148 / 378
147話 vs.グラブアでございます!
しおりを挟む
「全員殺す…? そんなことをしたら貴方もただではすみませんよ?」
ガーベラさんと私はともかく、ロモンちゃんとリンネちゃんを殺してみなさい。ただでさえ国の重役2人の娘で、さらに将来有望な冒険者なのに国を挙げて犯人探しをしないわけがないでしょう。
まあそんなことは敵は知らないけど。
「ふぅむ…ぶっちゃけいうと俺、すっごい昔に街を丸ごと1人で滅ぼしたことあるからね。別になんとも思わないよ、その程度の脅し」
「「「えっ!?」」」
ま、街を丸ごと一つ1人で潰す!? そんなことができるの? というより大犯罪者じゃない。私も過去の事件については、歴史の勉強の一環いろいろ覚えたはず。
なのにグラブアのことを知らなかったのはなぜ?
いえ、そもそも。
「街一つが1人の人の手によって滅ぼされたのって、最後は50年以上前。どうみても50歳以上に見えないけど…」
そう、それが言いたかったの。ロモンちゃんが代わりに言ってくれたわね。それにグラブアは自分で私に22歳だと言っていた。その言葉を信じるなら物理的に不可能。
「あっちゃあ…君達はかなり学があるみたいだね。実力のある人って脳筋が多いからそれに掛けたんだけど失敗した。今のは忘れて」
「忘れろと…ふざけているのか?」
ガーベラさんは足元に広がる崩れた盾の破片を払いつつ、槍を構えた。隣にいるリンネちゃんもそれにつられて双剣を構え直す。
「うん、どうせ今から死ぬんだから関係ないしね。バブル…」
また、それを唱えた。
私は…私達は泡の壁の中に閉じ込められる。それに今回は…。
「3重にさせてもらったよ。破られたら困るからね」
「くっ」
【ゾッ】
3枚重ね。私の時より強固だ。この広い裏路地の一角が完全に隔離されてしまった。私たちが発見される方法は臭いと視覚のみ。
グラブアの実力が強いとはわかってるものの全力を見ていない今、相当まずい。
磯の匂いというのがまた再びし始めてるのか、ケル君は鼻をヒクヒクさせている。
「さて、誰から殺そうか」
盾剣を手にしっかりと握りなおしたグラブアは私たちを一瞥する。広い面積を占める黒い瞳が、さらに漆黒に染まったような気がする。
「うん、まずは男からだね。ガーベラ…とアイリスちゃんは言ってたかな。君からだ。君をまず殺せば女の子達は殺さずに絶望させることがまだできるかもしれない」
「……ふぅ…はぁ…簡単にはやられない…!」
私たちはすでに全員、補助魔法を最大まで掛けてしまっている。だからそう簡単にはやられないはず。
でももし4人がかりで敵わなかったら…全滅?
いえ、私か双子姉妹、この3人のうち誰かが生き残ってれば強力な回復魔法で何度でも戦える。
盾剣によって一撃で倒される怖さもないわけではないけれど。
「そう来なくちゃ。じゃあ死ね」
グラブアは盾剣を遠くで振るった。斬撃が飛んでくる。技名を一切呟かずに斬撃を飛ばしてくる高等技術。リンネちゃんレベルはないとできない。
「とっ」
リンネちゃんに当たらなかったのは当たり前だけど、ガーベラさんにも当たらなかった。すんでのところで回避したのね。
でもその斬撃が当たった地面は抉れるように吹き飛んだ。当たれば……私以外は即死は免れない。
「ふむふむ、じゃあこれはどうかな?」
今度は3連斬撃。回避できないような感覚で3つの斬撃が飛ばされてきた。ガーベラさんは槍を構える。
無謀だとわかってるのか歯を食いしばりながらね。
でも隣には剣の達人となりつつあって、もはやこの国の中ではお父さんの次に早いと言っても過言ではないリンネちゃんが隣にいるの、だから。
「魔流…からの蛇行斬!」
全ての軌道を逸らすように抜群のタイミングで斬撃に刃を当てた。そして真上に打ち上げられる。
私の剣は壊れてしまったけどすぐに直るからいいとして、逸らした斬撃は全て泡の壁に被弾。
その結果としては泡の壁を一つ崩破ったの。
いさすがリンネちゃん! すごいよ! もうAランクの魔物も1人で楽々倒せるんじゃないかしら、そんな気がしてくる!
