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第二部
第105話 俺達と茶会のお開き
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「──── さて、そろそろ頃合か。お主ら現世を生きる者の時間は有限じゃ、ここらでお開きとしよう」
この部屋に入ってから、少なくとも一時間半は過ぎた頃。
ハーピィのお姉さんは、二十杯目の紅茶を飲み干した後にそう言った。寂しそうに。
「……楽しめたかいレディ」
「ああ、戦い以外で何百年振りか……。満足させてもらったぞ」
「それなら良かったです」
会話の中で、この隠された部屋の主が何体居るのかを聞いた。
……最高位七人を含め、少なくとも百は超えるそうだ。
さらに最高位の七体は強力すぎる力を持つが故、他の主達よりも遭遇できる可能性が極単に低くされているのだという。
それこそ何百回ダンジョン攻略しようが、会えない人は全然会えない。
俺たちが骨の剣士と出会ってすぐに同格のこのハーピィのお姉さんと会えた事自体が奇跡に近いようだ。
ようするに彼女との別れは、二度と会えないことを意味する。
だからせめて、何か置き土産は残したいところだ。
……ま、紳士からレディに渡すものといえばコレと決まってるだろうさ。
「俺達としても貴重な時間だった。……出会えたこの運命を祝うために、花束を受け取ってくれ」
「これは薔薇か! いつの時代も美しいものじゃ。紅いのもいい。嬉しいな、この地には花など無いゆえ……大切にしよう」
「お花も用意してたんだね」
「ああ、こう言う時のためにな」
「うーむ、菓子やら茶やら花やら。お主は一体、何を想定して生きておるのじゃ?」
「はは、そりゃあ色々さ」
「じゃあ私も……! えと、これ! 美味しいものです」
「おうおう、ゆっくり食べさせてもらおう……すごい量だな」
左手に薔薇の花束、右手には宝箱一つ分はある豆菓子の山を抱えたハーピィのお姉さんは、本当に嬉しそうに微笑んだ。
普通ならここに迷い込んできた人間を、絶対に生きて帰さないだなんて話は信じられないくらいにいい笑顔だ。
彼女はその後、ゆっくりと立ち上がり席を離れて謎のオブジェの後ろに隠れた。
そこに俺達のプレゼントを置くような素振りを見せ、代わりに別の何かを手に取って戻ってくる。
彼女の顔ほどの大きさの真っ赤な玉だ。
そしてその中には、何かが蠢めいているのが見える。
「実はな、この部屋は妾が倒されなければ出ることができん。言ったじゃろ、妾と戦わずして生きて帰ることは無理だと」
「そんな……」
「そんなガッカリせんでいい。どうせお主らが出ていけば妾は蘇る。迷宮の主は皆そうじゃ。それはさておき、妾は普通に殺すだけでは倒せぬ。なにせ不死身なもんでな」
「ああ、わかった。その玉が本体かなにかで、壊せば倒したことになるってことか」
「察しが良いな。その通りじゃ」
そりゃあ俺としては都合がいい。結局、俺の望み通りレディの体には傷をつけずに済むわけだ。
……が、めちゃくちゃ強い魔物の本体が別の場所にあって、それを壊さない限り不死身だなんて、よく考えたら厄介な話だぜ。今までこの部屋の攻略者が誰一人としていないのも頷ける。
「ザンには経験の値が無効じゃったな。ならばロナがその剣で妾の本体を貫くが良い。そうすれば脱出口と箱が現れる」
「わ、わかりました」
「仲睦まじく交流できたお主らと別れるのは辛いものじゃが、仕方あるまい。では、さらばじゃ。……ほれ」
ハーピィのお姉さんが赤い玉を軽く放った。ロナは一瞬で剣を鞘から引き抜き、見事にそれを斬り伏せる。
その瞬間、お姉さんの身体からチリのようなものが湧き出てくるようになった。皮膚も段々とひび割れていっている。
「うむ、これでいい。箱と出口は焚き火の側に出現するはずじゃ。と言っとる間に、ちょうど現れ……なっ⁉︎」
言った通りに焚き火の前に出てきた、そのパンドラの箱と出口を見た瞬間……彼女は目を見開き、明らかに驚愕していた。
どうやら想定外の事態が起こったようだ。
「どうしたんだ?」
「わ、妾は間違いなく主らに渡す箱を、虹色にしたはずなのじゃ。しかしな、なぜ黒色の箱に……⁉︎」
「ああ、なんだ、そんなことか。俺の持つ【呪い呼びの呪い】はそういう効果なんだよ」
「まさか呪い如きが妾の迷宮の主としての力を抑えて……ま、まてよ。ザン、もう一度カードを見せるのじゃ」
「いいぜ?」
俺がカードを胸から出すと、既に全身が崩れ始めている彼女はそれを半ば奪うように取り、称号の欄を読み始める。
そして、なぜかまた嬉しそうに微笑んだ。
「はははは! ザン……確信は持てぬが、【呪い呼びの呪い】とやらには説明に表記されない効果が存在するかも知れぬ。おそらく……妾達と出逢いやすくなる効果じゃ。我々も本来なら、攻略者に確実な死を届ける呪いのようなものじゃからな」
なるほど、そうか……。その発想はなかった。
しかし、確かにその説が正しければ、このお姉さんや骨の剣士といった普通は出逢いにくいボスと、短期間のうちに二度も遭遇した説明ができるだろう。
「こうなればお主らが迷宮の攻略を続ける限り、他の五人の同胞に遭う可能性もあれば、妾達が再びまみえる可能性もあるやもしれんぞ!」
「ああ……!」
今生の別れだと思っていたんだが、最後の最後にパンドラの箱が出たことで希望が生まれるとは。
【呪い呼びの呪い】……この呪いはどうやら俺に限っては、幸運を呼んでくれているのかもしれないな。
いや、元からパンドラの箱ばっかり出してくれる時点でそうだと言って良かったけどさ。
「じゃあ、次に会う時までに茶葉をもっと高級なものにしておくぜ!」
「わ、私も! お菓子用意してきます!」
「ふ、ふふ。ああ、頼んだぞ! ま、まさかこの立場になって新たな楽しみが……出来る、だ、なんて、な──── 」
そう言い残すと、お姉さんは完全にチリとなって消え去った。
……それから俺達は宝箱を回収し、お姉さんが残してくれた出口から脱出する。また、彼女と出会えることに期待を込めて。
<称号獲得:【魔神の寵愛】>
=====
非常に励みになりますので、もし良ければ感想やブックマーク、イイネ、☆評価、レビューなどをよろしくお願いします!
この部屋に入ってから、少なくとも一時間半は過ぎた頃。
ハーピィのお姉さんは、二十杯目の紅茶を飲み干した後にそう言った。寂しそうに。
「……楽しめたかいレディ」
「ああ、戦い以外で何百年振りか……。満足させてもらったぞ」
「それなら良かったです」
会話の中で、この隠された部屋の主が何体居るのかを聞いた。
……最高位七人を含め、少なくとも百は超えるそうだ。
さらに最高位の七体は強力すぎる力を持つが故、他の主達よりも遭遇できる可能性が極単に低くされているのだという。
それこそ何百回ダンジョン攻略しようが、会えない人は全然会えない。
俺たちが骨の剣士と出会ってすぐに同格のこのハーピィのお姉さんと会えた事自体が奇跡に近いようだ。
ようするに彼女との別れは、二度と会えないことを意味する。
だからせめて、何か置き土産は残したいところだ。
……ま、紳士からレディに渡すものといえばコレと決まってるだろうさ。
「俺達としても貴重な時間だった。……出会えたこの運命を祝うために、花束を受け取ってくれ」
「これは薔薇か! いつの時代も美しいものじゃ。紅いのもいい。嬉しいな、この地には花など無いゆえ……大切にしよう」
「お花も用意してたんだね」
「ああ、こう言う時のためにな」
「うーむ、菓子やら茶やら花やら。お主は一体、何を想定して生きておるのじゃ?」
「はは、そりゃあ色々さ」
「じゃあ私も……! えと、これ! 美味しいものです」
「おうおう、ゆっくり食べさせてもらおう……すごい量だな」
左手に薔薇の花束、右手には宝箱一つ分はある豆菓子の山を抱えたハーピィのお姉さんは、本当に嬉しそうに微笑んだ。
普通ならここに迷い込んできた人間を、絶対に生きて帰さないだなんて話は信じられないくらいにいい笑顔だ。
彼女はその後、ゆっくりと立ち上がり席を離れて謎のオブジェの後ろに隠れた。
そこに俺達のプレゼントを置くような素振りを見せ、代わりに別の何かを手に取って戻ってくる。
彼女の顔ほどの大きさの真っ赤な玉だ。
そしてその中には、何かが蠢めいているのが見える。
「実はな、この部屋は妾が倒されなければ出ることができん。言ったじゃろ、妾と戦わずして生きて帰ることは無理だと」
「そんな……」
「そんなガッカリせんでいい。どうせお主らが出ていけば妾は蘇る。迷宮の主は皆そうじゃ。それはさておき、妾は普通に殺すだけでは倒せぬ。なにせ不死身なもんでな」
「ああ、わかった。その玉が本体かなにかで、壊せば倒したことになるってことか」
「察しが良いな。その通りじゃ」
そりゃあ俺としては都合がいい。結局、俺の望み通りレディの体には傷をつけずに済むわけだ。
……が、めちゃくちゃ強い魔物の本体が別の場所にあって、それを壊さない限り不死身だなんて、よく考えたら厄介な話だぜ。今までこの部屋の攻略者が誰一人としていないのも頷ける。
「ザンには経験の値が無効じゃったな。ならばロナがその剣で妾の本体を貫くが良い。そうすれば脱出口と箱が現れる」
「わ、わかりました」
「仲睦まじく交流できたお主らと別れるのは辛いものじゃが、仕方あるまい。では、さらばじゃ。……ほれ」
ハーピィのお姉さんが赤い玉を軽く放った。ロナは一瞬で剣を鞘から引き抜き、見事にそれを斬り伏せる。
その瞬間、お姉さんの身体からチリのようなものが湧き出てくるようになった。皮膚も段々とひび割れていっている。
「うむ、これでいい。箱と出口は焚き火の側に出現するはずじゃ。と言っとる間に、ちょうど現れ……なっ⁉︎」
言った通りに焚き火の前に出てきた、そのパンドラの箱と出口を見た瞬間……彼女は目を見開き、明らかに驚愕していた。
どうやら想定外の事態が起こったようだ。
「どうしたんだ?」
「わ、妾は間違いなく主らに渡す箱を、虹色にしたはずなのじゃ。しかしな、なぜ黒色の箱に……⁉︎」
「ああ、なんだ、そんなことか。俺の持つ【呪い呼びの呪い】はそういう効果なんだよ」
「まさか呪い如きが妾の迷宮の主としての力を抑えて……ま、まてよ。ザン、もう一度カードを見せるのじゃ」
「いいぜ?」
俺がカードを胸から出すと、既に全身が崩れ始めている彼女はそれを半ば奪うように取り、称号の欄を読み始める。
そして、なぜかまた嬉しそうに微笑んだ。
「はははは! ザン……確信は持てぬが、【呪い呼びの呪い】とやらには説明に表記されない効果が存在するかも知れぬ。おそらく……妾達と出逢いやすくなる効果じゃ。我々も本来なら、攻略者に確実な死を届ける呪いのようなものじゃからな」
なるほど、そうか……。その発想はなかった。
しかし、確かにその説が正しければ、このお姉さんや骨の剣士といった普通は出逢いにくいボスと、短期間のうちに二度も遭遇した説明ができるだろう。
「こうなればお主らが迷宮の攻略を続ける限り、他の五人の同胞に遭う可能性もあれば、妾達が再びまみえる可能性もあるやもしれんぞ!」
「ああ……!」
今生の別れだと思っていたんだが、最後の最後にパンドラの箱が出たことで希望が生まれるとは。
【呪い呼びの呪い】……この呪いはどうやら俺に限っては、幸運を呼んでくれているのかもしれないな。
いや、元からパンドラの箱ばっかり出してくれる時点でそうだと言って良かったけどさ。
「じゃあ、次に会う時までに茶葉をもっと高級なものにしておくぜ!」
「わ、私も! お菓子用意してきます!」
「ふ、ふふ。ああ、頼んだぞ! ま、まさかこの立場になって新たな楽しみが……出来る、だ、なんて、な──── 」
そう言い残すと、お姉さんは完全にチリとなって消え去った。
……それから俺達は宝箱を回収し、お姉さんが残してくれた出口から脱出する。また、彼女と出会えることに期待を込めて。
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