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167話 夜のギルドでお話でございます!
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「寝よう寝よう」
「おやすみー!」
「はい、おやすみなさい」
ケル君の気の扱いの上達を見たあと、なんか喧嘩に巻き込まれたりした今日。でも大したことにならないで良かったわ。
寝る時間になったから、ロモンちゃん、ケル君、私、リンネちゃんというゴーレムと犬を双子でサンドしてる形で寝てる。ロモンちゃんがケル君を抱きしめ、リンネちゃんが私を抱きしめるの。
しばらくして私以外全員が寝付いた。
リンネちゃんったら私のこと強く抱きしめるものだから、柔らかいものを顕著に感じて素晴らしい。
……さて、私は今から久しぶりにギルドに行こうと思う。はっきり言ってまだトラウマが残ってるから怖い。
怖いけれどあれは闇討ちされたとかじゃなく、白昼路地裏で虚を突かれた結果なわけだから、夜道の危険性とはなんら関係ない。
でも酒飲み仲間(私は飲まないけど)の人達が心配してたし、もうそろそろ行かなきゃでしょ。
そう決めたからにはこのリンネちゃんの抱擁から、残念ながら抜け出さなきゃいけないの。名残惜しすぎる…。
私は一瞬で幼体化と大人化を繰り返し、なんとかリンネちゃんの腕から抜け出すことに成功。
そのまま大隠密を展開し、いつものフード付きローブを着込む。
ね、念のために今日は顔がわからないくらい深く着込むわ。念のためね。
魔流の気を使って出た部屋の鍵をかけなおし、そのまま夜の街へ。
唐突に襲われたりしないかな?
大丈夫かな? まあでも私を襲える人なんてSランクの冒険者やSランクの半魔半人くらいしかいないと思うけど。……でも、わからないからせめて路地裏には近づかないようにしよう、うん。
結局杞憂してたことなんて起こるはずもなくギルドに辿り着く。私は戸を開けた。中はいつも通りワイワイと盛り上がってるみたいね。
冒険者同士が男女混合で大きなテーブルで輪になった呑んだくれながら談笑してる。
よし、行こう。
「こんばんは、皆さん」
「ん…んー? おお、アイリスちゃん!」
「どうしたんだい、この一週間近く一回も夜に来ないで。仕事は普通にしてたのに」
「すいません、色々諸事情で」
「アイリスさん! こっち来ます?」
「はい、お邪魔します」
ジエダちゃんが私を隣へと誘ってくれた。
運良く、女の人と女の人に挟まれて座ることができたわね。今日は男の人と隣になるのは私にはハードルが高かったから助かった。
私の事情はわからないでしょうけれど、ナイス、ジエダちゃん。
「にしてもよ、昼間の騒ぎはなぁ……」
「昼間? 何かあったんです?」
「ジエダは昼にはあまり居ないからわからないか。一悶着あったのよ、魔物嫌いの暴力的な酔っ払い男と魔物使いがさ」
「へぇ…」
お酒を飲みながら男の人は語る。
でもそんな本人の顔もすでに真っ赤だ。
……この人も酔ったりして変なことしなきゃいいけどね。お酒は飲んでも飲まれちゃいけない。
「そこにこう、アイリスちゃんがスッと現れて喧嘩を仲裁しつつ、その酔っ払いをぶん投げてとっちめたわけよ」
「さすがアイリスさん!」
ジエダちゃんが尊敬の眼差しで見て来てくれる。
ふふん、もっとそういう目で見てくれてもいいのよ?