「すごいね、そこまでの剣技の持ち主は久しぶりに見たよ。君何歳? どう見てもアイリスちゃんより年下だし、まさに天才ってやつだね。まあ美味しくいただくつもりでいるし、結局殺しちゃうから無意味なんだけど…」
確かにうちの姉妹は天才だけど敵に褒められても嬉しくない。リンネちゃんは自分の身を扱う話をされたため、さらに纏わせていた魔流の気の量を増やしたの。
ガーベラさんもリンネちゃんを守るように前に出る。
「うん…じゃあもう一回。今度は__________」
「リシャイム!」
私の真隣、ロモンちゃんから光の魔法が盾剣を構え直そうとしたグラブアめがけて放たれた。
グラブアはとっさに盾剣を構え、それを受ける。
流石はアーティファクトといったところか、特に大きなこともなく防がれてしまった。
「この威力の魔法…しかも光属性! すごい、すごいよ! 君達2人は本当にすごい! 俺はね、可愛くて性格のいい子だけじゃなくて、賢くて強い子も好きなんだ! 絶望した時の表情がね! ああ、そして君達は多くの人に愛されてるに違いない……その人達からも絶望を得られる……やっぱりやっぱりやっぱり、殺すのは惜しい、あまりにも惜しい! ここで捉えて、持って帰って嬲らせてもらうよ!」
グラブアは私とロモンちゃんの方を向くと、思いっきり地面を蹴った。と同時に次の瞬間、私たちの目の前に現れる。
リンネちゃんみたいなスピードというよりは、その高い攻撃力をそのまま移動力に変換したといった感じ。直線移動しかできないけどこんな裏路地ならそれで十分だって考えたんでしょう。
でも。
「フッ……!」
「なぁ!?」
リンネちゃんのが早かった。
グラブアが目の前に現れる頃にはすでに私たちの真隣にいて、技の準備ができてたの。
「断裂斬!」
重い一撃を普通の人間がまず捉えることができない速度で叩き込んだ。流石のグラブアといえど、リンネちゃんの断裂斬をバランスが悪い状態で食らったら吹っ飛ぶ。
「はっ…!」
そしてさっきまでの私のように、グラブアの服がボロボロになってしまい、その細身に凝縮したような筋肉があらわになる。
あのくらいならこの世界では普通。
そのはずなんだけど、リンネちゃんの渾身の一撃を食らっても肌自身には傷一つ付いてなかった。
「わかった、君の強さは十分にわかった! ……うん、勝てるっていう確信はあったけれど、ただではやっぱりすまないかもしれない!」
確かにこちらとしては、いえ、少なくとも私はグラブアをただで済ませようとは思わない。だから私も、今は誰も傷ついてないんだから、回復に専念するより攻撃をしなくちゃね。
「でもこの困難を乗り越えた後には美味しいプランクトンがあるもの! さあ、まだ君達の相手をできるよ!」
「そうですか。ならば次は私が」
私は私の身体から作った杖剣を取り出し、その切っ先をグラブアに向けたの。
「……今度はアイリスちゃんかい!? まだアイリスちゃん自身の実力ら回復魔法以外に見てないからね! どうせ効かないとは思うけど見せてみなよ!」
余裕そうなのも今の内。
私は…渾身を込めて、今までの彼の行いに怒りを込めて、放ったの。
「リシャイム」
######
次の投稿は6/5です!
ガーベラさんと私はともかく、ロモンちゃんとリンネちゃんを殺してみなさい。ただでさえ国の重役2人の娘で、さらに将来有望な冒険者なのに国を挙げて犯人探しをしないわけがないでしょう。
まあそんなことは敵は知らないけど。
「ふぅむ…ぶっちゃけいうと俺、すっごい昔に街を丸ごと1人で滅ぼしたことあるからね。別になんとも思わないよ、その程度の脅し」
「「「えっ!?」」」
ま、街を丸ごと一つ1人で潰す!? そんなことができるの? というより大犯罪者じゃない。私も過去の事件については、歴史の勉強の一環いろいろ覚えたはず。
なのにグラブアのことを知らなかったのはなぜ?
