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23話 チートな力を手にしたのでございます!
しおりを挟む次に私は、ステータスの特技をもっとよく見れないか聞いてみたいと思う。
【ところでウォルク様、この特技などは私の特技には変わりないとは思うのですが、自分でも使い方がよくわからないものがあるのですが……】
するとおじいさんは意外なものを見たような顔をし、こう言った。
「なに? しらなかったのか。詳しく知りたい特技を詳しく知りたいと思えば、知ることができるぞ」
【そうだったのですか。ありがとうございます。それでは早速確認してみます】
私はステータスを開き、いろいろと確認し始めた。
そうだね、まずは…リペアム と スペアラ を確認しよう。
そう考えると、私の頭の中にメッセージが送れこまれてくる。
【リペアム: 上級回復魔法。魔力が高ければ高いほど効果がある。対象のHPをかなり回復する。また骨折等の身体の大きなケガも治せる。消費MPは30】
成る程…骨折とかを魔力によっては治せるのは大きいね。MPが少し多い気がするけど、少し回復する程度なら今まで通りの ペア とか リペア とか使えばいいから問題ない。
次はスペアラだね。
【スペアラ: 上級状態異常回復魔法。魔力が高ければ高いほど効きやすく効果がある。ありとあらゆる状態異常を治すことができる。状態異常の他にも病や空腹、汚染なども回復できる。消費MPは30】
スペアラ……万能すぎるね。
汚染回復ってことは、私はお風呂に入らなくても良いってこと?
あと、泥水浄化したりとかか……。
普通に状態異常回復するのはもちろん、いろんなことに使えるこの魔法はこれから重宝すると思う。
次はさっきの二つの魔法と一緒に進化した『無限念話』『大探知』を詳しくみよう。
【無限念話: MPが念話をするのにかからなくなる。また、この特技の所持者の 器用 の高さにより、遠くにいる一度でも念話を送ったことがある者とも念話ができる】
これはかなり助かる。
それに、遠くの人とも念話ができるのも大きい。
病院の無線みたいにある一定の距離なら電話みたいなことができるんだもの。
離れて行動するようなことがあったら、これでこまめに安否を確認しよう。
【大探知: 探知できる範囲が広がる。探知の対象が生物だけでなく物にも切り替えられる。生物の強さ、あるいは物の価値が高ければ高いほど探知に大きな反応を表す】
物も見れるようになったんだね。
それと、相手の強さも大まかにわかるようになったんだ。
これも良いね。
じゃ、『極みに至る~』シリーズも見てみよう。
【極みに至る身体再生: 身体の一部が損傷や欠損、失うなどをしたとしても、3分で元に戻る。
MPを消費することにより、さらに再生時間を早めることができる】
うーんと、つまりは、私の腕とかが誰かに切断されたとしても、また3分で生えてくるってこと?
ゴーレムとしてはこれ、かなり強いんじゃないかな?
例えば、私が身体が硬いから、相手が私の腕を時間をかけて切断できたと思ったら、また生えるのか……すごいね。
【極みに至る知能: 頭が良くなる。故に、特技や魔法の習得がしやすくなり、頭を使う行動が有利になる】
これは……あんまり私には入らない気がするんだけど……。
まぁ、でも人間の意識がある私がさらに頭が良くなった可能性があるわけで、どっちみち特技や魔法の習得がしやすくなるのはありがたい。
【極みに至る補助・回復の凌駕: 回復魔法の効果が上がる。また、同一効果の補助魔法の重ね掛けに対するリスクが減る。この特殊特技を所持している者がかけるならば4回までならばリスクはない。上記に該当する魔法全ての消費MPも1/4となる】
じゃあ、リペアム とか スペアラ とかのMPは7で済むんだ。
そして、『○フェル』の魔法の重ね掛けができるようになったと…。
一体、効果が上がったリペアムとなどうなるんだろう?
伝説とかいわれてる極至の特殊特技だし、きっと尋常じゃない効果のはず。
こればっかりは使ってみないとわからないね。
【極みに至る自然治癒: 自然治癒ができるようになる。また、自然治癒の速さが上がり、30秒につき1割のHP・MPが何もしなくても回復するようになる】
……極みに至るシリーズ、全部の効果をフル活用したらすごいことになるんじゃない?
どう頑張っても、戦闘では死なない気がしてきた。ほぼ不死身でしょ、これ。
約半年後に冒険者になって冒険するとき、自分の心配は全くせずに、ロモンちゃんやリンネちゃんの事だけを考えて行動できるのは、とても良い。
流石は魔王の素質があっただけあるね。
前に現れた骨の剣士の極至種もこんな感じだったのかな?