「しかしなぁアイリスちゃん、あの男はAランクだって言うじゃないか。よく一方的に投げれたよな」
「あり? アイリスたんと双子たん達はまだCランクだったっけ? はえー、すぐこっち並んでくるな。ちょっとアイリスたんに投げられてみたいかも」
私に投げられてみたいだなんて変わってる。
そう、周りの人も思ったみたいでハハハ、と幾人かが大笑いしたの。
「わざわざ投げられるのか!」
「だってあの技見た? 一瞬だけどだいぶ身体を密着させられてだな……その上投げてもらえるだなんて」
「ほう、確かに」
え、なになに。
マゾヒストが現れ始めたんだけど、怖いんだけど。
しかも『確かに』じゃないよ。何納得してるんだか。
「というわけだからアイリスちゃん、俺を投げてみてくれないかにゃ?」
「え、いやです…」
「うぇー、なんでー」
「コラ、アイリスが嫌だって言ったんだから引き下がりなさいこの酔っ払い!」
「まら、ほれは酔ってへぇ!」
「酔ってるじゃないかい!」
「ぐえー!」
「ふふっ」
私を投げて欲しいと言った男の人は代わりに他の女の人に首を軽く締められた。おかしなやりとりに思わず笑みがこぼれる。
「む、おお新入りじゃないか!」
「ん? 新入り?」
誰かが私の後ろに向かってそう呼びかけた。
思わず後ろをみる。そこに居たのはなんとガーベラさんだった。
「ガーベラさん!」
「あ、ああアイリス……調子はどう?」
「ま、まあ良い方です!」
ガーベラさんが夜のギルドに居る。これは初めてなんじゃないだろうか。なんで居るんだろ、いや、それより新入りって?
「それより何故、こんな夜にギルドへ? あと新入りとは」
「俺もたまにこうやって夜に遊びに来ようと思って、3日前から夜に通ってる。一度偶然覗いてから楽しそうだなと常々思ってたんだけど、ついに参加したんだ」
「なるほど」
だからガーベラさんがここに居て、新入りと呼ばれてるわけか。お話しできる仲間が増えるのは嬉しい。
「でもこいつ、全然酒飲まないんだよ」
「お酒はあまり……」
「いいや、のめ! 飲むんだー!」
「……私も全然飲んでませんよ?」
「アイリスちゃんはいいんだよ、アイリスちゃんは」
ガーベラさんは立ったまま受け答えしてる。可哀想だから私の隣を空けてあげた。
私の顔をチラリと見て、すぐに顔をそらすという謎の行動をしてから浅く椅子に座るの。
顔に何かついてるかな?
「アイリスは人気者だな」
「ははは、そうですね。なんででしょうね? わかんないです」
「いや、それはすごくかわぃ……川の流れのように話を進めるからじゃないか?」
「私、そんなにお話し上手ですかね?」
「下手ではないと思う」
そうか、そうかなぁ。
でも私とお話しをしていて楽しいって言われるのは嬉しいかしらね。
「それにしてもガーベラさん、お酒飲んでないのに顔が赤いですね」
「し、酒気にやられたんだ」
「そうですか」
私の顔をチラチラとまた見るのを繰り返しながらそう言う。空気だけでお酒に酔うなんて、どれだけ弱いんだろう。流石の私でもそうはならない。
「そーれにしてもよ、アイリスちゃんが居るしまた話戻どよ、あの蟹のバケモンは本当に強かったな」
誰かがそう切り出した。
もうこの話はだいぶされてきたのか、当事者じゃなかったBランク以下の冒険者ですら頷いている。
「アイリスは確か騎士団長のノアと協力、めちゃくちゃ貢献したんだっけか」
「そーそー、もしかしてあれで無理して、簡単な依頼だけ受けてあとは寝てたとか? だからこの数日間来なかったみたいな」
「ああ、はい、そんな感じですね」
そう解釈してもらえば都合がいいかな。あながち間違ってないし。
「んにしても、ほんと助かったぜ。俺死にかけたんだよ」
「あの蟹との戦いで?」
「うん、あの蟹のバケモンがハサミを振り回し始めた時、偶然下半身に当たっちまってな。もうパァンよ、パァン! 鎧も何も関係なく吹っ飛んだね」
そうか、あれをまともに食らったのか。
よく生きていたなこの人も。
