに行ったのと入れ違いでまだ若い少女が私達にお茶を持ってきてくれます。
「どうぞ!」
「あぁ。ありがとう。えらいね」
「いえ! お仕事ですから!」
仕事を始めたばかりの頃のラビみたいで可愛いです。
「お待たせしました。ルメリアさん。奥で休んでいていいですよ」
「分かりました!」
彼女はルメリアというそうですね。
「では自己紹介させていただきますね。『騎士国家 ヨルデン』で物件仲介を預かっているジャン・カレイドスと申します」
「ワタシはサツキ。こちらは同居するパーティーメンバーだ」
「なるほど。パーティーメンバーで同居ですね。でしたらこちらの物件は外します」
そう言ってジャンは紙の束を一山端に避けます。
「そちらは?」
私は少し気になってしまったので聞いてみます。
「こちらは家族向けの物件ですね。あと結界装置を設置するには些か不安が残る物件でしょうから」
「なるほど。ごめんなさい。続けてください」
「いえ。パーティーメンバー全員の個室と簡易結界装置は必須条件ですね。あと他に必要なものがありましたらおっしゃってください。増設ができるものでしたら対応できます」
ならば、と愛猫姫がすぐに言います。
「書斎が、欲しいわ」
「マオ。それはワタシの店に来れば済む話だ」
その通りですね。
「足が延ばせる、お風呂が、欲しいわ」
「それは増設しないとですね」
増設できるんですね。
「花壇が、欲しいわ」
「庭つきにしよっか」
ステイシーが掘り返せばいいんですもんね。
「……もうなくなったわ」
意外と少なかった。
「以上でいいですか?」
「あたしプール欲しいんだけど」
「大きいお風呂、なら、泳げるわ」
「おおきいお風呂がほしい」
小一時間物件の資料を見ながら意見を出し合い、いくつかの物件に絞ることができました。
「あっ。お聞きするのを忘れていたのですが、予算はどのくらいでしょうか?」
「あっそうだね。ワタシ達はこの娘を覗いてみんなセカンドハウスなんだ。増える手数料を考えて……」
こそこそっと皆が出せる予算をサツキに伝えます。
「3億金が限界だ」
サツキがそう伝えるとポカンと口を開けた青年ははっと息を飲み続けます。
「そ、それだけあれば大丈夫ですね。この3件すべて買っても余りが出ます。どこも一等地にある物件ではないですから」
「そうか。それはよかった」
「実際に物件を見て決めますか?」
「あぁ。そうできると嬉しいんだが」
「分かりました。ルメリアさん。私は彼女たちをご案内してきます。不在の間お任せできますか?」
「はい! いってらっしゃいませ!」
なぜか冷や汗をかいているジャンは必要なものを簡易小型倉庫に放り込み、仲介所を出ました。
「こちらが一つ目の物件ですね」
「あぁ。元武芸貴族の屋敷か」
「はい」
一つ目の物件を案内されます。しかし皆の表情はあまりよくなく、おそらくここは候補から外れたでしょう。
「みなさんそういうお顔をされます」
「仕方ないと思います」
この物件、成金臭が凄いんです。
「では二件目の物件ですね」
「ここが犯罪組織のボスが住んでいた屋敷か」
どういう事情で手放されたのか等を全く聞かずにいた私はうんざりしてきます。
まぁ、仕方ありませんよね。いい物件はそりゃ買われてますよ。何かしらの原因があるはずです。
「安心してください。ここは特に目立った欠点もありません。たまにカチコミがあるくらいでしょうか」
「マイナス振り切るレベルの大きすぎる欠点だよ!」
あっ。つい突っ込んでしまいました。
「冗談です」
ふふふと笑うジャンの笑みからは真実か嘘かは見抜けられませんでした。
「一応の第一候補にはなるかな?」
サツキがこちらを振り返り、同意を求めるとエルマ以外は頷きます。
「エルマは不満かい?」
「いや。不満じゃないんだけど、少し瘴気が濃い」
「なるほど。≪探知≫」
「ふむー。≪遠隔感知≫」
それを聞いた私は≪探知≫を発動します。
ステイシーも同様の事を考えたようですね。
「地下の一室の奥に小部屋があるのかな? そこに骸が一体ある」
「その先に抜け道が掘ってあって都市の外につながってるみたいだねー」
「じゃぁそれさえ片付けちゃえば特に問題はないかな?」
「たぶん」
「ということだそうだ。とりあえず三件目を見てからどうするか決めさせてもらおう」
「分かりました。三件目東通り沿いなので少し遠いですが大丈夫ですか?」
「あぁ。大丈夫だ」
「ではこちらが三件目です」
「ここで確定だな」
「だねー」
「まって。たぶんきっと何か裏がある」
三件目の建物は、大きな庭があり、見た目もかなり豪華でした。しかし一件目と二件目の出来事があるので鵜呑みにはできません。
「いえ。こちらは特に欠点はございません」
「信用できません」
「ではこちらのプレートをご確認ください」
ジャンが指さしたプレートには『迎賓館』と書かれています。
「迎賓館?」
私が読み上げるとジャンが返事をしてきます。
「はい。こちらは現国王様が王太子時代に現妃様に送った屋敷でございます。しかし一度も使われることなく国から売却されました」
「「…………」」
私とサツキが無言になります。
「やり取りの全てが見えた気がする」
そして私はそうつぶやきます。
「『国民の皆様が統治してくださっているあなたに対して支払った税をこんな無駄なことに使うとか信じられません。殿下、今すぐに売却して下さい』だった、わね」
「よくご存じですね。伝記にある通りのセリフです」
「読んだ、もの」
やっぱりー。
「じゃぁ気を取り直して、内部を見させてもらおうかな」
「ではご案内します」
使われいないにしては手入れが行き届いているこの屋敷に足を踏み入れます。
to be continued...
椅子から少し乗り出して話を聞いたステイシーが深く椅子に座りなおしながらそう言います。
「マオは、賛成、よ」
「ワタシも賛成なんだが、セカンドホームになってしまうんだがいいかい?」
「大丈夫だよ。厳密に言えば私もエルマもステイシーもセカンドホームだもん」
「そうなるね。なら安心できる」
「セカンド、ホームって、なに?」
愛猫姫が首をかしげながら聞いてきます。
「セカンドと言っているが厳密には二件目以降のホームのことさ。購入資金が少し高くというデメリットがあるだけだ。マオ以外は皆セカンドホームだからそこそこ値が張りそうだね」
「だいたい、わかった、わ」
「『ヨルデン』にするんだよねー?」
「そのつもりだよ」
ステイシーの疑問には私が答えます。
「じゃぁ早めに行こうかー?」
「サツキとマオはやり残しとかある?」
「いや。特にないね。修練はどこでも積めるからね」
「マオも、ないわ。もし、あったら、また連れてきて?」
「じゃぁ二人ともないみたいだし『ヨルデン』に帰ろっか!」
エルマが会話を締め、立ち上がります。
「長かった気もするが、『エレスティアナ』とはお別れだね。そう遠くないうちにまた来ることになりそうだけど」
どこか予言めいたサツキの言葉を聞きながら私はステイシーと同時に転移魔法を発動します。
「「≪ワープ・ゲート≫」」
「うーん。帰ってきた感がないね」
エルマがきょろきょろしながら言います。
「私もだよ」
「さて。家探しということなら売り家を見つけるところから始めないといけないね。どこかありそうだろうか」
「仲介所でも探すー?」
「あぁ。それがいいだろうね」
ステイシーの提案で仲介所を探すことになったので手分けして探します。
30分ほど経つとステイシーからチャットが届きます。
『見つけたよー。中央広場を西に少し行った所ー』
『了解した』
『わかった』
「じゃぁいこうか」
転移した場所でぼーっとしていた私と愛猫姫もそちらに向かって歩きだします。
「ここだねー」
不動産仲介と書いてある看板がこれでもかと目に入ってきます。この辺もリアリティーが高くて少し目をそらしたくなります。
「いい物件があるといいね。少なくとも個室が5部屋はある所がいいね」
そう言いながらサツキが扉を開けます。
チリリンと扉に着いたベルが鳴り、従業員が出てきます。
「いらっしゃいませ。物件をお探しでしょうか? 売却でしょうか?」
爽やかな青年NPCがそう聞いてきます。
「物件を探しているんだ。立地は良くなくてもいいが、大き目なスペース、地下室のようなものがあって、なおかつ5部屋以上の個室がある物件はあるだろうか?」
最低限必要なものをサツキが言いつけます。
「相当数ございますので皆さまこちらへどうぞ」
青年が大きな机とソファーのあるスペースへ案内してくれます。
「少し資料を持ってまいりますのでお待ちください」
「あぁ。すまないね」
青年が資料をとりに行ったのと入れ違いでまだ若い少女が私達にお茶を持ってきてくれます。
「どうぞ!」
「あぁ。ありがとう。えらいね」
「いえ! お仕事ですから!」
仕事を始めたばかりの頃のラビみたいで可愛いです。
「お待たせしました。ルメリアさん。奥で休んでいていいですよ」
「分かりました!」
彼女はルメリアというそうですね。
「では自己紹介させていただきますね。『騎士国家 ヨルデン』で物件仲介を預かっているジャン・カレイドスと申します」
「ワタシはサツキ。こちらは同居するパーティーメンバーだ」
「なるほど。パーティーメンバーで同居ですね。でしたらこちらの物件は外します」
そう言ってジャンは紙の束を一山端に避けます。
「そちらは?」
私は少し気になってしまったので聞いてみます。
「こちらは家族向けの物件ですね。あと結界装置を設置するには些か不安が残る物件でしょうから」
「なるほど。ごめんなさい。続けてください」
「いえ。パーティーメンバー全員の個室と簡易結界装置は必須条件ですね。あと他に必要なものがありましたらおっしゃってください。増設ができるものでしたら対応できます」
ならば、と愛猫姫がすぐに言います。
「書斎が、欲しいわ」
「マオ。それはワタシの店に来れば済む話だ」
その通りですね。
「足が延ばせる、お風呂が、欲しいわ」
「それは増設しないとですね」
増設できるんですね。
「花壇が、欲しいわ」
「庭つきにしよっか」
ステイシーが掘り返せばいいんですもんね。
「……もうなくなったわ」
意外と少なかった。
「以上でいいですか?」
「あたしプール欲しいんだけど」
「大きいお風呂、なら、泳げるわ」
「おおきいお風呂がほしい」
小一時間物件の資料を見ながら意見を出し合い、いくつかの物件に絞ることができました。
「あっ。お聞きするのを忘れていたのですが、予算はどのくらいでしょうか?」
「あっそうだね。ワタシ達はこの娘を覗いてみんなセカンドハウスなんだ。増える手数料を考えて……」
こそこそっと皆が出せる予算をサツキに伝えます。
「3億金が限界だ」
サツキがそう伝えるとポカンと口を開けた青年ははっと息を飲み続けます。
「そ、それだけあれば大丈夫ですね。この3件すべて買っても余りが出ます。どこも一等地にある物件ではないですから」
「そうか。それはよかった」
「実際に物件を見て決めますか?」
「あぁ。そうできると嬉しいんだが」
「分かりました。ルメリアさん。私は彼女たちをご案内してきます。不在の間お任せできますか?」
「はい! いってらっしゃいませ!」
なぜか冷や汗をかいているジャンは必要なものを簡易小型倉庫に放り込み、仲介所を出ました。
「こちらが一つ目の物件ですね」
「あぁ。元武芸貴族の屋敷か」
「はい」
一つ目の物件を案内されます。しかし皆の表情はあまりよくなく、おそらくここは候補から外れたでしょう。
「みなさんそういうお顔をされます」
「仕方ないと思います」
この物件、成金臭が凄いんです。
「では二件目の物件ですね」
「ここが犯罪組織のボスが住んでいた屋敷か」
どういう事情で手放されたのか等を全く聞かずにいた私はうんざりしてきます。
まぁ、仕方ありませんよね。いい物件はそりゃ買われてますよ。何かしらの原因があるはずです。
「安心してください。ここは特に目立った欠点もありません。たまにカチコミがあるくらいでしょうか」
「マイナス振り切るレベルの大きすぎる欠点だよ!」
あっ。つい突っ込んでしまいました。
「冗談です」
ふふふと笑うジャンの笑みからは真実か嘘かは見抜けられませんでした。
「一応の第一候補にはなるかな?」
サツキがこちらを振り返り、同意を求めるとエルマ以外は頷きます。
「エルマは不満かい?」
「いや。不満じゃないんだけど、少し瘴気が濃い」
「なるほど。≪探知≫」
「ふむー。≪遠隔感知≫」
それを聞いた私は≪探知≫を発動します。
ステイシーも同様の事を考えたようですね。
「地下の一室の奥に小部屋があるのかな? そこに骸が一体ある」
「その先に抜け道が掘ってあって都市の外につながってるみたいだねー」
「じゃぁそれさえ片付けちゃえば特に問題はないかな?」
「たぶん」
「ということだそうだ。とりあえず三件目を見てからどうするか決めさせてもらおう」
「分かりました。三件目東通り沿いなので少し遠いですが大丈夫ですか?」
「あぁ。大丈夫だ」
「ではこちらが三件目です」
「ここで確定だな」
「だねー」
「まって。たぶんきっと何か裏がある」
三件目の建物は、大きな庭があり、見た目もかなり豪華でした。しかし一件目と二件目の出来事があるので鵜呑みにはできません。
「いえ。こちらは特に欠点はございません」
「信用できません」
「ではこちらのプレートをご確認ください」
ジャンが指さしたプレートには『迎賓館』と書かれています。
「迎賓館?」
私が読み上げるとジャンが返事をしてきます。
「はい。こちらは現国王様が王太子時代に現妃様に送った屋敷でございます。しかし一度も使われることなく国から売却されました」
「「…………」」
私とサツキが無言になります。
「やり取りの全てが見えた気がする」
そして私はそうつぶやきます。
「『国民の皆様が統治してくださっているあなたに対して支払った税をこんな無駄なことに使うとか信じられません。殿下、今すぐに売却して下さい』だった、わね」
「よくご存じですね。伝記にある通りのセリフです」
「読んだ、もの」
やっぱりー。
「じゃぁ気を取り直して、内部を見させてもらおうかな」
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