いえ、そもそも。
「街一つが1人の人の手によって滅ぼされたのって、最後は50年以上前。どうみても50歳以上に見えないけど…」
そう、それが言いたかったの。ロモンちゃんが代わりに言ってくれたわね。それにグラブアは自分で私に22歳だと言っていた。その言葉を信じるなら物理的に不可能。
「あっちゃあ…君達はかなり学があるみたいだね。実力のある人って脳筋が多いからそれに掛けたんだけど失敗した。今のは忘れて」
「忘れろと…ふざけているのか?」
ガーベラさんは足元に広がる崩れた盾の破片を払いつつ、槍を構えた。隣にいるリンネちゃんもそれにつられて双剣を構え直す。
「うん、どうせ今から死ぬんだから関係ないしね。バブル…」
また、それを唱えた。
私は…私達は泡の壁の中に閉じ込められる。それに今回は…。
「3重にさせてもらったよ。破られたら困るからね」
「くっ」
【ゾッ】
3枚重ね。私の時より強固だ。この広い裏路地の一角が完全に隔離されてしまった。私たちが発見される方法は臭いと視覚のみ。
グラブアの実力が強いとはわかってるものの全力を見ていない今、相当まずい。
磯の匂いというのがまた再びし始めてるのか、ケル君は鼻をヒクヒクさせている。
「さて、誰から殺そうか」
盾剣を手にしっかりと握りなおしたグラブアは私たちを一瞥する。広い面積を占める黒い瞳が、さらに漆黒に染まったような気がする。
「うん、まずは男からだね。ガーベラ…とアイリスちゃんは言ってたかな。君からだ。君をまず殺せば女の子達は殺さずに絶望させることがまだできるかもしれない」
「……ふぅ…はぁ…簡単にはやられない…!」
私たちはすでに全員、補助魔法を最大まで掛けてしまっている。だからそう簡単にはやられないはず。
でももし4人がかりで敵わなかったら…全滅?
いえ、私か双子姉妹、この3人のうち誰かが生き残ってれば強力な回復魔法で何度でも戦える。
盾剣によって一撃で倒される怖さもないわけではないけれど。
「そう来なくちゃ。じゃあ死ね」
グラブアは盾剣を遠くで振るった。斬撃が飛んでくる。技名を一切呟かずに斬撃を飛ばしてくる高等技術。リンネちゃんレベルはないとできない。
「とっ」
リンネちゃんに当たらなかったのは当たり前だけど、ガーベラさんにも当たらなかった。すんでのところで回避したのね。
でもその斬撃が当たった地面は抉れるように吹き飛んだ。当たれば……私以外は即死は免れない。
「ふむふむ、じゃあこれはどうかな?」
今度は3連斬撃。回避できないような感覚で3つの斬撃が飛ばされてきた。ガーベラさんは槍を構える。
無謀だとわかってるのか歯を食いしばりながらね。
でも隣には剣の達人となりつつあって、もはやこの国の中ではお父さんの次に早いと言っても過言ではないリンネちゃんが隣にいるの、だから。
「魔流…からの蛇行斬!」
全ての軌道を逸らすように抜群のタイミングで斬撃に刃を当てた。そして真上に打ち上げられる。
私の剣は壊れてしまったけどすぐに直るからいいとして、逸らした斬撃は全て泡の壁に被弾。
その結果としては泡の壁を一つ崩破ったの。
いさすがリンネちゃん! すごいよ! もうAランクの魔物も1人で楽々倒せるんじゃないかしら、そんな気がしてくる!
「すごいね、そこまでの剣技の持ち主は久しぶりに見たよ。君何歳? どう見てもアイリスちゃんより年下だし、まさに天才ってやつだね。まあ美味しくいただくつもりでいるし、結局殺しちゃうから無意味なんだけど…」
確かにうちの姉妹は天才だけど敵に褒められても嬉しくない。リンネちゃんは自分の身を扱う話をされたため、さらに纏わせていた魔流の気の量を増やしたの。
ガーベラさんもリンネちゃんを守るように前に出る。
「うん…じゃあもう一回。今度は__________」
「リシャイム!」
私の真隣、ロモンちゃんから光の魔法が盾剣を構え直そうとしたグラブアめがけて放たれた。
グラブアはとっさに盾剣を構え、それを受ける。
流石はアーティファクトといったところか、特に大きなこともなく防がれてしまった。
「この威力の魔法…しかも光属性! すごい、すごいよ! 君達2人は本当にすごい! 俺はね、可愛くて性格のいい子だけじゃなくて、賢くて強い子も好きなんだ! 絶望した時の表情がね! ああ、そして君達は多くの人に愛されてるに違いない……その人達からも絶望を得られる……やっぱりやっぱりやっぱり、殺すのは惜しい、あまりにも惜しい! ここで捉えて、持って帰って嬲らせてもらうよ!」
グラブアは私とロモンちゃんの方を向くと、思いっきり地面を蹴った。と同時に次の瞬間、私たちの目の前に現れる。
リンネちゃんみたいなスピードというよりは、その高い攻撃力をそのまま移動力に変換したといった感じ。直線移動しかできないけどこんな裏路地ならそれで十分だって考えたんでしょう。
でも。
「フッ……!」
「なぁ!?」
リンネちゃんのが早かった。
グラブアが目の前に現れる頃にはすでに私たちの真隣にいて、技の準備ができてたの。
「断裂斬!」
重い一撃を普通の人間がまず捉えることができない速度で叩き込んだ。流石のグラブアといえど、リンネちゃんの断裂斬をバランスが悪い状態で食らったら吹っ飛ぶ。
「はっ…!」
そしてさっきまでの私のように、グラブアの服がボロボロになってしまい、その細身に凝縮したような筋肉があらわになる。
あのくらいならこの世界では普通。
そのはずなんだけど、リンネちゃんの渾身の一撃を食らっても肌自身には傷一つ付いてなかった。
「わかった、君の強さは十分にわかった! ……うん、勝てるっていう確信はあったけれど、ただではやっぱりすまないかもしれない!」
確かにこちらとしては、いえ、少なくとも私はグラブアをただで済ませようとは思わない。だから私も、今は誰も傷ついてないんだから、回復に専念するより攻撃をしなくちゃね。
「でもこの困難を乗り越えた後には美味しいプランクトンがあるもの! さあ、まだ君達の相手をできるよ!」
「そうですか。ならば次は私が」
私は私の身体から作った杖剣を取り出し、その切っ先をグラブアに向けたの。
「……今度はアイリスちゃんかい!? まだアイリスちゃん自身の実力ら回復魔法以外に見てないからね! どうせ効かないとは思うけど見せてみなよ!」
余裕そうなのも今の内。
私は…渾身を込めて、今までの彼の行いに怒りを込めて、放ったの。
「リシャイム」
######
次の投稿は6/5です!
0
お気に入りに追加
1,775
あなたにおすすめの小説
家族と移住した先で隠しキャラ拾いました
狭山ひびき@バカふり160万部突破
恋愛
「はい、ちゅーもーっく! 本日わたしは、とうとう王太子殿下から婚約破棄をされました! これがその証拠です!」
ヴィルヘルミーネ・フェルゼンシュタインは、そう言って家族に王太子から届いた手紙を見せた。
「「「やっぱりかー」」」
すぐさま合いの手を入れる家族は、前世から家族である。
日本で死んで、この世界――前世でヴィルヘルミーネがはまっていた乙女ゲームの世界に転生したのだ。
しかも、ヴィルヘルミーネは悪役令嬢、そして家族は当然悪役令嬢の家族として。
ゆえに、王太子から婚約破棄を突きつけられることもわかっていた。
前世の記憶を取り戻した一年前から準備に準備を重ね、婚約破棄後の身の振り方を決めていたヴィルヘルミーネたちは慌てず、こう宣言した。
「船に乗ってシュティリエ国へ逃亡するぞー!」「「「おー!」」」
前世も今も、実に能天気な家族たちは、こうして断罪される前にそそくさと海を挟んだ隣国シュティリエ国へ逃亡したのである。
そして、シュティリエ国へ逃亡し、新しい生活をはじめた矢先、ヴィルヘルミーネは庭先で真っ黒い兎を見つけて保護をする。
まさかこの兎が、乙女ゲームのラスボスであるとは気づかづに――
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
身に覚えがないのに断罪されるつもりはありません
おこめ
恋愛
シャーロット・ノックスは卒業記念パーティーで婚約者のエリオットに婚約破棄を言い渡される。
ゲームの世界に転生した悪役令嬢が婚約破棄後の断罪を回避するお話です。
さらっとハッピーエンド。
ぬるい設定なので生温かい目でお願いします。
転生したので好きに生きよう!
ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。
不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。
奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。
※見切り発車感が凄い。
※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。
追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる