313 / 378
307話 お屋敷での朝でございます!
しおりを挟む
「ふぁぁ……」
私は起きた。両脇を見ると、いつも通り双子がまだ眠っていた。ただこのベッドは三人用じゃないからかなりぎゅうぎゅうに密着してる。かわいい。すごく得した気分。
「ん……ふぁ……せまい……」
「……もう朝?」
「ええ、朝ですよ」
「はっ! アイリスちゃん生きてる!?」
「大丈夫!? 死んでない?」
そう言ってロモンちゃんとリンネちゃんが二人一緒に私の胸に耳を当てた。多分心臓の音を聞こうとしてるのだと思う。……私の心臓って石なのよね、多分。あまり考えたことなかったけどなんで脈打ったりしてるのかしら。……まあいいか。
「ふぅ、よかった」
「アイリスちゃん、おねえちゃん、おはよ!」
「アイリスちゃん、ロモン、おはよ!」
「おはようございます」
私たちは私のベッドから降りた。そして双子は着替えをしに自分の部屋まで戻っていった。その間に私に自殺をしないよう、再三注意して。もちろん私も着替える。この時間、いつも朝の下着姿の二人を見てむふふな気持ちになってたから部屋を別れて少し、いや、かなり残念。
……そういえば朝ごはんはどうなっているのかしら。もうできてるのかな? ああ、そういえばお母さんが呼んでくれるって言ってたっけ。……自宅で身内以外が作ったものを食べるのは初めてだからなんだか緊張するわ。
しばらくして着替えを終えた二人が私の部屋に再び戻ってきた。今日から着るものの相談とかできないはずなのに服のテーマが同じだ。さすがは双子。
「……ふー、よかった」
「ここまできたらもうぼく達が密着してなくても大丈夫そうだね?」
「そ、そうですか? もう少し密着してても良いのですよ?」
「それもいいけど、このままだといつかガーベラさん嫉妬するかもしれないし」
「そだね!」
ガーベラさん、私がロモンちゃんとリンネちゃんとイチャイチャしてて嫉妬することなんてあるのかしら。それは流石にないと思うけど。いや、でもガーベラさんが私のことに関して誰かに嫉妬したことないからわからないな。ちょっと見て見たい気もするな。やっぱりこのまま二人にずっと密着してもらわないと。ふふふ。
「……本当は嫌だけど、これも返してあげる」
「良いのですか?」
「もう死なないっていうの、信じてるからね」
「ありがとうございます」
リンネちゃんから私の得物を返してもらった。昨日、取り上げられた時の小さな刀のままになっている。私はもう死にたくないし昨日のことも反省してるから、さっさと別の姿に変えてしまった。それからスペーカウの袋に投げ込んだ。
そして思い出した。私がこの小刀を自分の胸に差し込もうとしたその直後のことを。あの時、ロモンちゃんは人間である私の中に魔人融体で入り込み、リンネちゃんは私でも全く気がつけないほどのスピードでこれを取り上げていった。あれはなんだったのかしら。ちょっと聞いてみようかな。
「あの、ロモンちゃん、リンネちゃん」
「なーに?」
「どしたの?」
「昨日、あの時、ロモンちゃんとリンネちゃん、二人揃ってなにか凄いことしてませんでした?」
「え、ぼくはしてないよ! 普通にアイリスちゃんの武器を取り上げただけ! でもロモンはたしかに人のままなアイリスちゃんに入り込むっていう、おじいちゃんみたいなことしてて凄かったよね!」
「え、私はしてないよ! 普通にいつも通りアイリスちゃんに魔人融体して動きを止めただけ! でもお姉ちゃんはたしかに動いた様子もないのに一瞬で手元にアイリスちゃんのを武器を持ってて凄いかったよね!」
「……ん?」
「……ふぇ?」
どうやら二人とも一方がしたことは気がついてるけど、自分がしたことには全く気がついてないみたいね。あの一瞬ですでに推定でSランクの実力はある二人の、さらにすごい一面を見れたけど、自覚がないっていうのは……秘められてるものがまだまだあるということよね。素敵。
「あ、たしかにぼく以外の人、みんなすっごくゆっくり動いてたなぁ。アイリスちゃんも止まってるように見えたし」
