61 / 136
第一部
◆ 広い雑貨屋にて
しおりを挟む
自身の髪のように顔が赤くなってしまい、すっかり静かになったロナを連れて俺は宿屋から外に出た。
俺は、この街に滞在して十日になる。
そのうちおよそ半分以上が予定外の忙しさに見舞われ、運命も大きく動いたが……それはさておき、こんな呪われた身体になる前に三日間かけ、この地区、つまり王都南部にある店はだいたい把握しておいてあるのさ。クレバーにな。
日用品は大きな雑貨屋がここから広い道を直進しつつ途中で一度右に曲がれば十分ほどで着く場所にあるし、俺たちにとって必要なアイテムも置いてあるであろう冒険者道具店はその斜め前に建っている。
今日の目的の品々は、この二軒で揃うだろう。
万が一、欲しいものがなかった場合はいつもの黄色い屋根の店に行けばいい。あそこも一応、道具店でもあるしな。
「さあ、行こうかロナ」
「う、うんっ」
俺と彼女、二人並んで街を歩く。
無論、この紳士はいつもレディの歩幅に合わせて歩くようにしている。当たり前だが、今もそうだ。
紅茶淹れと同様、実は紳士としてこれは極めており、俺はどんな女性の歩幅にも合わせられる自信がある。
そのうち能力が称号として認められないだろうか……。
途中、道が食べ物の屋台の並ぶ範囲に入ったころ。
ロナはあちこち目移りしていたが、唾を飲み込むばかりで買い食いしようとせず、我慢していることに俺は気がついた。
……だが、俺は予算や時間に狂いが生じるのを危惧し、あえて買い食いを促す発言は控えた。
心地よく食べ物を頬張る可愛いロナを見たい……が、そういう意味では俺も我慢しなければならないんだ。
やがて俺達は目指していた雑貨屋の方に辿り着く。
しかしまあ、ここに来るのは二度目だが、すっごいデカさの雑貨屋だ。俺の村の村長ん家、十軒分は敷地があるんじゃなかろうか。
いや、嘘だ。流石に五軒分だろう。
とにかく田舎者だとバレないようにあんまりキョロキョロしないようにしなきゃな……。
「普通のお店より明らかに大きいよね、ここ。入るのは初めて」
「前は通りかかったことあるんだな。まあ、俺もそんなもんだ。じゃ、入るか」
いざ入店。
……まあ、当然だが外が大けりゃ、中も広かった。
思わずそのデカさに唖然としちまったほどだ。
田舎者なのがバレると思いすぐに正気に戻ったが、ロナも俺と似たような反応をしていたので、気にしすぎだったみたいだ。
「なぁロナ」
「……はっ! な、なぁに?」
「あれだけ買い物デートって言っておいてなんだが、今回は生活に必要なものを買う日なんだ。普通より特に、黙って買いたいものが多かったりするだろうから別々に行動しようぜ」
「うん、いいけど。黙って買いたいものってどんなもの?」
まさかその疑問が飛んでくるとは思わなかった。
特に女性の場合はそういうのが多いはずだが、やはり「ロナは箱入り娘説」は信憑性を帯びてきたな。
「例えばだぞ? 実は口臭が気になってて、日頃から消臭薬を摂るようにしてる……なんて人が居たとして、それを買うところを友達に見られたいと思うか?」
「あー、なるほどぉ」
「まぁ、今回はそういう買い物だけどさ。必要なものが揃ってたら、これだけ広いんだ、また別の日に、二人でブラブラとただ物色するのに周るのもいいよな」
「そだね!」
「じゃ、待ち合わせは……あのカウンターの近くでな。終わり次第そこで集合だ」
「うん!」
というわけで、せっかくの初のショッピングデートだし名残惜しいが、俺とロナは別行動を取ることに。
さて、俺の買うべきものは決まっている。
まず、普通の生活に必要そうなものは、実は村で準備してきたり、村のみんながくれたりしたからな。買う必要はない。
タオルとか、レターセットとか、メモ用紙とか、筆記用具とかな。
あと宿屋泊まりの間は不要であり、自宅を手に入れてから買うべきものも今は考えるべきじゃない。
調理器具や掃除道具、庭の手入れ用品などだな。
つまり俺が求めているのは多く持っておいて損はない消耗品や、紳士的に身だしなみを整えるための品だ。
主に石鹸、男性用香水、髭剃りや剃刀、くし。服の染み抜きや、皺伸ばし、埃取り。あとすね毛用の脱毛クリームとか……レディと過ごすのに必要なラインナップ。
ああ、あと調理器具は必要ないとは思ったが、紅茶を嗜むためのセットは必要だよな。
いつまでも宿の備え付けのやつ使うのは、出せる味に限度がある。茶菓子だってないしな。
どうせ百万ベル以上予算があるんだ、これらはかなりいいものを揃えよう。
……とまあ、いろいろあるが。
これだけの大きさのある雑貨屋なんだ、どれもこれも過不足なく揃うだろ。
というわけで、いざ、ショッピング開始だ────!