お次は手腕完全操作なんだけど…。
【手腕完全操作: 自分の手を空中に浮かせ、自由に動かせる。起動範囲は自分の目で視認できるところまで。範囲を越してしまう事はない。 手に動作の命令・記憶をさせることにより、自分の意思とは別に動かすことができ、その場合は、手が途中で切断されようとも、操作範囲外になってしまったとしても、数分間は操作主の命令をこなす。 手の大きさを魔物の大きさか、人間の大きさかに自由に変更できる。 手を自分の意思で、"切断したこと"にした場合はその手は操作できなくなるが、何らかの方法で手が再生すれば、その再生した手を操作できる】
これは……手がすごいことになるね。
さっきのご飯食べたときの奴はこれだったんだね…。
目で見てる範囲で動かせるのは、大きい。
応用すればいろんなことができそうだね。
そして、手が命令したことを自動でやってくれるのも良い。例えば両手に剣をもたせて自分は腕の手がない先端や足で攻撃すれば、実質、片手剣×2と打撃1人という、3人居るみたいな戦いができるんだ。
これもかなり応用が効くと思う。
そのうえ、私の手は切断したと思えば切り離されたことになること何だけど、それってつまり、身体再生と併用すればミスリルを無限に手に入れられるってことなんじゃ……。
腕が宙に浮いてると、こんなに良いことがあるんだね!
次に個体とかいう項目何だけど…
【小石視点: 自分を中心に全方向を見れる。また、自分でさえ客観視できる。 視力はや動体視力も良くなる】
小石視点は、私が小石だった時代の見方そのまんまだよね。
……あ、これ手腕完全操作と併用したら強いよ。
私が小石だったことへの配慮かな?
次は?
【習得の叡知: 全ての知識・物事が記憶しやすくなる。また、特技も習得しやすくなる】
これはつまり、私の頭が良くなるってこと?
極みに至る知能 とかぶってるよね。つまりは効果は二つぶんって考えていいかな?
私はとても頭が良くなってるのかー。技の習得もスイスイできるかも。
【教授の凌駕: この個体特技所持者が、他者に何らかを教える場合、普通に教える何十倍も、教えた対象が、記憶・習得しやすくなる】
これで最後だね。
つまりは、私が教えることによって普段に掛かる時間よりも何倍も早く、その教え子が吸収してくれるってことだよね。
これはつまり……私はあの娘達に今までのように何かを教えたらいいってことね。
あの、頭が良くなる2つの特技と併用して、私と一緒にお勉強したら、あの二人もどんどん頭が良くなるんじゃないかな?
インテリ・ロモンちゃんとインテリ・リンネちゃん……んー、悪くないかも。
◆◆◆
私は、この確認してみた結果を、おじいさんと、いつの間にかお風呂から上がっていたロモンちゃん、リンネちゃんに教えた。
「さすがは伝説的な種族だね……」
「アイリスちゃん、さらに頭が良くなったんだ……これ以上頭が良くなって何になるの? 学者?」
双子姉妹は私の頭の良さと、手の動きについて驚いていた。
「ふむ、これからは勉学をこの娘たちに教えるのもアイリスちゃんに任せようかの」
おじいさんは私に、二人の勉強も見させるつもりのようだ。
元々そのつもりだから別に良いんだけど。
おじいさんのその言葉に、ふたりは反応した。
「お、お勉強かぁ……」
「そういえば、アイリスちゃん来てからしばらくしてなかったね……」
あからさまに嫌な顔をしている。
私が来る以前は、お風呂入った後に夜10時ぐらいまで勉強していたらしいんだけど、私が来てからのこの6日間、一度も勉強しなかったんだって。
「でも、ぼく達、同年代の子よりも1年分早く進んでるんでしょ?」
「そうそう! だからもう少し休んでも……」
そう、彼女らが言っている。
確かにおじいさんはそう言っていた。
でも、子供の本来の仕事は勉強だし、それをおろそかにさせてはいけないとおもうの。
勉強が嫌いな気持ちはわかるんだけどね。
私はそっと立ち上がり、ソファに座ってる二人の前に、威圧感を出しながら立ちはだかる。
「うわっ!」
「アイリスちゃん、なんか怖い!」
【勉学とは、これすなわち力ともなります。立派な強者になりたいのなら、勉学もすべきです。お二人とも、明日から、きちんとお勉強しましょうね?」
ふたりは同時にむんずける。
「「えー」」
【ね…?】
さらに私は顔を近づけ、威圧をこめる。
ふたりは諦めたような表情をして返事をした。
「「………はぁい………」」
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本日から4日間、1日3話更新します!
小説家になろう様にて、本作品が上位ランキングからランキングのバグで消えてしまったことへの憂さ晴らし、或いはヤケだと思っていただけると嬉しいです。
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