「あ、たしかに普通は人間のアイリスちゃんに魔人融体なんてできないよね。魔人融体の魔は魔物の魔で、人は人間の人なんだから。これじゃあ人人融体だもんね?」
「ロモンのはおじいちゃんみたいだよ。もしかしたらロモン、そのうちお母さんより凄くなるんじゃ……!?」
「お姉ちゃんの、その周りがゆっくりに見えたっていうのはお父さんもできるのかな? 後で聞いてみようよ」
とりあえず二人の言い分では、とにかく私を助けたかったので無意識で行ったことらしい。嬉しかったので二人を抱きしめさせてもらった。その抱きしめた状態のまま五分ほど過ごしていたら、ついに朝ごはんに呼ばれた。私たち三人は一階のリビングまで降りる。
お母さんとお父さん、そして見慣れない中年の女性がいた。あの人がお手伝いさんなんだろう。おじいさんは見当たらなかった。
「「おはよう、お父さん、お母さん!」」
「おはようございます」
「私の娘達よ! 可愛いなぁ今日も」
「「えへへ」」
「あの、ところでおじいさんは?」
「お父さん? お父さんなら先にお城へ行ったわ。ちょっと王様に交渉することがあるんですって」
「そうなんだー」
あの人は復職してから本当に忙しそう。オーニキスさんによって力を無理やり封印されて働けなかった七年間だけど、あの人にとっては孫とゆっくり休める期間でもあったんじゃないかと思えちゃうわ。…….それを口車にみんな騙されたって可能性はあるわね。
「そうだ、お父さん。少し聞きたいことがあるんだ」
「んー、なんだいリンネ。なんでも聞いちゃいなさい!」
「周りが止まって見えることってある? もう、ぴったりと」
「ああ、多少はあるよ」
「やっぱりそうなんだね! 実は昨日、アイリスちゃんを止める時にみんながゆーっくりに見えたから」
「そうか……なあ、リンネ」
「ん?」
「あれ、フェルオールとか使ってないよな」
「あの時は使ったないよ。使う余裕なかったもん」
「……正直に言おう。リンネがアイリスちゃんの武器を取り上げたのはわかってた。しかし、どうやって取り上げたのか……パパにも見えなかったんだ」
「え?」
「正確には、私やリンネの動きを普通の人たちが見るような感覚で、昨日のあの瞬間、私はリンネを見ていたんだ」
「……?」
リンネちゃんは首を傾げた。しかし今お父さんはかなりとんでもないことを言った。……お父さんはおそらく、この国、いや、この世界で最速の人間。そんなお父さんがリンネちゃんを目で捉えきれなかった。それって相当なことだと思うわ。お父さんもだんだん目を輝かせてきている。
「リンネは……もうパパを超えたんじゃないか?」
「えっ、それはないよ! ぼくはまだまだだよ」
「じゃあ潜在能力か……! なぁ、ママ!!」
「あら、それならロモンだってそうよ! 人の状態のアイリスちゃんに魔人融体したじゃない、お父さんみたいに」
「やっぱりあれ、私たちの勘違いではなくて、実際に二人とも起こしてたんだな! あの行動を!」
「……ええ、パパ! 本当にこの子達は一瞬でも私達を超えたのよ!」
「今日はお祝いだなぁ……!」
なるほど、お母さんとお父さんはしっかりロモンちゃんとリンネちゃんの行動を見てたけどあまりの出来事に勘違いか見間違いだと思ってたのね。でも今こうして現実に起きたことだとわかった。
まだ十四歳の娘に、将来確実に自分たちより大物になるという先見ができたためか、朝食の席にもつかず二人ともはしゃぎまわっている。……お手伝いさんも微笑ましい表情で見てくれてるわ。きっとこの人にも娘自慢しまくってるのでしょうね。
「ぼくたち、そこまでのことした感じしないよね?」
「うん、しないね。きっとアイリスちゃんが賢者の石として本領発揮したんじゃない?」
「きっとそうだよ」
「……別に私の『教授の叡智』の表記に変更はありませんよ。つまり本当に二人の潜在能力なのですよ、あれは」
「……喜んでいいのかな?」
「やっぱり実感わかないなぁ」
今日はこのテンションのままお城に行くことになりそうね。ええ、きっと両親の娘を自慢して回る姿を拝見できることでしょう。
#####
次の投稿は10/14です!
私は起きた。両脇を見ると、いつも通り双子がまだ眠っていた。ただこのベッドは三人用じゃないからかなりぎゅうぎゅうに密着してる。かわいい。すごく得した気分。
「ん……ふぁ……せまい……」
「……もう朝?」
「ええ、朝ですよ」
「はっ! アイリスちゃん生きてる!?」
「大丈夫!? 死んでない?」
そう言ってロモンちゃんとリンネちゃんが二人一緒に私の胸に耳を当てた。多分心臓の音を聞こうとしてるのだと思う。……私の心臓って石なのよね、多分。あまり考えたことなかったけどなんで脈打ったりしてるのかしら。……まあいいか。
「ふぅ、よかった」
「アイリスちゃん、おねえちゃん、おはよ!」
「アイリスちゃん、ロモン、おはよ!」
「おはようございます」
私たちは私のベッドから降りた。そして双子は着替えをしに自分の部屋まで戻っていった。その間に私に自殺をしないよう、再三注意して。もちろん私も着替える。この時間、いつも朝の下着姿の二人を見てむふふな気持ちになってたから部屋を別れて少し、いや、かなり残念。
……そういえば朝ごはんはどうなっているのかしら。もうできてるのかな? ああ、そういえばお母さんが呼んでくれるって言ってたっけ。……自宅で身内以外が作ったものを食べるのは初めてだからなんだか緊張するわ。
しばらくして着替えを終えた二人が私の部屋に再び戻ってきた。今日から着るものの相談とかできないはずなのに服のテーマが同じだ。さすがは双子。
「……ふー、よかった」
「ここまできたらもうぼく達が密着してなくても大丈夫そうだね?」
「そ、そうですか? もう少し密着してても良いのですよ?」
「それもいいけど、このままだといつかガーベラさん嫉妬するかもしれないし」
「そだね!」
ガーベラさん、私がロモンちゃんとリンネちゃんとイチャイチャしてて嫉妬することなんてあるのかしら。それは流石にないと思うけど。いや、でもガーベラさんが私のことに関して誰かに嫉妬したことないからわからないな。ちょっと見て見たい気もするな。やっぱりこのまま二人にずっと密着してもらわないと。ふふふ。
「……本当は嫌だけど、これも返してあげる」
「良いのですか?」
「もう死なないっていうの、信じてるからね」
「ありがとうございます」
リンネちゃんから私の得物を返してもらった。昨日、取り上げられた時の小さな刀のままになっている。私はもう死にたくないし昨日のことも反省してるから、さっさと別の姿に変えてしまった。それからスペーカウの袋に投げ込んだ。
そして思い出した。私がこの小刀を自分の胸に差し込もうとしたその直後のことを。あの時、ロモンちゃんは人間である私の中に魔人融体で入り込み、リンネちゃんは私でも全く気がつけないほどのスピードでこれを取り上げていった。あれはなんだったのかしら。ちょっと聞いてみようかな。
「あの、ロモンちゃん、リンネちゃん」
「なーに?」
「どしたの?」
「昨日、あの時、ロモンちゃんとリンネちゃん、二人揃ってなにか凄いことしてませんでした?」
「え、ぼくはしてないよ! 普通にアイリスちゃんの武器を取り上げただけ! でもロモンはたしかに人のままなアイリスちゃんに入り込むっていう、おじいちゃんみたいなことしてて凄かったよね!」
「え、私はしてないよ! 普通にいつも通りアイリスちゃんに魔人融体して動きを止めただけ! でもお姉ちゃんはたしかに動いた様子もないのに一瞬で手元にアイリスちゃんのを武器を持ってて凄いかったよね!」
「……ん?」
「……ふぇ?」
どうやら二人とも一方がしたことは気がついてるけど、自分がしたことには全く気がついてないみたいね。あの一瞬ですでに推定でSランクの実力はある二人の、さらにすごい一面を見れたけど、自覚がないっていうのは……秘められてるものがまだまだあるということよね。素敵。
「あ、たしかにぼく以外の人、みんなすっごくゆっくり動いてたなぁ。アイリスちゃんも止まってるように見えたし」
「あ、たしかに普通は人間のアイリスちゃんに魔人融体なんてできないよね。魔人融体の魔は魔物の魔で、人は人間の人なんだから。これじゃあ人人融体だもんね?」
「ロモンのはおじいちゃんみたいだよ。もしかしたらロモン、そのうちお母さんより凄くなるんじゃ……!?」
「お姉ちゃんの、その周りがゆっくりに見えたっていうのはお父さんもできるのかな? 後で聞いてみようよ」
とりあえず二人の言い分では、とにかく私を助けたかったので無意識で行ったことらしい。嬉しかったので二人を抱きしめさせてもらった。その抱きしめた状態のまま五分ほど過ごしていたら、ついに朝ごはんに呼ばれた。私たち三人は一階のリビングまで降りる。
お母さんとお父さん、そして見慣れない中年の女性がいた。あの人がお手伝いさんなんだろう。おじいさんは見当たらなかった。
「「おはよう、お父さん、お母さん!」」
「おはようございます」
「私の娘達よ! 可愛いなぁ今日も」
「「えへへ」」
「あの、ところでおじいさんは?」
「お父さん? お父さんなら先にお城へ行ったわ。ちょっと王様に交渉することがあるんですって」
「そうなんだー」
あの人は復職してから本当に忙しそう。オーニキスさんによって力を無理やり封印されて働けなかった七年間だけど、あの人にとっては孫とゆっくり休める期間でもあったんじゃないかと思えちゃうわ。…….それを口車にみんな騙されたって可能性はあるわね。
「そうだ、お父さん。少し聞きたいことがあるんだ」
「んー、なんだいリンネ。なんでも聞いちゃいなさい!」
「周りが止まって見えることってある? もう、ぴったりと」
「ああ、多少はあるよ」
「やっぱりそうなんだね! 実は昨日、アイリスちゃんを止める時にみんながゆーっくりに見えたから」
「そうか……なあ、リンネ」
「ん?」
「あれ、フェルオールとか使ってないよな」
「あの時は使ったないよ。使う余裕なかったもん」
「……正直に言おう。リンネがアイリスちゃんの武器を取り上げたのはわかってた。しかし、どうやって取り上げたのか……パパにも見えなかったんだ」
「え?」
「正確には、私やリンネの動きを普通の人たちが見るような感覚で、昨日のあの瞬間、私はリンネを見ていたんだ」
「……?」
リンネちゃんは首を傾げた。しかし今お父さんはかなりとんでもないことを言った。……お父さんはおそらく、この国、いや、この世界で最速の人間。そんなお父さんがリンネちゃんを目で捉えきれなかった。それって相当なことだと思うわ。お父さんもだんだん目を輝かせてきている。
「リンネは……もうパパを超えたんじゃないか?」
「えっ、それはないよ! ぼくはまだまだだよ」
「じゃあ潜在能力か……! なぁ、ママ!!」
「あら、それならロモンだってそうよ! 人の状態のアイリスちゃんに魔人融体したじゃない、お父さんみたいに」
「やっぱりあれ、私たちの勘違いではなくて、実際に二人とも起こしてたんだな! あの行動を!」
「……ええ、パパ! 本当にこの子達は一瞬でも私達を超えたのよ!」
「今日はお祝いだなぁ……!」
なるほど、お母さんとお父さんはしっかりロモンちゃんとリンネちゃんの行動を見てたけどあまりの出来事に勘違いか見間違いだと思ってたのね。でも今こうして現実に起きたことだとわかった。
まだ十四歳の娘に、将来確実に自分たちより大物になるという先見ができたためか、朝食の席にもつかず二人ともはしゃぎまわっている。……お手伝いさんも微笑ましい表情で見てくれてるわ。きっとこの人にも娘自慢しまくってるのでしょうね。
「ぼくたち、そこまでのことした感じしないよね?」
「うん、しないね。きっとアイリスちゃんが賢者の石として本領発揮したんじゃない?」
「きっとそうだよ」
「……別に私の『教授の叡智』の表記に変更はありませんよ。つまり本当に二人の潜在能力なのですよ、あれは」
「……喜んでいいのかな?」
「やっぱり実感わかないなぁ」
今日はこのテンションのままお城に行くことになりそうね。ええ、きっと両親の娘を自慢して回る姿を拝見できることでしょう。
#####
次の投稿は10/14です!
0
お気に入りに追加
1,775
あなたにおすすめの小説
家族と移住した先で隠しキャラ拾いました
狭山ひびき@バカふり160万部突破
恋愛
「はい、ちゅーもーっく! 本日わたしは、とうとう王太子殿下から婚約破棄をされました! これがその証拠です!」
ヴィルヘルミーネ・フェルゼンシュタインは、そう言って家族に王太子から届いた手紙を見せた。
「「「やっぱりかー」」」
すぐさま合いの手を入れる家族は、前世から家族である。
日本で死んで、この世界――前世でヴィルヘルミーネがはまっていた乙女ゲームの世界に転生したのだ。
しかも、ヴィルヘルミーネは悪役令嬢、そして家族は当然悪役令嬢の家族として。
ゆえに、王太子から婚約破棄を突きつけられることもわかっていた。
前世の記憶を取り戻した一年前から準備に準備を重ね、婚約破棄後の身の振り方を決めていたヴィルヘルミーネたちは慌てず、こう宣言した。
「船に乗ってシュティリエ国へ逃亡するぞー!」「「「おー!」」」
前世も今も、実に能天気な家族たちは、こうして断罪される前にそそくさと海を挟んだ隣国シュティリエ国へ逃亡したのである。
そして、シュティリエ国へ逃亡し、新しい生活をはじめた矢先、ヴィルヘルミーネは庭先で真っ黒い兎を見つけて保護をする。
まさかこの兎が、乙女ゲームのラスボスであるとは気づかづに――
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。
絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました
toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。
残酷シーンが多く含まれます。
誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。
両親に
「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」
と宣言した彼女は有言実行をするのだった。
一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。
4/5 21時完結予定。
婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
身に覚えがないのに断罪されるつもりはありません
おこめ
恋愛
シャーロット・ノックスは卒業記念パーティーで婚約者のエリオットに婚約破棄を言い渡される。
ゲームの世界に転生した悪役令嬢が婚約破棄後の断罪を回避するお話です。
さらっとハッピーエンド。
ぬるい設定なので生温かい目でお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる