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81話 私、帰還するのでございます!
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〈なあ、_____。また無茶やったのか?〉
〈へえ、あの屋敷にメイドとしてね…。おい、涎垂れてんぞ〉
〈くっそ、お前バアヤて言われてんのかよっ。ふははは…は? ぐほっ…! 鳩尾……〉
〈____。 元気か?〉
また前世の記憶……ところでなんだこの男は。
あの可愛い子はどうした。
イケメンなのになんか気にくわない。
でもどこか懐かしいというか…。
しかも、なんか少しドキドキしなくもない。
前世の私はこの男とどんな関係があったんだろ?
まさか私が恋慕していたお方……?
いや、この人は確かにイケメンだけど前世の記憶からか、私が惚れるほどの金持ちではないとわかる。
……うーん、でもなぁ…やっぱりなんか変な気持ち。柄にもないわね。私。
____
___
_
「おい…アイリスちゃん…アイリスちゃん?」
私は目を覚ました…気がする。
あれぇ…お父さんの声が聞こえるよ。
寝ぼけてるのかしら。
「アイリスちゃん…おい、おい」
あ、もう一回聞こえた。
つまり幻聴じゃない。私を呼んでいる。
それに身体がグラグラするから…多分、揺さぶっているのね。
……起きなきゃ。
「アイリスちゃ____」
【……すいません、ただいま覚醒しました。お父様】
私はゆっくりと上半身を立てる。
うーんと…傷は…何も残ってない。よし。
やっぱり私の回復魔法は完璧だね。
「良かった。ロモンや村長から話を聞いた。……サナトスファビドは?」
【サナトスファビド……あっ。私はサナトスファビドを巻き込んで自爆して……でも…逃してしまったようですね、どうやら】
血痕も何も残ってないし…大きな傷を負わずに私から逃げるとは。やはりSランク。
私が爆発した程度じゃ、倒せないのね。
そんなことよりもっと大事なこと……?
……………そうだ。
リンネちゃん、リンネちゃんは大丈夫なのかな!?
【お父様、リンネちゃんは!?】
お父さんは黙って首を横に振る。
やはり、あいつの言ってた通りに毒は食らっちゃったんだね。痛かったろうに。
「なあ…アイリスちゃん。私はどうすれば良いのだろうか。娘を助けたい……。あの娘達と妻が生きているのなら私は何もいらない。そのためにはこの身がどうなっても良い…。リンネを助ける方法はないのか…? 極至種なら何かできるとか…ないのか?」
私を起こす為にお父さんは立ち膝をしていたはずなのにいつの間にか全身から力が抜けたようにへたり込んでいた。
気持ちはわかる。
だから、言ってあげよう、私が治せることを。
【やはり、そうでしたか。しかしお父様あの呪毒、私は治せます。既に秘密裏に、複数人治しています。おそらくは極至種としての力のおかげかと……】
それを聞いたグライドさんは俯かせていた顔をゆっくりと上げる。涙目だった。
信じられないという表情で、こちらを見ているかと思ったら、私の肩を掴んで揺さぶり始めた。
「ほ…本当か…? 本当なのかっ…!?」
【は…はい、なんだったら私達が所属しているギルドのギルドマスターに聞いてみて下さい】
「そうかっ…そうか! はは…そうか! ははは! はー、そっか…ははは!」
お父さんったら笑いながら泣いて喜んでいる。
その間に私は幼体化しておく。
……身体が怠い。MPを消費しすぎたか、慣れない高威力の攻撃を何回も受けたからか…。
まあ、そんなことも言ってられない。
早くリンネちゃんを治さなきゃ。
【お父様、私をおぶって村まで戻れますか? 私、結構重たいですが…】
「あ…ああ! できる、できるさ。今すぐ戻ろう…!!」
お父さんは私を背負った。
あまりに軽々と背負うね、さすがは騎士団長様だ。
MPを回復したいから私の補助魔法は無しで、お父さんは走り始めてもらった。
うーん…ジェットコースターに乗ってるみたい。
いや、それ以上の速さかも。
本当にこの人は速い。サナトスファビドのギフトもまあ速かったけどこの人の方が絶対速い。
気付けば村に帰ってこれていた。
「団長…!」
村に入るなり、お父さんの元に数人の武装した人達…団長って呼んでるしこの人の職場の部下だろうね。
その人達が寄ってきた。
「ああ、皆。避難の方はどうだ」
「はっ! 現在、輸送車待ちです!」
「そうか…!」
うんうん、ロモンちゃんは私のお願いした通りに連絡してくれたみたいだね。
「団長、サナトスファビドという魔物は…?」
「残念ながら遭遇しなかった。しかし…娘の仲魔はこうして生きている…! 大事な証人だ」
