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婚約成立
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椎原と岡地は幼なじみだ。それこそ産まれてくる前から一緒にいるが、仲は良くない。母親同士の仲が良いだけだ。しかも岡地が母子家庭で母親が激務だったから、専業主婦の椎原の家に度々預けられていた。
お互い一人っ子でお互いさえ居なければ、と思っていた。おもちゃを独り占め出来るし、喧嘩することもない。やんちゃで人懐っこい椎原と、一人で遊ぶのが好きな岡地はタイプが違う。仲良いどころか、一緒にいるのが嫌だった。それでも互いの母親は「仲良くしなさい、兄弟みたいなものなんだから」と言う。いやいや、兄弟じゃねぇし! 全然他人じゃん、と椎原は思っていた。
でもそう言われた岡地の方は、
「うん」
と頷いて椎原の手をぎゅっと握ってくるものだから。
椎原はそれを振りほどくことはしなかった。
結局二人は幼稚園、小学校、中学校と何となく変わらず一緒に過ごし、高校で初めて離れ離れになってしまう。椎原は野球推薦で県内名門校に通い、岡地は進学校へ。互いに忙しく、母親同士を通じてお互いの様子を聞く日々を過ごす。たまに顔は合わせるものの、今までだって特別仲良かったわけじゃない。特に何という挨拶もなく岡地が県外の大学に進学し、次第に連絡もとらなくなった。電話番号でSNSの連絡先が自動登録されたのをきっかけに、就職してから一度だけ連絡を取った。それきりだ。時々この連絡先ってまだ通じるのかなと思うくらいお互いのことを忘れかけた頃、事件は起きた。
椎原の両親が事故死した。
全国ニュースにも取り上げられた事故で、よくある高齢者の運転ミスが原因だった。相手の頑固ジジイが「自分が高齢だからではない、誰にでも起こりうるミスだ」と言ったことに椎原がブチギレ、突然両親が死んだことも受け入れられないのに、故人の悲しみを凌駕するほどの怒りだけで直後は過ごす。
ただどんな死であれ、故人は弔う必要がある。警察での捜査関係が一段落してから通夜を行った。喪主はもちろん一人息子の椎原だ。何から何まで一人で準備し、怒り過ぎて涙も出ない椎原の前に、岡地が母親を伴って姿を現す。
「お前どうして」
確か県外で就職したはず。その情報ですら椎原は母親づてに聞いた。最後に会ったのは確か高校の頃だったか、そのときよりも随分大人びて、喪服を着た姿も様になっていた。
「だってそりゃ……」
久しぶりに直接会話する。岡地の声が枯れていた。
「俺にとっても母親みたいな人だったし」
そうだった、と椎原は思い出す。子供の頃は学校終わったあといつも一緒に椎原の家に帰った。ゲームして岡地が椎原に宿題教えて夕飯を食べて。岡地の母親が仕事で遅くなる日はそのまま泊まることも多々あった。椎原の部屋に布団を敷いて二人で寝た。遅くまで話し込んで翌朝起きれない日もあった。そんなとき起こしに来てくれたのは、椎原の母親だった。
「お前大丈夫なのか」
岡地が椎原に聞く。兄弟同然に育ったから、椎原が今どんな状態なのか、岡地には聞かずとも分かっている。
「……怒り狂ったら手もつけられん」
そして嫌味を言う。
本当に心配してても岡地はそうなのだ。こういうときですらそうやって相手を追い詰める性格なのは、相変わらず椎原と合わない。親が言わなきゃ仲良くしてないだろう。一緒に生活してなきゃ関わらなかった。学力も趣味も違うし、同じ学校に居ても話をしたかどうか。
でも、と椎原は考える。