「……ちゃんと脚、あるじゃないかい」
「そりゃアイリスちゃんが瞬時に回復してくれて何事もなかったようにくっついたのさ! てなわけで何かおごるぜ、アイリスちゃん。好きなものを好きなだけ頼みな!」
「え、いいんですか?」
「命の恩人だからな」
なんか奢ってもらえるこもになった、ラッキー。
いくらでもいいって言ってるならちょっと高いの頼んじゃお。
「アイリス、遠慮しちゃダメよ。こういうのはね、人の金なんだからパーっと頼むの」
「……3万ストン以内でお願いします」
「ふふ、そうですね、ならこのスペシャルパフェを1つ、もらいましょうか…とりあえず」
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「おやすみー!」
「はい、おやすみなさい」
ケル君の気の扱いの上達を見たあと、なんか喧嘩に巻き込まれたりした今日。でも大したことにならないで良かったわ。
寝る時間になったから、ロモンちゃん、ケル君、私、リンネちゃんというゴーレムと犬を双子でサンドしてる形で寝てる。ロモンちゃんがケル君を抱きしめ、リンネちゃんが私を抱きしめるの。
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リンネちゃんったら私のこと強く抱きしめるものだから、柔らかいものを顕著に感じて素晴らしい。
……さて、私は今から久しぶりにギルドに行こうと思う。はっきり言ってまだトラウマが残ってるから怖い。
怖いけれどあれは闇討ちされたとかじゃなく、白昼路地裏で虚を突かれた結果なわけだから、夜道の危険性とはなんら関係ない。
でも酒飲み仲間(私は飲まないけど)の人達が心配してたし、もうそろそろ行かなきゃでしょ。
そう決めたからにはこのリンネちゃんの抱擁から、残念ながら抜け出さなきゃいけないの。名残惜しすぎる…。
私は一瞬で幼体化と大人化を繰り返し、なんとかリンネちゃんの腕から抜け出すことに成功。
そのまま大隠密を展開し、いつものフード付きローブを着込む。
ね、念のために今日は顔がわからないくらい深く着込むわ。念のためね。
魔流の気を使って出た部屋の鍵をかけなおし、そのまま夜の街へ。
唐突に襲われたりしないかな?
大丈夫かな? まあでも私を襲える人なんてSランクの冒険者やSランクの半魔半人くらいしかいないと思うけど。……でも、わからないからせめて路地裏には近づかないようにしよう、うん。
結局杞憂してたことなんて起こるはずもなくギルドに辿り着く。私は戸を開けた。中はいつも通りワイワイと盛り上がってるみたいね。
冒険者同士が男女混合で大きなテーブルで輪になった呑んだくれながら談笑してる。
よし、行こう。
「こんばんは、皆さん」
「ん…んー? おお、アイリスちゃん!」
「どうしたんだい、この一週間近く一回も夜に来ないで。仕事は普通にしてたのに」
「すいません、色々諸事情で」
「アイリスさん! こっち来ます?」
「はい、お邪魔します」
ジエダちゃんが私を隣へと誘ってくれた。
運良く、女の人と女の人に挟まれて座ることができたわね。今日は男の人と隣になるのは私にはハードルが高かったから助かった。
私の事情はわからないでしょうけれど、ナイス、ジエダちゃん。
「にしてもよ、昼間の騒ぎはなぁ……」
「昼間? 何かあったんです?」
「ジエダは昼にはあまり居ないからわからないか。一悶着あったのよ、魔物嫌いの暴力的な酔っ払い男と魔物使いがさ」
「へぇ…」
お酒を飲みながら男の人は語る。
でもそんな本人の顔もすでに真っ赤だ。
……この人も酔ったりして変なことしなきゃいいけどね。お酒は飲んでも飲まれちゃいけない。
「そこにこう、アイリスちゃんがスッと現れて喧嘩を仲裁しつつ、その酔っ払いをぶん投げてとっちめたわけよ」
「さすがアイリスさん!」
ジエダちゃんが尊敬の眼差しで見て来てくれる。
ふふん、もっとそういう目で見てくれてもいいのよ?
「しかしなぁアイリスちゃん、あの男はAランクだって言うじゃないか。よく一方的に投げれたよな」
「あり? アイリスたんと双子たん達はまだCランクだったっけ? はえー、すぐこっち並んでくるな。ちょっとアイリスたんに投げられてみたいかも」
私に投げられてみたいだなんて変わってる。
そう、周りの人も思ったみたいでハハハ、と幾人かが大笑いしたの。
「わざわざ投げられるのか!」
「だってあの技見た? 一瞬だけどだいぶ身体を密着させられてだな……その上投げてもらえるだなんて」
「ほう、確かに」
え、なになに。
マゾヒストが現れ始めたんだけど、怖いんだけど。
しかも『確かに』じゃないよ。何納得してるんだか。
「というわけだからアイリスちゃん、俺を投げてみてくれないかにゃ?」
「え、いやです…」
「うぇー、なんでー」
「コラ、アイリスが嫌だって言ったんだから引き下がりなさいこの酔っ払い!」
「まら、ほれは酔ってへぇ!」
「酔ってるじゃないかい!」
「ぐえー!」
「ふふっ」
私を投げて欲しいと言った男の人は代わりに他の女の人に首を軽く締められた。おかしなやりとりに思わず笑みがこぼれる。
「む、おお新入りじゃないか!」
「ん? 新入り?」
誰かが私の後ろに向かってそう呼びかけた。
思わず後ろをみる。そこに居たのはなんとガーベラさんだった。
「ガーベラさん!」
「あ、ああアイリス……調子はどう?」
「ま、まあ良い方です!」
ガーベラさんが夜のギルドに居る。これは初めてなんじゃないだろうか。なんで居るんだろ、いや、それより新入りって?
「それより何故、こんな夜にギルドへ? あと新入りとは」
「俺もたまにこうやって夜に遊びに来ようと思って、3日前から夜に通ってる。一度偶然覗いてから楽しそうだなと常々思ってたんだけど、ついに参加したんだ」
「なるほど」
だからガーベラさんがここに居て、新入りと呼ばれてるわけか。お話しできる仲間が増えるのは嬉しい。
「でもこいつ、全然酒飲まないんだよ」
「お酒はあまり……」
「いいや、のめ! 飲むんだー!」
「……私も全然飲んでませんよ?」
「アイリスちゃんはいいんだよ、アイリスちゃんは」
ガーベラさんは立ったまま受け答えしてる。可哀想だから私の隣を空けてあげた。
私の顔をチラリと見て、すぐに顔をそらすという謎の行動をしてから浅く椅子に座るの。
顔に何かついてるかな?
「アイリスは人気者だな」
「ははは、そうですね。なんででしょうね? わかんないです」
「いや、それはすごくかわぃ……川の流れのように話を進めるからじゃないか?」
「私、そんなにお話し上手ですかね?」
「下手ではないと思う」
そうか、そうかなぁ。
でも私とお話しをしていて楽しいって言われるのは嬉しいかしらね。
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「し、酒気にやられたんだ」
「そうですか」
私の顔をチラチラとまた見るのを繰り返しながらそう言う。空気だけでお酒に酔うなんて、どれだけ弱いんだろう。流石の私でもそうはならない。
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「ああ、はい、そんな感じですね」
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そうか、あれをまともに食らったのか。
よく生きていたなこの人も。
「……ちゃんと脚、あるじゃないかい」
「そりゃアイリスちゃんが瞬時に回復してくれて何事もなかったようにくっついたのさ! てなわけで何かおごるぜ、アイリスちゃん。好きなものを好きなだけ頼みな!」
「え、いいんですか?」
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なんか奢ってもらえるこもになった、ラッキー。
いくらでもいいって言ってるならちょっと高いの頼んじゃお。
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