私を背負いながらお父さんは後ろを向く。
私はその団員達に片手を上げて挨拶。
「ご…ゴーレムですよね?」
「失礼ながら団長、ゴーレムが敵を目撃し、実際に戦ったことを自分で証明できるとは…」
「はたしてそうかな? ……と、こんなことしている場合ではない! 後々説明する…!」
話をそうやって少し雑に切り上げ、お父さんは私を背負ったまま、村のどこかに向かった。
後ろからあの人達もついてきてるみたい。
その場所は、村の中では私が知らない場所だった。
ここは案内されなかったし。
中に入るとそこには沢山のベットと少女達…それに付き添っている人や団員と見られる人が居る。
女の子達は全員、サナトスファビドの呪毒の紋様が現れており、寝ているか魘されているかのどちらかだ。
リンネちゃんもその中に居た。
【こんなに被害者が……。いえ、村の近くにヤツは居た訳ですから、当然と言えば当然ですか】
「ああ。人命救助が最優先だからな…! ……再度問う、本当に治せるのか?」
【まあ、任せて下さい】
私はリンネちゃんの元に行く。
そこではロモンちゃんが、リンネちゃんの手を片手で握って、もう片方の手で甲を撫でていた。
ロモンちゃんが私に気がつく。
「あっ…アイリスちゃん…! 良かった…アイリスちゃんまで____だったら…私っ…」
【まあ、私がそう簡単に死なないことは知っているでしょう?】
「うんっ。それは知ってる。でも相手はSランクだったし……でも…あの…あのね、アイリスちゃん、お姉ちゃんが________」
【はい、リンネちゃんを今から治療しますので。……私の体調が優れないため、ここにいる全員を回復するとして、1人あたりの回復時間が大分かかると思いますが……】
ロモンちゃんは一瞬固まってから、目をパチクリさせる。
「え…嘘…アイリスちゃん…これ治せるの…? 治せないんじゃないの、これって…」
【どうやら私だけが治せるみたいです。おそらく極至種だからだとは思いますが。もう既に複数人、治療致しました。そうですね…例えば、私がこの間会っていた緑色の髪の少女、あの娘は私が治療したんです。サナトスファビドの毒から。ごめんなさい、今まで黙って活動していて】
とりあえず謝っておく。
そのうち言うつもりでいたんだけどね。
「わ…わわ…わぁ……アイリスちゃん…アイリスちゃん! アイリスちゃんっ…!!」
ロモンちゃんは私に抱きついて、大泣きし始めた。
笑いながら大泣きしている……お父さんも半泣きではあったけど同じだったよね。
【では、これから治療を始めますので……】
そう言いながら、私はロモンちゃんを惜しいけれども引き離す。ロモンちゃんは目をこすりながらこう言った。
「それなら私も協力する。いっつもアイリスちゃんに頼ってばかりだもん…! だから…モンスアーガと魔人対融しよう。そしたら早く回復できると思う」
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〈くっそ、お前バアヤて言われてんのかよっ。ふははは…は? ぐほっ…! 鳩尾……〉
〈____。 元気か?〉
また前世の記憶……ところでなんだこの男は。
あの可愛い子はどうした。
イケメンなのになんか気にくわない。
でもどこか懐かしいというか…。
しかも、なんか少しドキドキしなくもない。
前世の私はこの男とどんな関係があったんだろ?
まさか私が恋慕していたお方……?
いや、この人は確かにイケメンだけど前世の記憶からか、私が惚れるほどの金持ちではないとわかる。
……うーん、でもなぁ…やっぱりなんか変な気持ち。柄にもないわね。私。
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私は目を覚ました…気がする。
あれぇ…お父さんの声が聞こえるよ。
寝ぼけてるのかしら。
「アイリスちゃん…おい、おい」
あ、もう一回聞こえた。
つまり幻聴じゃない。私を呼んでいる。
それに身体がグラグラするから…多分、揺さぶっているのね。
……起きなきゃ。
「アイリスちゃ____」
【……すいません、ただいま覚醒しました。お父様】
私はゆっくりと上半身を立てる。
うーんと…傷は…何も残ってない。よし。
やっぱり私の回復魔法は完璧だね。
「良かった。ロモンや村長から話を聞いた。……サナトスファビドは?」
【サナトスファビド……あっ。私はサナトスファビドを巻き込んで自爆して……でも…逃してしまったようですね、どうやら】
血痕も何も残ってないし…大きな傷を負わずに私から逃げるとは。やはりSランク。
私が爆発した程度じゃ、倒せないのね。
そんなことよりもっと大事なこと……?
……………そうだ。
リンネちゃん、リンネちゃんは大丈夫なのかな!?
【お父様、リンネちゃんは!?】
お父さんは黙って首を横に振る。
やはり、あいつの言ってた通りに毒は食らっちゃったんだね。痛かったろうに。
「なあ…アイリスちゃん。私はどうすれば良いのだろうか。娘を助けたい……。あの娘達と妻が生きているのなら私は何もいらない。そのためにはこの身がどうなっても良い…。リンネを助ける方法はないのか…? 極至種なら何かできるとか…ないのか?」
私を起こす為にお父さんは立ち膝をしていたはずなのにいつの間にか全身から力が抜けたようにへたり込んでいた。
気持ちはわかる。
だから、言ってあげよう、私が治せることを。
【やはり、そうでしたか。しかしお父様あの呪毒、私は治せます。既に秘密裏に、複数人治しています。おそらくは極至種としての力のおかげかと……】
それを聞いたグライドさんは俯かせていた顔をゆっくりと上げる。涙目だった。
信じられないという表情で、こちらを見ているかと思ったら、私の肩を掴んで揺さぶり始めた。
「ほ…本当か…? 本当なのかっ…!?」
【は…はい、なんだったら私達が所属しているギルドのギルドマスターに聞いてみて下さい】
「そうかっ…そうか! はは…そうか! ははは! はー、そっか…ははは!」
お父さんったら笑いながら泣いて喜んでいる。
その間に私は幼体化しておく。
……身体が怠い。MPを消費しすぎたか、慣れない高威力の攻撃を何回も受けたからか…。
まあ、そんなことも言ってられない。
早くリンネちゃんを治さなきゃ。
【お父様、私をおぶって村まで戻れますか? 私、結構重たいですが…】
「あ…ああ! できる、できるさ。今すぐ戻ろう…!!」
お父さんは私を背負った。
あまりに軽々と背負うね、さすがは騎士団長様だ。
MPを回復したいから私の補助魔法は無しで、お父さんは走り始めてもらった。
うーん…ジェットコースターに乗ってるみたい。
いや、それ以上の速さかも。
本当にこの人は速い。サナトスファビドのギフトもまあ速かったけどこの人の方が絶対速い。
気付けば村に帰ってこれていた。
「団長…!」
村に入るなり、お父さんの元に数人の武装した人達…団長って呼んでるしこの人の職場の部下だろうね。
その人達が寄ってきた。
「ああ、皆。避難の方はどうだ」
「はっ! 現在、輸送車待ちです!」
「そうか…!」
うんうん、ロモンちゃんは私のお願いした通りに連絡してくれたみたいだね。
「団長、サナトスファビドという魔物は…?」
「残念ながら遭遇しなかった。しかし…娘の仲魔はこうして生きている…! 大事な証人だ」
私を背負いながらお父さんは後ろを向く。
私はその団員達に片手を上げて挨拶。
「ご…ゴーレムですよね?」
「失礼ながら団長、ゴーレムが敵を目撃し、実際に戦ったことを自分で証明できるとは…」
「はたしてそうかな? ……と、こんなことしている場合ではない! 後々説明する…!」
話をそうやって少し雑に切り上げ、お父さんは私を背負ったまま、村のどこかに向かった。
後ろからあの人達もついてきてるみたい。
その場所は、村の中では私が知らない場所だった。
ここは案内されなかったし。
中に入るとそこには沢山のベットと少女達…それに付き添っている人や団員と見られる人が居る。
女の子達は全員、サナトスファビドの呪毒の紋様が現れており、寝ているか魘されているかのどちらかだ。
リンネちゃんもその中に居た。
【こんなに被害者が……。いえ、村の近くにヤツは居た訳ですから、当然と言えば当然ですか】
「ああ。人命救助が最優先だからな…! ……再度問う、本当に治せるのか?」
【まあ、任せて下さい】
私はリンネちゃんの元に行く。
そこではロモンちゃんが、リンネちゃんの手を片手で握って、もう片方の手で甲を撫でていた。
ロモンちゃんが私に気がつく。
「あっ…アイリスちゃん…! 良かった…アイリスちゃんまで____だったら…私っ…」
【まあ、私がそう簡単に死なないことは知っているでしょう?】
「うんっ。それは知ってる。でも相手はSランクだったし……でも…あの…あのね、アイリスちゃん、お姉ちゃんが________」
【はい、リンネちゃんを今から治療しますので。……私の体調が優れないため、ここにいる全員を回復するとして、1人あたりの回復時間が大分かかると思いますが……】
ロモンちゃんは一瞬固まってから、目をパチクリさせる。
「え…嘘…アイリスちゃん…これ治せるの…? 治せないんじゃないの、これって…」
【どうやら私だけが治せるみたいです。おそらく極至種だからだとは思いますが。もう既に複数人、治療致しました。そうですね…例えば、私がこの間会っていた緑色の髪の少女、あの娘は私が治療したんです。サナトスファビドの毒から。ごめんなさい、今まで黙って活動していて】
とりあえず謝っておく。
そのうち言うつもりでいたんだけどね。
「わ…わわ…わぁ……アイリスちゃん…アイリスちゃん! アイリスちゃんっ…!!」
ロモンちゃんは私に抱きついて、大泣きし始めた。
笑いながら大泣きしている……お父さんも半泣きではあったけど同じだったよね。
【では、これから治療を始めますので……】
そう言いながら、私はロモンちゃんを惜しいけれども引き離す。ロモンちゃんは目をこすりながらこう言った。
「それなら私も協力する。いっつもアイリスちゃんに頼ってばかりだもん…! だから…モンスアーガと魔人対融しよう。そしたら早く回復できると思う」
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