――でももう、自分の家族と言えるのはこいつだけだ。
「久しぶりに会って第一声がそれ? 加害者の心配とかさー……」
椎原が力無く、ぱしぱしと岡地の肩を叩く。反論したら、泣けてきた。岡地が嫌味を繰り返す。
「80の爺さん殴ってないだろうな」
「殴った……」
「ほらみろやめろ、後先考えない性格」
「お前、それ言いに来たの? 泣いちゃうんだけど」
言い合いしながらだんだんと岡地の肩に顔を埋めていって、椎原は本当においおい泣き出した。つられて岡地も涙ぐむ。椎原の両親が死んで、二人とも初めて泣いた。
その後、椎原一人で通夜も葬儀もやってると聞いて「手伝う」と岡地が言い始めた。椎原は最初は断ったが、正直のところ手は回っていない。甲子園投手で地元と同年代のヒーローの椎原、明るい性格も手伝って人望があり、両親だけでなく彼自身の知り合いも弔問に訪れた。次々やってくる弔問客の対応に椎原が追われていると、岡地が人数分のお茶出しをしたり、渋滞で遅れてる親戚の代わりに受付にも立った。
「あれ、岡地? 久しぶり」
その間、二人の同級生が来て懐かしんだりもした。誰も岡地が椎原家の受付に立ってることを不思議がらない。だってほら、岡地だし、と納得してしまう。自他共に認める椎原とは家族関係で、少し地元を離れたくらいじゃその関係は揺るがない。それがまさに兄弟同士のそれで、岡地は結局火葬まで椎原を手伝った。
「岡地、いつ東京帰るの?」
「明日」
「そっか」
じゃあ手伝ってくれて有難う、元気で。そう椎原が言ってしまえば終わる。でもそれを切り出せず、二人は片付けが終わった葬儀場で何となく並んで座り、ぼんやりと喋っていた。
「飲み行くか」
椎原が提案した。
それにどう答えようか悩んだ岡地が間を開けて、口を開く。
「……俺は酒、強くねぇぞ」
「そうなんだ。そういや一緒に飲むの初めてか」
「今日は特に酔いそうな気がする」
「俺も」
二人とも精進落としでお腹もそう空いてない。でもここでさよならしたらまた何年も会わない気がする。それが嫌なのは、椎原も岡地も同じだった。
椎原の家の近所の居酒屋に入って、「喫煙席で」と答えた姿に岡地が喫煙者であることを初めて椎原は知った。意外に思って岡地を見てると、
「お前は……吸うわけないか」
と、答えてもないのに察せられてしまう。岡地の言うとおり、大学も野球推薦で入った椎原は身体を気遣って煙草を吸わない。
「もしかして苦手か?」
「いや気にしないけど。葬儀の間吸ってた?」
「吸ってない。忘れてた」
「え、そんな忘れるようなもの?」
通夜と葬儀、二日もあった。椎原が、職場の喫煙者はしょっちゅう煙草休憩に消えるのに二日も吸わなくて平気なのかと思ってると、
「……母さんに内緒にしてる」
バツが悪そうに岡地が答えた。岡地の母は通夜と葬儀と参列していた。だから吸わなかったと。
岡地は昔からこういうところがある。シングルマザーの母親に心配かけまいと優等生の仮面をかぶるのだ。大人になった今でも変わらない。
「え~優しい~」
からかい半分で椎原が言うが、岡地は無視して席につくなりさっさと煙草を吸い始めた。煙の向かい側に座りながら、岡地は昔から頭は良かったけど全然優等生ではなかったと椎原が思い出話を始めた。
一緒に馬鹿やって怒られたこと、椎原が岡地に悪い誘いをしたら最初は断るものの結局付き合ってくれること。
「岡地、俺の母さんにも猫被ってたけど結構バレてるからな」
「お前が変ないたずらに俺を巻き込むからだろうが」
椎原を非難しながらも、岡地の口角は上がっていた。
やっぱり葬儀疲れで酔っ払ってしまった椎原は、本当に酒が強くないらしい岡地の全然減らないハイボールを勝手に盗んで飲みながら、「岡地、次何飲む?」と楽しげに聞く。楽しいのだ。両親が死んだばっかなのに。椎原は、こんなに笑えるなんて思ってなかった。ふとした瞬間に思い出して泣きそうになるものの、酒が入って泣きに入ったらどうしようもないと目元を拭う。その姿に「このくらいにしとけ」と岡地が止めに入る。
「昨日今日と疲れてるだろ。家帰って休もうぜ」
「え~、俺全然帰りたくない……」
駄々こねてその場で突っ伏す椎原。
「家帰っても一人じゃん」
今は岡地がいる。
それがたまらなく楽しくて、嬉しい。
「俺の家族、お前だけになっちゃったよ」
椎原の呟きに岡地はすぐに返せない。二人とも家族同然に育ったけれど、厳密に言うと違うのだ。
「……家族なら、これから作ればいい。結婚して、子供作って。彼女くらい居るだろ」
岡地の記憶は甲子園球児で人気者だった椎原で止まっている。さぞやモテてるだろうと聞けば、「居ねぇよ」とぶっきらぼうな答えが返ってきた。
「相変わらずすぐ振られるのよ、俺」
そういえばそうだったと岡地は思い起こす。付き合うまでは上手くいくんだが、椎原は長続きしない。
「お前くらいだよ、長く付き合ってくれんの。結婚して」
「はあ?」
もちろん二人は付き合ってなんていない。突っ伏したまま告白した椎原は、自分でも何言ってんだと思いながら会話している。何も考えたくないのだ。適当に言ってるだけだ。それを岡地も分かってるからてっきりいつもの罵声なりツッコミなりが返ってくると思っていたら
「……まあ、いいかもな」
「は?」
岡地に頷かれてしまい、椎原は思わず身体を起こす。
「結婚するか」
事も無げに提案を返す岡地の姿は、腕を組んで煙草をプカプカしたままで可愛げのかけらもなかった。
え、俺結婚すんの? こいつと? と椎原が脳内で自分と会議してみるが、酔った頭では正常な判断など出来ない。
「えー、じゃあ……そうする」
椎原も頷いてしまい、いつの間にか婚約していた。
お互い一人っ子でお互いさえ居なければ、と思っていた。おもちゃを独り占め出来るし、喧嘩することもない。やんちゃで人懐っこい椎原と、一人で遊ぶのが好きな岡地はタイプが違う。仲良いどころか、一緒にいるのが嫌だった。それでも互いの母親は「仲良くしなさい、兄弟みたいなものなんだから」と言う。いやいや、兄弟じゃねぇし! 全然他人じゃん、と椎原は思っていた。
でもそう言われた岡地の方は、
「うん」
と頷いて椎原の手をぎゅっと握ってくるものだから。
椎原はそれを振りほどくことはしなかった。
結局二人は幼稚園、小学校、中学校と何となく変わらず一緒に過ごし、高校で初めて離れ離れになってしまう。椎原は野球推薦で県内名門校に通い、岡地は進学校へ。互いに忙しく、母親同士を通じてお互いの様子を聞く日々を過ごす。たまに顔は合わせるものの、今までだって特別仲良かったわけじゃない。特に何という挨拶もなく岡地が県外の大学に進学し、次第に連絡もとらなくなった。電話番号でSNSの連絡先が自動登録されたのをきっかけに、就職してから一度だけ連絡を取った。それきりだ。時々この連絡先ってまだ通じるのかなと思うくらいお互いのことを忘れかけた頃、事件は起きた。
椎原の両親が事故死した。
全国ニュースにも取り上げられた事故で、よくある高齢者の運転ミスが原因だった。相手の頑固ジジイが「自分が高齢だからではない、誰にでも起こりうるミスだ」と言ったことに椎原がブチギレ、突然両親が死んだことも受け入れられないのに、故人の悲しみを凌駕するほどの怒りだけで直後は過ごす。
ただどんな死であれ、故人は弔う必要がある。警察での捜査関係が一段落してから通夜を行った。喪主はもちろん一人息子の椎原だ。何から何まで一人で準備し、怒り過ぎて涙も出ない椎原の前に、岡地が母親を伴って姿を現す。
「お前どうして」
確か県外で就職したはず。その情報ですら椎原は母親づてに聞いた。最後に会ったのは確か高校の頃だったか、そのときよりも随分大人びて、喪服を着た姿も様になっていた。
「だってそりゃ……」
久しぶりに直接会話する。岡地の声が枯れていた。
「俺にとっても母親みたいな人だったし」
そうだった、と椎原は思い出す。子供の頃は学校終わったあといつも一緒に椎原の家に帰った。ゲームして岡地が椎原に宿題教えて夕飯を食べて。岡地の母親が仕事で遅くなる日はそのまま泊まることも多々あった。椎原の部屋に布団を敷いて二人で寝た。遅くまで話し込んで翌朝起きれない日もあった。そんなとき起こしに来てくれたのは、椎原の母親だった。
「お前大丈夫なのか」
岡地が椎原に聞く。兄弟同然に育ったから、椎原が今どんな状態なのか、岡地には聞かずとも分かっている。
「……怒り狂ったら手もつけられん」
そして嫌味を言う。
本当に心配してても岡地はそうなのだ。こういうときですらそうやって相手を追い詰める性格なのは、相変わらず椎原と合わない。親が言わなきゃ仲良くしてないだろう。一緒に生活してなきゃ関わらなかった。学力も趣味も違うし、同じ学校に居ても話をしたかどうか。
でも、と椎原は考える。
――でももう、自分の家族と言えるのはこいつだけだ。
「久しぶりに会って第一声がそれ? 加害者の心配とかさー……」
椎原が力無く、ぱしぱしと岡地の肩を叩く。反論したら、泣けてきた。岡地が嫌味を繰り返す。
「80の爺さん殴ってないだろうな」
「殴った……」
「ほらみろやめろ、後先考えない性格」
「お前、それ言いに来たの? 泣いちゃうんだけど」
言い合いしながらだんだんと岡地の肩に顔を埋めていって、椎原は本当においおい泣き出した。つられて岡地も涙ぐむ。椎原の両親が死んで、二人とも初めて泣いた。
その後、椎原一人で通夜も葬儀もやってると聞いて「手伝う」と岡地が言い始めた。椎原は最初は断ったが、正直のところ手は回っていない。甲子園投手で地元と同年代のヒーローの椎原、明るい性格も手伝って人望があり、両親だけでなく彼自身の知り合いも弔問に訪れた。次々やってくる弔問客の対応に椎原が追われていると、岡地が人数分のお茶出しをしたり、渋滞で遅れてる親戚の代わりに受付にも立った。
「あれ、岡地? 久しぶり」
その間、二人の同級生が来て懐かしんだりもした。誰も岡地が椎原家の受付に立ってることを不思議がらない。だってほら、岡地だし、と納得してしまう。自他共に認める椎原とは家族関係で、少し地元を離れたくらいじゃその関係は揺るがない。それがまさに兄弟同士のそれで、岡地は結局火葬まで椎原を手伝った。
「岡地、いつ東京帰るの?」
「明日」
「そっか」
じゃあ手伝ってくれて有難う、元気で。そう椎原が言ってしまえば終わる。でもそれを切り出せず、二人は片付けが終わった葬儀場で何となく並んで座り、ぼんやりと喋っていた。
「飲み行くか」
椎原が提案した。
それにどう答えようか悩んだ岡地が間を開けて、口を開く。
「……俺は酒、強くねぇぞ」
「そうなんだ。そういや一緒に飲むの初めてか」
「今日は特に酔いそうな気がする」
「俺も」
二人とも精進落としでお腹もそう空いてない。でもここでさよならしたらまた何年も会わない気がする。それが嫌なのは、椎原も岡地も同じだった。
椎原の家の近所の居酒屋に入って、「喫煙席で」と答えた姿に岡地が喫煙者であることを初めて椎原は知った。意外に思って岡地を見てると、
「お前は……吸うわけないか」
と、答えてもないのに察せられてしまう。岡地の言うとおり、大学も野球推薦で入った椎原は身体を気遣って煙草を吸わない。
「もしかして苦手か?」
「いや気にしないけど。葬儀の間吸ってた?」
「吸ってない。忘れてた」
「え、そんな忘れるようなもの?」
通夜と葬儀、二日もあった。椎原が、職場の喫煙者はしょっちゅう煙草休憩に消えるのに二日も吸わなくて平気なのかと思ってると、
「……母さんに内緒にしてる」
バツが悪そうに岡地が答えた。岡地の母は通夜と葬儀と参列していた。だから吸わなかったと。
岡地は昔からこういうところがある。シングルマザーの母親に心配かけまいと優等生の仮面をかぶるのだ。大人になった今でも変わらない。
「え~優しい~」
からかい半分で椎原が言うが、岡地は無視して席につくなりさっさと煙草を吸い始めた。煙の向かい側に座りながら、岡地は昔から頭は良かったけど全然優等生ではなかったと椎原が思い出話を始めた。
一緒に馬鹿やって怒られたこと、椎原が岡地に悪い誘いをしたら最初は断るものの結局付き合ってくれること。
「岡地、俺の母さんにも猫被ってたけど結構バレてるからな」
「お前が変ないたずらに俺を巻き込むからだろうが」
椎原を非難しながらも、岡地の口角は上がっていた。
やっぱり葬儀疲れで酔っ払ってしまった椎原は、本当に酒が強くないらしい岡地の全然減らないハイボールを勝手に盗んで飲みながら、「岡地、次何飲む?」と楽しげに聞く。楽しいのだ。両親が死んだばっかなのに。椎原は、こんなに笑えるなんて思ってなかった。ふとした瞬間に思い出して泣きそうになるものの、酒が入って泣きに入ったらどうしようもないと目元を拭う。その姿に「このくらいにしとけ」と岡地が止めに入る。
「昨日今日と疲れてるだろ。家帰って休もうぜ」
「え~、俺全然帰りたくない……」
駄々こねてその場で突っ伏す椎原。
「家帰っても一人じゃん」
今は岡地がいる。
それがたまらなく楽しくて、嬉しい。
「俺の家族、お前だけになっちゃったよ」
椎原の呟きに岡地はすぐに返せない。二人とも家族同然に育ったけれど、厳密に言うと違うのだ。
「……家族なら、これから作ればいい。結婚して、子供作って。彼女くらい居るだろ」
岡地の記憶は甲子園球児で人気者だった椎原で止まっている。さぞやモテてるだろうと聞けば、「居ねぇよ」とぶっきらぼうな答えが返ってきた。
「相変わらずすぐ振られるのよ、俺」
そういえばそうだったと岡地は思い起こす。付き合うまでは上手くいくんだが、椎原は長続きしない。
「お前くらいだよ、長く付き合ってくれんの。結婚して」
「はあ?」
もちろん二人は付き合ってなんていない。突っ伏したまま告白した椎原は、自分でも何言ってんだと思いながら会話している。何も考えたくないのだ。適当に言ってるだけだ。それを岡地も分かってるからてっきりいつもの罵声なりツッコミなりが返ってくると思っていたら
「……まあ、いいかもな」
「は?」
岡地に頷かれてしまい、椎原は思わず身体を起こす。
「結婚するか」
事も無げに提案を返す岡地の姿は、腕を組んで煙草をプカプカしたままで可愛げのかけらもなかった。
え、俺結婚すんの? こいつと? と椎原が脳内で自分と会議してみるが、酔った頭では正常な判断など出来ない。
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