◆◆◆
「ごめんザン、待たせちゃった!」
「いや、いいさ。しかしずいぶん買い込んだみたいだな」
俺の買い物が終わってから一時間後、ロナが大量の荷物を持って俺の前に姿を現した。
今まで一緒に生活してきて、異様に故郷から持ち込んだのであろう日用品が少なかったのは知っていたから、この時間と物量は想定の範囲内だ。
しかし……流石に準備不足が過ぎていたと思うな。
今日まで宿に備えつけてあるものや、貸し出しされているもので凌いでたみたいだが。
俺と出会う前はどうしていたんだ?
……おっとと、悪い思考だな。
レディの過去を考察するのはダメだって、何回も自分に言い聞かせているんだが。
「買いたいものは買えたか?」
「うん、これでしばらくは大丈夫だと思う! 店員さんにおすすめ聞いたり……すごく、いっぱい買っちゃった……! えへへ」
「その荷物、良ければ帰るまで俺の『シューノ』で預かるぜレディ」
「いいの? ありがと!」
「なに、紳士ならレディとの買い物に荷物持ちを買って出るのは当然さ」
昔からの予定では、こんな感じでレディと買い物デートした時、荷物もちは自分の手で行うつもりだったんだ。
それが小さい頃から半分憧れでもあった。
だが、今やこの宝具があるからな、自分の荷物すらほぼ手ぶらだ。
便利なのはいいが、なんかこう……紳士的じゃないように見えてしまう。
ま、これは俺のエゴだな。クレバーじゃない。
便利なものは使った方がいいに決まってるさ。
「さ、次は冒険者用品だな」
「そうだね!」
俺とロナは、いつこの雑貨屋を再び訪れて二人で周ってみるかを少しだけ話し合いつつ、斜め前にある冒険用具店へと足を運んだ。
=====
今回は日を跨いじゃいました、申し訳ありません!
非常に励みになりますので、もし良ければ感想やお気に入り登録などをよろしくお願いします!
俺は、この街に滞在して十日になる。
そのうちおよそ半分以上が予定外の忙しさに見舞われ、運命も大きく動いたが……それはさておき、こんな呪われた身体になる前に三日間かけ、この地区、つまり王都南部にある店はだいたい把握しておいてあるのさ。クレバーにな。
日用品は大きな雑貨屋がここから広い道を直進しつつ途中で一度右に曲がれば十分ほどで着く場所にあるし、俺たちにとって必要なアイテムも置いてあるであろう冒険者道具店はその斜め前に建っている。
今日の目的の品々は、この二軒で揃うだろう。
万が一、欲しいものがなかった場合はいつもの黄色い屋根の店に行けばいい。あそこも一応、道具店でもあるしな。
「さあ、行こうかロナ」
「う、うんっ」
俺と彼女、二人並んで街を歩く。
無論、この紳士はいつもレディの歩幅に合わせて歩くようにしている。当たり前だが、今もそうだ。
紅茶淹れと同様、実は紳士としてこれは極めており、俺はどんな女性の歩幅にも合わせられる自信がある。
そのうち能力が称号として認められないだろうか……。
途中、道が食べ物の屋台の並ぶ範囲に入ったころ。
ロナはあちこち目移りしていたが、唾を飲み込むばかりで買い食いしようとせず、我慢していることに俺は気がついた。
……だが、俺は予算や時間に狂いが生じるのを危惧し、あえて買い食いを促す発言は控えた。
心地よく食べ物を頬張る可愛いロナを見たい……が、そういう意味では俺も我慢しなければならないんだ。
やがて俺達は目指していた雑貨屋の方に辿り着く。
しかしまあ、ここに来るのは二度目だが、すっごいデカさの雑貨屋だ。俺の村の村長ん家、十軒分は敷地があるんじゃなかろうか。
いや、嘘だ。流石に五軒分だろう。
とにかく田舎者だとバレないようにあんまりキョロキョロしないようにしなきゃな……。
「普通のお店より明らかに大きいよね、ここ。入るのは初めて」
「前は通りかかったことあるんだな。まあ、俺もそんなもんだ。じゃ、入るか」
いざ入店。
……まあ、当然だが外が大けりゃ、中も広かった。
思わずそのデカさに唖然としちまったほどだ。
田舎者なのがバレると思いすぐに正気に戻ったが、ロナも俺と似たような反応をしていたので、気にしすぎだったみたいだ。
「なぁロナ」
「……はっ! な、なぁに?」
「あれだけ買い物デートって言っておいてなんだが、今回は生活に必要なものを買う日なんだ。普通より特に、黙って買いたいものが多かったりするだろうから別々に行動しようぜ」
「うん、いいけど。黙って買いたいものってどんなもの?」
まさかその疑問が飛んでくるとは思わなかった。
特に女性の場合はそういうのが多いはずだが、やはり「ロナは箱入り娘説」は信憑性を帯びてきたな。
「例えばだぞ? 実は口臭が気になってて、日頃から消臭薬を摂るようにしてる……なんて人が居たとして、それを買うところを友達に見られたいと思うか?」
「あー、なるほどぉ」
「まぁ、今回はそういう買い物だけどさ。必要なものが揃ってたら、これだけ広いんだ、また別の日に、二人でブラブラとただ物色するのに周るのもいいよな」
「そだね!」
「じゃ、待ち合わせは……あのカウンターの近くでな。終わり次第そこで集合だ」
「うん!」
というわけで、せっかくの初のショッピングデートだし名残惜しいが、俺とロナは別行動を取ることに。
さて、俺の買うべきものは決まっている。
まず、普通の生活に必要そうなものは、実は村で準備してきたり、村のみんながくれたりしたからな。買う必要はない。
タオルとか、レターセットとか、メモ用紙とか、筆記用具とかな。
あと宿屋泊まりの間は不要であり、自宅を手に入れてから買うべきものも今は考えるべきじゃない。
調理器具や掃除道具、庭の手入れ用品などだな。
つまり俺が求めているのは多く持っておいて損はない消耗品や、紳士的に身だしなみを整えるための品だ。
主に石鹸、男性用香水、髭剃りや剃刀、くし。服の染み抜きや、皺伸ばし、埃取り。あとすね毛用の脱毛クリームとか……レディと過ごすのに必要なラインナップ。
ああ、あと調理器具は必要ないとは思ったが、紅茶を嗜むためのセットは必要だよな。
いつまでも宿の備え付けのやつ使うのは、出せる味に限度がある。茶菓子だってないしな。
どうせ百万ベル以上予算があるんだ、これらはかなりいいものを揃えよう。
……とまあ、いろいろあるが。
これだけの大きさのある雑貨屋なんだ、どれもこれも過不足なく揃うだろ。
というわけで、いざ、ショッピング開始だ────!
◆◆◆
「ごめんザン、待たせちゃった!」
「いや、いいさ。しかしずいぶん買い込んだみたいだな」
俺の買い物が終わってから一時間後、ロナが大量の荷物を持って俺の前に姿を現した。
今まで一緒に生活してきて、異様に故郷から持ち込んだのであろう日用品が少なかったのは知っていたから、この時間と物量は想定の範囲内だ。
しかし……流石に準備不足が過ぎていたと思うな。
今日まで宿に備えつけてあるものや、貸し出しされているもので凌いでたみたいだが。
俺と出会う前はどうしていたんだ?
……おっとと、悪い思考だな。
レディの過去を考察するのはダメだって、何回も自分に言い聞かせているんだが。
「買いたいものは買えたか?」
「うん、これでしばらくは大丈夫だと思う! 店員さんにおすすめ聞いたり……すごく、いっぱい買っちゃった……! えへへ」
「その荷物、良ければ帰るまで俺の『シューノ』で預かるぜレディ」
「いいの? ありがと!」
「なに、紳士ならレディとの買い物に荷物持ちを買って出るのは当然さ」
昔からの予定では、こんな感じでレディと買い物デートした時、荷物もちは自分の手で行うつもりだったんだ。
それが小さい頃から半分憧れでもあった。
だが、今やこの宝具があるからな、自分の荷物すらほぼ手ぶらだ。
便利なのはいいが、なんかこう……紳士的じゃないように見えてしまう。
ま、これは俺のエゴだな。クレバーじゃない。
便利なものは使った方がいいに決まってるさ。
「さ、次は冒険者用品だな」
「そうだね!」
俺とロナは、いつこの雑貨屋を再び訪れて二人で周ってみるかを少しだけ話し合いつつ、斜め前にある冒険用具店へと足を運んだ。
=====
今回は日を跨いじゃいました、申し訳ありません!
非常に励みになりますので、もし良ければ感想やお気に入り登録などをよろしくお願いします!
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます
ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
【書籍化決定】神様お願い!〜神様のトバッチリを受けた定年おっさんは異世界に転生して心穏やかにスローライフを送りたい〜
きのこのこ
ファンタジー
突然白い発光体の強い光を浴びせられ異世界転移?した俺事、石原那由多(55)は安住の地を求めて異世界を冒険する…?
え?謎の子供の体?謎の都市?魔法?剣?魔獣??何それ美味しいの??
俺は心穏やかに過ごしたいだけなんだ!
____________________________________________
突然謎の白い発光体の強い光を浴びせられ強制的に魂だけで異世界転移した石原那由多(55)は、よちよち捨て子幼児の身体に入っちゃった!
那由多は左眼に居座っている神様のカケラのツクヨミを頼りに異世界で生きていく。
しかし左眼の相棒、ツクヨミの暴走を阻止できず、チート?な棲家を得て、チート?能力を次々開花させ異世界をイージーモードで過ごす那由多。「こいつ《ツクヨミ》は勝手に俺の記憶を見るプライバシークラッシャーな奴なんだ!」
そんな異世界は優しさで満ち溢れていた(え?本当に?)
呪われてもっふもふになっちゃったママン(産みの親)と御親戚一行様(やっとこ呪いがどうにか出来そう?!)に、異世界のめくるめくグルメ(やっと片鱗が見えて作者も安心)でも突然真夜中に食べたくなっちゃう日本食も完全完備(どこに?!)!異世界日本発福利厚生は完璧(ばっちり)です!(うまい話ほど裏がある!)
謎のアイテム御朱印帳を胸に(え?)今日も平穏?無事に那由多は異世界で日々を暮らします。
※一つの目的にどんどん事を突っ込むのでスローな展開が大丈夫な方向けです。
※他サイト先行にて配信してますが、他サイトと気が付かない程度に微妙に変えてます。
※昭和〜平成の頭ら辺のアレコレ入ってます。わかる方だけアハ体験⭐︎
⭐︎第16回ファンタジー小説大賞にて奨励賞受賞を頂きました!読んで投票して下さった読者様、並びに選考してくださったスタッフ様に御礼申し上げますm(_ _)m今後とも宜しくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる